あの映画のシーンが蘇る“エレノア”さらに過給機を武装して走りも過激に【マスタングGT500 エレノア】

2011 FORD MUSTANG GT500E ELEANOR

2011 FORD MUSTANG GT500E ELEANOR WHIPPLE SUPERCHARGERS Owner:Mr.K

be high on MUSTANG マスタングが僕らのハートを高ぶらせる!

映画「60セカンズ」で、ニコラスケイジ演じる主人公が1967年型マスタング“ エレノア” を駆り、警察の追跡から逃れるため橋の上で大ジャンプするシーンは脳裏に焼き付いている。そしてこの映画をキッカケに現代版マスタングでもエレノアが製作されたのだが、ガレージダイバンは見た目の派手さだけでなく中身にも力を入れてスーパーチャージャーを武装。まさに、あの過激なカーチェイスを彷彿させる走行性能をエレノアに与えた。

普段使いを犠牲にせず高出力を目指したエレノア

モダンマッスルの中ではチャレンジャーが絶大なる支持を集めているなか、モダンマッスルブームの火付け役であるマスタングも負けてはおらず、今や人気を二分していると言っても過言ではない。そのマスタングだが、とにかく話題性に事欠かない。特別モデルなどを次から次へと投入したり、最近ではEVモデルを発表するなど、展開が目まぐるしい。そんな中で今回紹介するエレノアもその内の一つに挙げられる。映画「60セカンズ」の劇中車として使用された67年型マスタングの人気に押される形で現代版エレノアを製作したもの。まさにその姿からは映画のシーンを思い起こさせる。このマスタングのオーナーもそれに魅了されてボディキットを装着するに至っている。

2011 FORD MUSTANG GT500E ELEANOR

そして、このエレノアにはもう一つポイントがある。それはスーパーチャージャーだ。ビンテージモデルに装着されている様なフードから突き出すなんてことは今はもちろんなく、エンジンルーム内にキレイに収まるコンパクトなタイプが主流のスーパーチャージャー。マスタングのグレードでいえば、シェルビーGT500に搭載されており、MAX760hpを出力する。オーナーもそんなシーンを見て、スーパーチャージャーの威力ってやっぱり凄いんだと実感し、装着してみたいという欲求が沸々と高まったところで、普段世話になっているガレージダイバンに話をしてみると、トントン拍子に話が進んでスーパーチャージャーを装着することになる。

2011 FORD MUSTANG GT500E ELEANOR

とはいえ、スーパーチャージャーにもさまざまなタイプがある中から「パワーは出したいけれどジャジャ馬では扱いにくいので、普段使いを犠牲にしない様にしてほしい」というオーナーからのリクエストに応えてセレクトしたのがWHIPPLEのボルトオンキット。ガレージダイバンではこれまでにマスタングで数種類のスーパーチャージャーの取り付けを行なってきた実績があり、熟知した中からの提案だった。

ちなみにシャシダイでの実測は670hp。ベースとなるGT(5ℓV8)のスペックは412hpであるため、単純に計算しただけでも約260hpパワーアップさせている。しかし、その乗り味は決して暴力的ではなく、至ってマイルド。だがアクセルを踏み込めばその威力を発揮する仕様。まさに理想形を叶えたエレノアへ仕上げた。

2011 FORD MUSTANG GT500E ELEANOR2011 FORD MUSTANG GT500E ELEANOR

DSC_0224DSC_0227

オリジナルのマスタングに比べボリューミーなシルエットとなり、インパクトが増大するエレノア。映画「60セカンズ」の劇中車は1967年モデルのマスタングをベースとしているが、現代版エレノアは第5世代マスタングをベースに製作され、映画の雰囲気を再現したシルエットは今なお高い人気を博す。

HRE・P161フォージドモノブロックの20インチDSC_0194

ホイールはHRE・P161フォージドモノブロックの20インチで、タイヤはNITTO・INVO(F:245/40R20 R:275/35ZR20)を組み合わせるとともに、WHIPPLEスーパーチャージャー搭載に併せてwilwoodでブレーキを強化して制動力を高める。

DSC_0149

DSC_0229DSC_0235

マスタング向けのスーパーチャージャーキットは数多くのメーカーから発売されているが、今回ダイバンがオーナーの希望に合わせてセレクトしたのがWHIPPLE。スーパーチャージャーと言うと暴力的な加速で扱いにくいイメージを抱く人もいるかもしれない。だが、このWHIPPLEのスーパーチャージャーは日常ユースでも扱いやすい設定でありながらも、いざとなれば670hpを出力するモンスター。

2011 FORD MUSTANG GT500E ELEANOR

2011 FORD MUSTANG GT500E ELEANOR2011 FORD MUSTANG GT500E ELEANOR

DSC_0158


お得なV8コンバーマスタング この開放感がたまらない!【ガレージダイバン】

関東のマスタングカスタムの雄、ダイバンがまたしても傑作を生み出した!


Thanks:GARAGE DAIBAN
TEL:03-5607-3344
HP:http://www.daiban.com


Photo&Text:編集部
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載

特別なこだわりはなく、あくまでも自然体そんなライフスタイルがとにかくアメリカン!

1970 CHEVROLET ELCAMINO / 1983 YAMAHA SR500

1970 CHEVROLET ELCAMINO / 1983 YAMAHA SR500

これが俺たちのAmerican Life
アメ車と一緒に素敵なアメリカンライフ

ルックスやトレンドは関係なし乗って楽しめればそれでいい!

バイクもクルマも日常の移動手段であると同時に、乗って楽しむオモチャ。特別なこだわりなどもなく、車種の選び方も、使い方も超自然体なのが何ともアメリカン!

アメ車を乗り継ぎ到達した自然体な「ボロカミーノ」

1970年型エルカミーというと、歴代エルカミーノの中でもマッスル世代を代表する存在として高い人気を誇る。そのため、バリューもそれなりに高かったりするのだが、この個体は見ての通り、内外装ともにやさぐれた状態で、装備などの面でも、至ってスタンダードな仕様。状態、仕様共に、こうした個体となると、国内ではレストアやカスタムのベース車と思われがち。

しかし、この個体は、普段乗りの愛車として実働中で、今後仕上げる予定などもない。オーナー(あだ名:ブチョー)の父親が、ヤナセで働いていたこともあり、幼少期からアメ車は身近な存在だった。そのためか、特別なこだわりなどは無いなりに、自分のライフスタイルに合わせてアメ車をチョイスしてきた。サーフィンや釣りをホビーにしていることもあり、これまでの愛車には、ビュイック・ロードマスター、シェビーバン、アストロ4×4といったラインナップ。

1970 CHEVROLET ELCAMINO

このエルカミーノは、以前ボンネビル参戦記事でも登場したショップ、フォーティーエイトの渡邊社長がアメリカで足グルマとして使用していたもの。ブチョーはボンネビル参戦においてクルーとして参加するほどの近い関係。ボンネビル参戦を実践することは、ホットロッダーとしてこの上ない経験であり、真のホットロッダーとしての誇りだったりする。また、小学生の頃から父親が用意したモトクロスバイクで遊んだりと、アメリカ的なモーターカルチャーがしっかりと刷り込まれている。

IMG_1355

人気の70年型ながらも、内外装共にやさぐれた状態。その使用感丸出しのルックスは、リアルなワークホースとしてカッコ良くも映るが、気にせずラフに乗りこなすオーナーであってこそ?!搭載する350モーターは、カムシャフトをアレンジしてレスポンスの良いフィーリング。4.11:1とドラッグ向きのリアエンドのおかげで、クイックな走りを味わえる。ブレーキ、ステアリングはいずれもパワーアシストは無し!そして、当然のように、エアコンも無ければ、オーディオも無し!

1983 YAMAHA SR500

バイクは小学生の時点でモトクロスでデビューしているので、かなりのキャリア。これまでにハーレーや国産ビッグバイクなどを乗り継いでいる。現在は、通勤や砂遊び用のグラストラッカー250と、メインにこのSR500を所有。78年のデビューから00年まで長年ラインナップされた中でも、スキニータンク&ブラックメーターがクールな初代(83年型)なのがポイント。

IMG_1306

Buchoさん

バイクもクルマも、乗って楽しむのが基本なので、ルックスやトレンドなどに関係なく、自分の好みの乗り味が味わえるかがポイント。ヤナセに勤める父親の影響で、幼少期からアメ車は身近な存在だった。そのため、自身の愛車としてアメ車を選択するのも自然の流れ。車種選択ではホビーが基準という雰囲気が強かったが、最近はハイパフォーマンスのV8を、マニュアルミッションで楽しめるモデルに興味津々。

バイク、アメ車、サーフィン、釣り、ギターなど、様々な趣味を楽しんでいるが、いずれも、真剣にして適当なスタンスなのがアメリカンで◎!サラリーマンでありながらも、クルーとしてボンネビル参戦を3年連続で果たしているのも素晴らしい!


Photo&Text:石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載

セマ出展車両のクライスラー300をパワフルにこなすアメ車女子

DSC_2084

CHRYSLER 300 OWNER : FUGISAWA LENYN
LBWK LIBERTY WALK CUSTOM OWNERS FILE ⑤

ワイドボディやスラムドスタイルはサラッとラフに乗りこなせ!

日本のみならず世界にその名を轟かせるリバティーウォーク。その独創的なスタイルに魅了されるファンは国内外を問わず増殖中。常にトレンドの最先端を行く姿勢は多くのカスタムフリークたちを虜にし、同社のカスタムコンプリートモデルを指名買いするユーザーも多い。しかし、クルマは飾って眺める物じゃない。ラフに走らせて楽しんでこそ本当の価値がある。

セマ出展車両を乗りこなすレディ

ここ最近の若い子はもちろんガールズオーナーの勢いもハンパない。紹介するFUGISAWAさんはお子さんを乗せて自らステアリングを操り、近所の買い物からお子さんの送迎までパワフルにこなすアメ車女子。撮影車両がセマショーに出展された年、本人はまだ学生でその頃のことはまったく知らないが、ただ単純に色が好みだったからと2020年の1月に購入。

CHRYSLER 300

CHRYSLER 300

その際、ブラックアウトされたグリルから装着するホイール(マグリア22インチ)と同ブランドのフォージアート製に換装して統一感を高めた。当時300カスタムで一世風靡を果たしたLBフロントスポイラー、リアアンダースポイラー、トランク&ルーフスポイラーに4本出しのマフラーは流行り廃りのないシンプルな造形美で現在も色褪せない魅力を放っており、エアレックスのエアサスペンションで22インチを大胆に被らせるスラムドフォルムは圧巻のインパクト。

DSC_2140

当時のセマを知る者は、まさかあの300を若い女性が愛用しているとは知る由もなく、この誌面を見て自分の乗る300が実は凄いクルマだったことを改めて認識する姿を想像すると何だか面白い。お子さんが同乗するので多少の生活環はあっても、カスタムインテリアを含む各部のコンディションも上々。LBワークスを組んでワイドフォルムにアップデートして再び注目を集めてみるのも良いのでは?と秘かに期待が高まる。

ルーフのみ艶有のブラック塗装やマフラーチップのカスタムペイント、各部メッキ部分のブラックアウトやヘッドライトインナーブラック&テールのスモーク加工など、内外装SEMA出展に向けて徹底的に仕上げたおかげもあって、2011年モデルとは思えないコンディションの良さ。汚れが目立つだけにマメな手入れを欠かさないことが状態維持に大きく貢献。

DSC_2088

DSC_2086

DSC_2099DSC_2096


LBWK LIBERTY WALK CUSTOM OWNERS FILE

白黒基調で往年の旧車らしさが際立つチャレンジャー

「各務原まつり」に登場した戦闘機カラーのマスタング

青いリバティーウォークフルコンプリートのマスタングを見て一目惚れ

ディープインパクトブルーカラーにLBワークスフルコンプリートとなるマスタング

押し出し感の強い威風堂々とした表情で魅力を放つクライスラー300C

同級生の2人が選んだのは、ラグジュアリーブームを巻き起こした300とH2だった。


THANKS:LIBERTY WALK
TEL:0561-51-0001
HP:https://libertywalk.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載

ブロンコの第4世代は今が狙い時!

1991 FORD BRONCO

1991 FORD BRONCO

THE 90’s STRIKES BACK ナインティーズの逆襲

ブロンコと言えばアーリーブロンコの人気が高騰しており、93年~96年の最終モデルもまだまだ現役。しかしその1世代前の87年~92年までのモデルはあまり日の目を浴びることのないレアキャラだった。

多少雑に扱っても絵になる、道具感満載のフォルム

ファミコンが登場して子供たちの遊び方がガラッと変化し始めた80年代後半、自動車シーンにおいてもアナログからデジタルへと進化を遂げるがごとく、デジタルメーターの採用やスイッチで操作可能な電動機能をこれでもかと言わんばかりに装飾するクルマが目立ち始めた。しかしそんな中、古き良きスタイルを守る姿勢を崩さなかったのが、アメリカンSUV。

ワゴニアにおいては91年の最終モデルまでキャブレターを貫き、K5ブレイザーに至っては、ボディとシェルが脱着可能なギミックを最後まで守った。そのK5のライバルとして人気を二分していたのが紹介するブロンコだ。一回り小ぶりなアーリーブロンコからフルサイズになり、フェイスやフォルムに若干の変更が加わりながら熟成したにも関わらず、何故かこの第4世代だけはあまり日の目を浴びなかった。同時期にジュラシックパークにも登場する初代エクスプローラーが爆発的なヒットを飛ばしていたことも要因の一つかもしれない。

1991 FORD BRONCO

1991 FORD BRONCO

しかし30年の時を経て、その精悍なマスクを見ると当時以上に魅力的に映るのは私だけじゃないはず。〝ブサ可愛い〟なんて言うと失礼かもしれないが、線だけで描いた様なシンプルなフェイスに、ゴールデンレトリバーの様な愛くるしさと逞しさの入り混じるボディカラー、そして質実剛健なフォルムの中にほんのりと滲み出る遊び心は、見れば見るほどに味わい深い。

また、ブロンコはほかのアメリカンSUVよりも早い段階でフロントコイルサスペンションを採用しており、前後リーフ車に比べて乗り味がマイルドなところも特筆物で、5ℓのV8インジェクションを搭載。見た目からハードで扱い難い印象を受けがちではあるが、実は非常に乗りやすかったりもする。今流行りのオートキャンプ、アウトドアでも絵になるクルマとして、再び日の目を浴びて然るべきクルマなのだ。

DSC_1633

左ヘッドライト下にあしらわれた4×4のさり気ないアクセント、無駄に大きなステーで固定された小ぶりなサイドミラー、少々力を入れないと開閉が難しい三角窓は、何もかもがスイッチ一つでオート機能となったここ最近のクルマにはない懐かしさと、道具としての味わい深さが滲み溢れる。

DSC_1642DSC_1654

リアゲートの鍵が真ん中ではなく、左端に配置されるのは背面タイヤ装着モデルが存在するからである。パワーウィンドータイプのリアゲートガラスは開放感抜群で、重量感溢れるリアゲートはアウトドアでベンチとしても大活躍。ただし炎天下の時は鉄板が熱くなるので要注意。

DSC_1634

センターラインの15インチに31×10.5R15のジオランダーMTを装着。オートマティックハブはオフロードシーンにおいて必要な時に自動で機能する。過剰なリフトアップを施さずとも走破性は充分。

搭載されるエンジンは145hpを発生させる5.0ℓ V8のインジェクション

搭載されるエンジンは145hpを発生させる5.0ℓ V8のインジェクション。同年代のGM系で搭載される5.7ℓ V8のTBIエンジンとは異なる、フォード車らしいサウンドは実に官能的。キャブレターモデルの様な見た目ではあるが、実は暖気もそこそこに走らせられるお気軽なモデルだったりする。

DSC_1611

DSC_1613

DSC_1621

驚くほどにクリーンな状態のインテリアは、おそらく前オーナーが総張り替えを施したもの。明るめのキャメルレザーは座り心地もふかふかで、まるで応接室のソファに腰を掛ける様な感覚。運転席&助手席それぞれにアームレストがついており、センターコンソールを外してウォークスルー仕様にして乗ってみても使い勝手が良さそうだ。


THANKS:TOM GARAGE
TEL:072-828-5112


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載

強烈なインパクトを放つシエラとシルバラードをロックオン!

2020 GMC SIERRA / 2019 CHEVROLET SILVERADO

2020 GMC SIERRA / 2019 CHEVROLET SILVERADO

AMERICAN TRUCK & SUV ピックアップトラック&SUVの無限なる可能性

アメ車ファンにはもうおなじみのショップだろう、ハマーH1のスペシャリストでありながら、アメ車、欧州車、そして国産逆輸入車、キャンピングトレーラーなどなど、取り扱わない…いや、取り扱えないクルマはないのが「スカイオート」だ。今回はフルサイズピックアップの2台に注目!

ザ・アメリカのGMのフルサイズピックアップトラック2台が日本上陸!

輸入車全般を手がけるプロショップ「スカイオート」は、ハマーH1のスペシャリストとしても、あまりにも有名。ただ最近はピックアップトラックやJeep、SUVなどの取り扱いも増えていて、GMやフォード、クライスラー、TOYOTAなど、各自動車メーカーの正規CPU診断機を完備。質のいいクルマを販売するだけでなく、信頼性の高いアフターフォローの体制も、多くのユーザーからの支持を集めている。

そんなスカイオートが今回、手がけたのは、2台のフルサイズ・ピックアップトラック。シボレーのシルバラードと、GMCセグメントからりリースされる兄弟車、シエラだ。

2020 GMC SIERRA

2019 CHEVROLET SILVERADO

いずれもダブルキャブより後席スペースを大きくとった「クルーキャブ」仕様。装備も本革シートなど、超ゴージャスな内容で、ちょっとした高級SUVより豪華な印象だ。

ただし搭載エンジンは、今回それぞれ異なるモデルを輸入している。シルバラードには5.3ℓV8ガソリンが、そしてシエラには3.0ℓ直6ターボディーゼル「DURAMAX」が搭載されているのだ。ディーゼルエンジン…ということで気になる、日本での登録の問題だが、スカイオートではすでに排ガスもクリア。今どきのディーゼルは尿素システムが採用されているので、比較的、排ガスの壁は低いのだとか。

ともあれ、昨今の日本のピックアップブームに決着をつけそうな2台。こいつらに乗っていれば、他の人に差をつけられること間違いなしだ!

2020 GMC SIERRA

マルチプロテールゲートに注目!

2020 GMC SIERRA

GMのコマーシャルビークル専門セグメント「GMC」からリリースされるフルサイズピックアップが「シエラ」。シルバラードと基本的に中身は共通なのだが、エクステリアやちょっとしたユーティリティに違いがあり、あえてGMCの方を選ぶ…なんてユーザーも日本には多い。

今回のモデルは「AT4」グレード。ノーマルのままで2インチリフトアップサスペンションを装着し、ランチョ・ショックアブソーバーも装備。リヤゲートは「マルチプロテールゲート」と呼ばれ、開閉時に階段のようにアレンジできる。これはGMCモデルのみのユーティリティだ。

そしてエンジンは、DURAMAXディーゼルターボ。10速ATと組み合わされ強烈なパワー&トルクを発揮するとともに、尿素システムなどの採用でエコ的にも優れたユニットなのだ。

2020 GMC SIERRA

全長5885mm、全幅2063mmの巨大なボディはシルバラードと共通だが、シエラは大きな台形グリルを採用しているのが特徴。ヘッドライトの形状もカッコ型で、個性的な表情を見せる。今回のAT4グレードは純正で2インチアップ。

194A0146194A0176

194A0184

インテリアは高級SUVさながらの雰囲気で、トラック的な味はない。ステアリング、インパネ、シートはレザー張りでブラウンのステッチがオシャレ。セカンドシートはアレンジも可能。

3.0ℓDURAMAXディーゼルターボは277馬力

3.0ℓDURAMAXディーゼルターボは277馬力、最大トルク63.6kg-mはわずか1500rpmから発生する。燃費は街中で約9km/ℓ、高速で約13km/ℓといったところか。トランスミッションは10速AT、4WDシステムはパートタイム式で、4WDオートのモードも持つ。

194A0072

194A0088

シエラのテールゲートはGMCならではの“ マルチプロゲート”。ゲートを階段状にアレンジすることができる。手でつかむグリップも出てきて、荷台へのアクセスも楽々なのだ。

194A0053194A0043

194A0041

サスペンションはフロント独立式、リヤリーフ・リジッド。リフトアップスプリングと、ランチョショックアブソーバーを組み合わせている。タイヤはグッドイヤーのオールテレーンタイプの275/65R18。ホイールはGMCオリジナル。

2019 CHEVROLET SILVERADO

オフロード向け装備も充実の“ZL1”

2019 CHEVROLET SILVERADO

シボレーのフルサイズ・ピックアップシリーズが「シルバラード」。今回のモデルはライトデューティな1500仕様で、乗用指向の強いモデル。ヘビーデューティな3500仕様もあるが、それはちょっとオーバースペック?

グレードは「RST」という中間的なモデルだが、後席スペースを最大に取ったクルーキャブ仕様。もちろん本革シートなど豪華装備も大充実だ。

またオフロード向け装備を充実させた「ZL1」パッケージとなっているので、リフトアップサスに、ランチョ・ショックアブソーバーをプラス。リヤデフロックやヒルディセントも標準装備だ。

エンジンは5.3ℓV8、トランスミッションは8速ATを組み合わせている。このほか6.2ℓV8や、3.0ℓDURAMAXディーゼルターボなど、パワートレーンは計5タイプが用意されている。

2019 CHEVROLET SILVERADO

ボディサイズは今回のシエラ同様、巨大。こちらのマスクは従来のシボレー顔の印象を残すものだが、LEDのライト類で現代的なシャープな表情に。全体のイメージも、シエラは軽快なスポーティな雰囲気だが、こちらは重厚な存在感。

194A0324

194A0286194A0280

標準的なグレード、ということで、決してハデなイメージはないが、電動式の本革シートや、きめ細かく設定できるエアコン類など、高級装備は充実。快適な居住空間を演出する。

パワートレーンは5.3ℓV8ガソリン+8速AT。355馬力&53kg-mの強力なユニット

パワートレーンは5.3ℓV8ガソリン+8速AT。355馬力&53kg-mの強力なユニットだ。4WDシステムはやはりパートタイム式で、4WDオートのモードも備える。リヤデフロックやヒルディセントコントロールなども標準。

194A0196194A0209

シルバラードはEZ Lift power lock and release tailgateを採用。リヤゲートを押し上げる時にパワーサポートが入るので、楽に扱えるのだ。荷台にはインナーパネルも張られ、傷つきを防止。

194A0273194A0223

194A0232

Z71オフロードパッケージは、リフトアップサスペンションとランチョ・ショックアブソーバーを装備。タイヤはグッドイヤーのオールテレーンタイプで、275/60R20という、少しロープロファイルなサイズ。ホイールはシボレーオリジナル。


シェビーのミドルサイズトラック、シボレーコロラドは走りもサイズ感も絶妙

女子ウケもバツグンのシルバラードにズームアップ!!

’75モデルのシボレーC-20はクラシカルなスタイルと現代でも通用する性能を備える。

GMC C-20は、フルサイズトラックのルーツともいえるピックアップなのだ。


SKYAUTO【スカイオート】
所在地:埼玉県越谷市南荻島708-1
TEL:048-976-1235
URL:https://www.skyauto.co.jp


PHOTO★古閑章郎
TEXT★高坂義信
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載

無類の乗り物好きが自然体に楽しむ、アメ車&バイクのフレンドリースタイル

1979 CHEVROLET C10 / 1956 HARLEY DAVIDSON FLH

1979 CHEVROLET C10 / 1956 HARLEY DAVIDSON FLH

これが俺たちのAmerican Life
アメ車と一緒に素敵なアメリカンライフ

変な見栄なんて皆無、身の丈に合ったアメ車とバイクを謙虚にエンジョイする!

縁があって入手したパンヘッド・チョッパーは、愛機として20年連れ添う仲。お揃いの黄色をまとうC10ステップサイドは、趣味車のふりして実は3人家族のファミリーカーとして活躍中なのだ!

マニアックなこだわりよりも純粋に乗り物が好き!

自分好みに仕立てたジョッキーシフトのパンヘッド・チョッパーを所有している時点で、オーナーは相当のマニアという印象。そしてクルマは、ポピュラーなC10ながらも、ステップサイドだし、バイクと同じイエローの車体色だったりと、かなりの拘りを感じる。でも、実際にはマニアックなこだわりはなく、純粋に乗り物好きとしてのチョイス。身の丈を踏まえて、良い巡り合わせで出会った個体を入手したというスタンス。子供の頃からとにかく乗り物が大好きで、他のことは憶えなくても、クルマの名前は一度で憶えるようなタイプだった。修学旅行で訪れたカリフォルニアで撮ってきた写真は、すべてハーレーだったり。

1979 CHEVROLET C10

そんなわけで、バイクは何はともあれ、手軽な原付からスタートして、ステップアップをしながら、縁があってパンヘッドのチョッパーを入手。カジュアルな普段乗りから、遊びでドラッグレースにも参加したりで、所有して20年が経過。クルマは3人家族のファミリーカーとして機能することを条件としながら、VWビートル、初のアメ車としてダッジ・ダートを経て、現在のC10にステップアップ。ちなみにダートはマッスルでもV8でもなく、直6エンジンの4ドア・セダンという極めてフレンドリーな仕様だった。

対して、現在のC10は、ハイパフォーマンスな仕様のV8搭載車で、マッスルなポテンシャルを味わえる。エアコンも完備して、ファミリーカーとして活躍する信頼性も確保しつつ、購入価格も維持費もフレンドリーな個体なのだ。

IMG_1433IMG_9136

以前乗っていたダッジ・ダートにしろ、クルマはあくまでもファミリーカーとして機能することがポイント。3人家族なので、フルサイズ&ベンチシートのC10は居住性的にも問題なし。ドアノブがシェイブされた状態なので、普段乗りとしては扱いが面倒。搭載エンジンは、センターボルトのコルベットモーターをホットにモディファイした状態で換装されている。ホイールは前輪に合わせて後輪もクレーガーSSを望むも、予算の関係で今のところお預け。現車は79年型だが、好みに合わせて73~78の独立したライトベゼルにアレンジ。

1956 HARLEY DAVIDSON FLH

ハーレーは、スポーツスターを経てこの56年型H-D FLHを20年前に入手。エンジンはハイコンプな1200cc。NOSのタンクは伊達じゃなく、ドラッグレース時に活躍。最近エンジンをリフレッシュして路上復帰したばかりで、そのタイミングで燃料タンクを変更。塗装前の状態の現在は、戦闘機風のグラフィックをマーカーペンにて自分で描いて遊んでみたり。2台目としてカワサキの“ゼッツー”を入手したと聞いて驚いたら、KZ200という可愛いサイズながらも北米仕様だったり!雰囲気のあるグラフィックはDIYによるもの。

IMG_1423

萩野哲治さん

無類の乗り物好きながら、変なこだわりがなく自然体なのが印象的。バイクもクルマも乗って楽しむタイプ。ちょっとした修理やアレンジは、楽しみながらDIYしている。とにかく乗り物好きで、プラモデル製作やラジコンカーもホビー。いずれも身の丈に合った付き合い方なのが素敵。


Photo & Text:石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載

F150のモデルチェンジは絶対に失敗は許されない!?

2021 FORD F-150

2021 FORD F-150

AMERICAN TRUCK & SUV ピックアップトラック&SUVの無限なる可能性

最大のトピックは時代の流れに対応するパワートレインの電動化

アメリカで長年、販売台数不動の1位を守り続けるフォード・F150を筆頭とするFシリーズ。フォードの大黒柱であり、アメリカのピックアップトラック文化を象徴するモデルだけに、フルモデルチェンジの失敗はアメリカ自動車産業全体に及ぶ。新型F150は、時代に求められる電動化という新しいシステムを導入した。

初のハイブリッド化に加えフルEV化も見据える

F150が新たなる旅路を歩み始めている。Fシリーズのおける大きな時代の変わり目を感じる、今回のモデルチェンジだ。

技術詳細を紹介する前に、改めて、なぜF150がアメリカで絶大な人気があるのかについて触れておきたい。

不動の1位。F150の代名詞である。これまで43年間に渡り、フォード・Fシリーズはアメリカのライトトラック分野で販売台数トップという偉業を続けている。社会全体を背負うモデルである。

もともと、ピックアップトラックは商用車・商業車という「働くクルマ」であった。それが90年代中頃から、大きく3つの社会的傾向が生まれた。ひとつは、ピックアップトラックの高級志向だ。建設業などに従事する企業幹部らが、F150を自家用化する上で一般車に対するようなインテリアや乗り心地を求めるようになった。こうした流れが、建設業などとは直接関係のない、一般ユーザーの間でも広まったのが2つ目の流れ。さらに、3つ目の流れとして、女性ユーザーの増加だ。アメリカ人女性は、日本人女性に比べると、クルマをアクティブに使う傾向が強い。その中で、彼女たちは自家用車の多様性によるコスパを追い求めた結果、フルサイズピックアップトラックの存在を知った。

こうしてFシリーズを中核としたフルサイズピックアップトラックは、アメリカ社会の中で事業向けでも家庭向けでも「なくてはならないモノ」になっていった。

つまり、F150はアメリカ社会の一部として組み込まれているため、モデルチェンジすることによって人気や販売台数が大きく上下するようなことはないといえる。

逆に言えば、フォードにとってF150を筆頭とするFシリーズは、フォードという企業の売上の多くを占める主力車種という以上に、アメリカ社会に対する責任を負うような、極めて重要な企業の資産である。

そのため、F150のフルモデルチェンジに失敗は絶対に許されず、その影響はアメリカ自動車産業界の全体に及ぶ。

2021 FORD F-150

今回のモデルチェンジで、最も大きな話題はパワートレインの電動化である。まさに、時代の流れであり、Fシリーズに対するアメリカ社会の要請だ。

外観では、これまでのF150のラインアップとして、レギュラーキャブ、スーパーキャブ、そしてスーパークルーの3タイプだ。グレードは、XL、XLT、LAROAT、キングランチ、プレミアム、そしてリミテッドの6つである。

ドライブトレインはもちろん、FR(フロントエンジン・リア駆動)でAWDを含む。

エンジンは、エタノール混合ガソリン対応のFFVとして3.3ℓV6(最高出力290馬力)、5.0ℓV8(400馬力)、3.0ℓパワーストロークV6(250馬力)、2.7ℓエコブーストV6(325馬力)、3.5ℓツインターボ・エコブーストV6(400馬力)、3.0ℓV6ディーゼルターボ(250馬力)、そして3.5ℓパワーブーストフルハイブリッドV6(合算430馬力)である。

これらのなかで、近年はV8から3.5ℓエコブーストへとユーザー数がシフトしている。さらに、パワーブーストが追加されたことで、F150でもハイブリッドシフトが加速しそうだ。

フォードによると「パワーブースト」のトレーラーけん引に関する耐久テストをカリフォルニア州とネバダ州の境にある高温地域のデスバレー等で実施している。ユーザーのハイブリッド車のタフな利活用に対する不安を払拭し、力強い走りを証明するデータ収集を続けている。

さら、2022年半ばに発売予定のフルEV(電気自動車)F150について、試験車両による極寒地や泥地などでの走行テストを行なっており、その模様は動画配信されている。製造拠点として施設する「ルージュセンター」の建設状況についても情報を公開している。

F150電動化時代の幕開けだ。

2021 FORD F-150

縦目基調でグリル部分の押し出し感がさらに強まったフロントマスク。フロントグリル部分には合計11ものオプション設定があり、多様なユーザーのニーズに対応している。また走行速度に応じてエンジン冷却と空力を考慮したアクティブ・グリルシャッターも仕様も準備した。機能的なアップグレードとしてフロントおよびリアライトのLED化が可能だ。サイドビューでは前輪から後輪まで豪快に連なる太いオーナメントが目を引く。

コネクティビティ分野で業界をリードしてきたフォード。SYNCは第四世代へと進化した。それにより、新型F-150 のダッシュボードはデジタル化のイメージに刷新。ダッシュボード中央の12インチディスプレイでカーナビ、オーディオ、空調等を統括的にコントロール。自動運転技術を使ったレベル2 の「コ・パイロット360」を採用。シフトレバーはセンターコンソールに格納可能で、その上にテーブルを設置することもできる。リアベッドには電源の他、定規、モバイルデバイスホルダー、カップホルダー、鉛筆ホルダーも完備する。

2021 FORD F-150

エンジンは3.3ℓ V6、5.0ℓ V8、3.0ℓ V6 パワーストローク、2.7ℓV6・EcoBoost、3.5ℓV6・ツインターボEcoBoost、3.0ℓV6・ディーゼルターボ、ハイブリッドの3.5ℓV6・EcoBoost。フルサイズピックアップの王道である5.0ℓV8は根強い人気を誇る。一方で、軽量化とターボによるトルク感に魅了され3.5ℓエコブーストV6の雌雄率が年を追うごとに増加傾向にある。車体フロント部分の軽量化がハンドリングの良さに直結することを改めて感じているアメリカ人ユーザーが多い。また、新設のパワーブーストハイブリッドV6はエコブーストよりは重要増となるが、もちろん燃費での貢献度は高い。

TEXT/桃田健史
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載

押し出し感の強い威風堂々とした表情で魅力を放つクライスラー300C

CHRYSLER 300C

CHRYSLER 300C OWNER : はじめちゃん
LBWK LIBERTY WALK CUSTOM OWNERS FILE ⑥

ワイドボディやスラムドスタイルはサラッとラフに乗りこなせ!

日本のみならず世界にその名を轟かせるリバティーウォーク。その独創的なスタイルに魅了されるファンは国内外を問わず増殖中。常にトレンドの最先端を行く姿勢は多くのカスタムフリークたちを虜にし、同社のカスタムコンプリートモデルを指名買いするユーザーも多い。しかし、クルマは飾って眺める物じゃない。ラフに走らせて楽しんでこそ本当の価値がある。

極艶、漆黒、威風堂々の風格を極める!

新旧甲乙付けがたい魅力を放つ300だが、フェイスのインパクトだけで言うと、押し出し感の強い威風堂々とした表情で魅力を放つ旧モデル。キャデラック優勢だったアメ車のセダン部門で、新たなキャラクターが加わることで再びセダンブームを巻き起こし、国産VIP系から300Cへと乗り変えるオーナーも当時は多かった。

CHRYSLER 300C

CHRYSLER 300C

現車はリバティーウォークの従業員が過去に所有していた車両で、LBフルエアロにフォージアートホイール、エアフォースのエアサスペンションなど、手塩にかけてカスタムを施したのを3年前に購入。アメ車が好きでリバティーウォークに遊びに行くたびに様々な車両を目にしてきたが、その中でもっとも存在感が際立っていたのがこの300で、ほかの選択肢はなかったと当時を振り返る。さすがに2008年モデルなので多少の経年劣化による整備やメンテナンスは必要となってくるが、大きなトラブルはなくグッドコンディションを保つ。

DSC_2117

また、洗車傷の目立つ手入れの大変な漆黒ボディだが、常に磨きを怠らずに極艶ぶりをキープしている点も称賛物。新車から10年以上経つと中古車市場でも良い個体と悪い個体の差が歴然となってくるが、こうして大切にするオーナーの手に渡れば20年、30年と時を刻み、次世代のビンテージモデルとして来世に残していける可能性も高まる。価値ある個体を残すも廃らせるも、巡り合うオーナー次第と言えるだろう。

発売当初はベントレーに匹敵する顔面力で威圧感抜群だった300C。ここ数年は中古車の球数も徐々に減少傾向で、程度の良い個体の希少性が高まりつつある。大切に扱ってきた車両は将来ビンテージモデルとして再び脚光を浴びる可能性もあるので、このまま頑張ってコンディションを維持して欲しいところだ。

DSC_2123

DSC_2122DSC_2136DSC_2130


LBWK LIBERTY WALK CUSTOM OWNERS FILE

白黒基調で往年の旧車らしさが際立つチャレンジャー

「各務原まつり」に登場した戦闘機カラーのマスタング

青いリバティーウォークフルコンプリートのマスタングを見て一目惚れ

ディープインパクトブルーカラーにLBワークスフルコンプリートとなるマスタング

セマ出展車両のクライスラー300をパワフルにこなすアメ車女子

同級生の2人が選んだのは、ラグジュアリーブームを巻き起こした300とH2だった。


THANKS:LIBERTY WALK
TEL:0561-51-0001
HP:https://libertywalk.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載

ボディとレンズのカタチで、6代目後期型マスタングにロックオン

2014 FORD MUSTANG

2014 FORD MUSTANG ★ Owner:日南 宗さん

be high on MUSTANG マスタングが僕らのハートを高ぶらせる!

ハデすぎず、とはいえ目立ちたい、その微妙なツボをペイントワークで押さえる

ブランドイメージ、レースでの伝説、スクリーンでの活躍、強力なエンジンパワーなどなど、マスタングへの入り口はいくつもある。だが、オーナーが欲したのはそのスタイリングの美しさだった。そこにペイントのマジックを加え、狙いどおりのポニーカーが完成!

発売から50年以上が経過しているだけあって、マスタングにはさまざまなモデルが存在する。カスタムのベースとして人気の高い6代目をとってみても前期、中期、後期と大きく3つのタイプに分かれるが、日南さんにとってのマスタングは、後期しか考えられなかったという。その理由はボディとレンズ類のバランスにあって、「初代を思わせるボディラインの美しさと片側3分割のテールレンズ。6代目の中でも後期のスタイリングが最高だと思ってます。このカタチがあるからこそマスタングを選びました」と、ネームバリューでもエンジンでもなく、あくまでも見た目優先でポニーカーにたどり着いたようだ。

3

2014 FORD MUSTANG

さて、そこに加えられたカスタムだが、オーナーの「ハデすぎるのはダメだけど、せっかくだから目立ちたい(笑)」という微妙すぎるリクエストに、製作に当たった埼玉・エレガントデザインはペイントワークで応える。シルバーをベースカラーにし、その上にエメラルドグリーンとティールの2色でグラフィックを描いたのだ。同店によると、ベースをシルバーにしたことにより発色が抑えられ、爽やかな色をルーフにまで広げることで華やかな印象を与えることができるのだそうだ。

ここで使ったカラーは、22インチのレクサーニホイールやブレーキキャリパー、張り替えられたインテリアにまで拡散。トータルコーディネートのセンスと相まって、派手すぎず目立つ、狙いどおりのマスタングへとバージョンアップを果たした。

6

レクサーニCSS-15(22×9.0/10.0)、ニットー・インヴォ(255/30、295/25)

KRZのブレーキシステム(F:8 ポット、R:6 ポット)

フロントマスクはI-5オートハウスのLEDグリルやエンブレムにより、オシャレ度を高める。足元はレクサーニCSS-15(22×9.0/10.0)、ニットー・インヴォ(255/30、295/25)、KRZのブレーキシステム(F:8 ポット、R:6 ポット)などで固めた。ここにもグラフィックと同じ色を差して、統一感が増し増しに。

5

4

新車時のボディカラーは黒。そこに調色したシルバーを塗り、さらにエメラルドグリーンとティールでグラフィックを、水色と白で品ストライプを重ねている。各部をアップで見ると、ウェーブやウォータードロップといったペイントテクが散りばめられている事実にも気付く。

9

10

エレガントデザインは内装の張り替えもお得意。センター部分にエメラルドグリーンのステッチを用いたシートやABS樹脂にヘアラインペイントを施したドアパネルなど、質感を向上させるテクが満載だ。エアサスはトランク下のスペアタイヤ収納部分に収めているので、荷物が積めなくなるなんてこともない。


『60セカンズ』を駆け抜けた マスタングの名作“エレノア”がここに復活!

第6世代マスタングを舞台に フルカスタムの楽しさ、ここに極まれり

派手さよりもシンプルさを選んだ、サウススタイルのチャレンジャー


ELEGANT DESIGN
TEL:048-556-9855
HP:https://elegant-design.co.jp


写真/犬塚直樹
文/佐藤アキオ
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載

2年ぶりに開催した コルベット・ラバーズ ジャパン・ミーティング

20200913-212

2020.09.13
CHEVROLET CORVETTE LOVERS JAPAN MEETING

2018年に初開催され、大好評の幕開けとなったコルベット・ラバーズ・ジャパン・ミーティング。2019年の秋は台風の影響で断念。今春はコロナ渦で断念。3度目の正直でやっと実現にこぎつけた、第2弾を徹底リポート!

満を持して3度目の正直リベンジ×リベンジ!

関西近郊はもちろん、関東・中部・北陸まで、この日を心待ちにしていたC3~C7まで、52台のコルベットオーナーたちが滋賀県のなごみの里特設会場に大集結。

台風シーズンとあって天気も懸念されたが、当日は雨も止み、事前に整地された芝生のコンディションも上々。天候さえ良ければC1&C2も参加する予定だったが、道中で局地的に雨予報となり、残念ながら歴代モデル集結の夢はかなわなかった。2021年の開催ではC8を含めた8世代大集結がかなう可能性も大きく、歴代モデル集結の実現も夢じゃない。

20200913-215

会場に並ぶロングノーズの群れは凄まじいインパクトで、改めてそのフォルム造型美にウットリ♡

チームやクラブに捉われず、同じコルベットを愛する者として老若男女問わずコルベット談義があちこちで繰り広げ親睦を深める姿も実に印象的。また将来コルベットに乗りたい!という想いで会場へ見学に訪れる人も多数。コルベットオンリーでこれだけの数が集うことは恐らく日本初!2021年のコルベット・ラバーズ・ジャパン・ミーティングにも期待が高まる。

PLACE:滋賀県・なごみの里(特設会場)

新旧コルベットオーナーたちが、滋賀県・なごみの里に集結!!


TEXT ★石井秋良
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載