【C-2500シエラグランデ】リアルなエイジング塗装で歳相応の存在感を放つ丸目4灯フェイスの個性派!

1972 GMC C-2500 SIERRA GRANDE CUSTOM CAMPER

1972 GMC C-2500 SIERRA GRANDE CUSTOM CAMPER

AMEMAG RECOMMEND MODEL SHOW ROOM

古き良き時代のロードムービーからタイムスリップして画面から飛び出てきた様な“リアル”さを醸し出すGMC C-2500シエラグランデ。ボディのコンディションを極上に保ちつつも歳相応のエイジング加工を施す玄人好みな仕立ては、どんな極上車よりも大人の色気を放つ。

中途半端に媚びない徹底ぶりが実に好印象で魅力的

2019年、同じモデルイヤーのC‐10をBUBU阪神から借りて紹介したが、今回紹介するのは同年代の同ジャンルながら〝仕立て方〟がまるで異なるGMC C‐2500シエラグランデのカスタムキャンパー。恐らく本国でキャンパーシェルが装着されていたものを取り去り、シングルキャブのピックアップトラックとなって日本へ持ち込まれた車両である。第一印象は、良い感じに時を経た証(経年劣化による錆やボディの擦れ)を刻んでおり、まるでアンティーク家具やヴィンテージデニムの品定めをする様な目で見惚れていた。しかし近づいてみると無いハズの艶が存在している。実はコレ、本国で一度ボディのレストアを施した後に、改めてリペイントを施し、西海岸の日差しや潮風にさらされたリアルな経年劣化をエイジング加工で再現したものだった。その証拠に指でボディを撫でた感覚はガサガサではなくツルツル。クリアの状態もここ数年で吹き付けられた形跡があった。

1972 GMC C-2500 SIERRA GRANDE CUSTOM CAMPER

1972 GMC C-2500 SIERRA GRANDE CUSTOM CAMPER

ここ数年のヴィンテージトラック事情は実に多彩で、フルレストアのオリジナル志向はもちろん、レストア車にニューエンジンを搭載するスタイルや、ボディの状態はそのままにエンジンやシャーシをフルリフレッシュするスタイルもトレンドの一つとなり、むしろ後者が本国の最先端。現車はボディの錆びはそのまま…と見せかけて、実はボディまでしっかりとリペイントを施しているワンランク上の仕立てが肝となっている。

お金をかけて綺麗にするのではなく、言い方は悪いがわざわざ劣化した姿にするなんて凡人には理解しかねるかもしれないが、20代の現役ボクサーと良い勝負をするお爺さんが存在したら誰もが興味を抱くもの。このビジュアルで日本の道路事情で快適にデイリーユースをこなせるとなれば、もはやモニタリングの某コーナーで登場するスーパーお爺さんみたいなものだ。若く見せようと媚びることなく、歳相応を順守しつつも現役を退くことなく〝走る、止まる、曲がる〟をストイックにこなす。そこにこそ、本物の色気というセオリーがあるのだ。

1972 GMC C-2500 SIERRA GRANDE CUSTOM CAMPER

ヴィンテージトラックの大本命であるC-10と同じフォルム、シャシーでありながら明らかにキャラクターの異なるフェイス。中でもこの世代は丸目4灯で骨格が同じとは思えないレベルの個性派ゆえ、マニアックなユーザーたちを虜にする。

350のV8エンジンにエーデルブロックのキャブレターを搭載

350のV8エンジンにエーデルブロックのキャブレターを搭載。ハイパフォーマンスエンジンへの換装ではなく、オリジナルらしさを色濃く残しつつもウィークポイントを払拭。3速だと少々約不足ではと懸念されがちなATも、この雰囲気だとむしろ落ち着きのない小刻みなシフトチェンジはナンセンス。ゆったりとダイレクトなシフトチェンジを楽しみながら街中を流してこそ粋である。

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希少な純正アルミと見せかけて実は1 インチのラリーホイールに純正センターキャップを取り入れたアレンジもお見事。16インチ化でディスクブレーキもすんなりインストールされており、ボディ同色のマッチペイントで違和感を抱かせない点も好感度高し。

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直射日光の影響を受けやすい個所はそれ相応に錆が多くレイアウトされており、これがエイジング塗装だと聞かなければ、実際の錆をそのまま活用してクリアで上から閉じたのでは?とすら勘ぐってしまうレベルのリアルさには感服。エンブレムまで当時物に徹底することでそのリアルさをより一層高めている点も特筆物。

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ホワイトルーフとブラウンのコントラストと、ほんのりウッドをあしらったトリムが印象付ける当時のハイグレードヴィンテージトラックらしさは、実に生々しくリアル。ちょっとズレ気味なリアゲートのノブも実に味わい深い。

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オーディオはGMの刻印入りの純正品をストック。レトロな社外品への換装も悪くないが、せっかく当時物のステアリングが良い状態でストックしているのなら、オリジナルインテリアを極上で保っていくことこそコレクションとしての価値を高める。

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天貼りや内貼りも当時のデザインをそのままに張り替え作業を行なっており、オリジナルインテリアを忠実に再現。シートからカーペットに至るまでヤレたエクステリアとは裏腹に中はオリジナルストックを忠実に守りながらもクリーンにレストア済だ。


年々上昇傾向にあるビンテージトラックの大本命シボレーC-10はオリジナル志向高めが肝

現代版マッスルカーの大本命! 一度味わうと虜になる DAYTONA392の魅力

非の打ちどころがない、ハイパフォーマンスマッスルカーのカマロZL1

結婚を機にC6から、チャージャーデイトナにシフト

『シボレーブレイザーRS』次世代型クロスオーバーSUVとして登場


Thanks:BUBU 阪神
TEL:06-6427-5151
HP:http://www.bubu.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 6月号掲載

アメリカンな装いの純国産 キャンピングトレーラー!【X-cabin 300】

X-cabin 300

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TRAILER LIFE トレーラーを活用して楽しむアメ車ライフ

フルサイズトラックやSUVとキャンピングトレーラーは実に相性が良い。しかしちょうど良いサイズ感と装備を備えたトレーラーを探すのは意外と難しい。そんな方にぜひお勧めしたいのがX‐cabinだ。

車両総重量750kg以下でけん引免許不要で乗れる!

オーバーランダースタイルをはじめ、ここ数年はクルマで楽しむキャンプスタイルが一つのブームとなっている。しかし、テントサイトの準備や設営は思っている以上に大変。炭を用意して焚き火の準備をしてタープを張ってと、なんだかんだやっている内に数時間を費やし、家族や仲間と楽しむ目的のはずが一通りの準備をこなしたら既に疲れ果ててしまうなんて経験のある読者も何気に多いのでは? その過程を含めて楽しむべしといった玄人の声はこの際置いといて、目的地に着いたら移動する家を切り離して自由に旅先を散策し、疲れたら引っ張ってきた家でゆっくり過ごす。そんな夢の様な旅を実現してくれるのが紹介するX‐cabin 300だ。

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まるでアメリカ製の様なアルミボディのルックスだが、きめ細かな部分まで繊細で巧みな造型を加えた日本人によるデザイン設計ってところも特筆物で、窓やドアの開閉は従来のキャンピングトレーラーの様な大雑把さがなく、非常に精巧。そして室内は豪華客船の一室の様なラグジュアリーさとコンフォータブルな装いが際立つ。けん引免許不要でジェットスキーを引っ張る程度の感覚で引っ張れるサイズ感も非常に魅力的である。

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開口部を広くとったリアゲートを開けると専用設計のキッチンを備え付けており、温水シャワーまで完備。家庭用のシンク同様に使えてキッチン台を展開すればまな板を置いてここで調理が可能。リアゲートはダンパー式で強風でもタープの様になびく心配がなく、ちょっとした雨なら凌げる。またベッドを最後尾までレイアウトせずに余力を残すことでラゲッジスペースにクーラーBOX などを積載できる様に配慮されている。

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キャビン部分の全長は3.07m、ヒッチからの連結部分を足しても4.52mとコンパクトで、全幅はフェンダー部分を含んで2.11m(キャビン幅1.91m)となり、フルサイズのアメ車ならほぼミラーを含んで同じ幅なので車幅感覚を掴みやすく、リアにヒッチが備わっているのでバイクキャリアやサイクルキャリアの増設も可能だ。

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採用される時計や木の温もりを感じさせる装飾、そして間接照明や化粧パネルまでこだわる徹底ぶりは純国内生産による賜物。潔癖症で他人が寝泊まりした中古のキャンピングトレーラーはちょっと…って方でも新築の香りがするこのトレーラーは非常に魅力的と言える。ちなみに無機質なエアコンを化粧パネルで覆うなど、細部まで客室をイメージした作りがキャビンと名のつく由来だ。

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大きくワイドな窓による解放感とスペースを有効に使う日本人ならではの絶妙なレイアウトで、実際のサイズ感よりも広く感じるキャビン。ベッドは収納ボックスを連結させた作りとなり、真ん中の摘みで固定。外して持ち出してベンチとして使うことも可能。最大で9つのボックスレイアウトが可能となり、人数に応じてベッドの大きさを変更できる点も嬉しい。


X-cabin 300

全長×全幅×全高:4520×2110×2160(m)
車両重量:750kg以下
¥4,300,000~+tax


★お問い合わせ:株式会社エフェクトメイジ
TEL:052-694-1313
HP:https://e-meiji.co.jp/


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載

【オートサービスジュン】カスタムだけでなく積極的に車両販売も展開

オートサービスジュン

AUTO SERVICE JUN 【オートサービスジュン】

AMEMAG RECOMMEND SHOP

国内の様々なカスタムカーショーで国産車をUSDMスタイルにアレンジし、一躍スターダムにのし上がったASJ。お店としての歴史は古く、20年以上の年月を重ねている。現在の場所に移転して8年目となるが、代表の窪山さんは元々メカニック、さらには鈑金塗装のノウハウも持ち合わせており、整備や車検、さらにはカスタマイズと、クルマに関するあらゆることをワンストップでお任せできる、頼もしいショップと言える。

これまで数々のイベントでアワードを手にしてきたことから、ASJ=カスタムに特化したショップというイメージが強いが、実は窪山さんはアメ車&セダンが好きということもあり、新たにキャデラックの販売に力を入れるとのこと。特にXTSやATSを中心に取り揃える予定にしており、「キャデラックのセダンが欲しい!」と思っている人は、一度相談してみよう。もちろん、車両の購入だけでなく、同時のカスタムにも対応可能だ。

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ちなみにASJでは現在スタッフを絶賛募集中!アメ車だけでなくクルマが好きなら経験は不問。「やる気のある若人を求む!」と窪山さんは話していたので、興味がある人は、こちらに関しても問い合わせしてみよう。

カスタムショップの色が強いASJだが、実は整備も得意。また鈑金塗装もお手の物で、そのノウハウがカスタムに生かされている。以前本誌で紹介したカマロに斬新なペイントを試みるなど、常に新しいスタイルを探求し続けている。

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オートサービスジュン
住所:〒811-2112 福岡県糟屋郡須惠町植木1434-63-102
TEL:092-410-3668
営業時間:10:00 ~20:00
定休日:平日10:00~20:00 土日祝完全予約制
Instagram /asj.custom

オートサービスジュン

オートサービスジュン


アメ車マガジン 2021年 5月号掲載

いかにも!なフルサイズトラックとは異なるリアリティーで選ぶタイタン

2008 NISSAN TAITAN

2008 NISSAN TAITAN OWNER : Daiki Hishida

AMERICAN TRUCK & SUV ピックアップトラック&SUVの無限なる可能性

フルサイズトラックと言えばシルバラードやラムトラックにFシリーズ、逆輸入車ではタンドラが思い浮かぶ。タイタンはどちらかと言うとマニアックでレア。だからこそそんなレア車に首ったけな彼のトラッキンライフに迫る。

リゾート地のローカルが乗るアイランドスタイルを目指す

90年代半ばに生まれ、現在23歳の若さでマニアックな逆輸入車タイタンに乗る大貴くん。購入したのは1年前で、世間一般的には大学在学中か卒業したての若さである。その若さで何の躊躇もなくこのクルマを選ぶ潔さ、そして度胸は称賛物だ。

昔からトラックに乗ることに憧れており、旅先やイベントでもフルサイズトラックにばかり目が行っていたと言う彼。しかし年々目が肥えてきて、カスタムを施した定番のGM系やフォード、ダッジのフルサイズトラックよりも、むしろハワイやグアムなどのリゾート地でローカルがサラッと乗りこなすアイランドスタイルへの憧れが日に日に高まって行くなかで出会ったのがタイタンだった。

2008 NISSAN TAITAN

2008 NISSAN TAITAN

丸みを帯びた優しそうな顔付きと、ダークブルー×ガンメタリックのギラギラ感の一切ない脱力系カラーもお気に入りで、できるだけその雰囲気を崩さない様に過剰なカスタムは避けており、ボトムスはメソッドホイールに今や絶版のレッドレターのジェネラルグラバータイヤをセット。そして極め付きはスーリーのトラックラックだ。これはインスタグラムでラックを吟味する中で、愛用するアメリカ人がめちゃくちゃ格好良かったことが決め手となったと言う。

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クルマのカスタムやスタイルをSNSで調べる辺りは最近の若者らしいが、SNSが盛んになったことでリアルなUSシーンを日本へと持ち込む、トレンドに敏感なオーナーが増えてきていることは大いに喜ぶべきところ。ちなみにこのラックは仕様用途に応じてアジャストでき、立体駐車場など高さ制限に引っかかりそうな時は即座に下方向へスライドが可能。ゆくゆくはSUPを楽しみたいと勢い余って先に購入したものの、実家の駐車場に止めていると母がそこに竿を通して洗濯物を干してしまうのはココだけの話。「ちょうどええねん!」と言ったか言わないかは別として、ある意味洗濯物が干されてしまう程に凛々しさ控えめなマイルドフェイスであることは喜ぶべきなのかもしれない。

イカついとか恐そうなんてイメージをできるだけ払拭して、ファニーにピースフルにトラッキンライフを謳歌したい。ロコが普段の足として乗るかの如く、当たり前にファーストカーとして乗りこなす。23歳でその集大成を見出してしまうとは、SNS恐るべし。そして最近の若者はかなりのトレンド通であることは間違いない。

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5.6ℓのV8エンジンを搭載し、5速ATで操る初代タイタン。荒々しさのない穏やかなV8エンジンはゆったり流すのがマストだ。2015年の二代目からはディーゼルモデルも加わるが、顔付きが凛々しくなるため大貴くん的にはNG。サイド出しマフラーはワンオフで製作。

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ルーフ上までをカバーするラックにするか悩んだ結果、用途に応じて高さを変更できるスーリーのトラックラックを導入。ネイビーにシルバーカラーのカラーコントラストもカジュアル感が増してアイランドスタイルにマッチしており、ゆくゆくはSUPを購入してラックに積み、海や湖を巡る予定だ。

メソッドホイールの17インチに33×12.5R15のゼネラルグラバーレッドレタータイヤを装着

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フロントのみスプリングでほんのりリフトアップを施し、メソッドホイールの17インチに33×12.5R15のゼネラルグラバーレッドレタータイヤを装着。サイドミラーは内側へ格納可能なタイプへ交換しており、走行中はもう少し控え目な出幅でドライブしているとのこと。

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ハワイアンキルトのシートカバーを導入することで無機質なインテリアから一転、アイランドスタイルへとアップコンバート。リアウィンドーが開くため、夏場はエアコンレスで窓全開でも快適クルージングを可能とする。室内はフルサイズだけあって大人5人がゆったりと座れるスペースを確保。


USニッサン最強の刺客タイタン、ビッグ3に負けず劣らずのインパクト

特殊塗料LINE-X を用いてタイタンをクールにアピール!

コンフィデントが手掛けたニッサン・タイタン。オールシーズンで楽しめる最高の相棒

逆輸入車が欲しいならUSニッサンという選択肢もある タイタンSV


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載

ドラッグ用に徹底的にカスタマイズを施したエルカミーノ

DRUGSTAR 1967 Chevrolet El Camino

DRUGSTAR 1967 Chevrolet El Camino

ドラスリを積み込み現地で履き替える、まさにゼロヨンを楽しむためのマシン

ビンテージアメリカンの中で、ややゆる〜いイメージを持つエルカミーノ。いわゆる雰囲気重視のクルマに思われがちだが、2ドアピックアップという独特なボディ形状を最大限活用し、ドラッグマシン用に様々なモディファイを施す。

縁あって現在は東海カーズで大切に管理されている羊の皮を被ったエルカミ

「クルマは眺めるものでなく乗るもの! ビンテージカーでも、クルマはガンガン走らせてナンボでしょ!」と常に謳い続ける東海カーズ。マッスルカーを数多くラインナップするが、今回は誰もが認めるマッスルカーとは少々毛色が異なり、化け物じみた加速を誇る在庫車両のエルカミーノを紹介。

DRUGSTAR 1967 Chevrolet El Camino

DRUGSTAR 1967 Chevrolet El Camino

正直言ってエルカミーノは、商用車カテゴリーに属するクルマ。日本車で言うところのサニトラの様なものだが、そのボディ形状に惚れ、ドラッグ用に徹底的にカスタマイズを施したのがこの車両。元々アメリカでワンオーナーだったこの個体を前オーナーが輸入したのは随分と前のこと。「ドラスリタイヤをベッドに積み込み自走でサーキットに行き、全開でドラッグレースに参加。終わったら自走で帰ってくる」というスタイルを貫いたのは、愛知県に住むKさん。数々のドラッグレースで優勝を重ね、セントラルサーキットで開催されたJDDAのレースでは、なんと11.075秒をマーク。最新モデルならいざ知らず、半世紀前のクルマでここまで叩き出すのは驚異的だが、それを成し得たのは独自のチューニング方法。パッと見た感じは至って普通で、エンジンルームを見ても市販品を組み合わせた様に見えるが、中身は徹底的に手が加えられている。ピストンはマーレーでコンロッド&クランクはクロアに特注で製作を依頼。エンジン本体は350だがボアアップを実施しており、レーシングカーでもなかなかお目にかかれないT&D製のシャフトロッカーアームに変更。もちろんメカローラーリフターやバルブスプリングも強化してあり、パワーユニットに関しては手が入っていないところは皆無と言える。

車内を見ると、大型のオートメーターをステアリング真正面に配置。速度よりも回転数を重視しており、シフターの向きも操作性を最優先。意外にもシートはノーマルで、あくまでもスタイリングはノーマル風に留めており、まさに羊の皮を被った狼そのもの。こんな商用車でスポーツカーをブチ抜くのは、さぞ痛快だろう。

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ヘッドやキャブはBRODXIに変更するが、そのままではフードから飛び出すので取り付け面を切削して装着するなど、自然なスタイリングにこだわる。フロントバンパーの左奥にはオイルクーラーを追加。裏側には電動ファンも備わる。ハイカムを組むと負圧が発生しなくなりブレーキブースターが効かなくなるので、コンプレッサーで強制的に負圧を発生。燃圧の管理はシビアで、リアバンパーの奥には大容量の燃料ポンプを備える。

ショックはビルシュタイン

ショックはビルシュタインに変更。エアリフターやドラッグリンクと言った、ドラッグレースには欠かせないアイテムもしっかりセット。テープに残された数字によると3.730のファイナルギアを組む。

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4点式シートベルトは装備するが意外にもシートはノーマルのまま。ドラッグレースの場合、横方向へGは掛からないのでこれで良いということか。メーターパネルもアルミで作り直し、質素だが機能性を最優先する。


個性派プリマスの中でも尖ったマッスル「クーダ」

最高に神なバラクーダAARクーダの存在感

ホンキでビンテージ・モパーが欲しいなら まずは「東海カーズ」へ行け!

https://www.amemaga.com/amemaga201905_vol243_mopar_tokaicars/

男のマニュアルミッションでマッスルカーの走りを堪能するべし!


撮影協力:東海カーズ
TEL:0533-86-8890


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載

三姉妹ママの愛車・エクスプローラーは純白ボディにピンクの差し色でコーデ♪

2014 FORD EXPLORER

2014 FORD EXPLORER

彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

アメマガの大ファンで、そして愛読書。そんな誌面に出てみたい!その思いをかなえるべく、編集部に応募のメールを送った彼女。ファーストコンタクトからさまざまな状況が重なって延期を余儀なくされたけれど、晴れて決行!

理想とする姿にドンドンと近づいてますます好きに

「夫婦でアメ車に乗っています!アメ車マガジンに載ることが夢なんですけど、どうしたらいいですか?」と編集部に届いた一通のメール。日付は2019年の11月。。そして実際に連絡を取ったのは年が明けた2020年1月のこと。まだ気持ちに変わりがないかをまず確認した後に現状を伺うと、旦那さんのクルマは手放してしまったとのこと。当初はカップルで紹介という筋書きを描いていたのだが、切り替えて女性オーナーとして紹介することに。そして連絡を入れた1月中に取材をと思い調整をしていたのだが天候不良によりあえなく持ち越し…。そこで改めて2月中にと思っていたのだが、今度は編集部側がバタバタと忙しく伺えずといった状況…。そして3月にようやく取材に漕ぎ着けた次第。

2014 FORD EXPLORER

2014 FORD EXPLORER

冒頭のメールを送ってくれたのは2014年型フォード・エクスプローラーが愛車のユッキーさん。ちなみに彼女、2018年7月号で掲載したアメマガキャラバン山梨に参加してくれていたので、どおりで見覚えがあるなぁと。待ち合わせ場所には長女のりおちゃん、次女のりんかちゃん、三女のゆりかちゃんと共に訪れ、待ちに待った撮影とあってユッキーさんのテンションは高め(笑)。早速話を伺ってみると、旦那さんが手放したというクルマが事の発端のようだ。そのクルマはリンカーン・ナビゲーターで元々はユッキーさんの愛車。しかし次女と三女が通う保育園の送迎時に駐車場になかなか止められず…。これはどうやら大きさも関係しているようで、これを機にひと回りコンパクトなエクスプローラーを増車したことでナビゲーターは旦那さんが乗ることとなったワケだ。

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新たな相棒となったエクスプローラー(ニックネームはローラーくん)は当初ノーマルだったが5年の月日を共に過ごす間に彼女色へと染まり続けている。

「よぼよぼになるまでアメ車乗りの予定♪ お婆ちゃんになっても乗っていたらまた撮影しに来てください。絶対ですよ♪」と話す彼女。その時はどんなアメ車に乗っているのだろう。話に出ていたカマロだろうか…

ウエッズのレオニス・EXの20インチホイールを装着

ZOOMのダウンフォースコイルにモンローのショックアブソーナーをセット

足もとにはウエッズのレオニス・EXの20インチホイールを装着し、ブレーキキャリパーはピンクにペイント。ケツ上がりな姿勢を矯正するためZOOMのダウンフォースコイルにモンローのショックアブソーナーをセット。

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TDI-Tuningのデジタルチューニングボックスはまだ装着したばかりのアイテム。7段階の設定が可能で、マイルドな乗り味からパワー&トルク感を高めた乗り味へと好みに応じて調整できる。マイルド重視の1から順に感触を確かめている段階で現状は6番目。それでもかなり走りが激変しているようで、アクセルを踏むのが楽しくて仕方がない様子。

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グリル中央のエンブレムはフォードのコーポレートカラーであるブルーが基本ではあるけれど、そこをリメイクしてピンクカラーへとペイント。フューエルドアにもイラストを施す。自分のクルマにもかかわらず、乗っていると旦那さんのクルマなんでしょと思われることが嫌で、ユッキーさんがオーナーであることをひと目で理解してもらうために施したドレスアップ。

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家族のことを思えば エクスプロラーが一番です!

愛犬優先のSUV フォードエクスプローラーを選択。


PHOTO&TEXT:編集部
アメ車マガジン 2020年 6月号掲載

新車のアメ車も取り扱いがあるグッドスピードMEGA知立店

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GOOD SPEED MEGA SUV CHIRYU

東海地区を中心に17の拠点を持つグッドスピード。MEGA知立店にずらりと並ぶ国内外のSUVの展示車両は200台以上を誇る。さらにMEGA知立店では新車のアメ車も取り扱いがあり、今回紹介するのは話題のフォード・エクスプローラー2020年型。またおそらく日本での在庫数はNo.1のフォード・クーガ、フォード・エコスポーツも紹介しよう。

新車購入もグッドスピードMEGA知立へGo!!!

国内外の様々なSUVを豊富に取り揃えるグッドスピードMEGA知立店。200台以上ある在庫車両も圧倒的だが、新車の販売も行なっており、多くのユーザーに支持されている。

今回紹介するのは、待望のフルモデルチェンジを行なった6代目となるフォード・エクスプローラー。アメリカンSUVの王道として、日本でも圧倒的な人気を誇るエクスプローラーだが、新型では正常進化した端整なエクステリアと、さらに向上した走りの質感ですでに評判は高い。

今回撮影に提供されたエクスプローラーは、充実した装備と300hpの直4、2.3ℓのエコブーストエンジンを積むリミテッド。8インチのタッチスクリーンはスマホをつなげるApple Car Play/Android Autoに対応。またオーディオはバング&オルフセンの12スピーカーを標準装備、質感の高いシルバーのステッチの入った本革シートと相まって非常に満足度の高いインテリアとなっている。この新型のエクスプローラーをいち早く手に入れたい人は、MEGA知立店に相談しよう。

さらに紹介したいのは、コンパクトSUV「クーガ」と「エコスポーツ」だ。フォードらしいスポーティでプレミアムなイメージと、扱いやすいサイズ感、さらに充分な最低地上高は、アクティブなアウトドアスポーツやキャンプで使うのにオススメ。ぜひ在庫も豊富なグッドスピードMEGA知立店でチェックしてみていただきたい!

2020 FORD EXPLORER LIMITED 4WD

2020 FORD EXPLORER LIMITED 4WD

2020 FORD EXPLORER LIMITED 4WD

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待望のフルモデルチェンジを行なった6代目となるフォード・エクスプローラー。大きく進化したフロントフェイスは今流行りのキャッツアイスタイルのヘッドライトが特徴的。日常で使うには最も使いやすい程よいサイズ感のミドルサイズで、フォードらしいゴージャスでありながらスポーティーさを併せ持つエクスプローラー。取材車は、豪華な装備と300hpの直4 2.3ℓ エコブースト シングルターボエンジンを積むリミテッド。

2015 FORD ECOSPORTS TITANIUM 2WD

2015 FORD ECOSPORTS TITANIUM 2WD

2015 FORD ECOSPORTS TITANIUM 2WD

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コンパクトSUVで世界的な人気を誇るフォードエコスポーツ。コンパクトながらファミリーカーとしても十分に活用出来る室内の広さで、最低地上高は180mm、大きなアプローチ/デパーチャー・アングルを誇り、2WDながら悪路の走破性は高い。取材車はルールボックスを装備して積載の能力をアップしており、アクティブなアウトドアスポーツやキャンプなどに使うのに最適なオススメの1台となっている。

2014 FORD KUGA TITANIUM 2WD

2014 FORD KUGA TITANIUM 2WD

2014 FORD KUGA TITANIUM 2WD

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日本ではあまり馴染みのないフォード・クーガ。ただ世界的にはコンパクトSUVとしてMX-5などのライバルとなる人気モデルだ。エンジンは直4直噴ターボの1.5ℓのエコブーストエンジンを搭載し、燃費も向上している。安全面の装備も充実しており、前席はもちろん、サイド、カーテン、ニーにまでエアバッグを備える。グッドスピードメガ知立店では、取材時点で他にも様々なカラーのクーガの在庫があり、人気の4WDモデルも選べる。


初めてのジープは何がオススメ?ジープの購入もグッドスピードMEGA知立へGo!!!

SUVだけじゃない!︎マスタングやカマロも豊富に在庫、アメ車を買うならグッドスピードMEGA知立へGo!

レネゲードからグラチェロ、ラングラーまで豊富に在庫。

フォード・エクスプローラーが欲しいならグッドスピードへ!!


アメ車購入のメガな拠点に注目!!
グッドスピード MEGA SUV 知立店
住所:愛知県知立市牛田町東向山81-14
TEL:0566-81-4092
URL: http://www.goodspeed.ne.jp/
営業時間:10 時~19 時
定休日:火曜日(祝日の場合は営業)

国産からアメ車、欧州車まで、SUVの在庫数200台以上を誇るグッドスピードメガSUV知立店。魅力的な在庫車両はもちろん、お昼には美味しい日替わりのランチメニューがあったり、親しみやすく、行きたくなるお店だ。

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Photo & Report:Kisaki Design
アメ車マガジン 2020年 6月号掲載

街中でも映えるリアルロックカスタム!【ラングラーアンリミテッドルビコン】

JEEP WRANGLER UNLIMITED RUBICON Produced by NewlineSaka

JEEP WRANGLER UNLIMITED RUBICON Produced by NewlineSaka

AMERICAN TRUCK & SUV ピックアップトラック&SUVの無限なる可能性

ロッククローリングカスタムを得意としているニューラインサカ。本場アメリカのカスタムパーツのほか、日本仕様に適したパーツの独自開発を行なうなど、ハードなロックセクションに挑戦するためのカスタムは、ワイルドなスタイリングも魅力的なものとなっている。

ロックカスタムが発する強烈なインパクト!

ハードなロックセクションを走破するための、リアルなロッククローリングカスタムを行なっているニューラインサカ。そのアプローチは確かな走破性を与えるにとどまらず、ワイルドかつスタイリッシュなデザインのJeepへと仕上げるという特長を持つ。そんなニューラインサカのリアルなロックスタイルを求めて、岩場には入らないというユーザーからの依頼も増えているそうだ。

JEEP WRANGLER UNLIMITED RUBICON Produced by NewlineSaka

ここに登場するラングラーは、JLのルビコンをベースに、本国仕様のルビコンスタイル&ロッククローリングカスタムを施した1台だ。足回りはACCUTUNE OFF‐ROADのコイルオーバーキットを装着。このショックには別体タンクが付くKING製となる。さらにステアリングスタイビライザーにもKINGを使い、調整式のコントロールアームはSYNERGY、タイロッド&ドラックリンクにはFUSION 4×4という一流パーツを用いて、確実な装着&最適な調整が行なわれている。そして強い存在感を示すタイヤ&ホイールは、KMCのXD229にファルケンワイルドピークM/T01という組み合わせ。ロックカスタムとしては初めて装着したというファルケンワイルドピークM/T01は、普段乗りでは快適で、ロックセクションでも優れた走破性を示すと坂代表は教えてくれた。そしてこれらを覆うのはMOPARのハイトップフェンダーで、同時にQUAKEのLEDデイライト&ウインカーをインストールしている。

よく動く足回りにワイド&ハイトへと変更された本物のロッククローリングカスタム。本物だから出せる圧巻の迫力こそが、多くの人の心を惹きつけるのだ!

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前後のショートタイプバンパーはMOPAR のSTUBBY RUBICON。フェンダーはMOPAR のHIGHTOPフェンダーフレーズに変更している。同時にデイライト&ウインカーを薄型のQUAKE LED 9.5×0.75SLIM CHOP KIT DRLへと変更し、ルーフは幌のBESTOP TREKTOPを装着している。

タイヤはFALKEN WI LDPEAK M/T01(38×13.5R17)、ホイールはKMC のXD229(17×95×5)

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タイヤはFALKEN WI LDPEAK M/T01(38×13.5R17)、ホイールはKMC のXD229(17×95×5)。サスペンションはACCUTUNEOFF-ROAD のCOILOVER KIT STAGE1(ショックはKING)、KINGのバンプストップ&ステアリングスタビライザー、SYNERGYの調整式コントロールアーム、FUSION 4X4のタイロッド&ドラックリンクなどをインストール。大径のMTタイヤによく伸びよく縮むサスペンションは、セッティングによりオンロードも安定した走りを示す。


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【NEWLINE SAKA Jeep JL WRANGLER UNLIMITED RUBICON PARTS LIST】
■SUSPENSION
ACCUTUNE OFF-ROAD JL COILOVER KIT STAGE 1 /w CUSTOM ANODIZING
KING SHOCKS BUMP STOPS /w CUSTOM ANODIZING
SYNERGY JL ADJUSTABLE CONTROL ARMS
FUSION 4X4 STEERING DRAG LINK & TIE ROD
KING SHOCKS STEERING STABILIZER
■TIRE&WHEEL
KMC WHEEL XD229 17X9 5X5
FALKEN WILDPEAK M/T01 38×13.5R17
■BUMPER
MOPAR STUBBY RUBICON FRONT BUMPER / MOPAR RUBICON REAR BUMPER
■FENDER
MOPAR HIGH-TOP FENDER FLARES / QUAKE LED 9.5×0.75 SLIM CHOP KIT DRL
■SOFT TOP
BESTOP TREKTOP


THANKS:NewlineSaka
TEL:0296-45-8863
HP:https://www.newlinesaka.com


PHOTO:清野央
TEXT:マーク清原
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載

家族や友人と一緒に過ごす非日常的な空間で 楽しむイベント!【WING DAY 2020】

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2020.10.10 WING DAY 2020 Presented by WING AUTO in SUZUKA TWIN CIRCUIT

ウイング・デーはサーキットでのイベントだけあって参加車はやはりマッスルカーが多い。それも思い思いのカスタムがされていて、1台1台眺めているだけでも楽しめる。中にはステッカーチューンだけのクルマもあり、参加の敷居が意外と低いのもいい。

アメ車を思いっきり走らせ、参加者同士も仲良くなれる!

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2020年で6回目となる「ウイング・デー」。愛知県を拠点とする総合輸入車ディーラーのウイングオートが、年に1回開催するクルマ好きのためのお祭りだ。ウイングオートといえばフィアット、アバルト、ロータスといった欧州車でも有名だが、我々にとってはやはりマッスルカーをはじめとするアメ車のイメージが強い。しかも新車も中古車も豊富に在庫があって、整備もカスタムも、クルマ好きスタッフが親身に相談にのってくれるから何かと安心できるお店なのだ。

そして時は10月18日(日)、場所は三重県の鈴鹿ツインサーキット。コロナ渦により2020年は中止も危ぶまれたウイング・デーだが「こんな時だからこそお客様に元気を与えたい!」というスタッフの熱い想いが逆に炸裂!参加台数の制限とイベントコンテンツの縮小など、コロナ対策を十二分に施したうえで無事開催された。

参加者は地元だけでなく関東や中国地方など全国各地から集結。このイベントの趣旨である「スタッフとお客様だけでなく、お客様同士が仲良くなれる場の提供」が確実に身を結んでおり、会場のあちこちで参加者同士の笑顔が溢れていた。カスタムされたアメ車を眺めたり、自らサーキットを走ったり。アメ車好きならこの場に1日身を置いているだけでとにかく幸せな気分になる。そんなイベントだった。

3密を避けてストレスを発散!コロナなんかブッ飛ばせ!!

Circuit Run【サーキットラン】

サーキット走行はスキルに応じてクラス分けがされており、クルマが運転できれば誰でも楽しめる。上位クラスではトランスポンダによるタイム計測が可能で、仲間内でのライバル心が盛り上がる。逆にゆっくりでいいからサーキットを走ってみたいという人には先導車付きで追い越し禁止のクラスがあり、家族も一緒に乗れたりする。楽しめない人はいないのだ!

Time Trial【0-200 タイムトライアル】

停止位置から200mの直線勝負。本当なら2台並んで競争したいところだが、そこは安全策をとって1 台ずつのタイム計測。スポーツカーでなくても運転スキルに自信がなくても誰でも楽しめる。スタート位置に着いたらスタートフラッグに集中して… 、旗が振り下ろされた瞬間にただただアクセル全開スタート!日頃のストレス発散には効果絶大。


家族や友人と一緒に過ごす、年に一度の体験型ビッグイベント!【ウイング・デー2019】

ウイングオートの集大成、感謝を込めた大規模祭り WING DAY 2018

ウイングオートが、年に1度のユーザー参加大規模イベント、ウイングデイを開催。


開催日★2020年10月18日(日)
開催場所★鈴鹿ツインサーキット
主催★WINGAUTO(シボレー名岐)(http://www.wingauto.co.jp)


■ PHOTO&TEXT:近藤 亘
アメ車マガジン 2021年 1月号掲載

古くても気楽に乗りたい、だからラットの方が好き!

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THE VINTAGE ビンテージアメリカンの魅力

クルマは色々な意味で自分の自由にできるオモチャだね!

クルマは走ってナンボ!見た目なんて二の次三の次で、一番大事なのは中身だよ!と語る東海カーズの細井さん。そうは言っても、その意見に同調できる人はまずいない…と思っていたら、カーズのスタイルを地で行く人がいた。しかもビンテージばかり4台も所有するほど筋金入り。その名も「伊藤則一」さん、御歳53歳だ。

古くても気楽に乗りたい、だからラットの方が好き!

ここ数年、ビンテージアメリカンの人気が急上昇中。アメマガの別冊「ビンテージアメリカン」が毎年発売されるのもそう言う理由だが、フツーのユーザーが求めるのは「綺麗な旧車」。だが、そんな風潮に真っ向から対峙するのが東海カーズであり、そのお客さんである伊藤さんだ。

これまで伊藤さんは、カーズでビンテージアメリカンを数えきれないほど購入しているが、実はまだ3年ほどの付き合い。元々はモトクロスを趣味にしており、レース会場までアメ車のトラックにバイクを積んで行ったらカッコイイかなぁ〜と思い、C10を探していたそうだ。いわゆるクルマ情報サイトで東海カーズを知ったが、それが運のツキ。C10だけでなくカマロも一緒に買ってしまった。

伊藤さんによると「クルマ遊びは一通りやったかな。ゼロヨン、首都高、最高速。サーキットを走り出したのは30歳以降だけど、C3コルベットは中学生の時から乗りたかった。けど、もっと速い国産車に乗ったから今まで機会がなかったんだよね」と語る。

さて、初のアメ車としてC10とカマロを購入するが「アメ車ってどんなクルマもバーンナウトすると思っていたんだよ。でもしないし、全然速くない。見ると乗るとじゃ大違いで、スグにカーズに買い戻してもらったよ(笑)」とのこと。ちなみにモトクロスはドクターストップが掛かり、出番がなくなったC10は同じくカーズへ。

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「やっぱり乗ってみないとクルマは分からないよね。でも、気に入ったクルマはずっと置いておく主義で、今は210とベルエア改、C3コルベット、それにシェベルの4台。古くてもキチンと走れなきゃイヤだし、駐車する場所に気を使いたくないから、ベルエア改の出番は少ないかな。そもそも何で買ったんだろ(爆)」とも。

ちなみに伊藤さんは小学生のお子さんを筆頭に、3児のパパでもある。幼稚園の送迎にアメ車たちが出動することも珍しくなく、こんなクルマが迎えに来たら間違いなくヒーローになれると言うもの。

そもそも伊藤さんがここまでラットに惚れ込む理由を聞いてみると「子供の頃に乗ったゴーカートが原点かな?ガタガタ揺れる感じが怖いけど面白かった。今のクルマは静か過ぎて電車みたいだし、運転している感覚がないよね。それと1台だけだと妥協しちゃうけどけど、複数台あればTPOに合わせたカスタムや使い方ができるよね」と深〜いお言葉。自由にアメ車を楽しんでいる伊藤さんは、同じ感覚の東海カーズと、出逢うべくして出逢ったと言えるだろう。

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本当のファミリーカーは別にあるが、4台のアメ車の中ではもっともファミリーカーとして使用できるベルエア。エンジンはまさかのLS-1にコンバージョンしており、エアコンも装備。「えっ!? 高速走れるの?」と多くの人に聞かれるそうだが、最近高速道路の最高速が引き上げられたが、120km/h巡行は十分可能とのこと。そこまでしておいて実は重ステなので、今後は電動パワステの追加を計画中だ。

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フロントタイヤは195/65R15。リアは325/50D15のクイックタイムドラッグをセット。ショックはビルシュタインのエナペタルを装着しており、メチャメチャこだわった仕様だ。そりゃ、高速巡行も可能なワケだ。

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オリジナルの雰囲気を残すが、クイックシフターに変更しており、どう見ても普通じゃない。ちなみに愛妻家の伊藤さんはオーバーオールにも奥様の名前をペイント。

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2020年11月号でESPYさんを紹介しているが、事の発端は伊藤さんが「NYの地下鉄にあるようなグラフティを入れたい!」と言ったのが始まり。フロントフェンダーには家族の名前入り。

1967 Chevrolet Chevelle

1967 Chevrolet Chevelle

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現在カーズで若干の仕様変更中のシェベル。元々ドラッグ用だったものを、街乗り仕様へとカスタム。レース用の572エンジンを搭載し、超絶ナローデフをセット。リアタイヤは31×18.5R15もの激太サイズで、車内は赤いカーペットで覆い尽くされ、同色のフルバケを装備。これで幼稚園の送迎もこなすそうだ。

1982 Chevrolet Corvette & 1956 Chevrolet Bel Air

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以前アメマガ本誌で紹介したことのある、1982年型のC3と1956年型のベルエア改。現在は伊藤さんの愛車となっている。C3は正直言って遅いので、今後ツインターボ化を計画中。ベルエア改は車高が低いし大きすぎるので、正直持て余し気味。まぁ、綺麗な旧車が集まる時に乗って行くクルマかなぁと語る。

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伊藤さんの本業は、日本で数少ない研磨屋さん。通りに面した看板はどう見ても遊鷹さんのデザインで、会社の制服にも採用。ちなみにゼムクリップの研磨では世界シェアの95%を担っている、とんでもない企業だ。


29年型フォード・モデルAと、27年型フォード・モデルT、博物館に展示されていてもおかしくない2台。

クルマは走ってナンボ! 走れるカマロが欲しいなら東海カーズへ行け!!

426HEMI搭載のワイルドなプリマスベルベディア

乗りやすさと「刺激」を併せ持つ「筋肉車」ファイアーバード・トランザムとコロネット


Tokai Cars
TEL:0533-86-8890


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2021年 1月号掲載