半世紀の時間を超えて実現した、ビンテージカーと最新ホイールの共演【シボレーインパラSS】

1969 CHEVROLET IMPALA SS CONVERTIBLE On 22" RENZO FORGED

1969 CHEVROLET IMPALA SS CONVERTIBLE On 22″ RENZO FORGED

アメ車で傾け -kabuke-

一口にカスタムと言っても、その手法は実に様々。ホイールの流行やペイントの技法の進化は留まるところを知らない。そんな最新のマテリアルを半世紀以上前のインパラに組み込み、新しい世界を提案するのが岐阜のクアートだ。

ネオクラシックでなくネオスタイルを実現!

年代を問わず、様々なジャンルのアメ車を幅広く取り扱うクアート 。以前から密かに制作していたインパラが、遂に日の目を見ることとなった。インパラの一般的なカスタム傾向としてよく見られるのは、オールディーズな雰囲気を色濃く残し、メッキなどのモールを残した仕様が多い。それに対してクアートが制作したこのインパラは、徹底的にスムージングを実施。ボディサイドのモールはおろか、何とドアノブまでもレスにしてしまい、往年のイメージを完全に消し去っている。

1969 CHEVROLET IMPALA SS CONVERTIBLE On 22" RENZO FORGED

サスペンションはライドテックのエアサスに変更しており、4チャンネルを採用。すべての車輪を独立して制御可能で、望みどおりの車高を実現できる。もちろんフェンダーの内側はタイヤが干渉しないように加工しているが、外側のラインはノーマルの状態をキープ。ボディカラーはランボルギーニのグリジオエストーケーという色をマットにアレンジしてオールペンを実施。つや消しとなったことで、インパラの前後フェンダーに施されていたキャラクターラインを見事に浮かび上がらせることに成功。むしろ、まったく異なるクルマに見せているのもポイント。

1969 CHEVROLET IMPALA SS CONVERTIBLE On 22" RENZO FORGED

1969 CHEVROLET IMPALA SS CONVERTIBLE On 22" RENZO FORGED

足もとを彩るのは、レクサーニ・レンゾフォージドの最新3ピースモデルのRF106。本来のカラーリングはブラッシュドであるが、それをクアートの酒向氏は「ティファニーのピンクゴールドをイメージした、つや消しカラーにしてペイントして欲しい」とリクエスト。つや消しガンメクを選びがちだが、ピンクゴールドカッパーにペイントされ、ブラッシュドの表面処理が施されたRF106は不思議なほどインパラにマッチし、クルマとホイールのどちらも存在感を強調している。

ちなみにベースとなるのはSSなので、オリジナルの状態でパイロットシフトを採用。シフトの前にはDVDモニターを設置し、ダイコックのスピーカー&ウーファーを搭載。ビンテージカーにはマストと言える電圧/燃料/水温計をステアリングコラムの右下に追加している。エンジンはオリジナルの350そのままで、エーデルブロックのキャブに変更した程度。基本的なメンテナンスを施しただけと言うが、余りの始動性の良さに電子制御化されているのかと思ったほど良好なコンディションをキープしている。

今後の予定としてはブレーキ関係のグレードアップや、ボディペイントの更なるアレンジも計画中とのこと。もちろんリクエストがあればセールにも対応するが、それ相応のプライスとなることは覚悟した方が良いだろう。

既存のイメージを消し去り新たなスタイルを創造する

エンジンはオリジナルの350を搭載

エンジンはオリジナルの350を搭載。始動性は非常に良好で、インジェクション化したのかと思うほど。キャブレターをエーデルブロックに変更している程度で、あとは基本的な整備を施した程度だが、かなりのグッドコンディションだと言えるだろう。ブレーキチューンが施されたあかつきには、マスターシリンダーなどにもしっかり手が加えられることになるだろう。

レクサーニ・レンゾフォージドRF106

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1969年型のインパラに、2019年に発表されたレクサーニ・レンゾフォージドRF106を組み合わせる。もちろんインパラのカラーリングなどがオリジナルのようなスタイルであればミスマッチだが、完全にモールをレスにし、無機質なマットペイントを施したことで、見事なハーモニーを奏でている。通常のカラーはヘアラインが浮かび上がったブラッシュドだが、敢えてピンクゴールドカッパーにアレンジ。フロントは8.5Jに235/30R22を。リアには9.0Jに265/30R22をセット。新たなスタイルを生み出している。

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フロントグリルをビレットタイプに変更し、その周囲はグロスブラックで引き締まった雰囲気を醸し出す。ヘッドライトはLEDに変更。各部のモールをレスにするだけでは飽き足らず、何とドアノブまでもう見さってしまった!幌は新品に交換済みだが、幌骨などは新車から装着されたもののまま。製造から半世紀が経過しているが、滑らかでスムーズな開閉が可能だ。

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インテリアは基本的にオリジナルの雰囲気をキープ。インパネのスペースを有効活用し、1DINのヘッドユニットをビルドイン。パイロットシフトは3AT でセンターコンソールの端にはインテリアカラーに合わせて赤いネオンでさりげなく装飾を施す。コンソールの先端にはDVDモニターを追加。旧車には必要不可欠な装備と言える、電圧/燃料/水温計の3連メーターを備え、信頼性を高めている。


ラグジュアリーSUVの代名詞的存在で、根強い人気の第3世代エスカレード

インパクト絶大なチャレンジャー、一度見たら忘れられない存在


Special Thanks:QUARTT FAB
TEL:0583-81-9167
URL:http://quartt.jp


Photo:浅井岳男
Text:空野稜
アメ車マガジン 2020年 6月号掲載

曲線基調のしなやかなフォルムのカプリス

1994 Chevrolet Caprice

1994 Chevrolet Caprice

THE 90’s STRIKES BACK ナインティーズの逆襲

ナインティーズを代表するアメ車:4thカプリス、モダンなスタイリングは今見てもグッとくる!

クラッシックなアプローチにしてモダンなフォルムとメカニズムで一新した4世代目カプリス。フルサイズにして扱いやすく、パフォーマンスとエコノミーを両立。タクシーやポリスカーで採用されたお馴染みのポピュラーモデルだ。

シボレーのフルサイズ車として1965年にデビューしたカプリス。同じBプラットフォームを共有する、ビスケイン、ベルエア、インパラの中で中間的な存在で、2ドアクーペ、4ドアハードトップ、ステーションワゴンのバリエーションでラインナップ。アメリカの平均的なファミリーカーとしてメジャーな存在で、ポリスカーやタクシーでも採用されるポピュラーなモデル。国内でもハイヤーで採用されたこともある。3世代目の最終90年型までは、直線基調のオーソドックスな箱型車だったが、91年からの4世代目では、空力特性を加味した曲線によるしなやかなフォルムとなり、時代に見合うモダンなスタイリングを構築。

「ひっくり返したバスタブ」と批判されたりもしたが、フルサイズならではのオーバーハングの長いクラッシクなイメージと、モダンなフォルムとのバランスが取れた独創的なルックスは今こそ魅力的だ。ボディスタイルは4ドアセダンとステーションワゴンの2種。クラシカルなリアフェンダースカートは93年型よりセダンではオープンタイプに変更、ワゴンはそのままスカートを継続した。

搭載されたエンジンは、289、305、350のV8のみで、パワフルでリッチな走りと低燃費を両立したが、ファミリーカーのニーズがセダンからSUVにスイッチしたことで、96年をもってカプリス自体がラインナップから消えてしまう。結果として、4世代目のカプリスは、V8搭載の後輪駆動によるフルサイズセダンとしては最後の存在となった。ポピュラーな存在で国内でも多く目にしたが、ホビーのフィールドでにニーズの高かったワゴンに対してセダンは極めて少数である。

現代にもマッチするスタイリッシュセダン

1994 Chevrolet Caprice

4世代目のカプリスは、国内においては歴代カプリスにおいて最もメジャーな存在。ボディースタイルにおいてはステーションワゴンの方がメインで、セダンとなるとかなり少数で、セダンとしては兄弟車にあたるインパラSSに人気が集中していた。アメリカと違って、日本ではファミリーカーとしての需要は極めて少なく、アメリカ車ファンがホビーとして所有するケースがほとんど。そのため、カプリスではステーションワゴンに人気が集中し、カプリスのセダンは希少な存在なのだ。

そのセダンにはモデルイヤーによってネーミングは異なるが、ベーシック、フラッグシップ、スポーツの3種類のトリムが存在する。この個体は、上級グレードとなるカプリス・クラッシックLSセダン。エクステリアでは、スタンダードはベーシックなホイールキャップなのに対して、LSではスポークホイールに見えるリッチなホイールキャップを備えているのが相違点。スポーク部はダミーではなく、キャップといえども、一般的な圧入式ではなく、センターハブ内に隠されたナットで固定するセンターロック式という凝った造り。フロントフェンダーには「LS」のバッジが付く。

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インテリアにおいては、スタンダードではシートがファブリックだが、LSではレザーが採用される。同等の仕様内容は各モデルイヤーで利用可能であっても、LSのネームミングが与えられたのは93~94年の2年間のみとなる。

この個体はまるで新車のようにクリーンな状態だが、レストアを施したわけではなく、美しい状態を保持し続けた希少なカリフォルニアサバイバー。ごく最近海を渡って日本国内にて登録されたばかり。デザインがモダンな上で新車のようなコンディションとあって、現代の街並みにもマッチする。

この個体は、とにかくありえないほどのグッドコンディションを保持する低走行距離車とあって、全てのタッチが良好で子持ち良かった。車重とのバランスの良いサスペンションレイトによる乗り味の良さもこのモデルならではの魅力。全長は5.4mを超えるも、ホイールベースは2.9mに収まっており、ハンドルの操舵角が大きいことも相まって、フルサイズらしからぬ取り回しの良さは魅力大である。

1994 Chevrolet Caprice

リアフェンダーがオープンタイプな上、サイドミラーが“ ロリポップ” タイプ&Cピラー部のガラスが3角形を保持していることで、94年型と判断できる。明るいベージュの車体色がなんともアメリカ的。この個体は、わずかなロワードによるプロポーションの良さで魅力度もアップしている。

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最も目を引くワイヤーホイールは、純正オプションによるホイールキャップ。リアルにスポークを採用し、センターロックで固定する凝った造り。イメージに見合うホワイトリボンタイヤはUS YOKOHAMAのAEGIS LS4(225/70R15)。

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設定された3種のV8の中で最上級となるLT1(350ci/5.7ℓ)を搭載。最高出力260hpを発揮するインパラSS と同等の仕様で、エギゾーストも共通の2 本出し。トランスミッションは4速AT(4L60/4L60E) のみでラインナップ。

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ファブリックが基本のシートがレザーでアップグレードされているのがLS(93~94年型)のポイント。ダッシュのデザインは、初期の水平に対してこのカマロタイプになるのは94年型から。ベージュとウッドの美しいコントラストがアメリカ的で魅力的!


Special Thanks ◆ Orange County
TEL:0561-64-3888
HP:www.orange-county4u.com/


Photo & Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載

理想を追い求めた自然の中に佇むアメリカ伝統モダンホーム

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Let’s AMERICAN HOME
OWNER: 貴之さん

ハワイやカリフォルニアで見た、平屋・大きな窓・広い芝生を備えるモダンホームに憧れ、1年前に実現し完成させた貴之さん。自然の中に住みたいという夢も同時に叶えた、まさに理想の住宅だ。

クルマを褒められるより芝生を褒められたい

自然が好きで、小さい頃はログハウスに住むのが夢だったという、貴之さん。仕事はスノーボードやサーフボードを中心に「外遊び」をするアイテムを販売するショップ「GOLGODA(ゴルゴダ)」を立ち上げ、趣味を仕事に繋げている。

ショップに近い場所に自宅を建てようと土地探しを始め、見つけたのが約300坪という広さの土地。高級住宅が立ち並ぶエリアでありながら、この広さの土地と出会えたのは奇跡といえるが、実はそこは雑木林。「土地の勾配や全体像がまったく分からないし、何より木を伐採する手間があるから、買い手が見つからなかったんでしょうね」。そもそも普通の住宅街ではなく、特殊な場所での土地探しをしていたため、雑木林もすんなり受け入れた貴之さん。「大きな窓から自然を見渡せるのが良かったので、池の畔や崖上などを探していたから、雑木林も自然の一つとしてありだと思い購入を決めました」。

土地探しと並行して進めていたのがハウスメーカー選びだ。ハワイやカリフォルニアに何度も訪れており、そこで見た住宅が貴之さん夫婦の理想の姿。それは平屋・大きな窓・広い芝生が備わったアイクラーホームという、1950年代のモダンホームだ。しかし訪問したハウスメーカーではアイクラーホームの話は通じず、ハウスメーカーを転々とする日々が続いていた。そんな折、ゴルゴダに通う常連さんからアメリカンな住宅を建てたと報告を受ける。「アメリカのデザインを忠実に持ち込んでくれるハウスメーカーということで、写真も見せてもらい、ここならやってくれるかもしれないと。それがジェネラルアメリカンホームだったんです」。

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これまで多くのリアルアメリカの住宅をデザインしてきたジェネラルアメリカンホームではあるが、アイクラーホームの依頼は初。だが貴之さんの言う理想の家もしっかり内容を理解し、日本で建てるための改善点などを提案。「細かい部分も親身に聞いてくれるし、それに甘えて勝手に図面を引いて困らせたこともありました。でもそれぐらい、自分の家は自分たちで考えたかったんです。照明の位置、棚の高さに至るまで、夫婦で色々考えました。ジェネラルさんからしたら、面倒なお客だったかもしれないですね」。

問題の木々は業者が伐採を行なったものの、それらを薪として再利用すべく薪割りと運搬は、住宅建築と同時に出勤前に夫婦がコツコツと作業。そんな重労働も経験しながら昨年、貴之さん邸は完成となった。外壁は職人のジョリパット施工、空中に浮くイメージをした玄関前階段、夜のライトアップも考慮してヤシの木や沖縄の花ブロックも配置するなど、すべてを理想通りに仕上げた。唯一、壁一面の全面ガラスこそ強度の問題で断念したが、そこから見える広い芝生と残した木が見える景色は、まさに貴之さんが望んだ自然がある住宅となっている。

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インテリアにもこだわりは多くみられ、壁は壁紙ではなくドライウォール施工、床は段差のないフラット形状、照明はダウンライトを基本に、間接照明を組み合わせる。収納に収まらないものは排除する断捨離も行い、かなり開放的な空間を作り上げた。「照明は僕はこれ、妻がこっちが良いと意見が別れたんですが、どちらも譲らなかったので、間を取って無しにしようと(笑)。結果的に良かったかなって思います」。

いつものポジションというデッキの椅子に座り、目の前に広がる広大な芝生を見て、手入れは大変だが「綺麗な芝生ですね」と言われることが、愛車タコマを褒められるよりも嬉しいと語る貴之さん。薪割りも芝生の手入れも、自然の中に住む暮らしのルーティン。自然が好きなご夫婦なら、まったく苦にはならないのだ。

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玄関側にも広い芝生が植えられ、排水溝の蓋にも芝が養生されている。ヤシの木の裏側にある花形ブロックは、沖縄から取り寄せたもの。この一角を見ると南国のイメージだ。玄関前の階段は、空中にブロックが浮くように依頼し、施工してもらった。大工さんもかなり頭を抱える、実は大掛かりな作業だったようだ。外壁は職人の手塗りよるジョリパッド施工。貴之さんのオススメが夜のライトアップというように、各所に設置されたライトが時間設定により点灯する。

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玄関などは段差のないフラットな形状で統一。ガレージ横にあるのは貴之さんの仕事部屋。ガレージから玄関に通じるルートにもなっている。ガレージ側はガラス張りになっており、愛車タコマを常に見ることが出来るのは、クルマ好きにとって憧れのポイントだ。

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住宅内はセントラルヒーティングとなっているが、暖炉(ヨツール)も設置されている。ゴルゴダの常連さんが薪ストーブ屋だったこともあり、ベストなタイプを手に入れることができたとか。薪は土地の雑木林を伐採したものを再利用。当分の間は燃料で困ることはないようだ。住宅内の壁は、壁紙ではなくドライウォール施工となっている。

間取りは奥様が主導し、キッチンのレイアウトは奥様の独壇場。棚の高さ、配置など細かいこだわりがある。唯一、貴之さんが要望したのが、海外製のMABE の冷蔵庫だ。キッチン横には愛犬ルークの部屋を設置。ダイニングテーブルは、オーダーメイドのリバーテーブル。自然を愛するご夫婦らしいデザインだ。

デッキから望む自然のある景色は小さい頃からの憧れ

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広い芝生に続く林は、土地所有時にあった雑木林の名残り。大きな木は伐採し薪となっている。芝生の手入れは思った以上に大変で、ローラー、水やり、芝刈りは日課となっている。運搬用の「ネコ」は、憧れのシェルビーコブラをイメージしているとか。

2018 TOYOTA TACOMA TRD SPORT

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S10ブレイザー、4thカマロ、シェビーバン、JKラングラーなど、これまで多くのアメ車を所有してきた貴之さん。2年前に新車で2018年型タコマ・TRDスポーツを購入。インテリアはリミテッド仕様となっている。カスタムはJKでやりきったようで、タコマはノーマルを楽しんでいる。奥様用のアウディと一緒に収納するガレージのシャッターは強化ガラス製。照明の透かし効果を狙った自慢の部分だ。


GOLGODA
所在地:名古屋市守山区天子田1-106
TEL:052-739-5273
定休日:木曜日
営業時間:12:00 ~21:00
自宅近くにあるのが、貴之さんが代表を務めるGOLGODA。サーフィンやスノーボードを中心とする、アウトドアレジャーのアイテムを販売し、スクールやレッスン、レンタルも行なっている。ジェネラルアメリカンホームで住宅を建築したお客さんの多くが常連さんで、過去にアメマガで紹介したオーナーさんもよく訪れるとか。

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General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】
所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp


Photo&Text:KAZUTAKE SOMA
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載

ワイルドでありながら上品さも併せ持つスタイリッシュなC7

2015 Chevrolet Corvette Z51

2015 Chevrolet Corvette Z51

AMEMAG RECOMMEND AMERICAN CAR -アメマガリコメンド・アメリカンカー-

FRレイアウトの最後のコルベットC7を今こそ手に入れておくべきでしょ!

各国のスーパースポーツを新旧網羅しながらも、ウエストファリア社の正規ディーラーとキャンピングカーにも精通するワイドバンドなラインナップが特徴のフルハウス。旧車においては特にコンディションの良い個体が揃っているのだ。

日本車ではホンダNSXを筆頭に、各国の主要スーパースポーツ系をメインに取り扱っている「フルハウス」。アメ車においてはコルベット、チャレンジャーSRTヘルキャットといったハイパフォーマンスモデルから、リンカーン、キャデラックといった最上級サルーン、67年型カプリスのサバイバー的な個体などもストックしている。

今回はフルハウスのストックの中で、最新のC8ではミッドシップを採用し、よりスーパースポーツとして進化したコルベットだが、フロントエンジン最終となるC7をフィーチャーしたい。純粋にスペックを重視するならば、常に最新こそが理想的となるが、コルベットに関しては、ミッドシップへの進化は、運動性能の向上という点では魅力的でも、歴代FRレイアウトでラインナップされてきたモデルとしてのキャラクターを踏まえると、今こそC7の魅力が際立つと言えるだろう。

C7コルベットは、ルックスや総合的な運動性能では、スーパースポーツとして世界水準を十分満たしていながら、コストパフォーマンスやランニングコストにおいては、ずば抜けて優れている。高次元のスーパースポーツとしてのポテンシャルと、コルベットならではのアメリカンでフレンドリーなキャラクターをバランス良く兼ね備えている点では、C7は実に魅力的なのである。

この個体は、ホイールも含めてブラックで統一されながらも、インテリアではブラウン系を選択していることで、ワイルドでありながらも上品さもある。ステアリングやシフトノブなどにあしらわれたバックスキンとレザーによるコンビネーションの内装の質感の良さもC7の魅力。また、コンペティション・シートや、カーナビなど、純正オプションが充実しているのもポイント。466psを発揮するZ51のポテンシャルを8速ATでイージーに楽しめる。

2015 Chevrolet Corvette Z51

ブラックの車体色によって、C7ならではのエッジの効いたスタイリングが際立つ。ホイールも含めてブラックで統一されているだけに、ブレーキキャリパーの赤が映える。脱着式のトップは素材であるカーボン地が選択されている。ドアミラーはオプションのウィンカー内蔵式。

2015 Chevrolet Corvette Z51

2015 Chevrolet Corvette Z51

ハードなスポーツ走行にも対応するショルダー部に開口のあるコンペティションシート(純正オプション)が目をひく。クラスター周辺はカーボン地でスポーティーな印象。ブラウンの配色や、レーザー&バックスキンによるコンビネーションの内装が、上品洗練されている。

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新世代LT1である6.2ℓのV8ドライサンプエンジンは、可変バルブやアクティブ・フューエルマネージメントによって、466psを発揮しながらも、エコモードでは気筒休止システムによって、高速なら12km/ℓ超えと優秀。トランスミッションは、8L90、8速オートマチック。

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76年型が最後となっていた“ スティングレイ” のネーミングがC7では復活し、フェンダー部にはエイをモチーフにしたエンブレムが付く。オプションのコンペティション・シートは、高いホールド性やルックスの良さに加えて、軽量マグネシウムフレームというのが高ポイント。順位ナビ装着も嬉しい。


マスタングの第6世代では、直列4気筒のエコブーストが設定された。

世界をリードするラグジュアリー、優雅な時間を堪能できるCT6

入手困難になりつつあるサード・カマロ ミントコンディションの美し過ぎるサバイバー


Special Thanks:Full House【フルハウス】
location:埼玉県三郷市南蓮沼253-1
TEL:048-949-3030
HP:https://www.fullhouse-mac.com/

スポーツモデルをメインに幅広いラインナップでストックも豊富! 希少なモデルでも複数台ストックしているので、展示車両を実際に見て選べるのだ。高品質へのこだわりが、ストック車両からうかがわれる。アフターサービスはもちろんのこと、カスタムにも対応。

Full House【フルハウス】


Photo & Text ★石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 6月号掲載

【トレイルブレイザー】GMが出した答えは まさかのコンパクトSUV化

2021 Chevrolet Trailblazer RS

2021 CHEVROLET TRAILBLAZER

2000年代初頭に日本にも導入されたシボレー・トレイルブレイザー。無骨なスタイリングのアメ車SUVが揃うなか、スタイリッシュで優等生モデルとして人気を得た。しかし09年に北米市場からも消え、二代目はひっそりと東南アジアなどで販売された。そして今春、2021年モデルとして11年ぶりに復活する。だがその姿は、馴染みのあるミッドサイズではなく、コンパクトSUVとしてだが…。


憧れだった優等生SUV、そろそろトレイルブレイザーに乗ってみる?


懐かしい初代、日本では無名の二代目

トレイルブレイザーという車種名。日本では久しぶりに聞く方も多いのではないだろうか。2020年春から北米市場向けで、11年ぶりに復活する。

シボレーブランドの歴史を振り返ってみると、60年代から90年代までブレイザーが、当初はフォード・ブロンコの対抗馬として、農業事業者向けや商用車というイメージが強かった。それが80年代から90年代にかけて、ジープ・チェロキーやフォード・エクスプローラーなどが乗用SUVとして人気となる中、ブレイザーも根強い人気車となった。車体はミッドサイズピックアップトラックのS10をベースとした。デザインは、兄貴分であるフルサイズSUVのタホとの共通性を持たせたことが販売で奏功した大きな要因だ。

2000年代に入ると、ブレイザーをさらに大型化したモデルという位置付けで、シボレー・コロラドをベースとしたトレイルブレイザーが登場。SUV市場が拡大する中、フォード、クライスラー(当時)だけではなく、日系や欧州系メーカーへの対抗策だった。ところが、年を追うごとにSUV市場の中での商品性が中途半端な存在となってしまい、事実上のモデル廃止となった。

ただし、モデル名だけは継承され、まったく違う目的のクルマとして生まれ変わった。南米、東南アジアなど新興国や発展登場国向けの世界戦略車となり、アメリカや日本などでは正規販売がなくなった。ライバルは、三菱・チャレンジャー/モンテロスポーツや、シボレー・コロラドの車体を使ういすゞ・MUXなどと、日本では馴染みのないタイプのSUVたちだ。そのため、第二世代トレイルブレイザーは日本では、その存在自体が知られていない。

北米SUVシフトが生んだ新星モデルはいかに?

2021 Chevrolet Trailblazer RS

第三世代となったトレイルブレイザーは、初代や二代目とは似ても似つかない、まったく違うカテゴリーのSUVとして生まれ変わった。なんと、コンパクトSUVに様変わりしたのだ。

外観デザインでは、フロントマスクにトレイルブレーザーっぽさが少しだけ残っている印象はある。だが、ボンネットの位置が低く、しかもクーペライクなフォルムに初代トレイルブレーザーの面影はない。アメ車というよりは、フランスPSA(プジョー・シトロエン)のようなイメージに見えてしまう。

シボレーのモデルラインアップで見ると、新生トレイルブレーザーは車格も価格も明らかに、ブレイザーやイクイノックスよりも下位にある。搭載エンジンは1.2ℓターボと1.3ℓターボ。北米での価格は、1万9000ドル(約198万円)である。AWDの設定もあり、スノーモードやスポーツモードの切り替えによって、いわゆる生活四駆とした生活アイテムという商品コンセプトである。

こうした新生トレイルブレーザー登場の背景には、過去10年間で一気に進んだ北米市場でのSUVシフトがある。従来のミッドサイズSUVとフルサイズSUVは他モデル化や超高級化が進むと同時に、販売台数ではアメ車の大黒柱だったC/DセグメントセダンからSUVへのシフトが一気に進んだ。このような新しいSUV需要層に対して、コンパクトSUVというカテゴリーの厚みが増した。その中で、トヨタ・RAV4はコンパクトSUVとしてはかなり大柄となり、本格的なオフロード走行を可能とするAWDシステムを導入。GMとしてもコンパクトSUVの多モデル化が必須となるなか、SUVモデルラインアップを段階的に変化させた結果、小さめのコンパクトSUVとして、新生トレイルブレーザーが生まれた。

正直なところ、アメリカ人にとって、トレイルブレーザーといえば初代のイメージが強く、初代ユーザーが第三世代にダウンサイジングすることは考えにくい。

日本市場でも、同様の感覚を持つ方が多いのではないだろうか。仮に、新生トレイルブレーザーを日本で販売した場合、アメ車ファンに受け入れられるかどうか、大いに疑問だ。

全長4406mmはトヨタC-HRと同等サイズ

2021 Chevrolet Trailblazer RS

2021 Chevrolet Trailblazer ACTIV

2021 Chevrolet Trailblazer ACTIV

2021 Chevrolet Trailblazer ACTIV

2021 Chevrolet Trailblazer ACTIV

グレードはL・LS・LT・ACTIV・RS 5種類。エンジンはECOTEC 1.2ℓターボ、ECOTEC 1.3ℓターボの2種類を設定している。FFとAWDを選べ、AWDは9ATでFFはCVTとなる。廉価モデルで1万9000ドル。2トーンルーフカラーでパノラマサンルーフ付き。全長4406mmのボディサイズとなれば、ジープ・コンパスやトヨタ・C-HRといったモデルと同程度といえる。

最新の運転支援システムや安全装備を充実させ、生活四駆に特化した内容だ。リアシートは60:40分割加倒で、1540ℓという容量を積むことが可能。助手席もフラットに収納でき、約2590mmのロングスペースが確保できる。


【SPEC:トレイルブレイザー RS】

●全長×全幅×全高:4406 ×1808 ×1656mm ●ホイールベース:2639mm ●エンジン種類:ECOTEC 1.3ℓ Turbo ●最高出力:155hp/5600rpm ●最大トルク:24.0㎏ -m/1500rpm ●トランスミッション:CVT ●乗員:5人


あまり知られていないが二代目トレイルブレイザーは東南アジアなどで活躍している

初代トレイルブレイザー(2001-2009)

2代目トレイルブレイザー(2012-2020)

日本でも正規販売された初代トレイルブレイザーは、当時のSUVのなかでも装備面などで優れ、スタイリッシュなデザインも合わさり人気が高かった。北米や日本では初代で消滅したモデルになっているが、2代目は2012年からタイなど東南アジアなどで登場し、現在も販売されている。


TEXT /桃田健史
アメ車マガジン 2020年 6月号掲載

1/18スケールに凝縮された、90’sイズムを堪能する。

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1/18 scale MINIATURES

THE 90’s STRIKES BACK ナインティーズの逆襲

今回は90年代特集だったので、ここでは90年代の1/18スケールのミニカーを紹介していきたい。スタイリング的にもアナログとデジタルのいいとこ取りな感のあるナインティーズ・アメリカン、わりと粒揃いなので要チェックですわ!

SUVからスポーツモデルまで幅広くラインナップ

今も昔もアメ車のミニカーのもっともポピュラーなのは1/18スケールのいわゆる「ビッグスケール」だろう。各年代のミニカーはリリースされてはいるが、どうしても60~70年代のアメ車黄金期のものが多いのも事実。そんな中、わりと頑張っているのが90年代のモデルたちだ。

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マッスルカーではなく、スポーティモデルやSUVが台頭してきた時代だけに、90年代のミニカーたちもそんなジャンルが中心となる。ビンテージモデルやイマドキのアメ車のミニカーたちは、あまりにも精巧にできているためにプライスも高くなっているが、90年代モデルのミニカーは比較的リーズナブルなのもウレシイ。是非とも自分の愛車やこだわりのモデルを見つけていただきたい。

1/18 Maisto 1996 Chevy Corvette Grand Sport

1/18 Maisto 1996 Chevy Corvette Grand Sport

1/18 Maisto 1996 Chevy Corvette Grand Sport

ダイキャストミニカーの入門編としてオススメのマイスト製のC4グランスポーツ。ディテールはそれほど高くはないがプライスもフレンドリーだ。参考価格:5,000~8,000円

1/18 UT Models 1998 Chevy Corvette

1/18 UT Models 1998 Chevy Corvette

1/18 UT Models 1998 Chevy Corvette

ハイディテールミニカーメーカーのオートアートの前身であるUTモデルがリリースしたC5。リトラは開閉しないがディーテールはバツグンだぞ。参考価格:9,000~13,000円

1/18 ERTL American Muscle 1996 Chevy Camaro Z28

1/18 ERTL American Muscle 1996 Chevy Camaro Z281/18 ERTL American Muscle 1996 Chevy Camaro Z28

かつてアメ車ミニカーの筆頭だった「アーテル」がリリースした4thカマロ前期型。なぜかコンバーチブルのみのラインナップだがわりとカッコイイ。参考価格:7,000~10,000円

1/18 GT SPIRIT 1992 Dodge Viper RT/10

1/18 GT SPIRIT 1992 Dodge Viper RT/101/18 GT SPIRIT 1992 Dodge Viper RT/10

こちら少し前にフランスのGTスピリットがリリースした初代バイパーのレジンモデル。開閉ギミックはないけれど、ディテールは文句なし!参考価格:15,000~20,000円

1/18 ERTL American Muscle 1996 Pontiac Firebird Trans Am

1/18 ERTL American Muscle 1996 Pontiac Firebird Trans Am1/18 ERTL American Muscle 1996 Pontiac Firebird Trans Am

ファイナルファイヤーバード(第4世代)前期型の96年型トランザムはアーテルがリリースしていた。全体的な雰囲気は良いモデルだぞ。参考価格:5,000~9,000円

1/18 AUTOart 1998 Lincoln Navigator

1/18 AUTOart 1998 Lincoln Navigator

1/18 AUTOart 1998 Lincoln Navigator

一時期、四駆・SUVを積極的にモデル化していたオートアート。こちらの初代ナビゲーターはオートアートだけにハイディテール。激レア品。参考価格:12,000~18,000円

1/18 gmp 1993 Ford Mustang GT

1/18 gmp 1993 Ford Mustang GT

 

1/18 gmp 1993 Ford Mustang GT

10年ほど前までアメ車ミニカー界をけん引していたgmp製の超絶高品質モデル。gmpはFOXマスタングなどマニアックな車種を多くリリース。参考価格:18,000~25,000円

1/18 ROAD Signature 1999 Pontiac Firebird Trans Am

1/18 ROAD Signature 1999 Pontiac Firebird Trans Am

1/18 ROAD Signature 1999 Pontiac Firebird Trans Am

第4世代の後期型の99年型はロードシグネチャーブランドを展開するヤトミンがリリースしていた。ティテールはイマイチだが雰囲気を楽しもう。参考価格:4,000~8,000円

1/18 OttO mobile 1992 Jeep Cherokee Limited

1/18 OttO mobile 1992 Jeep Cherokee Limited

1/18 OttO mobile 1992 Jeep Cherokee Limited

オットーモービルがリリースしたXJチェロキーのレジンモデル。開閉ギミックはないがハイディテール。この他に、95年型の2ドアもリリース。参考価格:12,000~18,000円

1/18 AUTOart 1998 Saleen S351 Mustang

1/18 AUTOart 1998 Saleen S351 Mustang

1/18 AUTOart 1998 Saleen S351 Mustang

オートアートが20年前に発売したサリーンS351。なぜかノーマルのフォース前期マスタングはモデル化されていないが、後期型はラインナップ。参考価格:7,000~12,000円

1/18 ERTL 1997 Dodge Ram 2500

1/18 ERTL 1997 Dodge Ram 25001/18 ERTL 1997 Dodge Ram 2500

アーテルは95年型ラムをモデル化しているが、こちらは97年型の「マグナム スペシャルエディション」。これぞダッジなトラックを堪能しよう。参考価格:7,000~10,000円

1/18 AUTOart 1999 Jeep Grand Cherokee

1/18 AUTOart 1999 Jeep Grand Cherokee

1/18 AUTOart 1999 Jeep Grand Cherokee

二代目WJグランドチェロキーはオートアートが随分前にモデル化。とてもディテールは高いのだが、発売から時間が経過しているので入手困難。参考価格:14,000~20,000円

※今回紹介しているミニカーには絶版品も含まれます。プライスも含め入手できるかどうかは「マリブホビーズ」に問い合わせてみよう。どんなレアモノでも世界中から探し出してくれるのでノープロブレムだ。


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マリブホビーズ
TEL:0480-85-7306
HP:http://www.malibuhobbys.com/


Photo: 古閑章郎
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載

よく伸びよく縮む足のJKラングラーの完成型

2015年のラングラーアンリミテッド・ルビコン

Jeep JK WRANGLER

Jeep WRANGLER CUSTOM SPECIAL

ハードなロックも余裕で走破しつつ快適性も確保する無敵モディファイ!

栃木県の桜川市に店を構えるのが「ニューラインサカ」。ジムニーを主軸に、あらゆるクロカン4駆を手掛けるニューラインサカのロックカスタムは、その技術力の高さとロックステージにおける適切なアドバイスなどから、多くのユーザーから信頼を得ている。その経験を生かしてJeepのロックカスタムも行なうようになり、現在は自社ブランドの「KABAROCK」も展開。

Jeepのロックカスタムは、良く動くサスペンションと低重心を意識したメイクが特長。いたずらに車高アップだけを追い求めるものとは異なり、安定性を求めてワイドな車体へとカスタムすることも得意とする。またハードなロックセクションでも確実にトラクションが得られるサスペンションは、よく伸びよく縮む。その最上級のメニューとして、エアサスの「ORI‐Struts」を用意。4輪の車高や減衰力を個別にコントロールができ、よりハードなロックセクションへの挑戦を可能にしつつ、オンロードでの快適性も得られるものだ。

これらのリアルなロックカスタムメイクは、魅力的なスタイルとオンロードでの快適性も備えていることから、ロッククローリングを行なわないユーザーにも人気となっている。

2015年のラングラーアンリミテッド・ルビコン

2015年のラングラーアンリミテッド・ルビコンをベースに、VKSの前後バンパー、POISON SPYDER・EVOのオーバーフェンダー、EVOのロックスライダー&ロックスキンなどを装備。ロックフィールドでの転倒も考慮し、GENRIGHT OFF ROADのフルケージも装着し、純正のハードトップから幌トップへと変更している。ホイールはHUTCHINSON ROCK MONSTER、タイヤはMAXXISのTREPADOR COMPETITION(40×13.50-17)。この仕様で日本各地のロックフィールドに挑戦している。

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足回りはRock Krawlerのタイロッド&アーム類に加え、ORI-Struts のSTXストラットを装着。窒素配合のエアサスとなるこれは、4輪の車高や減衰力を個別に制御可能だ。また、タイヤの切れ角を増やしつつ、パワステの油圧系を保護するRAM アシストはPSCを使用する。GENRIGHTOFF ROADのフルケージ上部には、前後のデフロック、エアコンプレッサー、ラインロック、ナイトロックステージで活躍するロックライプなどをコントロールする、Spodのスイッチコントローラーをセットしている。

2017年式のラングラーアンリミテッド・スポーツ

2017年式のラングラーアンリミテッド・スポーツを、ロッククローリングカスタムへと実施しているのが大塚さんのJK。前後のショートバンパーはSAVVY OFF ROAD、オーバーフェンダー&ロックスライダーはPOISON SPYDER、ホイールはRACELINEのRT232 MONSTERで、タイヤはBFグッドリッチのマッドテレーンT/A KM3(12.50R17LT)を履く。撮影の前日に完成したというホワイト×シルバーのボディカラーは、ブラックからオールペンによって色替えを実施したもの。

2017年式のラングラーアンリミテッド・スポーツ3M7A0284

サスペンションはタイロッド、ドラックリンク、トラックバー、コントロールアームコイルスプリング(1-2”)にSynergyを奢る。ショックアブソーバーはFOX2.0、ステアリングスタビライザーはFOX ATSを装備する。このカスタムを行った当初は、オフロードは絶対に走らないと決めていた大塚さん。リアルなロックスタイルのJeepにすることが目的だったが、いまや現場に到着すると真っ先にロックフィールドへ走り出す、KABAROCKチームの切り込み隊長的な存在になっている!

2018年式のラングラーアンリミテッド・スポーツ・グラナイト

2018年式のラングラーアンリミテッド・スポーツ・グラナイトをベースに、ニューラインサカでロックカスタムを実施。オーナーは小河原さん。前後バンパーおよびオーバーフェンダーはPOISON SPYDER、ロックスライダーはEVO、ホイールはMETHODのMR106でタイヤはMAXXISのTREPADOR(40×13.50-17)という外観へと仕上げられている。迫力あるワイドなエクステリアは、低重心を意識したカスタムを実施したことにより、オンオフを問わず優れた走行安定性も確保している。

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足回りはタイロッド、ドラッグリンク、トラックバー、コントロールアーム、コイルスプリング(1~2”) にはSynergy をチョイス。ショックアブソーバーはFOX2.0、ステアリングスタビライザーはFOX ATSを装備する。ハードなロックセクションも走破する性能を持たせているが、オーナーの小河原さんはこのクルマでのオフ走行は禁止とし、あくまでリアルなロックスタイルを楽しんでいる。その分、別に所有するフルカスタムを実施している2台のジムニー(JA11&JB64)でロックフィールドを走るとのことだ。


NewlineSaka【ニューラインサカ】
所在地:茨城県桜川市真壁町白井627-3
TEL:0296-45-8863
営業時間:月~土曜日 8:30 ~ 17:30
休業日:日曜日/祝日/第2・4 土曜日
URL:https://www.newlinesaka.com
Youtubeチャンネル KABAROCK


PHOTO ●清野 央
TEXT ●マーク清原、編集部
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載

C/K愛好家たちが全国から富士に集う!【第6回 全国C/K15 祭り in 富士】

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2020.11.22
CHEVY C/K15 OLD FACE CLUB【第6回 全国C/K15 祭り in 富士】

シボレーのC/Kシリーズで構成される「シェビーC/K15 オールドフェイスクラブ」による年に一度の全国祭りが2020年も静岡県の富士ミルクランドで開催され、密を避けながらひと時を満喫。

久々に再会する参加者もいて親睦は深まるばかり

シェビーC/K15オールドフェイスクラブが主催する「全国C/K15祭り」が11月の三連休の中日である22日(日)に、毎年恒例となっている静岡県の富士ミルクランドにて開催された。

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本誌では第2回から同イベントのレポートを掲載してきたが、1988~1999年モデルまでの4代目シェビーC/Kを愛するオーナーたちの集いも今回で6回目。しかし、思い起こせば2019年はレポートしていないことを思い出した。2020年は新型コロナウイルスの影響などもあって11月の開催となったが、例年であれば10月の初旬に開催するのが恒例だったはず。そこで確認すると、2019年はこれまでに経験したことのない大型台風19号が本州に上陸して各地に甚大なる被害をもたらした時期と開催日が重なったことで、開催はしたそうなのだが参加台数はごく少数だったという。ちなみに本誌もその時期にキャラバンを予定していて開催できるかヤキモキしたことを思い出した。

そして今回は新型コロナウイルス…、第2派も収まりつつあるということで自粛も解除となったものの再び感染者数が増加傾向ということで、開催中止も余儀なくされたものの、このミーティングを心待ちにしている参加者たちは多く、マスク着用・アルコール消毒・密を控えるを徹底することで開催を決断。

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というわけで、当日は朝9時のオープンから続々とC/K乗りが来場したことで、主催者の神童さんは配置の並べ替えに大慌て。しかし、並べ替えが済んでしまえば後はもうマッタリと同じクルマを愛する者同士、愛車談義や近況報告で話は尽きない。今回は時間を追うごとに天気が曇り空となって肌寒かったものの、参加者たちは有意義な時間を過ごした。

今回も、C/K乗りご用達のピンストライパー「Pinstriping Miyavi」さんと、C/K パーツを専門に取り扱っている「C/K パーツショップ」さんがブースを構えていたため、Miyaviにピンストライプを描いてもらう人がいたり、C/Kパーツショップでパーツを調達する人たちも多かった。

PLACE:静岡県富士ミルクランド


PHOTO&TEXT:編集部
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載

アズールモータリングがアメ車メインのショールームがオープン

AZZURRE MOTORING アメ車SHOWROOM

AZZURRE MOTORING アメ車SHOWROOM

アメ車のカスタム業界において愛知県のアズールモータリングの名前は強く、「アズールでカスタムを行なった」というのは、オーナーの一つのアイデンティティにもなっている。確かに最近では、欧州スーパーカーも多く扱うことで店舗にはアメ車以外のオーナーも来店し、専門的な対応も難しくなってきていたようだ。そこで検討されていたのが、既存の店舗をスーパーカーを中心とする車両展開にし、アメ車メインのショールームを別にオープンさせること。代表の木本氏は「ウチはアメ車でやってきた店だから、アメ車を切ることはしない」と語るように、来店するお客さんにしっかり対応できるように、車両区分をして新店舗を構えることになった。

2020年10月31日にオープンしたアメ車ショールームは、既存店舗からクルマで約10分の県道57号線神明交差点の角にある。黒い外壁で囲まれた、AZRの看板が目印だ。店内ではオリジナルホイールのSKYフォージドや、オリジナルのアパレルなども販売している。ショールームオープンと同時に、鈑金塗装のカスタム工場も開設し、コレまで以上にカスタムの対応は充実していく。まずは、アズールモータリングのアメ車対応は、アメ車ショールームになるのでお間違えなく!

最近の人気はエコブーストマスタング!

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アメ車ショールームは、既存の店舗よりも敷地は広く様々なモデルが展示販売されている。代表作であるオリジナルエアロをまとったエスカレードを始め様々なタイプのモデルが並び、1952年型210ワゴンといったレアモデルも在庫中。アメ車ショールームを担当する営業の横山さんによれば、現在はエコブーストマスタングの人気が高いとか。カスタムも続々製作中!

クルマもファッションも個性を主張するのがアズールモータリング!

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白を基調にした店内は開放的で、クルマショップとは思えない雰囲気。オリジナルホイールのSKYフォージドや、オリジナルパーカーを含めたアパレルアイテムも販売中。クルマは他にはない個性を重視するアズールだけに、ファッションも個性を主張している。

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ショップで見つけて試乗で即決。ひと目惚れで選んだ、鮮烈オレンジの限定マスタング

愛犬優先のSUV フォードエクスプローラーを選択。

大きなクルマに乗りたい。そんな彼女が選んだのは、可愛らしい雰囲気とは対局のJKラングラー。

男子にも負けたくないから,最先端カスタムを取り入れる!


AZZURRE MOTORING アメ車SHOWROOM
所在地:愛知県豊明市沓掛町前田2-5
TEL:0562-95-1118
HP:http://azzurre-motoring.com


Photo&Text:KAZUTAKE SOMA
アメ車マガジン 2021年 1月号掲載

本場流の最先端カスタムを地で行くセコイア&ラングラー・アンリミテッド

2011 TOYOTA SEQUOIA / 2013 JEEP WRANGLER UNLIMITED

2011 TOYOTA SEQUOIA / 2013 JEEP WRANGLER UNLIMITED

バラ色のアメ車人生
アメ車に乗れば必ずHAPPYになれる!

本場流のストリートリフトスタイルを実戦するブラザーズ

3つ違いの仲良し兄弟が所有するリフテッド。兄はラングラー・アンリミテッドを、弟はセコイアで他を圧倒するカスタムを実践。ノリと勢いでここまで仕上げてしまった二人。

二人そろってほぼ同時期に購入した仲の良さ

まさに本場流の最先端カスタムを地で行くセコイア&ラングラー・アンリミテッド。この2台を所有するのは福本ブラザーズ。今日に至るキッカケは弟のYUSUKEさんがセコイアを購入したことで始まる。とにかく大きいクルマに乗りたかったという思いを叶えるために選んだのだが、購入からしばらく経つと、周りのアメ車乗りたちやカーショーで目にした光景にガッツリと影響を受けてカスタムに着手。まずはオーディオからスタートしたメニューも、LEDバー→リフトアップ→タイヤ&ホイールといって、再びオーディオに舞い戻ってフィニッシュ。しかし、なかでも驚異的なのがホイールで18Jという超ディープ。このサイズはアメリカであってそう見掛けることはないだろう。

兄のTAKAYUKIさんもYUSUKEさんがセコイアを購入した同時期にラングラーを購入することとなった。その経緯はショップデモカー。その当時はまだラングラーをストリートスタイルへと仕上げている率は少なく、これを目にして自身もという思いを抱いたのだった。

こうして、晴れて兄弟揃ってアメ車乗りという図式が成立することとなったわけだが、カスタムに関して弟は一気呵成といった感じに進め、兄は4年の歳月を掛けて着々と仕上げた形であり、ここにそれぞれの性格の違いが現れている。さらに最近ではTAKAYUKIさんの奥様であるSHIZUKAさんもCTSを購入したことで、兄弟という枠だけでなく、夫婦という枠も成立。輪が広がり、家族そろってアメ車生活を楽しんでいる。

2011 TOYOTA SEQUOIA

2011 TOYOTA SEQUOIA

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Bulletproof Suspension のキットを用いて12インチのリフトアップを果たしただけでなく、そのキットはゴールドにペイントされ、魅せる足回りを構築して、ハイリフトによる圧倒的な存在感とヴィジュアルの両面を手に入れている。オーディオはロックフォード。

ビッグリムにオフロードタイヤを引っ張りで履かせるのは流行りだが、このセコイアが履くボトムスのサイズがハンパなく、驚異の18J!!外径24インチのフォージアート・インディエルト‐Tに、ニットー・トレイルグラップラー(375/40R24)を組み合わせている。

2013 JEEP WRANGLER UNLIMITED

2013 JEEP WRANGLER UNLIMITED

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ボディメイクはFabFoursで構成しており、フロントにはグリルとバンパーの両方を組み合わせるGRUMPER に、ルーフバイザーとカウルを組み合わせたVICOWLをセット。サスペンションはラフカントリーの4インチアップキットをゴールドにペイントして組み込む。

ニットー・トレイルグラップラー(38×13.5R24LT)タイヤに24インチのVELLANO VCXホイールの組み合わせたボトムス。リムはボディ同色でフィニッシュ。ボトムスを覆うパイプフェンダーはワンオフ。

2018 CADILLAC CTS

2018 CADILLAC CTS

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TAKAYUKIさんの奥様であるSHIZUKAさんもアメ車乗りで、18年型のキャデラック・CTSが愛車。購入時は300Cとで迷ったそうだが、フェイスのデザインとインテリアのカラーコーデが決め手となり、CTSを選択。


旬のトレンドアイテムにて現行型ラムをアップデート

このマスタングのオーナーさんが出した答えはコンバー×ワイドボディ化だった。


Thanks:CENTRAL
TEL:0274-24-4541
HP:http://www.automobile-central.com


Photo&Text:編集部
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載