【GMCサバーバン2500】オフロードでも心置きなく遊ぶ為にリジットアクスルの足回りを移植。

1996 GMC SUBURBAN 2500

1996 GMC SUBURBAN 2500

THE 90’s STRIKES BACK ナインティーズの逆襲

独立懸架の足回りをリジットアクスルにスワップ、卓越したオフロード走破性を手に入れた!

リフトアップされ大迫力のオレンジ系のゴールドにオールペンされたサバーバン。本格的なオフロードでも心置きなく遊ぶ為にリジットアクスルの足回りを移植。

改造のきっかけはオフロードで折れてしまったステアリングロッドだった

今のオーナーが、縁があって手に入れた96年型のGMCサバーバン。ビッグ・ブロック454ci(7.4ℓ V8)を積んだ2500だったことも決め手となり購入。

程なく定番のリフトアップ等のカスタムをしたが、オフロードコースの黒井沢で軽く走ってみたら、あっさりとステアリングロッドが折れてしまった…。やはりオフロードで楽しく遊ぶには、その重量で独立懸架の足回りでは荷が重いのだ。それでしばらくは大人しくしていた(らしい)のだが、アメリカで程度の良いフォードF250のアクスルを探して、リジットアクスル化を決行。

リジットアクスル化にあたりホールショットでは、既存の独立懸架の足回りをさっぱりと撤去し、F250のリジットアクスルをベースに、リーフスプリングはエクスカージョン用のリフトアップ用、さらにナックルやピットマンアームなどのステアリング系は、ORUのパーツ等を流用したが、ブラケット類等の多くのパーツは、ホールショットのノウハウを生かしながら強度や形状を思考錯誤し、多大な手間を時間を使いほとんどワンオフで製作された。

リジットアクスル化により、普段の直進安定性などは元の独立懸架の足回りには劣るが、オフロードでの圧倒的な走破性、何より楽しく安心して遊べるようになった。

サバーバンでオフロードを楽しみたいオーナーは、覚悟を決めてまずはホールショットに相談してみてはいかがだろうか?

1996 GMC SUBURBAN 2500

かなりこだわったというオレンジ系ゴールドのボディカラー。この時代のスクエアでアメリカンなボディデザインと抜群の相性を魅せる。オーナー曰く、特に太陽光が当たった時のメタリックな輝きは、グリルやバンパー、ドアノブなどボディ各所にあしらわれたメッキパーツとのバランスが素晴らしくお気に入りだそうだ。

P1260871P1260890フューエルオフロードのVAPOR。タイヤも同じくフューエルオフロードのGRIPPER M/T 38X15.50R20LT

はじめからホーシングが付いていたような自然なフロントのリジットアクスルの足回り。F-250のリジットアクスルを流用し、リーフスプリングはエクスカージョンのリフトアップ用の物を組み込む。ただ取り付けには数々の加工や調整が必要で、パーツはあくまでも材料でしかない。ホイールはフューエルオフロードのVAPOR。タイヤも同じくフューエルオフロードのGRIPPER M/T 38X15.50R20LTを履く。


協力:ホールショット
TEL:0568-33-4900
URL : http://www.hallshot.jp


Photo & Report◆Kisaki Design
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載

【エアコンメンテナンス】規定量に準じて適正量を充墳し 効きの悪さの原因を根本から改善!

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CAR A/C MAINTENANCE

エアコンガスの漏れ、規定量不足、不純物による不具合などエアコンの効きが悪くなる要因は様々。コンプレッサーを新調したのに効きが弱い、ガスを補充してもイマイチ…など迷宮入りすることの多いエアコントラブル。今まで騙し騙しで毎年ガスを補充してきた方にぜひオススメしたいのがSnap-onのエアコンサービスステーションだ!

梅雨が明けると夏本番! 毎年この季節になると気がかりなのがエアコンの効きである。ゴールデンウィークを皮切りにエアコンを解禁する方も多いと思うが、皮肉なことに「セカンドカーの軽自動車の方が効く!」なんて声も。アメ車はこんなもの。と鷹をくくって辛抱している方にぜひオススメしたいのが、紹介するエアコンサービスステーション。

ガスの回収から再生、真空引き、ガス漏れチェックに添加剤注入、コンプレッサーオイル注入、圧力調整にガス充墳、配管洗浄と、エアコンに関する様々な作業がコレ1台に詰まっており、これらを全自動で行なうのが、一流工具ブランドのスナップオンから販売される整備用機器だ。

車種にもよるがその効果は充分に体感できるレベルで、平均的にはA/C吹き出し口の冷風温度が3度ほど下がるとのこと。ガスを継ぎ足して騙し騙しやり過ごしてきた古いモデルはもちろん、高年式なのになぜか効きが悪いと嘆く方、年式や車種に限らず規定量どおりにガスが入っていないケースは意外と多く、ガスが多すぎても効きが悪くなるため、猛暑が訪れる前にぜひ試してもらいたいメニューである。

ちなみに作業中はエンジンOFF状態なので、オイル交換や点検作業と同時進行も可能。愛車診断がてら、エアコンの状態を最善に再生してもらってはいかがだろう。

まずはA/CをMAXにして吹き出し口の実温度を計測!

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今回のドナーとなるカマロは比較的高年式なので極端に効きが悪いわけではないが、測定すると10.5℃を表示。初夏ならまずまずの冷風となるが本格的な猛暑となると少々物足りない。炎天下でサウナ状態になった車内をクィックに冷やすには役不足。もう少し頑張ってほしい所。

まずは車体のガスを回収DSC_0027

大きく分けて4つのメニューで、2番目、3番目は同時進行の3段階を全自動で進めるエアコンサービスステーション。まずは車体に低圧・高圧ホースを介して接続し、内部エアコンガスを回収。現状のエアコンガス充填量がどの程度なのかはここで判明する。新車でも足りていないケースが多く、ほとんどの車両が規定値を下回る数値だという。ちなみにカマロの場合は460gで規定量の540gに対して80g足りていない状態だった。

規定量一覧

古いガスを吸って浄化して車体へ送り返す

ナオキモータービルドでは分厚いファイルでアメ車はもちろん、欧州車や日本車まで、様々な車種の規定量一覧を管理しており、施工する車種に合わせた的確なガスの充墳が可能。たかがガスの量と侮るなかれ、実は量が少ないとコンプレッサーの負荷が大きくなり、寿命を縮めたり、燃費悪化の要因となることも。逆にガスの量が多すぎても本来の効きを妨げてしまうので、規定量ジャストの状態が一番エアコンの性能を引き出してくれるのだ。

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回収したガスはエアコンサービスステーション内部のタンクに送り込まれて、湿気や不純物、コンプレッサー内の摩耗で発生した異物などを除去しながらクリーニングする。この技術でスナップオン製品は特許を取得しており、新品のR134a標準純度99.7%に対して、クリーニング後の純度は99.97%と上回る純度に再生するところが肝となる。また、エアコンガス内に交じった霧状のオイルの回収率も高く、劣化したオイルを回収して新しいオイルが注入されることでエアコン本来の機能を大幅に回復する。

浄化し終わったガスを再びクルマへ戻す

エアコンサービスステーションで浄化、再生されたガスを再び車体側へと充墳していく。その際、規定値設定に対して足らない量を補充して車種別規定量ジャストの量で充墳。暖かくなってくるとガソリンスタンドなどでエアコンガスの補充を勧められるケースが多いが、継ぎ足しはあくまでも気休め。不純物や水が混じって劣化したガスに足しても大きな効果は見込めない。浄化、再生されたガスと新品のガスで規定量どおりにガスが充墳されることで本来の機能が最大限発揮される。

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作業が終了すると本体から作業リポートが印字されて出てくる。設定した充墳量に対して回収できた量が車体に残っていたガスの量。追加量が不足していたガスの量となり、ひどい場合は規定値の半分以下のクルマも多いとか。真空引きの際、ガス漏れのチェックも同時に行ない、そこで不具合が発覚した場合は修理が必要となる。

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明らかにガス漏れが発生している場合はエアコンサービスステーションで感知するが、微量の漏れまでは判別不可能なケースもある。その際、蛍光剤・オイル入りのPAGオイルを充墳しておけば、漏れる箇所を蛍光剤が示してくれるので原因究明に効果テキメン。コンプレッサーの静穏化や振動の軽減にも効果的な優れものだ。

施工後の吹き出し口実温度は7.4℃その差は確実に体感できるレベル!

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ひと通りの作業を全自動で終えて、再びエンジン始動。エアコン設定温度を最低にしてMAX 施工前と同条件で検温すると7.4℃まで下がった。3℃の差は充分に体感できるレベルである。ナオキモータービルドはこの他、ヴィンテージモデル向けにヴィンテージエアーによるアップデートや、電動ファンの追加、換装作業など、様々なクーリング対策メニューを用意している。毎年夏になるとエアコンに不安を抱いていた方は、年式、車種を問わずこの機会に相談してみると良いだろう。


世代によって個性が異なる、シボレーのピックアップ

エルカミーノの魅力は何よりもそのリアフォルム。

シンプルながらもワイルドなストリートリフトスタイルを具現化させたシルバラード

今こそゲットしたいアストロ!!【1994 Chevy Astro】


NAOKI MOTOR BUILD
TEL:072-236-7300
URL:https://naoki-mb.co.jp
住所:大阪府堺市中区福田535
営業時間:9:00~20:00
定休日:月曜日・第2・第4日曜日・イベント開催時

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PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載

チョコバナナクレープの様なファニーコントラストのラムトラック

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1996 DODGE RAM1500

これが俺たちのAmerican Life
アメ車と一緒に素敵なアメリカンライフ

サーファー歴40年の父親の影響を受けて、海を愛するAzumiさんも波乗りを始めた

パームツリーにオーシャンブルー。そこにチョコバナナクレープの様なファニーコントラストのラムトラック。まるで西海岸カリフォルニアかワイキキビーチの様なロケーションでAzumiさんのカーカルチャーをリポート!

3人横並びに一列に座って、海岸線を走るのが至福の時

サーフィンにマストな足といえば、ハイエースやキャラバンといった1ボックス。遠方遠征でも仮眠スペースに困らず、たくさんのウェアや板を満載してもゆとりの室内空間。ディーゼルなら燃料代も安くつくし、見切りの良いボディ形状は道幅の狭いシークレットポイントにも難なく辿り着ける。しかし、単なる移動手段としてではなく、道中をメローな時間として充実させてくれるのが、紹介するラムトラックの様な雰囲気抜群のアメリカンピックアップだ。

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室内空間は奥行こそないものの、フルサイズならではの広大な幅に3人掛けも楽々のベンチシート。後ろは子供たちの仮眠スペースとしても有効で、なによりもラムトラックを走らせながら見る海岸沿いの形式が、ありきたりな1ボックスとは別物。アメ車の窓が切り取る景色は、それだけで2割増しな雰囲気を演出してくれる。

海辺にクルマを止めてヨットやウィンドーサーファーを眺めたり、可愛いカタチをした雲を見つけて親子で盛り上がったり、何気ない出来事ですらお気に入りのアメ車で過ごすだけで特別感が増すものだ。Azumiさん親子にとってチョコバナナクレープ、いやラムトラックが単なる移動手段でないことは言わずもがなである。

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ちなみに塗装前は真っ白のシンプルなスラムドスタイルだったが、新調したお気に入りのロングボードに合わせて一カ月ほど前にカスタムペイントを施したばかりで、塗る前はそこまで愛着も湧いていなかったが、今では可愛くて仕方がない様子。さすがに保育園のお迎えにはちょっと不向きかも知れないが、スケボースクールの送迎から千葉や静岡、和歌山など週末はサーフィン遠征など、どこへ行く時もロコなラムトラックが日常の足である。子供の成長と共に時を刻み、時を重ねるごとにペイントが潮風に侵され、良い感じにエイジングしいくのが楽しみだ。

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大きく張り出したボンネットフードに小ぶりな瞳。90年代の愛くるしい顔にキャンディーブラウン×クレープの様なクリーム色のコントラストが、パームツリーやオーシャンブルーと絶妙にマッチ。エアサスは購入当初から付いていたモノだが、走行時にある程度車高を稼げるので多少の砂利道や砂浜も問題なし。ホワイトレザーの明るい車内には多少濡れたままでも気兼ねなく座れる様にロコなタオルケットを常備。また、ブルーカラーフィルムを採用するリアガラスから見える景色は、多少の曇り空でもCalな景色を演出。高年式モデルの純正ホイールの履きこなしも好印象!

実は納車してまだ数カ月。サーフィン歴も半年のビギナーなんです。

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所属するディースタイルサーフの助言や、ベテランサーファーの父の影響でサーフィンに必要なギアは玄人ばりに充実してはいるが、サーフィン歴は娘の方が先輩で乗りこなしも娘が一枚上手。半年前に息子と初めて、最近ようやく波に乗れる様になってきたと言う。目標は家族皆で同じ波に並んで乗ることだ。

波が上がらない時は、ベッドに常備している、スケボーで潮風を浴びながら陸トレを楽しんでまーす♪

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2年前からディースタイルサーフに所属してサーフィンとスケボーに専念する長女Ninaちゃん。何度も諦めずチャレンジして乗れた時の嬉しそうな顔を見て、家族で共有したいと半年前から長男Noaくんと3人揃って波乗りに夢中! その足となるのがラムトラックだ。


Photo&Text:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載

1963から1991まで29年間販売された長寿モデルのグランドワゴニア

1990 Jeep Grand Wagoneer

1990 Jeep Grand Wagoneer

THE 90’s STRIKES BACK ナインティーズの逆襲

アメ車ならではの乗り味や扱いやすさが、なんとも魅力的なプレミアムSUVのはしり

90’sにして規格の丸型ヘッドライトが採用されたクラシカルなルックスが魅力大。ネーミングにもあるように、ステーションワゴンのスタイルがポイント。チェロキーに受け継がれたJEEPブランドが放つ元祖SUVにして最上級グレード。

ピックアップトラックとプレミアムカーと、それぞれが完全に独立していた60年代に、ワゴンスタイルによる高級SUVの元祖としてリリースされたジープ・グランドワゴニア。1963~91年まで、単一モデルとしてはアメリカ車市場でも指折りに長期の29年間にわたりラインナップした。イギリスのレンジローバーよりもずっと前にリリースされ、近年ではメルセデスのGクラスなど、プレミアムSUVはトレンドとなっているが、その礎はこのグランドワゴニアによって築かれている。現在はキャンプやアウトドアをキーワードにSUVがもてはやされているが、実際に使用する上では市街地がメインなだけに、ラグジュアリーな要素はニーズも高く重要なポイントだ。

1990 Jeep Grand Wagoneer

1990 Jeep Grand Wagoneer

この個体は、オリジナルとしての魅力やコンディションを保持しながらも、プレミアムSUVとしてのキャラクターを貫いた1台だ。オフローダーとして走破性を高めるカスタムは珍しくないが、ストリートカーとしてクールにアレンジするケースは稀。ウッド調のモールディングをデリートし、上品な2トーンカラーにペイント。2色の境目には、ゴールドリーフ&ピンストライプをあしらって、モデルのキャラクターに見合ったリッチなイメージを演出している。

ホイールには美しく輝くビレット製をインストール。ホイールのデザインがエッジの効いたボディにマッチしている。元祖高級SUVとして、またアメリカ車としてのキャラクターをフォーカスした絶妙なアレンジで、現代のニーズやトレンドもカバーしている点でも魅力的な個体なのである。それでいて、往年のアメリカ車ならではの乗り味や、扱いやすさを兼ね備えたグランドワゴニアは、現代にこそ魅力が際立っている。

1990 Jeep Grand Wagoneer

ボディスタイルは、4ドアステーションワゴンながら一般的なセダンベースではなく、単独モデルとして独自設計なのがポイント。エッジの効いたシャープなスタイリングにしてオフロード車としての力強さも兼ね備えている。

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セパレート式のベンチシートによって6人乗車が可能。2ndシートがフラットになるいわゆるワゴンタイプ。外装にマッチするベージュ内装にウッドのアクセントが上品。メーターは社外のデジタル式にアレンジ。

搭載エンジンはAMC時代から受け継いだ360ci(3.9ℓ)V8

搭載エンジンはAMC時代から受け継いだ360ci(3.9ℓ)V8。キャブレターは本来の2bblから4bblに変更し、点火システムと合わせてアップグレード済み。トランスミッションは強靭なクライスラーTF727(3速AT) を搭載。

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スロットとスポークを両立するデザインのホイールは、バドニック社のビレット製。装着タイヤはモデルの使用条件に見合うGoodyear・Efficient Grip(265/65R17)。初めてフロントに独立サスが採用されたオフロードモデルながら、4輪駆動では前後リーフスプリング。

Special Thanks ◆ Orange County
TEL:0561-64-3888
URL:www.orange-county4u.com/

 

Photo & Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載

マニアック顔の粋な純正風味でアストロ&C-1500をナチュラルに乗りこなす!

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1995 CHEVROLET ASTRO / 1993 CHEVROLET C-1500

バラ色のアメ車人生
アメ車に乗れば必ずHAPPYになれる!

90年代にカスタムベースとして一世風靡したアストロ&C-1500。当時誌面を賑わしていたのは純正車高よりもロワードが中心。フルエアロに大口径ビレットホイールはお約束のスタイルだった。あれから20年、あえての純正風がトレンドの兆し!

無機質なボディカラーがライフスタイルを彩る影の立役者

バラ色のタイトルながら、シルバー&ガンメタリックの無機質な色味のアメ車2台で登場するMASAファミリー。バラ色の彩りを添えるのはクルマではなくファミリーと言わんばかりに、ファニーな娘さんと生まれたばかりの赤ちゃんを連れて取材に応じてくれた。

元々はMASAさんのC‐1500とセカンドカーにプリウスを所有。遠出する際はC‐1500のフロントベンチに三人仲良く並んで出かけるのがお決まりで、プリウスは主に奥さんの足として愛用していたが、1年ほど前に長男誕生を控えて家族がゆったり乗れるクルマへの乗り換えを検討したのが事の始まりだ。

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見積もりを取って金額を見た際に、これだけ出すならアストロをフル整備してもお釣りがくるからと妻にアストロを勧め、タイミングよくディーラーモデルのLTを見つけて即決したそうだ。決め手はその無機質なボディカラーと角目のマニアックなフェイス。実はMASAさんのC-1500もフィラーの付いた前期顔にこだわっており、無機質なガンメタリックが本国感を漂わす。元々Cノッチでロワードフォルム化されて後期グリルに換装されていたが、友達が所有するC‐1500の純正車高に感化されて、メキサバ純正リーフ組み換えや純正スピンドル、コイルを駆使して純正車高に復元。グリルは前期物に戻し、オリジナル志向に返り咲いた。その際、本国からゲートデカールを取り寄せ、フェンダーアーチモールも追加、C‐10用のラリーホイールで足もとをコーディネートしてサラッとしたナチュラルスタイルに。

主役はクルマじゃなくて家族!と言うMASAさんにとって、家族が安心快適に乗れる純正車高は必須条件。無機質な色味と控えめな主張のアメ車2台は、愛する家族を陰で支える縁の下の力持ちとして活躍してくれることだろう。

1995 CHEVROLET ASTRO

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1995 CHEVROLET ASTRO

1995 CHEVROLET ASTRO

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飾らない雰囲気でフェイスの愛嬌を二割増しにしてくれる角目のディーラーフェイス。現車はAWD モデルでヒッチキャリアも付いており、アウトドアの足や車中泊にも大活躍。ボディカラーにマッチするトルクトラスト2の履きこなしも粋。ちなみに鍵穴周りのひっかき傷を防ぐ目的でディーラーが用意していたボウタイマーク入りのプレートも、なかなかの激レアアイテムである。

リアルウッドの質感が味わい深い当時物のウッドパネルに90年台ならではのデジタルメーター、そして95年モデルのレトロファニチャーでモダンなモケットシート。飾り気のないシンプルな仕立てが、クリーンで爽やかさ印象を醸し出し、好感が持てる。

1993 CHEVROLET C-1500

1993 CHEVROLET C-1500

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5.7ℓ V8のTBIを搭載する93年型C-1500。VORTECよりも濃厚なV8サウンドがお気に入りのポイント。C-10用のラリーホイールは8Jに32×11.5R15のマニアックなサイズ設定でBF-Goodrichホワイトレターを裏履き。ちなみに良く見るとセンターキャップがGMCになっていたりと、微妙に異なる純正アイテムが共存している。

純正デッキをストックしつつ、エアコン吹き出し口下にさり気なく1DINオーディオを追加することで、コックピットから見える景色まで当時らしさにこだわるインテリア。90年台ならではのブルーモケット中心のカラーコントラストもガンメタリックのエクステリアにマッチしており、純正ステアリングをストック。年式の割にはクリーンな状態をキープしている。


Photo&Text:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載

アメリカ文化をもっと日本へ、ハウスメーカーが送る感謝祭!【ジェネラルアメリカンホーム・サンクスギビングデー】

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2020.11.15
General American Home Thanksgiving Day【ジェネラルアメリカンホーム・サンクスギビングデー】

リアルアメリカのデザインを取り入れた住宅を設計するジェネラルアメリカンホームが、日頃の感謝を込めてユーザーや設計を検討しているお客さんに感謝祭(サンクスギビングデー)を開催した。

住宅だけではなくアメリカ文化も提案

愛知県を中心に、アメリカンデザインの住宅を設計建築するハウスメーカーがジェネラルアメリカンホームだ。本誌では過去に、同メーカーで設計した多くのアメ車オーナーを紹介してきた。そのジェネラルアメリカンホームが、アメリカを代表する記念日であるサンクスギビングデーを、ユーザー向けに11月15日(日)に開催した。

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愛知県常滑市にある農家レストラン「サンセットウォーカーヒル」を貸し切り、ユーザーや設計を検討しているお客さんに無料で料理を振る舞い、じゃんけん大会やビンゴゲームといった催しでは、豪華賞品が続々登場。イベントにはジェネラルアメリカンホーム代表である杉山氏の、旧知の仲であるタレントのマイケル富岡さんも訪れ、各ゲームでは来場者を盛り上げるトークを披露。

ハウスメーカーでありながら、ユーザーと交流を図るこうした催しを設けるのは余り聞いたことがないが、杉山氏は「住宅がアメリカンというだけで終わらずに、サンクスギビングデーといったアメリカの文化をもっと皆んなと共有して広めていきたいんです。今日は感謝祭なので、大盤振る舞いです(笑)」と語る。

アメ車オーナーにとって憧れのアメリカンハウス。夢を夢のままで終わらせたくないと思うなら、まずはジェネラルアメリカンホームを訪れてみよう。

ジェネラルアメリカンホーム代表の杉山氏(写真右)。杉山氏とは長い付き合いという、タレントのマイケル富岡さんも来場し、ゲーム大会では実行役としても活躍し盛り上げてくれた。

料理を無料で振る舞うだけではなく、豪華景品のじゃんけん大会、ビンゴゲームを開催し、お子さんはもちろん、大人も大興奮。さらに、これまた豪華商品のオークションも開催され、驚きの格安で次々とハンマープライス!

サンセットウォーカーヒル自慢の料理はバイキング形式で無料で提供。ソフトドリンクも飲み放題だ。大人も子供も大満足だったのは言うまでもない。

アメリカンな住宅にはやっぱりアメ車!?来場者はアメ車乗りが多かった

アメリカンな住宅を望むというだけあって、ライフスタイルもアメリカ色に染めるのは当たり前?来場者は続々とアメ車に乗って会場入り。車種がここまでバラバラというのも面白い。残念ながら参加できなかったオーナーさんもいるようで、次回はもっと増えるかも!


開催したショップはコチラ
農家レストラン サンセットウォーカーヒル
所在地:愛知県常滑市金山上白田130
TEL:0569-47-9478
定休日:木曜日
営業時間:11:00 ~22:00
HP:http://www.sunsetwalkerhill.jp

地元の愛知県常滑市や知多半島の食材を使用した、アメリカンスタイルのコース料理が自慢の農家レストランが、サンセットウォーカーヒル。伊勢湾に沈む夕日を見ながら、自社製ワインと新鮮な野菜や知多牛ステーキといった料理を堪能できる。料理とドリンクがセットになったBBQプランも用意されているので、ツーリングでの食事としても活用できる。


General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】
リアルアメリカの住宅を自由に設計建築、アメ車乗りに大注目のハウスメーカーだ!

アメリカの大学で建築インテリアのデザイン科を卒業した代表の杉山氏が手掛ける、リアルアメリカのデザインの住宅を設計建築するジェネラルアメリカンホーム。細かい建材までリアルを追求するデザインにより、他にはないアメリカン住宅が完成する。アメマガでは、ジェネラルアメリカンホームで設計したアメ車オーナーの住宅を多く紹介してきた。すべてに共通する意見は「ジェネラルにして大正解」。やっぱりアメ車にはアメリカンな住宅が似合うのだ!

所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp


写真&文/編集部
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載

アメ車に乗って「楽しく走る」ために、面白い企画をドンドンやりますよ!【カーボックス】

カーボックス

CARBOX【カーボックス】

PRO SHOP INFORMATION -プロショップインフォメーション-

整備&販売車両をスケールアップ!旧店舗は国産車対応、新店舗はアメ車専門店に!

広島県のカーボックスが、アメ車専門の新店舗をオープンし、2020年3月15日(日)にリニューアルオープンイベントを開催。当日は多くのオーナーと家族が来場し、無料で提供されるお寿司やハンバーガーを食べ、新しいカーボックスを祝福。新しくなった店舗と共に、業務も「新展開」をスタートさせる!

オープンイベントは想定以上の来場者

マスタング、カマロ、チャレンジャーなど、これまで数多くのカスタム&チューニングモデルを世に送り出してきた広島のカーボックス。走りを犠牲にした派手なスタイルを追求するのではなく、「楽しく走る」ことを優先したスタイル、「最高のクルマには最高のパーツ」を取り入れることで、同ショップを訪れるオーナーは全国に広がる。

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そんなカーボックスが、これまでの店舗からクルマで約15分の場所に、アメ車専門のカーボックス・アメリカンショールームをオープンさせた。敷地は数倍に広がり、広大なファクトリー内には、アメリカン雑貨が飾られた事務所を設置。今後は塗装ブースも設置する予定で、これにより鈑金・塗装を自社で完結することが可能。オーナーにとっても費用面で恩恵がでるかも?さらに、西日本では唯一ともいえる、3大メーカーの専用テスターを導入しメンテナンス対応を充実させる。販売面でいえば、これも西日本では数少ないアメ車の新車販売をスタートさせる。話題の新型モデルが続々と並ぶ日も近い。

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様々とパワーアップする新生カーボックスに期待が高まるが、代表の山西さんはハード面だけではなく「もっともっと、オーナーさんが楽しめることを考えてます(笑)」と、定期的なイベント開催などの企画を検討している。「カーボックスに来れば、何か楽しいことをやっている」。そう思ってもらえるのが、新店舗の一番の狙いだ。

アメ車に乗って「楽しく走る」ために、面白い企画をドンドンやりますよ!

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ファクトリー内にある事務所はアメリカン雑貨で装飾され、キッズルームやゲーム機まで備える。当日はフル稼働で賑わっていた人気スポット。こうして家族が楽しむことができるのは、間違いなく理想のショップだ。

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来場者のために、職人さんが握るお寿司、BBQコンロで焼く手作りハンバーガーなどが無料で振る舞われた。あまりの美味しさに「おかわり」が続出し、さらに想定以上の来場者が訪れたことによって、昼過ぎには材料が底をつく事態に。嬉しい悲鳴でスタッフはテンテコマイだ。

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店舗外には、カーボックスが「最高・最高級のホイール」として絶賛し、走りを極める多くのユーザーが導入するHREパフォーマンスホイールがブースを展開。憧れのホイールに来場者も釘付けだ。

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店舗リニューアルに合わせ、3大メーカーのテスターを導入し整備体制を充実。販売部門では新車の販売をスタートさせ、当日はファクトリー内に2020年型マスタングGTプレミアム・6MTを展示。代表の山西さんが「走りを楽しむならマニュアルでしょ!」ということで、導入する新車はマニュアル仕様が多く並ぶようだ。

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タンドラが入るように設計したガレージは、サバナが無事に入るので結果オーライ!?

ハマーH2から、チャレンジャーSRT8のマニュアル仕様に乗り換え

メーカー自らがチューニングしたクルマ、それがSRT8

点検で訪れたショップに並ぶ真っ赤なチャレンジャーに一目惚れ

どうせ乗るならアメ車らしいスタイルをマットブラックサバーバンをチョイス!


SHOP DATA:CARBOX【カーボックス】
所在地:広島県安芸高田市八千代町下根1404-3
TEL:0826-52-3052
HP:http://www.bs-carbox.jp
営業時間:平日9:00 ~19:00
定休日:水曜日・第3日曜日

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カーボックス代表 山西正樹さん


写真/高原義卓
文/相馬一丈
アメ車マガジン 2020年 6月号掲載

上級グレードに匹敵する充実した装備で昇華したピース推奨タンドラ

2020 TOYOTA TUNDRA SR5 4x4 CrewMax TRD Off-Road Package

2020 TOYOTA TUNDRA SR5 4×4 CrewMax TRD Off-Road Package

AMERICAN TRUCK & SUV ピックアップトラック&SUVの無限なる可能性

サンルーフもプッシュスターターもシートヒーターも、ないよりはあった方が絶対に良い。装備が充実することに関してデメリットは皆無。どうせ乗るなら上級グレード、フルオプションの一点突破が間違いない!

カナダモデルにこだわって充実した装備をプラス

アメ車に限らず、愛車を購入する際はできるだけ付加価値の付いたオプションや装備が充実した個体の方が良い。これは国産車でも欧州車でも共通する話。しかし逆輸入車となると正直どこまでがディーラーオプションなのか分かりづらいもの。かつて円高の影響で逆輸入車がお買い得だった時は、アメ車ショップも挙ってUSトヨタやUSニッサンを輸入して販売していた時代もあったが、ここ数年は逆輸入車が欲しい人の目も肥えてきた。とくに大雑把なカスタムを施した車両よりもオリジナル志向で程度の良い個体を探す傾向が強まり、逆輸入車もシビアにジャッジされる傾向に。そんな目利きの良いカスタマーを唸らせる魅力的な逆輸入車を複数台在庫するのが紹介する愛知県名古屋市のピースインターナショナル。

車両の入手は独自のネットワークを駆使したカナダモデルにこだわり、TRDオフロードパッケージのクルーマックスでサンルーフやシートヒーター、プッシュスターターにLEDヘッドライト&フォグ、バックカメラ付きで前後ソナーまで装備するフルオプションの個体で展開。後付の社外品でもことは足りると言えば足りるが、ディーラーオプションの精度の高さやクォリティーはある意味ステイタス。カスタムして愛車の魅力を高めるのももちろん大事だが、その個体のグレードや装備が充実していればしているほど、相乗効果も高まる。ピースインターナショナルなら欲しいオプションがすべて揃ったタンドラがきっと見るかるハズだ。

2020 TOYOTA TUNDRA SR5 4x4 CrewMax TRD Off-Road Package

2020年型のSR5クルーマックス TRDオフロードパッケージと聞けば、ビルシュタインのサスペンションをはじめ様々な装備が標準で備えられていることはインターネットで簡単に調べられる時代。だからこそピースインターナショナルではその様な詳細を省略して、カナダモデルならではの魅力のみをシンプルにお届けしたいのが本音だ。これからの季節レザーシートのひんやりした触感を瞬時に温めてくれるシートヒーターをはじめ、開放感溢れるサンルーフやプッシュエンジンスターターなど、上級グレードに相応しい仕立ては格別!

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PEACE【ピース】
愛知県名古屋市名東区高針1-110
TEL:052-746-3620
HP:http://www.quadriga.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載

9人兄弟の五男と七男が選ぶ、大家族にマストなアメ車!

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1972 DODGE CORONET / 1996 CHEVROLET ASTRO / 2001 CHEVROLET ASTRO

バラ色のアメ車人生
アメ車に乗れば必ずHAPPYになれる!

42歳の長女から24歳の9男まで、9人兄弟の大家族構成となる京谷ファミリー。その中でもクルマの趣味がバッチリ合うのが五男の章悟さんと、七男の佑眞さん。2人がベストオブファミリーカーと太鼓判を押す、アストロの魅力を改めて紐解いていこう。

1年前に地元の先輩が愛用していた72年型ダッジ・コロネットを30代であれば300万円でと、超お買い得価格で譲ってもらった兄の章悟さん。実は6年ほど前からアストロをファミリーカーとして所有しつつも、免許を取った頃から憧れを抱く自分専用の2ドアクーペを探していたという。独身時代から2ドアを追い求めるも、毎回巡り合わせとタイミングが合わないのか、今回も当初は65年型マスタングや62、63、65年型あたりのインパラを検討していたが、用意していた予算で納得できる状態の個体がなく、諦めかけた矢先に地元の若い子になら譲ってもいいとありがたい言葉をもらい、4枚ドアではあるが、〝棚から牡丹餅〟的なプライスで、4枚ドアのコロネットが兄のもとへやってきた。

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ドアは4枚付いていてもコロネットはあくまでも趣味車。家族で出かける時は生まれて間もない赤ちゃん専用のチャイルドシートを常備しているアストロがメインとなる。ちなみにこのアストロ、実は弟の佑眞さんが21歳の独身時代に初めてのアメ車として購入したもので、当時は白一色でGMCフェイスだったが、22歳の時諸事情で大阪を離れるからと、ナオキモータービルドの宮田氏へ託した個体だった。それから別のオーナーの手に渡り、シェビーフェイスへ戻ってツートンボディ化されたところで、タイミング良く兄が「ファミリーユースでアストロ探してるねんけど?」とナオキモータービルドの元へ訪れた。「ちょうどえぇのんあんで!」と紹介された時は、あまりの変貌ぶりに弟の乗っていたアストロとはまったく気が付かなかった兄。それを分かっていて兄へ弟のアストロを勧めた宮田氏の粋な計らいも感慨深い。

アストロ所有の独身時代を知らない佑眞さんの妻には、二人目ができた3年ほど前に家族も増えるし大きいクルマに乗り換えないとねなどと言葉巧みにアストロ購入作戦へ誘導しつつも、「アメ車を運転できる気がしない」と億劫になっていたところ、たまたま元自分の愛車でもある兄家族のアストロに乗る機会があったので即座に試乗させてその気にさせ「乗りやすいかも!?」と好感触を示した瞬間に鉄は熱いうちに打てと言わんばかりにナオキモータービルドに連れて行ってそのまま即決購入。

弟の元カノが兄の元へ行って、新たに元カノにそっくりな今カノを手に入れたみたいなややこしいアストロライフではあるが、二家族揃ってアストロがファミリーユースとして大活躍しているのは間違いなさそうだ。

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自分だけしか乗らないクルマとして兄が増車した72年型コロネットはまさかの4枚ドア

1972 DODGE CORONET

1972 DODGE CORONET

1972 DODGE CORONET

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オリジナルの318エンジンをベースにエーデルブロック製アルミヘッド、キャブレター、ビッグバルブ、ヘダース、アルミラジエターとひと通りの手が加わった72年型コロネット。ヴィンテージエアーも装備しているため猛暑でも快適! 前オーナーが大切にしていた形跡が随所から感じ取れる。

フロントトーションバー、リア社外リーフ換装で絶妙なローダウンフォルムに仕立て、ロケットレーシング製18インチホイールにROADSTONE(245/40ZR18)タイヤをセット。ブレーキはSSBC製の4ポッドキャリパーを組み合わせ制動力強化も抜かりない。リアのシルバーラインは今後リニューアルの予定。前オーナーのイメージを継承しつつも年月をかけて自分色に染めていくことが今後の課題である。

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元々ブラウンゴールド系の光沢感溢れるインテリアだったものを、リフレッシュしてイエローカラーに一新。ビレットスペシャリティーズのステアリングはホイールとマッチする様に同色シルバーグレーにペイントを施す。ちなみに購入する際に妻に相談すると「買えるんやったら買ったら?」と即OKをもらえたとのこと。理解ある妻で羨ましい!

1996 CHEVROLET ASTRO

1996 CHEVROLET ASTRO

1996 CHEVROLET ASTRO

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偶然アストロと普通車が事故をした場面に遭遇して、相手は大破しているのにほとんど損傷のないアストロを見て、万が一の事故でも愛する妻と家族を守ってくれそうなタフなフレームが決め手となり、第一子妊娠中の6年前に購入を決意。弟の元愛車がタイミングよく兄の元へやってきたのも運命!?

2001 CHEVROLET ASTRO

2001 CHEVROLET ASTRO

2001 CHEVROLET ASTRO

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21歳の時に現在兄所有のアストロに乗って以来、人生二度目となるアメ車もやっぱりアストロしか選択肢がなかったという祐眞さん。ホワイトリボンは兄弟そろってお決まりのスタイルで、バセットとの組み合わせがお気に入りのポイント。もうすぐ3人目が生まれる予定だが、家族が増えても余裕の室内空間を持つアストロならまったく問題なし!


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載

F150をベースにモディファイされた、マッスルトラック「ライトニング」

1999 Ford SVT Lightning

1999 Ford SVT Lightning

THE 90’s STRIKES BACK ナインティーズの逆襲

世界で最も高セールスなモデルであるF150をベースに、メーカー純正ホットロッドとも言えるアプローチでモディファイした“ ライトニング”。保守的なFordトラックにおいては異端なマッスルトラックとしてコレクタブルな存在。

メーカー純正ホットロッドというアプローチ

GMCがS10をベースにターボチャージャーで武装したサイクロンや、シボレーでは1500のホットバージョン、454SSをリリース。それに触発されるように、フォードは主力のF150をベースのホットバージョンとして、「ライトニング」をリリース。Ford Special Vehicle Team(SVT)が製造する、往年のマッスルカー同様、メーカー純正ホットロッドというアプローチ。

93~95年の初代は、ルックス、ポテンシャル共に、もう一つといった感じだったが、3年のブランクを置いてリリーした2代目(99~04) は、ベースのF150が97年で一新した10世代目がベース。それまでの武骨で保守的な直線基調なデザインから、曲線を取り入れたモダンでカジュアルなイメージに一新された。スーパーデューティなF250、F350は独立したモデルとなるのもポイント。

1999 Ford SVT Lightning

特別仕様の ライトニングは、F150をベースとしながらも、フレームやサスペンションに大幅な変更が加えられ、車重も大幅に軽量化されている。搭載エンジンは通常のF150と同じ5.4ℓSOHC V8だが、イートンM112スーパーチャージャー&インタークーラーを搭載し、最高出力は360hp(01~04年型では380hp)を発生する。トランスミッションは、スーパーデューティなF350の強靭な4速AT(4R100)をモディファイして連結している。

リアエンドにはリミテッドスリップデフが組み込まれ、ファイナルレシオは3.55:1。ドライブシャフトには4.5インチのアルミ製を採用。ブレーキは4輪ABS/ディスク。サスペンションもヘビーデューティなモンロー製を採用している。

コレクタブルな存在だが走ってこそのマッスルトラック

1999 Ford SVT Lightning

F150世界一出荷台数の多いピックアップトラックながらも、ハイパフォーマンスに特化したSVT製特別仕様車のライトニングは、99~04年までの出荷台数はわずか2万8124台。そのキャラクターと希少性から、現在ではコレクタブルな存在となっている。それでも、マッスルトラックとしてポテンシャルを発揮させてこそが真価とあって、アメリカではドラッグストリップで目にする機会が多い。日本ではアメリカとは逆に、そもそもF150がマイナーなだけに、ライトニングとなるとかなりマニアックな存在。

1999 Ford SVT Lightning

そのため、この個体しか見たことがない。数年前にツインリンクもてぎで開催されるドラッグレース走行会にて初めて遭遇した。個人的にも実際に欲しいお気に入りのモデルであり、ライトニングのキャラクターに最も見合うシチュエーションでの遭遇に興奮した。その後も、ドラッグレースにはコンスタントに参戦しており、1000フィートで行なわれているストリートシュートアウトでの11秒クラスにおいて、なんと3回も優勝した実績を持っている。ハイストールコンバーターの投入や、よりクイックなファイナルレシオへのアレンジ、ドラッグスリック装着用リヤホイールなど、ドラッグレースに向けたモディファイを施しながらも、ストックとしても魅力が生かされている。そして、ストリート&ストリップとして日常でも活用されているのが素晴らしい。

時間の経過に伴って、ナインティーズのモデル自体の希少価値が高まっている中、ルックス、ポテンシャル共に一際魅力的なSVTライトニングは、90年代を代表するハイパフォーマンスモデルとしても外せない存在なのである。

1999 Ford SVT Lightning

上下のグリル、丸型フォグランプ、フロントエアディフレクター、フルカラーリヤバンパー、サイドスカート&サイドマフラーなど、専用パーツによる独自のルックスが魅力大。アメリカンピックアップ伝統のステップサイドのみでラインナップ。ちなみに『ワイルドスピード』の劇中車が近年ダイキャストでもリリースされている。

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ベンチシートながらも、マッスルトラックに見合うバケット形状のセパレートタイプ。ベージュのファブリックに黒レザー(SVTの刺繍入り)によるコンビで、通常のF150よりもスポーティーカつリッチなイメージ。ステアリングの赤いスイッチはドラッグレース時に発揮するロールコントロール用。

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ホイールは01年の純正デザインにしてインチアップ版18インチを装着。タイヤはNitto Extreme ZR(295/45ZR18)。サスペンションには、モンロー製(99~01) のヘビーデューティサス(02~ 04ではビルシュタイン)が備わる。ファイナルレシオの変更に伴ってアレンジしたアルミ製デフカバーがキャラに見合って◎!

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通常のF150に搭載される5.4ℓ SOHCトライトンV8が260hpなのに対して、スーパーチャージャーで武装するライトニングでは360hp を発生。ハイスペックに応じて、トラスミッションは強靭な4速AT(4R100) をモディファイしてして搭載されている。


Special Thanks ◆ PACIFIC COAST HWY
TEL:048-422-4399
HP:www.pacific-coast.jp/


Photo & Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載