【ファイヤーバード・トランザム】4th前期モデルでコンバーチブル、しかも6MTは希少

1995 PONTIAC FIREBIRD TRANS-AM

1995 PONTIAC FIREBIRD TRANS-AM

THE 90’s STRIKES BACK ナインティーズの逆襲

パーツを共有するカマロやマスタングと比較しても絶対数が少なく、どちらかと言えばマニアックなポジションのファイヤーバード・トランザム。しかしこうして並べてみると、リトラクタブルヘッドライトをはじめ、ポンティアックならではのギミックが満載されている。

LT‐1エンジンをMTで、操る感覚は正統派スポーツ

1993年から2002年までリリースされた4thファイヤーバード・トランザム。紹介する車両は前期モデルで、後期モデルはボンネット回りにボリューム感が溢れ、次世代マッスルカ―を彷彿させる独自のフォルムを持っており、WS6ラムエアなるものも登場した。そして撮影車両は前後のオーバーハングが長く、フォルムそのものはカマロに似ているが、リトラクタブルヘッドライトやポンティアックらしい独特のボンネットフード、テール形状など、革新的なボディデザインの変更を受け、スポーツカーとしての存在感が一気に高まったモデルであり、先に述べた後期モデルとはまた異なるキャラクターである。

1995 PONTIAC FIREBIRD TRANS-AM

特筆すべきは6速マニュアルで操るLT‐1のダイレクトな走りを堪能できるところだ。4速ATでは味わえない任意のシフトチェンジは、低速からのトルク感を意のままに操れ、回転数が上がるにつれて、クラッチを踏んで右手でシフトさせる儀式が、ベタではあるがまさにリアルスポーツカー!!ストロークの大きなギアはスムーズな操作感でMTならではの扱いにくい印象は皆無。撮影車両の様なコンバーチブルモデルならオープンエアーのオプション付きなので、その心地良さをさらに刺激してくれるはず。

トランザムと聞くとナイトライダーが真っ先に思い浮かぶが、ホワイトレザーインテリアに赤いボディの爽やかなカラーコントラストも絶妙に映える。ビンテージと呼ぶにはまだまだ早いが、現行モデルでは味わえないダイレクト感はまさに正統派スポーツカーだ。

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エンジンはカマロと同じ5.7ℓ V8 LT-1を搭載。285hp、最大トル325lb-ftを発生。撮影車両はボディにマッチさせた赤いホッチキスのタワーバーを追加。6速マニュアルで意のままにに操るLT-1は、AT車では決して味わえない特権だ。また、整備が行き届いた印象のクリーンなエンジンルームが程度の良さを物語る。

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フロントウィンドーの角度がキツくダッシュボードの奥行きが狭いのは90 年代ならでは。ステアリングを握るとウィンドーとの距離の近さに違和感を覚えるが、昔を知るものからすればそれこそ懐かしい印象。ホワイトレザーのインテリアはクリーンそのもので、硬派なトランザムの印象を良い意味で和らげている。

装着するホイールはWORK・グノシスGR203

装着するホイールはWORK・グノーシスGR203。ステップリムのバフフィニッシュ5スポーク19インチは、トレンドに左右されることない王道のリムデザイン。

OWNER:KIMURA


THANKS:TAKA AUTO
TEL:072-915-1777
HP:https://taka-auto.net


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載

飾るだけのコレクションではなく、日常稼働するビンテージカー&バイク

1929 FORD MODEL A / 1947 HARLEY DAVIDSON FL KNUCLEHEAD

1929 FORD MODEL A / 1947 HARLEY DAVIDSON FL KNUCLEHEAD

これが俺たちのAmerican Life
アメ車と一緒に素敵なアメリカンライフ

クルマもバイクもスタイルよりもとにかく乗って楽しむことをリアルに実践!

バイクもクルマも創世記のホットロッドやボバーを現代に体現すべく、レースからストリートまでフル活躍!コレクタブルな価値やスタイルにこだわる傾向が目立つなか、ここで紹介する堀江さんは、とにかく乗って楽しむことをリアルに実践。

リアルに日常使用するビンテージバイクとアメ車

コレクタブルなビンテージ・ハーレーをはじめ、創世記のホットロッドなど、40年代のアメリカのモーターカルチャーや、そこでのスタイル/ファッションが何かと注目されている昨今。対象となるバイクやクルマが、以前では考えられないほど国内でも目にする機会が増えている。ハーレーでは、「ナックルヘッド」の愛称でおなじみの40年代のモデルを筆頭に、希少価値が高いこともあり、オリジナルであることや、当時ならではのスタイルにこだわる傾向にある。ファッションのトレンドともシンクロしていることから派生して、クルマにおいてもフォードのモデルAなどの戦前のモデルによる40年代のスタイルが確実に増加傾向にある。

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とはいえ、それらを実際に目にするのは、イベントやショーが基本。ベースモデルの年式や、希少性などを踏まえて、日常使用するケースは稀。そんな中、このモデルAロードスターもナックルヘッドも、レースイベントでの参加をはじめ、リアルに日常使用しているのがカッコイイ。純粋に速さを求めてモディファイを施して、そのポテンシャルを実際にレースで発揮させたり、日常使用においての稼働率もかなりの高さ。

オーナーの自宅も、彼が運営する美容院も、筆者の事務所兼ガレージのごく近所とあって、どちらの愛機で出動する際には、その特有のエンジンサウンドを奏でながら、ガレージ前を通過する。いずれも、良いコンディションをキープしており、ごく当たり前のように稼働しているのが素晴らしい。

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29年型のモデルAロードスターをベースに、往年のホットロッドの手法に法って、フェンダーを排除し、エンジンは、純正のサイドバルブ4気筒をベースに、当時のパーツ駆使してOHVにコンバージョン。トランスミッションは39年型でアップグレード。モデルAベースのホットロッドでは、グリルを32年型にアレンジするのがお約束となっているが、創成期を意識しつつ、好みとしてもストックを採用。

1947 HARLEY DAVIDSON FL KNUCLEHEAD

ナックルヘッド(47年型FL)というだけで、現在では相当のコレクティブルな存在。その希少性が反映された価格も相当なものだが、単なる飾り物ではなく、リアルに日常使用している。必要なメンテナンスや、簡単なモディファイは自身で行なっている。何度か筆者もバイクで一緒に走ったことがあるが、コンディションが良く、年式を全く感じさせないほど軽快なのが印象的。

1929 FORD MODEL A

堀江誠太さん

バイクはビンテージ・ハーレーの中でもとりわけコレクティブルな“ ナックルヘッド”こと47年型FLを普段乗りするだけでなく、サイドバルブな39年型WLではビンテージモデルのレースに参戦。クルマは“アーリーA”こと29年型フォードのモデルA ロードスターで、レースから日常使用まで、リアルに楽しんでいる。私生活では3軒のヘアーサロンを切り盛りする経営者で、自宅、美容院の移動にも愛機で対応する。

3軒あるサロンのうち、昨年オープンしたHAIR SALOON(春日部店) にガレージを設けた。あくまでもサロンなので、メンテナンスなどを行なうのは、定休日または自宅のガレージにて。それにしても、ウッドを基調にした雰囲気のある佇まいで、往年のフォードとハーレーが収まった光景が絵になる。


Photo & Text:石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載

歴代ファイヤーバードにおいて3世代目は最もポピューラーな存在

1991 Pontiac Firebird Trans Am GTA

1991 Pontiac Firebird Trans Am GTA

THE 90’s STRIKES BACK ナインティーズの逆襲

リトラを採用したスタイリッシュフォルム、エッジの効いたボディラインが魅力の3rd

歴代ファイヤーバードの中でも、隙間な存在のサードジェネレーション後期のGTA。この個体はフォーミュラのテールレンズやフェンダーフレアーなど、特有のディテールを持つヤナセによる日本国内正規車。マイナーな車体色も新鮮で魅力的。

今見ると新鮮な日本仕様、本国仕様との違いもアリ

ファイヤーバード・トランザムといえば、様々な映画に劇中車として登場することで、日本でもとりわけ人気のモデル。そこでは象徴的な『トランザム7000』の77年型や、『ナイトライダー』のK・I・T・T(ナイト2000)こと82年型に人気が集中している。数多くの劇中車が存在する中でも、この2台に憧れて実車を所有するに至るケースは、国内では特に目立つ。ナイトライダーの人気からしても、正規輸入でのセールス面からしても、歴代ファイヤーバーにおいて3世代目は最もポピューラーな存在と言える。

1991 Pontiac Firebird Trans Am GTA

リトラクタブルライトを採用するスタイリッシュなフォルム、性能や扱いやすさなど、総合的に魅力が高い。2世代目と比較しても、兄弟車のカマロと肩を並べるほどの人気を獲得している。82~93年のラインナップの中で、フェイスリフトを受ける91年からの3代目後期は、デザイン的に後の4世代目へと受け継がれるだけに、存在感が薄くニッチな存在となっている。ヘッドライト先端のマーカーランプが収まるスリットが廃止され、別パーツのノーズが曲線基調のデザインとなる。疾走感のあるエアロフォルムとなり、一体感のあるデザインでロングノーズ感が強調されている。

この個体は、ヤナセによる国内正規車として、日本の法規に合わせた特有のディテールを備えている。フェンダーフレアの装着、格納可能なサイドミラー、本来は赤一色のテールレンズは、オレンジの入るフォーミュラ用にアレンジ。新車当時は、本国仕様とは違いはネガティブに感じたが、30年が経過した現在では、ヤナセ正規特有の希少車として逆にマニアックに感じる。

1991 Pontiac Firebird Trans Am GTA

エアロフォルムなノーズコーンによってロングノーズが強調される。4世代目との狭間なだけに、それぞれの特徴を兼ね備えている。ガンメタリックの車体色も少雨数はなだけに、新鮮に映る。フードのデカールは、トランザム50周年を記念して、オーナー自身が企画したミーティングをアピールしたものだ。

搭載エンジンのL98 350ci(5.7ℓ)シボレー製TPI(チューンドポートインジェクション)は最高出力230hp

搭載エンジンのL98 350ci(5.7ℓ)シボレー製TPI(チューンドポートインジェクション)は最高出力230hp。トランスミッションは4速AT(700R4)。メカニズムはカマロと共通ながら、オルタネーター、ACコンプレッサーのレイアウトが何故が逆となる。

1991 Pontiac Firebird Trans Am GTA

GTAではWS6パフォーマンス・パッケージ・サスペンションと合わせて16”メッシュダイヤモンド・ホイールを装備。センターハブにはWS6のロゴが入る。装着タイヤはNEXEN Nblue HD plus(225/55R16)。

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シートの形状、ドアハンドル、アームレスト、ゲージやコントロールパネルの模様など、兄弟車のカマロに比べて明らかに手の込んだデザインが採用されている。最上級グレードとなるGTAのシートは本来レザーだが、国内仕様ではスタンダードなファブリックだった。


Photo & Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載

-アメカルにまつわるエトセトラ- #6「ザ・アメリカン・スポーツカー」

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et cetera about AMERICAN CULTURE -アメカルにまつわるエトセトラ-
#6「ザ・アメリカン・スポーツカー」

アメ車マガジン読者諸兄には、もちろんそれぞれお気に入りのモデルがあると思いますが、それでもアメリカンスポーツカーである「コルベット」についてはほとんどの方が憎からず思われているんじゃないかと、勝手に想像します。

広大な地域を快適に移動するというアメ車的価値観では、機敏なスポーツカーよりもパワフルなGTのほうが適していることは明白。そんなわけで自動車先進国である米国ではスポーツカーがなかなか馴染みませんでした。しかし、そうは言っても「スポーツカー的人馬一体」を好む思いもクルマ好きの性。そこで、’50年代あたりから米国では欧州製スポーツカーブームが起こりました。そのトレンドをいち早く自社のラインナップに加えるべく動いたのが「コルベットの父」とも呼ばれるGМのハーレイ・アールでした。そして’53年に誕生したのが2シータースポーツカーであるコルベット(C1)です。しかし、初めてのスポーツカー開発。デザインこそ魅力的でしたが、車体は重く、適切なパワーユニットも持たなかったことから「名ばかりのスポーツカー」と揶揄されることに。ここで運命的な出会いが起こります。モトラマ(GМのカーショー)に展示されたC1のプロトタイプに感銘を受けたエンジニアがシボレーに入社。そのエンジニアこそが、後に「コルベットの育ての親」と呼ばれることになるゾーラ・アーカス・ダントフでした。車両開発に才のあったダントフとコルベットの間には様々な興味深いエピソードがあるのですが、以前にご紹介したシェルビーにも通じるところがあり、不思議なめぐり合わせを感じます。そんなダントフの傑作の一つが「コルベット(C2)・グランスポーツ」です。打倒フォード&フェラーリを命題に5台製作された同車でしたが、レースへの関わりを禁じたGMの意向により本格的な参戦はかなうことなく、国際レースは正に映画「フォードVSフェラーリ」の世界へと突入していきます。その後、40年の時間を経たC5の登場までワークス体制でのレース参戦はなりませんでしたが、プライベーターによってコルベットの姿がサーキットから消えることはありませんでした。

一昨年の2019年、何十年も前から「いつか…」と語り続けられてきた「ミッドシップ・コルベット」がついにアンベールしました(C8)。数百馬力のパワーを余すことなく路面に伝え、さらに自在なハンドリングを実現しようとすると、リヤ・ミッドシップは理にかなった車体構成ですが、効率最優先のレースカーとは異なり、情緒的側面も併せ持つのがスポーツカー。起伏豊かなロングノーズこそコルベット…とお思いになる方も多いでしょう。ポテンシャルの高さは概に報じられている通りだと思われますが…さて、いかに。

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TEXT & ILLUSTRATION : JIN HATTA
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載

なぜ今、ハマー復活なのかGMのEV本気度

2021 GMC HUMMER EV

2021 GMC HUMMER EV

AMERICAN TRUCK & SUV ピックアップトラック&SUVの無限なる可能性

激化するフルサイズEVモデル戦線にGMが動く

日本でも大ブームを巻き起こしたハマー・H2。だが、GMの破綻によりハマーブランドは消滅。それから12年後の2020年10月、かねてから噂があったハマー復活がGMから発表された。GMCブランドで、さらにはEV(電気自動車)となって。

これほどまでに、世界でGMCブランドが注目されたことは、かつてなかった。フルサイズSUV「ユーコン」がブランドイメージをけん引したきたが、ハマー復活によって状況は一変した。

今度は、最大出力1000馬力を誇る超パワフルEVのGMCハマーである。

ハマーといえば、日本でも2000年代に「H2」が大ブレイクしたことが記憶に新しい。そもそも軍用目的で開発された「ハンヴィ」を起源とする「H1」。GM主導型のビジネスモデルとなったハマーは、フルサイズピックアップトラック「シルバラード」、フルサイズSUVのシボレー「タホ」「サバーバン」やキャデラック「エスカレード」と同一のラダーフレームを活用した「H2」を商品企画した。「H2」の成功によって、ミッドサイズピックアップトラックのシボレー「コロラド」ベースの「H3」も登場。さらに、H2、H3それぞれにSUT(スポーツ・ユーティリティ・トラック)バージョンの派生車まで出た。

ところが、2008年の、いわゆるリーマンショックでGMは事実上、倒産した。事業再生に向けて、オールズモビル、サターン、そしてハマーがGM自社ブランドから消滅した。ハマーについては中国企業にブランド権が移譲されたが、結果的に中国でハマービジネスは花開かなかった。

そして今回、GMは再びハマーに目を付けた。ブランドではなく、GMCラインアップの1モデルとしての位置付けた。

では、どうしてハマーを復活され、それがどうしてEV(電気自動車)なのか?

背景にあるのは、GMが独自に開発したEVプラットフォームの「アルティウム」だ。韓国のLG化学製のリチウムイオン二次電池の電池パックを中核として、車体の前後それぞれにモーターを持つ。テスラなど、EV専用メーカーも採用している、こうしたEVプラットフォームにGMはスケールメリット(量産効果)を狙って他メーカーとの連携も進めている。そのひとつが、ホンダだ。2024年からホンダが北米で展開する中大型EVは、GM「アルティウム」を採用し、ボディデザインをホンダが行う体制を敷く。

2021 GMC HUMMER EV

一方で、GMでもアルティウムの多モデル化を進めていくのだが、その導入として大きな話題作りが必要だった。そこで、ハマーの復活だ。

フルサイズピックアップのEV化については、フォードがF150のEVバージョンを開発中。また、EV業界をリードするテスラは「サイバートラック」のコンセプトを発表済みである。

こうした競争環境の中で、GMとしてアルティウムのマーケティングとして、さらに最上級モデルの開発による多EVモデルの技術的フィードバックを考慮し、GMCハマー誕生が実現した。

ただし、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、GMCハマーEVの世界初公開は予定より半年遅れて、2020年10月20日にオンラインで行われた。

その後もGMのメディア専用サイトでは、デザイナーやエンジニアが自ら登場し、GMCハマーEVの技術詳細について語っている。

また、様々なオフロードレースなどの関係者を交えて、GMCハマーEVのオフロード走行性能の実態についても技術的データを裏付けたディスカッションを進めている。

世界市場において、欧州でのC02規制強化、中国での新エネルギー車(NEV)規制、また米カリフォルニア州のゼロエミッションヴィークル(ZEV)規制の商業トラックへの適用など、国や地域のよる環境対応策の強化によって、EVの存在感は一気に高まっている。そうしたなかで、GMCハマーEVは、環境対応はもちろんのこと、プレミアム系EV市場に対するGMの本気度を示す逸品である。

アメリカの報道では、すでにファーストエディションは予約完売という。

2021 GMC HUMMER EV

2021 GMC HUMMER EV

歴代のハマーと外観を比較すると、H2・SUTのイメージが残る。フロントマスクは、細く長いデザインテイストで描かれたLEDライトが特徴的だ。サイドビューでは、ひと目でハマーと分かるような、ハマーらしさを継承している。リアビューでは、リアハッチが二段式で階段ような踏み台になるのが特長だ。さらに、フォード「ブロンコ」でも採用されている取り外しが可能なルーフ。リアとフロントに適宜収納できるスペースを持つ。

先進性を最優先にしたインテリアデザイン。その上で、室内造形は全体としても、また個別の部位にとして見ても丸型ではなく角型が優先されている。インパネとダッシュボード中央のディスプレイは運転モードとエンタメモードで分類しているものの、一部では連動した映像も提供する。また、GMの自動運転技術を活用した高度運転支援システムである「スーパークルーズ」もハンズフリーでの追い越しが可能となる、高度なレベル2を実装した。

2021 GMC HUMMER EV

独自開発のEVプラットフォーム「アルティウム」では前後モーターの設置数を設定できるが、GMCハマーEVでは3モーター式と呼ぶ。電池パックはGMがいう24個のモジュールで、12個が二段式で搭載されている。800V・350kWの直流急速充電を採用し、大容量の電池パックでも充電時間を大幅に短縮している。時速0-60マイル(96km)の加速は約3秒。また、リアタイヤの操舵でき、斜めに走行するクラブウォーク(カニ歩き)が可能。


TEXT/桃田健史
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載

本物の贅沢は複数所有する別荘より、一台のモーターホームである!

MOTORHOME LIFE

MOTORHOME LIFE

これが俺たちのAmerican Life
アメ車と一緒に素敵なアメリカンライフ

いつもの別荘(モーターホーム)で好きな場所に移動して過ごす週末。これぞ最高の贅沢!

全長約10m、全幅約2.4m、全高約3.6mで車両重量が11tと、もはや観光バスレベルのサイズ感に、スライド機能で室内を拡張。中にいると車内であることを忘れるレベルの豪華でラグジュアリーなキャビンは、まさに走る別荘!

旧普通免許所有者なら6時間の教習で運転可能!

ここ数年のアウトドア、キャンプブームの煽りを受けて、本誌でも度々トラベルトレーラーやルーフキャリアにテントを張るオーバーランダースタイルなどを取材してきた。しかし今回、その大御所たる圧倒的存在感を放つモーターホームが九州の熊本で販売されていると聞いて取材へ。取り扱っているのは〝温故知新〟のキャッチで広告を展開しているワッツだ。

C‐10をはじめとするヴィンテージトラックのイメージが強いショップだが、実は創業当初からモーターホームのクラスA一筋、18年間で数多くのモーターホームを輸入・販売してきた。今回はその中から輸入車キャンピングカー界の横綱「ティフィン・アレグロブリーズ33BR」を用意してもらい、走る別荘の異名を持つモーターホームの魅力に迫る。

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まずは気になる免許区別。旧普通免許(中型8t)所持者であれば教習所で6時間程度技能講習を受けるだけで限定解除可能(教習料金は7~9万円程度)であるため思っていたより敷居が低い。もちろん運転する資格が取れたとしても、購入となればマンションを買うくらいの覚悟は必要である。しかし考えてみて欲しい。中途半端なミニマムサイズのキャンピングトレーラーや別荘を購入するうらいであれば、むしろ思い切ってアレグロブリーズ33BRを買うって選択肢も有りではなかろうか。

行き先を選ばず好きな場所へいつもの別荘と共に移動する。そんな〝どこでもドア〟ならぬ〝どこでもホーム〟なモーターホームを詳しく紹介していこう。

ディーゼルプッシャーレイアウトで、見た目とは裏腹に快適軽快な走りを実現!

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2018年から内装レイアウトを一新、両側にスライド拡張機能を備え、よりワイドで広大な室内空間を生み出す様に進化したが、コックピット周りに大きな変更はない。しかし、撮影車両のホワイトレザーは2019年モデルのみで、今年から内装色が変更となったため、明るいインテリアを好む方はこのモデルイヤーがオススメ!両側アームレストが付いた大きな応接室のソファの様なシートは座り心地も抜群!

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3Dのリアルな薪ストーブの演出は、暗くなると一層雰囲気をひきたたせる!

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旧型は縦置きレイアウトだったベッドルームが、現行モデルでは横向きレイアウトに一新。新たにスライド拡張が増えたことでベッドスペースが以前よりも快適に。ちょうど枕元両サイドに小窓がレイアウトされ解放感抜群。鏡張りの扉は大きなクローゼットとなり、容量は家庭用と同等。季節問わずすべての衣装をストックできそうだ。

リビングスペースは左右両側スライド拡張することで、キャンピングカーにありがちな縦長レイアウトを払拭。このワイドな空間を活かしたテレビの配置や薪ストーブの演出による視覚効果も手伝って、まるで別荘のリビングに居るかの様に錯覚する。

人工大理石が採用されたラグジュアリーなキッチンスペースは、3口ガスコンロと大きなシンクを完備しており、一般的な家のキッチンと何ら遜色のないサイズで本格的な料理を楽しめる。超ワイドパノラマビューの窓があしらわれており、絶景を眺めながらの調理も可能。

清水タンク265ℓ、グレータンク208ℓ、ブラックタンク125ℓを誇るため、キッチンでの水の使用はもちろん、シャワーやトイレも気兼ねなく使用可能。ガラス張りのシャワールーム上は日差しが降り注ぎ開放的でトイレや洗面台とのクリアランスもアメリカ製ならではの贅沢なサイズ感。

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旧型では不可能だった横方向にワイドなリビングスペースのカラクリが、この両側スライド拡張。実は外側のパネルを開けるとモニターがインストールされており、スポーツ観戦や映画鑑賞も可能。電動タープを広げてテーブル& チェアを用意すれば、即席で屋外パーティースペースも確保可能。また、タイヤとフェンダーのクリアランスを見ると分かるが、通常走行時とモーターホーム使用時とで車高のコントロールが可能。限界まで落とせば、モーターホームにありがちな“乗り物揺れ”を払拭している点も特筆物。

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ボンネットを開けるとエンジンではなく大容量の電源がレイアウトされる。エンジンはフロント側の車内レイアウトを優先したリア側搭載のレイアウト「ディーゼルプッシャー」が採用される。その恩恵は車内レイアウトのみならず、走行時座席への振動軽減や静穏性に優れる。また、19.5インチの特殊なホイールサイズは、いかにヘビーデューティーなクルマであるかを物語っている。

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2017年以前の旧モデルでも充分な広さを誇り快適な室内空間を確保!

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新モデルと比べると対面のリビング& テーブルがU の字レイアウトだったり、ベッドのレイアウトが縦になるなど少し縦長レイアウトとなる旧モデル。しかし一般的なキャンピングカーと比較すると充分な広さを確保する。新車で4500万円が中古車となれば2000万円台後半から探せるだけに、現行モデルか、旧モデルか、は実に悩ましいところ。ちなみに後ろのヒッチは2t までけん引可能となり、旅先で小回りの利くバイクや小ぶりなセカンドカーを引っ張っていって、現地で足として使うことも可能だ。

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WOT’S
ADDRESS ★熊本県熊本市南区砂原町329-1
℡★ 096-228-1666
URL ★ http://www.wots.co.jp
営業時間★ 9:00 ~20:00(年中無休)

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Photo &Text:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載

ディープインパクトブルーカラーにLBワークスフルコンプリートとなるマスタング

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FORD MUSTANG OWNER : 大城レアンドロ勇気
LBWK LIBERTY WALK CUSTOM OWNERS FILE ④

ワイドボディやスラムドスタイルはサラッとラフに乗りこなせ!

日本のみならず世界にその名を轟かせるリバティーウォーク。その独創的なスタイルに魅了されるファンは国内外を問わず増殖中。常にトレンドの最先端を行く姿勢は多くのカスタムフリークたちを虜にし、同社のカスタムコンプリートモデルを指名買いするユーザーも多い。しかし、クルマは飾って眺める物じゃない。ラフに走らせて楽しんでこそ本当の価値がある。

LB‐WORKSフェンダーに惚れた!

ディープインパクトブルーカラーのボディカラーにLBワークスフルコンプリートとなるマスタング。GTグリルの装着やワーク・マイスターの特注m1Rホイールにエアレックスサスペンションによるロー&ワイドフォルムは文句なしにカッコイイ!その中でもオーバーフェンダーの力強さとワイルドさに魅せられたのが紹介する大城さん。

FORD MUSTANG

FORD MUSTANG

リベット留めでフロント6cm、リア8cmの全幅2.1m級のワイドフォルムは圧巻で、カナードが加わるフロントリップスポイラー、そこからナチュラルにサイドへと繋がるスカート、アグレッシブで刺激的なデザインのリアディフューザーへと続く。そして極めつきのダックテールまでがワークスコンプリートキットとして展開されており、フロント9.5J、リア12Jクラスのディープリムでツラ履きが可能となる。2017年のリリースから3年の時を経て、日本国内のみならずアメリカをはじめとする海外からのオーダーも多い。パフォーマンスは別として、ハイグレードモデルやシェルビーと並んでもまったく引けをとらないインパクトを放つ。

まだ納車されて半月ほどではあるが、そのワイドフォルムに満足げな様子の大城さん。唯一の悩みはマフラーサウンド。勢いのある彼ならきっと、極上サウンドのマフラーを新調して理想のカタチへと近づけていくことだろう。

こちらのページのガンメタリックとは違った青と黒のコントラストでスポーティさを際立たせる手法など、同じコンプリート車両でも組み合わせるホイールや色で違った個性を見出せるところにカスタムの奥深さがある。フェンダー後方のメリハリの効かせたデザインがお気に入りのポイントだ。

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LBWK LIBERTY WALK CUSTOM OWNERS FILE

白黒基調で往年の旧車らしさが際立つチャレンジャー

「各務原まつり」に登場した戦闘機カラーのマスタング

青いリバティーウォークフルコンプリートのマスタングを見て一目惚れ

セマ出展車両のクライスラー300をパワフルにこなすアメ車女子

押し出し感の強い威風堂々とした表情で魅力を放つクライスラー300C

同級生の2人が選んだのは、ラグジュアリーブームを巻き起こした300とH2だった。


THANKS:LIBERTY WALK
TEL:0561-51-0001
HP:https://libertywalk.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載

身長144㎝女子がリフトアップタンドラ&ハーレーを乗り回す!!

2015 TOYOTA TUNDRA / 2009 HARLEYDAVIDSON ROAD KING

2015 TOYOTA TUNDRA / 2009 HARLEYDAVIDSON ROAD KING OWNER:てるねぇさん

これが俺たちのAmerican Life
アメ車と一緒に素敵なアメリカンライフ

体が小さいから無理?その言葉には絶対に負けたくない!

誰もクルマに乗っていないのでは?と思えるほど、リフトアップしたタンドラの運転席に頑張ってチョコンと座りハンドルを握るのが、身長144㎝のてるねぇさんだ。身長が低いから無理なんて言わせない!ハーレーだって乗れるんです!

カスタムショーにも展示する自慢のm&m’sハーレー

以前、当時の愛車であるH3と共に、アメマガガールに登場したてるねぇさん。そのH3も5年前に手放し、現在の愛車は2年前に購入した15年型タンドラと、09年型ハーレーダビッドソン・ロードキング。当時から愛情をタップリ注いでいたH3を手放したキッカケは「無性にハーレーが乗りたくなって、H3と一緒に所有するのが厳しくて泣く泣く手放したんです。大好きだったH3を手放したからには、絶対に大型二輪免許を取らなきゃと、泣きそうになるぐらい大きなバイクと格闘して取りました」と、てるねぇさんは振り返る。しかも一発合格したとか。

2009 HARLEYDAVIDSON ROAD KING

そして購入したハーレーは、カスタムショーにも展示できるほどのカスタムを施し、身長144cmでも乗られるようにステップなど様々な部分を加工してハーレーライフを満喫。そんな折、昔から行きつけのアメ車ショップを訪れると、タンドラを発見。すると「試乗していいよ」と、まさかの提案を受け短いドライブに出発。「大興奮でしたね。久しぶりのアメ車は本当に楽しかった。とにかく欲しくなっちゃって『買います』って言っちゃたんです。値段も聞いてないのに(笑)」。

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そうして手に入れたタンドラは、4インチリフト、ハニーDのオーバーフェンダー、フューエルオフロードの20インチを装着するなどカスタム。愛着もあるハーレーは「絶対に手放しません」と、一緒に所有することを決意。女性でも、たとえ身長が低くても、アメ車とハーレーに乗って楽しむのが、てるねぇさんのアメリカンライフだ。

いつかまたアメ車に乗るならピックアップトラックと決めていた、てるねぇさん。昔から付き合いのあるアズールモータリングに遊びがてら訪れた際、止まっていたタンドラをジロジロ見ていると「試乗していいよ」と言われ、初ドライブ。あまりの楽しさに、値段を聞く前に購入を決断してしまったとか。サスペンションで4インチリフトアップ、ハニーDのオーバーフェンダー、フューエルオフロードの20インチホイールを装着する。そして今後、10インチリフトアップを予定しているとか。今でも乗り降りが大変のようだが、10インチも上がると一体どうなるのか…楽しみです(笑)。

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運転席に普通に座ると、どんなにシートを調整しても前が見えないので、座布団とクッションを使ってかさ増し。運転席への移動は、まさに飛び乗るという言葉がピッタリ。トノカバーの開閉は、とにかく大変なのが見て分かる(笑)。

「m&m’s で全身コーデエアサス搭載の“てるねぇ”仕様!」

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愛着のあったH3を手放して購入した09年型ハーレーダビッドソン・ロードキング。中型二輪免許も所有しておらず、果敢に大型二輪免許にチャレンジ。教習所で転倒も経験しつつ、無事一発で合格。愛車のハーレーは、大好きなm&m’sをテーマにチョコレートカラーでオールペンし、ボディにはm&m’s がエアブラシで描かれている。身長が低くても乗り降りができるようにとエアサスも搭載。サイドステップなどは身長に合わせて加工。サイドボックスにはオーディオ機器が収まっている。

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みんなでツーリングに出掛けたいが、「遅いから迷惑がかかる」と、未だにその夢はかなっていない。バイクを積載できるカーゴトレーラーも気になっているようだ。ヘルメットもm&m’sがエアブラシで描かれている。

以前乗っていた、ハマーH3のショーボードは今も大事な宝物。

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Photo:古閑章郎
Text:相馬一丈
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載

【ナオキモータービルド&スターキーズ・モーニングクルーズ】朝を有意義に過ごせればその日は充実 “ 朝活” は三文の得!

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2020.08.16
NAOKI MOTOR BUILD & STARKEY’S MORNING CRUISING【ナオキモータービルド&スターキーズ・モーニングクルーズ】

丸一日の長丁場は正直キツイとお嘆きの方にお勧めしたいモーニングクルーズ!

小さなお子さん連れの方や、仕事が忙しくて丸一日時間が取れない方、週末は年頃の娘や妻のショッピングに付き添わなければならない方など、アメ車乗りとて休日は何かと予定が詰まる方も多い。しかし自身の趣味も疎かにしたくない。なんとか両立を図れないものかとお嘆きの方にお勧めしたいのがモーニングクルーズ。朝走って、目的地で和気藹々と語らい、お昼には解散。その後各々の週末を満喫する。割とアッサリしているが、この時間配分はまさに週末予定パンパンの方にとって理想形。次回開催は双方のSNSをチェックだ!

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酷暑はキツイ旧車や、エアコンの弱めなアメ車にとっても朝は比較的過ごしやすい時間帯。泉大津PAを集合地点に皆で連なってハイウェイを流し、海鮮丼をゴール地点に後は自由解散という緩さ。この緩さが気軽に参加できる理由であり、モーニングクルーズならではの魅力。


撮影&原稿★石井秋良
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載

青いリバティーウォークフルコンプリートのマスタングを見て一目惚れ

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FORD MUSTANG OWNER : じゃが~
LBWK LIBERTY WALK CUSTOM OWNERS FILE ③

ワイドボディやスラムドスタイルはサラッとラフに乗りこなせ!

日本のみならず世界にその名を轟かせるリバティーウォーク。その独創的なスタイルに魅了されるファンは国内外を問わず増殖中。常にトレンドの最先端を行く姿勢は多くのカスタムフリークたちを虜にし、同社のカスタムコンプリートモデルを指名買いするユーザーも多い。しかし、クルマは飾って眺める物じゃない。ラフに走らせて楽しんでこそ本当の価値がある。

ガンメタリック×ブロンズの黄金比!

こちらのページの青いリバティーウォークフルコンプリートのマスタングを見て一目惚れしたことがキッカケで2020年の3月に購入したばかりのじゃが~さん。20代半ばの若さで勢いのある選択肢は非常に好印象。シルエットは同じでも自分なりに色を出していきたいとこだわったのがボディカラーとリムカラーのコーディネートであり、ガンメタリックのマットを基調としながらリム部分にブロンズの差し色を取り入れているのがポイント。

FORD MUSTANG

FORD MUSTANG

また細かい部分ではあるが、ボンネットのワークスネイションステッカーもボディカラーに馴染んでさり気なく主張しており、定番とは一味異なるステッカーチューンのアレンジも特筆物だ。ちなみにエアサスはAIRREXを搭載しており、フロント9.5J、リア12Jのディープリムを際でかわすスラムドスタイルは圧巻の一言!

2.1mにも及ぶ車幅は初めてのアメ車としてはかなりハードルが高かったそうだが、乗り出すとギリギリでコインパーキングにも収まるし、乗らなきゃ慣れないからと、躊躇することなくどこへでも乗りつけるのがじゃが~さんのスタイル。そう言えばここ最近は〝若者のクルマ離れ〟なんて言葉を聞かなくなったが、彼の様に勢いのある若者は目に見えて増加傾向にある。次世代のアメ車オーナーたちがカスタムシーンを熱く盛り上げてくれることは非常に嬉しい限り!

PS3・グランツーリスモをはじめ、リアルなチューニングカーをゲームの世界で楽しんだ世代であり、YoutubeやSNSを通じて世界中のカスタムトレンドをタイムリーに手に入れられる今の若い世代だけに、玄人を唸らせる目の肥えたカスタムをアッサリとこなせる。長年の経験と実績云々ではなく、直感的な格好良さにストイックであることが若い世代のカスタムシーンにおける一番の魅力と言える。

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LBWK LIBERTY WALK CUSTOM OWNERS FILE

白黒基調で往年の旧車らしさが際立つチャレンジャー

「各務原まつり」に登場した戦闘機カラーのマスタング

ディープインパクトブルーカラーにLBワークスフルコンプリートとなるマスタング

セマ出展車両のクライスラー300をパワフルにこなすアメ車女子

押し出し感の強い威風堂々とした表情で魅力を放つクライスラー300C

同級生の2人が選んだのは、ラグジュアリーブームを巻き起こした300とH2だった。


THANKS:LIBERTY WALK
TEL:0561-51-0001
HP:https://libertywalk.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載