シンプルかつスマートにタコマをアップデート

2016 TOYOTA TACOMA LIMITED 4x4 Double Cab

2016 TOYOTA TACOMA LIMITED 4×4 Double Cab

LIFTED TRUCKS -ハイトで魅せるアメリカントラックス!

VORTEX7が推奨するカジュアルなハイトスタイル

ピックアップトラックのカスタムではテッパンのリフトアップ。しかし、単に上げればいいというわけではなく、緻密なセッティングを施していなければ魅せることは不可能。VORTEX7ならばそれを可能にする。

日本国内で販売されている唯一のピックアップトラックがトヨタ・ハイラックス。一時販売をストップしていたが、2017年に再び販売を開始するや好セールス。若い世代を中心に人気を集めているのだが、そんなハイラックスと同メーカーでありながらガチンコ勝負するのが、トヨタが北米で製造している「タコマ」。元々はハイラックスの北米仕様であるため兄弟車と言えるものの、1995年からは独立した立ち位置となり、スタイリングや仕様はどんどんとアメリカナイズドされていく。

そんなタコマはミドルサイズで、兄貴分であるフルサイズモデルのタンドラとともに逆輸入車の人気を推し進めた立役者。迫力感やサイズではタンドラに分があるものの、日本国内での使い勝手を考えれば圧倒的にタコマが優位というだけでなく、スタイリングに関してもまったく引けを取らない。

2016 TOYOTA TACOMA LIMITED 4x4 Double Cab

ここに紹介するタコマはVORTEX7のデモカー。メイクの手順としてはまずタイヤの選択からスタート。リフトアップを視野に入れるとなればマッドテレーンもしくはオールテレーンのオフロードタイヤを組み合わせるところだが、今回はあえてオンロードタイヤをセレクトしたという。なぜなら12Jのリムにひっぱりで履かせたかったというのが理由。これを基準にサスペンションはラフカントリーのリフトキットをインストールして6インチのハイト化を実施しているのだが、3D4輪アライメントテスターを完備し、足回りの調整には絶対の自信を持つ同社ならではの技を駆使し、リフトアップしているにも関わらずノーマルであるかのような違和感のない乗り心地へとセッティング済み。

ピックアップトラックのカスタムスタイルとしては鉄板のオフロードタイヤ×リフトアップという組み合わせをクズして、ひと味違ったスタイルで魅せるスタイリッシュな仕上がり。ストリート映えすることは確実。

トーヨー・プロクセスST Ⅲ(275/55R20) に、TUFF WHEELS T2A True Directional(20×12J)

フェンダーはブッシュワーカー・ポケットスタイル。ステップはプレデターチューブタイプ。

ボトムスを形成するのはトーヨー・プロクセスST Ⅲ(275/55R20) に、TUFF WHEELS T2A True Directional(20×12J)。フェンダーはブッシュワーカー・ポケットスタイル。ステップはプレデターチューブタイプ。

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サスペンションはラフカントリーの6インチリフトアップキットを用いて一掃し、ハイトなフォルムを手に入れている。しかし、ただ組み込んだだけでなく、アライメントの調整もしっかりと行なわれており、バランスはバッチリとセッティングされているためフラフラ感は一切なく、乗り心地は快適そのもの。

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3Dの正確な計測後に行なう、ベストなアライメントに調整【ヴォルテックス 7】


Thanks:VORTEX7
TEL:044-948-7740
HP:http://redlinecars.jp


PHOTO&TEXT:編集部
アメ車マガジン 2020年 7月号掲載

カスタムカーカルチャーの最前線!クロスファイブファイナル2020を徹底リポート

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CROSS FIVE TOUR FINAL
ULTIMATE CUSTOM AUTOSHOW and CONCERT 12-13TH DECEMBER 2020

EXTREME CUSTOMS 「自分色に染め上げる」それがカスタムの醍醐味

ディープリムワイドボディにスラムドと過激なカスタムカー達が集結!

コロナ禍、緊急事態宣言、県をまたぐ移動の自粛など、2020年はカーショーやイベント関連をことごとく延期や中止に追いやる厄介な一年だった。しかしそんな中でも万全の感染予防対策を設けて開催してくれたのがクロスファイブだ。

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春先の福岡を皮切りに夏の大阪、秋の宮城に続き、2020年12月中旬には名古屋ファイナルを決行。入口での体温チェックや消毒の徹底、いつもはクルマに花を添えるキャンギャルも2020年はフェイスガードを装着してバスターガールとして消毒スプレーを片手に頑張ってくれた。事務局や出展業者はもちろん、来場者と参加するすべての人の協力や理解があって、ある意味逆境を乗り越える様なカタチで開催できたことが何より印象に残る2日間であり、撮影する側は例年より人が少ないおかげで撮りやすいといったメリットも。

2021年は40インチ履きのSUVも増加傾向で、大口径履きのサウススタイルも再び流行の兆し。定番のモパーマッスル系も、ガルウィングやエアサスだけじゃなくマグナムをベースにしたリフトアップスタイルなど、定番カスタムの根底を覆す大胆なアレンジを施した車両が多かった。2021年はポートメッセ名古屋のドームで開催できる最後の年となるだけに、歴史を刻んできた集大成として大いに盛り上がるハズ。年末が今から楽しみだ。

ナオキモータービルドからはポリス仕様のサバーバンとファントムフェイスのカマロを出展!

2019年の初出展からの2年目となるナオキモータービルドは、2019年のサテライトとは打って変わって本国のポリスカーをイメージして可能な限り本物志向を追求したサバーバン、そしてファントムフェイスにビレットという往年のカスタムを高年式モデルで再現したカマロの2台を展示。サバーバンのスチールホイールがさり気なく大口径だったり、脚フェチにはたまらないギミックが盛りだくさん!

カスタムショップ・ホープのブースにはモンスター級のリフトアップを施すH2が鎮座!

一昔前なら20インチを超えると大口径と言われていたが、ソレを大きく上回る30インチを余裕で履きこなすド迫力リフトアップスタイルのH2。42×16.5R30のタイヤは会場を見渡してもナンバー1のタイヤ外径を誇り、ディープリム具合で競っても完全無敵な状態。圧巻とはまさにこのことだ。

ストリートリフトや本格派オフローダーなど、本国のトレンドを汲んだタンドラも多数!

ディープリムに引っ張り履きを大胆にフェンダーからハミ出して履きこなすアイランドスタイルは、フェンダー裏にサラッと間接照明をステッカー同系色で取り入れる辺りが確信犯な一台。一方プレランナースタイルのタンドラはイエローボディに同色イエローレターのマキシスで合わせ、カスタムの難易度も去ることながら絶妙な色使いも凄く参考になる2台。

MSTからエントリーのセダンカスタムは大口径ワイヤーにビッグリムにカラードと実に多彩!

チャージャー率の高いアメ車4ドアセダンカスタムシーンにおいて、キャデラックをベースに差し色を加えたり次世代ローライダー的なイメージでワイヤーをナチュラルに履きこなすなど、研ぎ澄まされたセンスが際立つMST。ビッグリムの300Cは絶妙なボディカラーとルーフのカラーコントラスト、そして世界感が評価されNSマガジンアワードを受賞していた。

カマロやチャージャーなど高年式マッスルカーが会場を彩る!

定番のエアサス&ガルウィングにカスタムペイントグラフィックが存在感を示すなか、それとは異なる趣向でイエローキャブをモチーフに製作したカマロやガールズオーナーらしいマゼンダ寄りのピンクカラーのカマロ、そしてポップで鮮やかなブルーが際立つチャージャーの3台が会場を彩る。

ミリタリーテイスト溢れるマグナムリフトアップの仕掛けは車高調×エアーサスペンション!!

広島のジェットシティからエントリーしている車両の中で一際異彩を放っていたのがこのマグナム。もはやマグナムであることを忘れてしまうくらいオフロード色の強いスタイリングとなり、超ワイドオーバーフェンダーにはフルサイズSUVやトラックと同サイズのマットテレーンタイヤを収める。ちなみに写真は全下げ状態で、エアを張ればさらに車高が増し増し!!

サウススタイルからマッスル系、スラムドSUVまで多彩な車種構成!

愛知県のグレイスキャブからは、常連のサウススタイルを含めマスタングやチャージャーなど、人気のモデルを数台エントリー。中でも同社従業員が愛用するシエラフェイスコンバートのデナリは注目の的。あまりにナチュラル過ぎて気が付かないレベルではあるがフェンダーの前後を見比べると一目瞭然。こうしたさり気ないトリッキーさが玄人を唸らす理由である。

メインゲートのすぐ隣にはTVWを代表するクルマがズラリと展示!

TVWの仕掛け人が愛用するC-1500レギュラーキャブを筆頭に、リッジラインやポリスカー、そしてフレイムスをサラッと取り入れたC-10にアストロと並ぶTVWブース。中でも印象に残ったのはアストロのアイアンバンパーだ。フォグランプステー兼ガードとアイアンバンパーが魅せるフロントフェイスの印象は、かつてエアロを巻いてショーカーとして活躍していたアストロとはまるで別物でカッコ良い!

アメ車マガジン2021年2月号で掲載した18インチリフトは威風堂々の存在感!

300やチャージャーなどLX系カスタムに強いショップとしてのイメージを覆すかの如くエントリーしたアバランチは何と18インチのリフトアップ。37インチタイヤに24×14Jのディープリムを余裕で履きこなし、パイプフェンダーで豪快にそれをカバーするスタイルはゴリゴリのタンドラやH2と並べてもまったく引けをとらない存在感を放っていた。

毎年恒例のP.Gガルウィングの共演の中に潜むマニアックカスタム!

ガルウィング&カスタムペイントのインパクトが強すぎてつい見逃してしまいがちではあるが正統派のマスタングカスタムも健在。また、トレンドのデストロイヤーグレーにペイントを施し、チャージャーフェイスにスワップしたマグナムと言う各世代のLXシーンを絶妙にミックスさせたマニアック加減が個人的に大好物でした。

カスタムトラッキンの大御所TMオートサービスブースにコルベットがエントリー!?

豹柄コンビが放つインパクトも相まって例年以上に会場の視線を釘付けにしていたTM オートサービスブース。その向いにはまさかのC7。実はこれ、市市場社長の愛車でC7用のエアサスキットを開発。トラッキン仕込みのスラムドスタイルをコルベットで見事に具現化!

アメ車で傾け企画でも怒涛のインパクトを博した69インパラを筆頭に魅力的な車両がズラリ

ファントムフェイスにマットグレーボディのコンバーチブルをベースにビッグリムのブロンズカラーを組み合わせる抜群のセンスで誌面を賑わせた69インパラ。実物の存在感は誌面以上の迫力でフォージアートをサラッと履きこなすベルエア、タキシードやフォーマルな服装でも乗れそうなキャデラックなど、個体に合わせた概念やトレンドの身に左右されない個性とカスタムが際立つクアートファブの車両たち。

2019年ベスト・オブクロスファイブを獲得したエレガントデザイン! 2020年はベスト・オブインテリア!

2019年5つのアワードを総なめにしたマスタングに続いて、2020年はダッジマグナムがベストインテリアアワードを受賞した。内装はロールスロイスのレイスでもお馴染みのスターライト・ヘッドライニングを採用しており、新たにダッシュボードをデザインしてセンター部分にモニターを設置。左右と後方など死角をカバーする実用性にも優れており、造型やデザインだけじゃない仕立ての良さが際立っていた。

コーストモータリングのLX系カスタムは絶妙な塗り分けやエアロ造型加工に注目!

当たり前に車種専用のボディパーツを装着するだけじゃ面白味に欠けると言わんばかりに、アシンメトリーなカスタムやBMW用のエアロを流用加工装着するチャージャー、グリルからバンパーにかけてシャドーを入れるかのごとく塗り分けて表情をリファインするなど工夫を凝らしたカスタムは圧巻!

2019年のラックキャリア系から一新、スマート志向へシフトしたタンドラはボトムスに注目!

同系色のカヌーや自転車を積んだアウトドアスタイルで昨年エントリーしていた覇王ホイールのタンドラが、2020年はスッキリと積載系からシフト。リム裏をボディ同系色にマッチペイントしたハイフォージドホイールを装着してエントリー。ゴリゴリのタンドラカスタムが多い中でスマートな印象を与えつつボトムスのインパクトに絞ったカスタムは、洗練された印象で好感度抜群!

兵庫県でカスタムインテリアを手掛けるG-HEX interior迫真の力作!

LEXANIホイールをフェンダーの際で被らせる絶妙なスラムド感と、マットゴールドの色気をより高めるかの様に総張り替えされたバーガンディー基調のカスタムインテリア。アイボリーの差し色を取り入れつつ各部で生地を絶妙に変化させつつステアリングのエンブレムやダッシュのCORVETTEロゴを生地に直接取り入れる斬新さも特筆物だ。

鹿児島から出展の覇王ホイールはブルヒッチとハイフォージドを持ち込んでの参戦!

2019年はトレーラーを引っ張ってアウトドア色を高めるブースレイアウトだったが、2020年は間に合うはずのホイールが間に合わなかったものの、タンドラ&H2 のハイフォージドの履きこなしが本国トレンドの最先端を絶妙に表現しており、目の肥えたカスタムフリークたちがリム裏やタイヤサイズなどを食い入る様に見ていた。今春には入荷予定の新作ホイールは本誌でも詳しく紹介していく予定なので要チェックだ!

スタンス的なスタイリングを絶妙に取り入れたマスタングコンバーチブル!

セントラルから出展されていたマスタングは、トレンドのリムデザインとディープリムによるスタンス系カスタムをワイドフェンダー×エアフォース社製のエアサスで履きこなす隙のないボトムスが注目を集めていた。ワイドボディ、ディープリムと一口に言ってもコンセプトの違いや合わせるホイールでまったく印象が異なるところも奥が深い。

2019年型ラムトラックのララミーロングホーンエディションのリフテッド!

ファブテックの6インチリフトアップキットにダートロジックのコイルオーバーショックをインストールして、37インチの大径タイヤが干渉しない様に巧みにかわすボトムスが見事なラムトラック。ファイナル出店に合わせてグリルをブラックに、そしてボディは鮮やかな発色のブルーにオールペイントしてのエントリーで会場を沸かせていた。

例年になくラングラーカスタムが多く見受けられた2020クロスファイブファイナル!

いつもならラングラーよりもフルサイズSUVの方が高い参戦率を誇っていたが、2020年はとにかくラングラーベースのエントリー車両が多い印象。なかでもこのFUELフォージドに絶妙なカラーリングを添えてエントリーしたセントラルのラングラーは一際注目を集めており、37インチ履きとブルー系の足回りや差し色使い、そしてトランクオーディオの美しさと見所満載の一台。

まるでエイリアンの様な怪しさを醸し出す眼力とフェイスインパクトを放つリボルバーのJK!

トランスフォーマーのラスボスキャラにでも出てきそうなくらい、強そうなフェイスが印象的なラングラー。バンパーからフェンダーにかけての尖ったフォルム造型や、グレーカラーにイエローのボディアンダーというスペースインベーダー的なカラーコントラストが異彩を放っていた。それにカスタムオーディオにおいてはリアゲート内側を取り込んでの斬新なレイアウトが注目の的!


2019年カスタムシーンを沸かせた、SHOW CARたちの集大成に迫る!【クロスファイブファイナル】

アメ車率が再び増加中!令和初のクロスファイブ開幕

クロスファイブファイナル。ファイナルは一年の集大成を決める場所。

アメマガ編集部も初出展した、クロスファイブ東京ラウンドは超激熱!!

2017 CROSS FIVE JAPAN TOUR FINAL@ポートメッセ名古屋


PLACE:愛知県・ポートメッセなごや
主催★株式会社クロスファイブ
https://www.x-5.jp


PHOTO&TEXT★石井秋良
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

ネイリストとして活動するアメマガガールの愛車はマスタングGTカリフォルニアスペシャル

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FORD MUSTANG GT CALIFORNIA SPECIAL CONVERTIBLE owner : SAKI

彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

同じ赤でも色合いで迷うのが女心、ネイリストだけに色のこだわりだけは譲れない!!

愛知県でネイリストとして活動するさきさんが愛用するのがマスタングGTカリフォルニアスペシャル。コンバーチブルをフルオープンで長い髪をなびかせ颯爽と走らせる姿に誰もが視線釘づけ♡

フルオーダーで仕上げたオンリーワンのインテリア

アメマガガール企画を長く続けていると、「えっ!?そこが気になる?ここにこだわる?」と、オジさんには良くわからないところにこだわるガールズオーナーが意外と多い。紹介するサキさんもそんなこだわりを持つ内の一人で、彼女の場合はとにかく色のバランス、そして差し色として取り入れる際のコントラストだけは譲れないそうだ。そこまで色にこだわるのはサキさんがネイリストであることに繋がり、その仕事柄、繊細な筆さばきとミリ単位、いやミクロ単位ともいえる細かい部分に様々な色や模様を織り交ぜてアーティスティックに仕上げる彼女にとって、自身が乗るクルマに対してもそのこだわりが強く反映されているのだ。

FORD MUSTANG GT CALIFORNIA SPECIAL CONVERTIBLE

ちなみにこの年代のマスタングには、少し深い色味のルビーレッドと明るめのレースレッドの二種類が存在しており、それを吟味するなかでレースレッドを選択。コンバーチブルだけにインテリアを見られる機会も多いことから、シートは赤白をベースにハニカム形状のステッチでデザインから刺繍の位置、色まですべてを購入時にオーダーしてメイク。

また、レクサーニの22インチホイールに蛍光グリーンのキャリパーで差し色を加えるなど、男性オーナーにはない抜群のカラーコーディネイトセンス、そしてネイリストならではの発想力とアイデアで愛車をカスタムする姿は実に好印象。車高やホイール、マフラーにステアリングにと、ついつい社外メーカーやブランドに頼りがちな男性とは一線を画す個性が何とも魅力的である。

ちなみに彼女のネイルサロンは最寄駅から10分もかからず、徒歩でも行ける距離ではあるが、仲の良い常連さんや友人の場合はサプライズでこのマスタングで迎えに行くこともしばしば。その際、ちょっとした時間ではあるが真っ赤なオープンカーの助手席に乗って街を流すことにお互いテンションが高まり、ついつい遠回りしてしまうことも♪

FORD MUSTANG GT CALIFORNIA SPECIAL CONVERTIBLE

購入から3年ほど経過して、ミーティングやツーリングを通じてアメ車仲間との交流も増えてきたサキさん。グレードや排気量、パフォーマンス性よりもとにかく真っ赤なオープンカーに乗りたい!から始まったマスタングGTコンバーチブルライフは、自身が思っていた以上にライフスタイルに彩りを加え、そして彼女自身に良い意味で刺激を与え続ける。クルマはただの移動手段だと語る者の多い冷めた世の中ではあるが、まだまだクルマ道楽も捨てたもんじゃないと彼女の楽しそうな表情を見て安心した。

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コンバーチブルのインテリアはある意味エクステリア的な要素も兼ね備えているだけに、個々を妥協してしまっては本末転倒。むしろインテリアを制するコンバーチブルはフォルム全体を制すると言っても過言ではない。そんなクルマ冥利に尽きる話を知っているか否かは定かではないが、彼女のカラーコーディネイトセンスは抜群で、赤と白の色の配分からハニカムのステッチまで実にスタイリッシュで文句なしのカッコよさを誇っている!

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ホイールはレグザーニの22インチをオーダー。デザインは彼女の希望どおりだったが、ブラック×クロームのシックな色合いがちょっと物足りなく感じて、ブレーキキャリパーをパンチの効いた蛍光グリーンに。この差し色が明るめの赤いボディと相まってボトムスを彩る。車高は普段乗りを犠牲にしない程度にローダウンしてコンバーチブルのシルエットをスポーティーに整えている。


ノーマルのマスタングで納車されると思ってたら、旦那様が内緒でカスタム実行!

マスタングの最高峰と言えばGT350、記念すべき納車の日に取材敢行!

近代モパーに魅せられた二人の美女、行き着く先はヘルキャット!

「キャデちゃん」を手に入れて、ブランドのファンに染まる


FORD MUSTANG GT CALIFORNIA SPECIAL CONVERTIBLE

THANKS:TRIP2
HP:http://trip2.attic-outernational.com


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

レーシー且つストイックなスタイルでアシンメトリーにカスタムされたマスタングGT!

2014 FORD MUSTANG GT

2014 FORD MUSTANG GT OWNER : KUNISAKI
Coast Motoring Owners Custom File

EXTREME CUSTOMS 「自分色に染め上げる」それがカスタムの醍醐味

今回の撮影車両で唯一のフォード車となったマスタング。実はオーナーのKUNISAKIさん、300SRTやチャージャー、そしてタンドラと数々のアメ車を乗り継いできた生粋のアメ車オーナーで、モパー系カスタムを一通り終えた後に着手したのが紹介するマスタングGTである。

2014 FORD MUSTANG GT

彼のコンセプトは一貫してぶれることのないアシンメトリーカスタム。以前愛用していた3台もすべて左右異なるギミックで魅せ場を作っており、今回のマスタングはSEMA SHOWをモチーフにデザインしたグレー×ブラックのラッピングを左右異なるデザインで導入。ホイールはWORKのVS20インチホイールで揃えつつもブラウンとブラックで履きこなすこだわりぶり。デュラフレックスオーバーフェンダーでフロント12J、リア14Jのディープリムを大胆に覆うユニバーサルエアー社の4輪独立エアサスや、ワンオフのフロントリップ、リアルーバーで魅せるレーシーなフォルムが相まって実にストイック! 車高調で足を固めるのではなく、エアサスを導入することで可能となるスラムドフォルムは他を圧倒するインパクトを誇っている。そんなビジュアルにもこだわらず、普段使いもしっかりとこなすファミリーカーとしても両立させるギャップがまた魅力的。次はどんなクルマをベースにアシンメトリーカスタムに着手するのか?興味深い。

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GTのタワーバーと赤いエンジンフードがクールなエンジンルーム。剥き出しのエアクリーナーへと連結するパイプ部分まで赤く仕上げることで統一感を演出。

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ワークのVSホイールは片側をブラックリム、もう一方はマットブロンズカラーと異なる履きこなしで魅せるのがKUNISAKI流。大きく張り出したワンオフフロントリップとリアルーバーのインパクトが、ユニバーサルエアーで落とし込みロー&ワイドフォルムを強調させるオーバーフェンダーとのトータルバランスを端整する。


夜な夜な集まった10人は全員がアメリカンSUVに乗り、ボトムスは28インチを装着

せっかくカスタムするならオンリーワンでもさり気なくがキーワード ダッジチャージャー

セダン好きのショップ社長が選んだサメ顔のチャージャー


Thanks:COAST MOTORING
TEL:04-2946-7203
HP:http://coast-jp.co


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

色褪せぬ圧倒的存在感『EDGEカスタムズ マスタング R-LINE』

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2016 FORD MUSTANG EDGE CUSTOMS R-line

過激に挑め!! MUSCLE WARS

EDGEカスタムズはチャレンジャーだけに非ず!

チャレンジャーのカスタムで、世界的にその名が知れ渡るラグジ。オリジナルパーツブランド「EDGEカスタムズ」を展開するが、2017年に発表したマスタングの「R‐LINE」は登場から3年を経た今でも、他にはない躍動感を感じさせる。

ワイドボディ化がうむ筋肉美のような躍動感

チャレンジャーカスタムでは、知らない人はいないといっても過言ではないラグジ。エアロパーツとは単純に表現できない、独特なボディパーツが生み出すスタイリングは、マッスルカーの存在意義を示すような躍動感に富み、時に妖艶な雰囲気さえも漂わせる。チャレンジャー専門店と思うほどに独特な色が染み付いているラグジだが、オリジナルパーツブランド「EDGEカスタムズ」のラインアップにマスタングを展開しており、2017年の東京オートサロンではインポートカー部門でマスタングR‐LINEが優秀賞を受賞している。

2016 FORD MUSTANG EDGE CUSTOMS R-line

わずか3年前と思うかもしれないが、移り変わりの激しいカスタムの世界では、3年もあればその潮流はあっという間に変わり、たちどころに陳腐化してしまう。だが、単純にパーツを追加しただけのエアロパーツとは異なり、ラグジのボディパーツはフェンダーやリヤウイングの個々の美しさはさることながら、それらが渾然一体となり見事なラインを形成。マスタングでありながら、マスタングを超えた存在だと形容すべきだ。

イエローのボディカラーは、ややもすれば玩具っぽくなりがちだが、ブラック&ガンメタリックを組み合わせることで、スズメバチのような様相を呈している。搭載するエンジンは、当然のことながらV8・5.0ℓ。その圧倒的なパフォーマンスはアメ車ファンなら誰もが知るところだが、周りのクルマに対して存在をアピールすることで、無闇な挑発を牽制しているとも言えるだろう。

2016 FORD MUSTANG EDGE CUSTOMS R-line

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エアフォースのエアサスを装着し、任意の車高にセット可能。フロントリップスポイラー(¥120,000)、サイドスカート(¥180,000)、フロント&リアオーバーフェンダー(各¥180,000)、トランクスポイラー(¥100,000)、リヤディフューザー(¥100,000)の6ピース構成だが、それぞれのラインがつながることで、見事なまでの一体感を実現(※価格は税別・適応2015~2017年型)。フロントリップにはAPR のスプリッターも追加している。

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EDGEカスタムズの製品ではないが、リヤウインドウやクウォーター部分には、アメリカ・GlassSkinz社のルーバーを追加。イエローとスリット部が、あたかもスズメバチのお腹の模様に見えなくもない。

タイヤはNITTO INVOで、フロントは245/35R20、リヤは275/30R20をチョイス。ホイールはWORK・マイスターS1R

タイヤはNITTO INVOで、フロントは245/35R20、リヤは275/30R20をチョイス。ホイールはWORK・マイスターS1R。リムはマットブラックでスポークはガンメタリックをあしらい、硬質なイメージを強調する。

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インテリアも、イエローを中心にコーディネイト。ドアトリムはもちろん、スタアリングやダッシュボード、センターコンソールにもイエローを追加し、内外装を統一する。


異次元の840hpを叩き出す最強チャレンジャー 2018 チャレンジャーSRT デーモン

SMS570Xを惜しげもなくカスタム 素材の良さをラグジがさらに引き出す

ノーマルと圧倒的に存在感が違う、史上最強&最速のJEEPが降臨!

四角いチェロキーに興奮が蘇る。ラグジのLAX STYLE。


SHOP DATA:LUXZ
TEL:058-259-3922
HP:http:/luxz.jp


写真★浅井岳男
文★空野稜
アメ車マガジン 2020年 7月号掲載

希少限定モデル!生誕50thアニバーサリーモデルのチャレンジャーR/Tシェイカー

DODGE CHALLENGER R/T SHAKER 50TH ANNIVERSARY EDITION

DODGE CHALLENGER R/T SHAKER 50TH ANNIVERSARY EDITION

生誕半世紀を記念して特別限定モデルをリリース!

モパーマッスルの大本命として人気を博すダッジチャレンジャー。1970年の誕生から50年の時を経て、初代モデルへのリスペクトが随所に詰まる特別限定モデルをリリース。アメリカ本国でも入手が厳しいとされる各色、各モデルわずか70台のみの中の2台をBUBU阪神、横浜で展示販売中。

生誕50thアニバーサリーモデルのR/Tシェイカー 狙っても手に入れられない希少限定モデルを在庫中!

アメ車専門誌の執筆をしていると伝えると、「アメ車で売れているクルマは? 何が人気あるの?」と聞かれることが多い。20年程前なら有無を言わさずアストロと答えていたが、最近はこう答える。「チャレンジャー」だと。極端な話、国産ミニバンに乗っている友人ですらいつかはチャレンジャーと目標に掲げるほどに、アメリカンマッスルを絵に描いた分かりやすいキャラクターで、快適便利で限られた枠の中で無駄に広々スペースを確保したがる昨今の国産車とは別次元の魅力を放っており、そこがアメ車の入り口としてはもちろん、玄人をも唸らせる魅力と言える。

DODGE CHALLENGER R/T SHAKER 50TH ANNIVERSARY EDITION

紹介するのは、チャレンジャーが生誕50周年を記念して限定でリリースしたアニバーサリーモデル。1970年誕生にちなみ、各色、各モデル70台のみの限定生産となり、アメリカ本国では早くも入手が困難な状況に陥る程の人気を誇るが、BUBU阪神にはR/Tシェイカー、横浜店にはスキャットパックシェイカーの2台が入庫。各色各グレードすべてを計算しても1960台しか存在しない中で人気のシェイカーに絞っている点も特筆物で、モパーマッスルを堪能する上で外せないシェイカーフードボンネットを有する50周年アニバーサリーモデルは当然のことながらマニアの大本命モデル。その中でも人気のトーレッド、そしてフロスバイトを日本へデリバリーできるところがBCDの本国仕入れの腕の良さを物語っている。

今後同じ色の同じ仕様が入ってくる確率はかなり低く、迷っている暇などない。欲しいと思ったその時に即決しておきたいプレミアム車両と言って良いだろう。

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グリルには50thアニバーサリーモデル専用のエンブレムが装着され、ダッシュボードにも50thエンブレムを装飾。各車両にシリアルナンバーが入る。またシートやエアキャッチャーイルミネーションを含む各所に50th のロゴとエンブレムが装飾されるなど、通常のモデルとは明らかに異なるスペシャルな仕立てが随所に取り入れられる。メーターパネルはセンターのインフォメーションに1970年モデルと2020年モデルのスタートアップアニメーションが流れるなど50 周年記念モデルに相応しいギミックが満載。


ステップアップするオーナー続出中、チャレンジャーの大本命!

チャレンジャー 1320DRAG PACK。本格派ドラッグマシンで公道を操る喜びを堪能!

【ダッジ デュランゴ】大人7人で乗れるHEMIエンジン搭載のモパーSUV

新型ラムはこれまでのイメージを覆すほどに上質な仕上がり


BUBU HANSHIN
TEL:06-6427-5151
HP:https://www.bubu.co.jp


■PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

ローライダーでありつつ、ビンテージ感も演出するシボレーベルエア!

1956 CHEVROLET BELAIR

1956 CHEVROLET BELAIR

EXTREME CUSTOMS 「自分色に染め上げる」それがカスタムの醍醐味

アメ車の販売だけでなく、カスタムにはとくに力を入れているクアート。X5に数多くの車両を輩出しており、2020年末に開催された2020のFINALに、個性豊かなアメ車をエントリーしていた。年代もスタイルもまったく異なるが「ナチュラルカスタム」が共通のテーマだ。

2ドア&オープンにアレンジするが、カタログモデルの様に見えるほど

丸味を帯びたそのボディは、どことなく愛らしささえも感じさせるベルエア。ローライダーのベースに愛用されることも多く、この車両も御多分に洩れずハイドロを組み込み、低さを強調。オリジナルは失礼ながらずんぐりむっくりした姿だが、それを見事に払拭しロードスター的なスタイルを実現している。とは言うものの、派手なペイントやミューラルなどの装飾は行なわず、色こそアレンジされているが、基本的にはオリジナルの塗り分けを遵守。内外装ともストックに近い状態を保ち、どちらかと言うと控えめな仕様に見えなくもない。

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だが、その見た目に騙されちゃいけない。実はこのベルエア、ベースは4ドアのハードトップだが、ルーフを取り払ってリアドアをスムージング。オリジナルの2ドアはドアの直後にウエストラインの〝くびれ〟が入るが、このベルエアは微妙なクリアランスがあるが、言われなければ気づかなかったほど自然な仕上がり。エクステリアに合わせてシートや内装も同系色に張り替えているが、インパネ周りなどは極力オリジナルをキープしており、ローライダーとしてだけでなくビンテージカーとしての顔も持ち合わせていると言えるだろう。

サイド出しマフラーに見せるレークパイプを装着し、リアフェンダーにはさりげなくピンストも施す。確かにガッツリカスタムするのもアリかもしれないが、度が過ぎると痛々しく見えてしまうことにもなりかねない。やり過ぎず、でもノーマルとはさりげなく違う。まさにこのベルエアは、分かる人には分かる、ツウ好みのカスタムと言えるだろう。

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1956 CHEVROLET BELAIRFORGIATO・AVVIATO

フロントマスク周辺は、オリジナルを忠実にキープ。ワンタンクのハイドロで車高をダウン。刃の様なスポークが特徴的なFORGIATO・AVVIATOのオールクロームを組み合わせ、フロントは245/35R20、リアは275/35R20をセット。テールレンズは1959年型のキャデラックに変更する。

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1956 CHEVROLET BELAIR

インテリアは張り替えこそ行なわれているが、基本的にはオリジナルをキープし、カセットデッキもそのまま!リアドアの内側も綺麗に処理されており、ドアがあったという面影は微塵も残されておらず、違和感をまったく感じさせない仕上がりだ。

1956 CHEVROLET BELAIR


インパクト絶大なチャレンジャー、一度見たら忘れられない存在

ラグジュアリーSUVの代名詞的存在で、根強い人気の第3世代エスカレード

半世紀の時間を超えて実現した、ビンテージカーと最新ホイールの共演【シボレーインパラSS】


QUARTT FAB
TEL:058-381-9167
HP:http://quartt.jp


★ PHOTO:浅井岳男
★ TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

カッコいい映像を撮りたい!その一心でアストロを購入【クルマ企画】

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2000 CHEVROLET ASTRO OWNER:UTA

Wonderful VAN Life -素晴らしきバン生活-

クルマ専門の映像クリエイター集団、関西を中心に活躍するクルマ企画!

滝畑ダムBBQツーリングをはじめ、クロスファイブやモーニングクルーズなど、アメ車が集う場所には必ずと言っていいほど出没する怪しげなアストロ。明らかに普通のユーザーカーではない、異彩を放つマニアック車両の正体に迫る!

カッコいい映像を撮りたい!その一心でアストロを購入

2020年、今からちょうど一年前に急に現れた謎のユーチューバ―。ナオキモータービルドが主催するモーニングクルーズで突然「クルマ専門のユーチューブをやります!宜しくお願いします」とアメ車オーナーたちに挨拶した若者が紹介するUTAさんだ。

少々走行距離は多いもののメンテナンスが行き届いたブロンズ色のアストロを見つけて、これに乗って映像を撮りたいと相談に訪れた彼の熱意に感化され、「手伝えることがあれば何でも相談して!」と背中を押したナオキモータービルドを皮切りに、そこからアメ車ユーザーの輪は瞬く間に広がり、半年も経たないうちに関西各地のアメ車オーナーたちの間で〝変なアストロに乗って映像を撮る連中がいる〟と話題になった。夏頃にはサポートスタッフも続々と増え始め、2020年秋に開催された滝畑ダムのBBQツーリングではジンバルを持ったサポートスタッフがあちこちで撮影する大所帯へと急成長。今回撮影する際も、事前に声を掛けたら10名のサポートスタッフが応援に駆け付けた。

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ちなみにこのアストロは2インチほどリフトアップしてあるため通常よりも目線が高い。これが映像を撮る際に丁度良いらしく、イベント会場や公道ではない場所で撮影する際はリアゲートを開けて被写体を狙ったり、夜間はルーフキャリアに設けたライトを点灯して撮影したりと大活躍。前からも横からも狙える様にライトの取り付け位置や角度に工夫を凝らすことで様々な映像撮影に挑む。

撮影クルーはプロのカメラマンとして活躍する者から大学生のアマチュアまで実に様々で、収益目的と言うよりもむしろ経験値を増やし共に成長していく姿勢だ。それぞれが向上心を持って取り組み、一つの目標に向かって現在準備を進めているとのこと。その目標が2022年5月1日に和歌山県の片男波海水浴場をステージで開催予定のイベントだ。それまでにエントリー車両を集って映像を撮り貯め、映画の様にシナリオ仕立てで動画を作成し、その再生回数や評価を基準にアワードを決めるという新たな試みだ。20代の若者たちが企画する次世代カーカルチャーは凄まじい勢いで進化を続けており、その反響や盛り上がりには目を見張るものがある。ただのユーチューバ―では終わらない開拓者として、新たなカーカルチャーの魅せ場を生み出す起爆剤となり得る可能性を秘めたクリエイター集団の今後に目が離せない。

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滝畑ダムBBQツーリングにはブロンズカラーから白サフ状態に仕様変更して現れたが、それからわずか1カ月ほどで完全なお色直しを終えたUTAさんのアストロ。グリーン×アリゾナグリーンティーの様な淡い色合いのツートンとイエローの質実剛健なルーフキャリアはどことなくアメリカの工事現場車両の様な雰囲気を醸し出す。

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各ライトのスイッチはオーバーヘッドコンソール部分に集約。セカンドシートにはテーブルを設置しており、即席で撮影した動画の編集も可能。大学生など移動手段のないサポートスタッフの相乗りも考慮してセカンドシートはストックしつつも3列目は取り去って機材を積むラゲッジスペースを確保する。

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お好み焼き・鉄板焼の「寄り家」の目印は黒いラムバン!

マットブラックがワイルド過ぎるラムバン。本気の愛犬家の頼れるトランスポーター

バンのカスタマイズを語る上で、絶対に外せない“バニング”を現代に復活!


THANKS:クルマ企画
HP:https://www.instagram.com/kuruma.kikaku


★PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

埼玉自動車大学校の学生たちが作った、アストロ風味の「ASTEP WGN」

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HONDA STEP WGN → CHEVROLET ASTRO
ASTEP WGN【アステップ ワゴン】

毎年「東京オートサロン」に出品され、話題を集めている「埼玉自動車大学校」のカスタマイズカー。2021年のショーモデルはホンダ・ステップワゴンをベースにしたシボレー・アストロ。こりゃあ本誌としても注目しないわけにはいかないでしょ!

オートサロンに出展するために作られたステップワゴンをベースにした「アストロ」

クルマ好きにはたまらない一大イベント「東京オートサロン」への出展を最大目標に、日々頑張ってきた学生さんたちがいる。毎年、アイデアにあふれたカスタマイズカーを出展してくれる「埼玉自動車大学校」のカスタムボディ科の学生さんたちだ。

アメ車マガジンでは以前からこの学校に注目しており、何度か誌面でも紹介してきた。実はその出展車両に、アメ車が実に多いのだ。過去、シェルビーGT500E「エレノア」とか、300Cとか、ダッジ・ラムとかインパラとか。ベース車両はスープラやボンゴフレンディ、プリウス、ビートなどなどなのだが、そんなベース車が分からないほど作り込んだ、カスタムボディの完成度がとても高いのだ。ここ最近はアメ車化するカスタムカーから離れていたのだが、今年、同校から出展されたのは、2代目のシボレー・アストロ。

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ベースはホンダ・ステップワゴン(平成10年式RF2)型。今回の製作に当たったメンバーは11人と少ないのだが(ちなみに昨年は20人)少数精鋭で難易度の高いミッションにトライしたのだ。

今回アストロ化を慣行することになったいきさつとしては、2021年のメンバーたちに90年代好きが多かったこと、そして若者たちの間で90年代ブームが来ていること。さらには、過去にステップワゴン用としてアストロルックにカスタマイズできるエアロキットが市販されていたことが大きなヒントとなっているそう。

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作業のポイントは、自作のファントムグリルの製作、トヨタbBのフォグランプをヘッドランプとして移植、ボンネットやフェンダーをウレタンとパテで改造、リヤ回りのスムージングなど。そしてカラーはオリジナルのパールパープルメタリックとパールホワイトとした。これらの作業によりステップワゴン→アストロ=ASTEP WGN(アステップワゴン)が完成した!

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ホンダ・ステップワゴンをベースにカスタマイズされたセカンドジェネレーションのアストロ。製作に当たった学生は11人、少数精鋭で難易度の高いミッションにトライ。コロナ禍ではあるが、毎日9時~16時まで作業に没頭して完成に至った。ポイントは、自作のファントムグリルの製作、トヨタbBのフォグランプをヘッドランプとして移植、ボンネットやフェンダーをウレタンとパテで改造。リヤ回りは、当初はアストロらしく上開き&観音開きとしたかったものの、時間の関係で割愛。リヤゲートは鉄板と格子を入れた後パテで仕上げスムージング。ホイールはWORK Slit’s の16 インチを装着。フロントコイルは3.5巻カットしローダウン。インテリアはベージュに塗装、シートもベージュのシートカバーを装着し統一。ボディカラーはオリジナルのパールパープルメタリックとパールホワイトとした。これらの作業によりステップワゴン→アストロ=ASTEP WGN(アステップワゴン)が完成した!

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図1 (2)

ステップワゴンをセカンドジェネレーション・アストロ化するべく11人の学生たちが奮闘。かなり、それっぽく仕上がりましたね。右の写真は、学生が製作したカスタムカー完成予定のプラモデル。当初の予定とカラーは変わっている。


SUZUKI JIMNY & HONDA S660 MODIFY S-ROCK

SUZUKI JIMNY & HONDA S660 MODIFY S-ROCK
2020年の製作車両もプレイバック ジムニー×S660:合体&変貌させた

2020年のカスタム科の学生たちが製作した車両にも今一度注目したい。オートサロン会場でも話題となった「S-ROCK(エスロック)」だ。こちらは、スズキ・ジムニーのシャシーに、ホンダS660 のボディを載せ、各部をオフローダースタイルにモディファイ。まるで製品化されているような、各部パーツの完成度の高さ、そしてセンスが光るものとなっている。前後のクロカンバーやサイドステップなどのプロテクションパーツも自作で、ホイールもラグナ・ビードロックとBF グッドリッチ・マッドテレーンT/A KM3(315/75R16)を履いた本気仕様! リヤには同時に製作されたスーパーカブとリトルカブを融合させた「CUB-ROCK(カブロック)」も背負って、何とも楽しいアピアランスとした。

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埼玉自動車大学校
Saitama Institute of Automotive Technology
location:埼玉県北足立郡伊奈町小室1123
Tel:048-723-5522
URL:https://www.saijidai.ac.jp/

埼玉自動車大学校

1959年創立、自動車やバイクのプロ整備士、車体整備士を育てるための専門学校が「埼玉自動車大学校」。メーカーにとらわれず、あらゆる自動車整備に即応できる技術と知識を身に着けるため、5つの学科が用意されている。ベースになるのは「二級自動車整備科(2年)」で、それを終えると「カスタムボディ科(1年)」や「自動車車体整備科(1年)」「モータースポーツ科(2年)」に進学することができる。また4年制の「一級自動車整備科」もある。


Photo ◆ Takeo Asai
Report ◆ Kazuhiro Kimura
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載

アメ車ベースの本物のオーバーランドスタイル【フィールドスタイル ジャンボリー2020】

FIELD STYLE JAMBOREE 2020 OUTDOOR & LIFE STYLE FESTA

FIELD STYLE JAMBOREE 2020 OUTDOOR & LIFE STYLE FESTA

開催日● 2020 年11月28日(土)・29日(日)
開催場所●愛知県・AICHI SKY EXPO・愛知国際会議展示場

アウトドアを楽しむためのお洒落で便利なアイテムやスタイリッシュなアメ車が集結!

11月28日(土)から29日(日)にかけて、愛知県の愛知スカイエキスポで開催されたフィールドスタイルジャンボリー。このイベントは、アウトドア関連のショップを大勢集めたイベントで、昨今盛り上がっているキャンプや釣り、サイクルツーリングなどのアイテムやアパレル商品を数多く見ることができることが特長。加えて、アウトドア芸人としても活躍しているじゅんいちダビッドソンさんのトークショーなども披露された。またドリフトトライクにボルダリングなど、アクティビティも多数用意されており、子供から大人まで楽しめるイベントとなっている。

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そしてアウトドアで不可欠となるアメリカン4駆も主役のひとつ。とくに巨大な荷台を持つピックアップトラックなどをベースとしたオーバーランドスタイルは、多くのアウトドアショップも展示するほど人気だ。加えて本誌でもお馴染みのショップが、アウトドアギとセットで自社商品を魅力的に展示していたのが印象的。

アメ車を使って、お洒落にアウトドアを楽しむためのヒントを見つけることができる、そんなイベントがフィールドスタイルジャンボリーなのである。

野外エリアではタコマなどの逆輸入車やJeep、タホなどのオーナーが愛車を展示。アウトドアをアメ車で楽しむリアルなライフスタイルを披露していた。

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アメ車をベースとしてオーバーランドスタイル(クルマで旅やキャンプを楽しむ)のミニバンやピックアップトラック、キャンピングカーなどが数多く展示されていた。

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お洒落なアメリカンハウスの設計・建築・販売を手掛けるジェネラルアメリカンホームはU.S雑貨の販売を実施。

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エフェクトメイジはコンパクトでスタイリッシュなトレラーのほか、お洒落なアウトドアグッズ(タンブラーやウッドチェアなど)を数多く展示した。

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BCDボディキットをプロデュースしているSENSは、ローダウン仕様のグランドチェロキーを展示。ローダウン仕様でも楽しめるアウトドアスタイルも提案していた。

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ウイングオートはフォード・レンジャーを2台展示。DELTA FORCEを履かせたブラックは、荷台にアウトドアギアを積み、切り株を乗り越える迫力あるスタイルとして魅せる。

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数多くのフードトラックが野外エリアに集結することもフィールドスタイルの魅力のひとつ。多彩なメニューから美味しい料理が楽しめることはもちろん、フードトラック自体もカッコ良く見える!

ピックアップトラックにエアストリーム!アウトドアこそアメ車だ!

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フィールドスタイル ジャンボリー2020
主催● FIELDSTYLE 実行委員会(http://field-style.jp)

FIELD STYLE JAMBOREE 2020 OUTDOOR & LIFE STYLE FESTA

フィールドスタイル初の野外開催!! 芝生の上で多彩なジャンルの「遊び」と「ライフスタイル」が体験・体感できる


PHOTO ●清野央
TEXT ●マーク清原
アメ車マガジン 2021年 3月号掲載