バンのカスタマイズを語る上で、絶対に外せない“バニング”を現代に復活!

1979 DODGE VAN B-200

1979 DODGE VAN B-200

Wonderful VAN Life -素晴らしきバン生活-

70年代にアメリカで生まれた自動車文化に「バニング」というものがある。フルサイズ商用バンの内、外装を個性的に飾るスタイルなのだが、時空を飛び越えて21世紀の現代で走らせ始めたオーナーがいた。

念願の角目ショートを見つけオーナーの魂に火が点いた

ダッジバンはGMのシェビーバン、フォードのエコノラインと並ぶ、アメリカの働くフルサイズバン御三家のひとつだ。本来の役目は荷物か人間を運ぶことだが、同じように商業車として生まれたトラックが、トラッキンというオシャレなカスタマイズカーになったのと同様、バンにもバニングという独特のカスタマイズの方法が加えられていく。

それが生まれたのは70年代のアメリカのこと。広さに勝るカーゴスペースを部屋のように作り変え、どこへ出かけてもくつろげるようになった「走るリビング」は、アメリカはもちろんのこと、アメリカに憧れる日本の若者にも大きな刺激を与えてくれたのだ。

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そんなバニングを、令和の現代に甦らせたのが山口さんだ。ダッジバンの中で一番のお気に入りと話す角目4灯マスクのショートホイールベースモデルを2年前に栃木のショップ「マーヴェリック」で購入したことから物語は始まり、ペイントやボディワークをそのままマーヴェリックに依頼。内装はシート以外自分で生地を貼っているため、まだ未完成だが、自分の時間を使って好きなように作るという楽しみを、あせって終わらせる必要はどこにもない。「当時の純正部品や社外パーツを探したり、ショップの人たちとアイデアを練るのが楽しいです。若いころに憧れたアメリカンバニングを作ることが、すっかり生きがいになりました」

そう話す山口さんの瞳は、初めてバニングに触れた20代のころの輝きを取り戻していた。

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アメリカンレーシングのディッシュホイール

角目4灯ライトの間にはチューブグリルを装着。ドアハンドルやリアバンパーなどは新品に交換済み。マフラーは火傷防止策としてφ60mmのサイド管の周りをφ100mmの筒で囲んでいる。アメリカンレーシングのディッシュホイール(15×8.0/10.0)を履くが、サスはいじっておらず、タイヤ外径の違いによってリアが上がって見えるらしい。

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オクタゴンステアリングに、バドワイザーのビアサーバーノブといった当時を思わせるアクセサリーをセット。ブルーのチンチラを貼ったインテリアは、オーバーヘッドコンソールも含め、山口さんの自作となる。キャプテンシートはスタークラフトの製品に交換した上で、業者に張り替えを依頼した。

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ゴールドリーフで描いたショーネーム“ ブルーグッピー” やハート型のポト窓が、バニングらしさを盛り上げる。ルーフのバイザーは元からついていたものをレストアし、サンルーフを新たに追加した。ピンストライプやドアミラーのエングレービング、そしてブルーとグリーンのパールを使ってツヤを出したペイントは、マーヴェリックによるものだ。

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OWNER : 山口さん


Special Thanks MAVERICK
TEL:0280-23-7711
URL:https://maverick59.amebaownd.com


Photo:渡部竜征
Text:佐藤アキオ
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載

KUV内にあるマックスダイナーは60~70年代を彷彿する本格ダイナー

MAX'S DINER【マックスダイナー】

これが俺たちのAmerican Life
アメ車と一緒に素敵なアメリカンライフ
MAX’S DINER【マックスダイナー】

リアルを追求するグーニーズ建築、国産牛100%のバーガーは絶品!

豊富なバーガーメニューで迷うこと必須!

KUV(掛川・USA・ヴィレッジ)の中で、アイコン的なショップがアメリカンダイナーのマックスダイナーだ。日本全国にアメリカンダイナーは存在するが、マックスダイナーはリアルを追求し、本場と同じ斜めの角度を取り入れたグーニーズ建築を用いる。ダイナーは元々ガソリンスタンドと併用していたことから、店頭に給油機が置かれているのもリアル志向。

外観がリアルなら、肝心の飲食メニューも本格仕様だ。一番人気のバーガーはかなりのボリュームがあり、敷地内にあるセントラルキッチンでパテとバンズは作られ、パテは国産牛100%というこだわり。ジューシーなパテとサクフワのバンズの組み合わせはまさに神!ランチだけではなくディナータイムもあり、アルコールも充実しているぞ。

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すべてがボリューム大!このジューシーさに誰もが大満足!

期間限定メニューも含めると、撮影時のバーガーメニューは全16種類。他にもロコモコやステーキプレートもあり、とにかくメニューは豊富。今回期間限定メニューだった和牛マックスバーガーは、カメラマンがあまりの空腹に耐えられず撮影前に完食するという失態…。

ダブルテキサスバーガー

ダブルテキサスバーガー ¥1,400(ポテト&ドリンクセット+¥400)

オリジナルバーガー

オリジナルバーガー ¥850

ベーコンエッグバーガー

ベーコンエッグバーガー ¥1,150

カリフォルニアバーガー

カリフォルニアバーガー ¥1,000

ロコモコ

ロコモコ ¥950

週末はアメ車オーナーが続々来店

今回は呼びかけに応じた腹ペコオーナーさん達ですが…

2019年12月オープンと、まだまだ日が浅いにも関わらず、週末には多くのアメ車が集まり、マックスダイナーは大賑わいとなる。アメ車オーナーの嗅覚はさすがだ。今回の撮影には、自称常連(笑)の腹ペコオーナーが一緒に同行。アっという間にバーガーをぺろり。お代は編集部もち?

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MAX’S DINER【マックスダイナー】
住所:静岡県掛川市領家529-1
TEL:0537-64-6003
営業時間:平日/11:00 ~14:30・18:00 ~ 21:00
土曜日/11:00 ~14:30・18:00 ~ 22:00
日曜日/11:00 ~ 21:00
定休日:木曜日


Photo:古閑章郎
Text:相馬一丈
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載

SUVだけじゃない!︎マスタングやカマロも豊富に在庫、アメ車を買うならグッドスピードMEGA知立へGo!

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GOOD SPEED MEGA SUV CHIRYU

国内外の様々なSUVを豊富に取り揃えるグッドスピードMEGA知立店だが、元々アメ車を専門に扱ってきたSPORT名古屋店からアメ車の販売をバトンタッチしたこともあり、実はSUV以外のアメ車も豊富に取り扱いがあるのだ。

まず紹介したいのは、グリーンのレーシングストライプが鮮やかな2015年型フォード・マスタング。一つ前のモデルとなるが最終年の限定車「パフォーマンスパッケージ」。専用のレカロシートを装備し、ブレンボのブレーキや専用チェーンされたサスペンションとスポーティーさと特別感が満載だ。

そして、同じモデルイヤーだが現行型となったマスタング。こちらはデビューから50周年の限定記念モデルで、フォードの低燃費型エンジン2.3ℓ4筒エコブーストエンジンを搭載しパワーと燃費を両立している。アメ車は好きだけど燃費が…と気になるオーナーにオススメしたいモデルだ。

さらに注目したいのは、エッジの効いたグラマラスなフェンダーが人気の2012年型シボレー・カマロLT RS。こちらは走行距離2万4千kmの極上車。

最後に紹介するのは、高年式のキャデラックXT5クロスオーバー。エクステリア、インテリア共に、シックでゴージャスな装いが魅力的で、上級グレードのプラチナムをベースとした限定モデル。

SUVはもちろん、レアな限定車も取り揃えるグッドスピードMEGA知立店。ぜひ一度アクセスしてみてほしい!

2015 FORD MUSTANG 50YEARS EDITION

2015 FORD MUSTANG 50YEARS EDITION

2015 FORD MUSTANG 50YEARS EDITION

2015 FORD MUSTANG 50YEARS EDITION

2015 FORD MUSTANG 50YEARS EDITION2015 FORD MUSTANG 50YEARS EDITION

こちらは6代目となる現行モデルのダウンサイジングターボエンジン「エコブースト」を搭載した50周年記念の限定モデル。パドルシフト付き6段ATに組み合わされる直噴2.3ℓ4気筒DOHCターボは、最高出力314ps、最大トルクは44.3kg-mを発生し、スペック的にも充分なパワーを誇る。マスタングが受け継ぐ、シャークノーズと呼ばれる逆スラント形状のフロントフェイスやファストバックスタイルは魅力的だ。

2015 FORD MUSTANG V8 GT PERFORMANCE P.K.G

2015 FORD MUSTANG V8 GT PERFORMANCE P.K.G

2015 FORD MUSTANG V8 GT PERFORMANCE P.K.G

2015 FORD MUSTANG V8 GT PERFORMANCE P.K.G

2015 FORD MUSTANG V8 GT PERFORMANCE P.K.G

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2015年モデルのこちらのマスタングは現行モデルの一つ前の第5世代のファイナルモデル。70台限定で販売されたパフォーマンス・パッケージは、ベースとなったV8エンジン搭載のGTにブレンボ製のブレーキと専用のレカロシート、専用チューンされたサスペンションと専用デザインのホイールに19インチタイヤを装着されている。また取材車は、チタンマフラーも装着し、レーシング・ストライプと共に非常にレーシーな雰囲気だ。

2012 CHEVROLET CAMARO LT RS

2012 CHEVROLET CAMARO LT RS

2012 CHEVROLET CAMARO LT RS

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2012 CHEVROLET CAMARO LT RS

2012 CHEVROLET CAMARO LT RS

アメリカンスポーツクーペの象徴たるシボレー・カマロ。スポーツクーペらしいロングノーズ、エッジの効いた立体的な造形を見せる前後のフェンダーのラインなど今見てもとても魅力的だ。取材車は第5世代の2012年モデルの精悍なブラックのLT RS。ハイパワーと燃費を両立した3.6ℓの直噴V6を搭載し、アメ車らしい走りを楽しめる。走行距離は24,000kmの極上車だ。

2019 GM CADILLAC XT5 CROSSOVER 4WD

2019 GM CADILLAC XT5 CROSSOVER 4WD

2019 GM CADILLAC XT5 CROSSOVER 4WD

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2019 GM CADILLAC XT5 CROSSOVER 4WD2019 GM CADILLAC XT5 CROSSOVER 4WD

ラグジュアリーSUVとして人気のキャデラックXT5クロスオーバー。取材車は、2019年に発売された特別仕様車の「スポーツエディション」。上級グレード「プラチナム」をベースとした、販売台数25 台の限定モデルで、カーボンとモノトーンでコーディネイトされたインテリアやブラックアイスクロームのサイドアクセントとテールゲートモールが演出するシックでスポーティーでゴージャスな装いが正にキャデラック!!!

グッドスピードならではの安心保証で快適なアメ車ライフを手に入れよう!!!

近頃、昔のようには壊れなくなったと言われるアメ車だが、あくまでもクルマは機械。どんなに品質が良くても、乗れば乗るほど、古くなればなるほど故障しやすくなる。グッドスピードでは万が一故障しても「スマートに修理できる」保証により、万全のサービスを提供している。具体的には、車の修理費、故障時のレッカーサービス、バッテリー上がりなどの応急処置に加え、コールセンター機能として、長年車の整備や販売に携わってきたスタッフが、アフターサポート全般のご相談に親切に対応してくれる。またグッドスピードメガSUV知立店には、広大で充実した設備のサービスファクトリーも併設され、点検や車検はもちろん、カーナビの取り付けやボディーコーティング、またカスタマイズなども行っており、購入した後も充実したアメ車ライフが送れることは間違いない!!!
※保証や整備についての詳細は、グッドスピードMEGA SUV知立店にお問い合わせを。


アメ車購入のメガな拠点に注目!!
グッドスピードMEGA SUV知立店
住所:愛知県知立市牛田町東向山81-14
TEL:0566-81-4092
URL: http://www.goodspeed.ne.jp/
営業時間:10時~19時
定休日:火曜日(祝日の場合は営業)

GOOD SPEED MEGA SUV CHIRYU

アメ車を専門に扱って来たSPORT名古屋店だが、新たにオープンした「グッドスピードMEGA SUV 知立店」にアメ車の販売をバトンタッチ。アメ車だけでなく国産SUVと比較しながらチェックもきるので、よりクルマ選びが楽しめると言えるぞ!


■ Photo & Report:Kisaki Design
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載

最強オフロードモデルRUBICON(ルビコン)のUS仕様を駆って、大地へと挑んでみた

[vc_row][vc_column][vc_column_text]JL WRANGLER US.RUBICON

OFFロード インプレッション
TEST DRIVE / JL WRANGLER
US.RUBICON / TIGER AUTO

しなやかな足による安定感でオフ走破性も〝超〟正常進化!

オフロード走破性だけで語ることはできないが、オフロードを走らなくては語りきれないのが、ジープ・ラングラーのパフォーマンス。一貫して守ってきた設計思想は、まさにそのためにある! と言っても過言ではないのだ。最強オフロードモデル〝RUBICON(ルビコン)〟のUS仕様を駆って、大地へと挑んでみた!!!

数値だけでは語れない次元が異なる無敵の走り

ラングラーの走行性能は、オフロード走破に求められる基本性能を備えた上でオンロード性能を追求していく…というスタンスによって作り上げられているもの。つまり、シャシー制御に頼ってオフロード走破性を高める…というモデルたちとはそもそもの生い立ちが違う。そしてその違いは、いわゆる走行性能だけにとどまらず、ボディデザインでも分かる。目に見えるところはもちろんだが、普段目に見えない下回りを覗きこむとスペースが多い。そう、ラングラーには最低地上高とか、対地障害角(3アングル)だけでは語れない以上のボディクリアランスが存在しているのである。

さて、今回のオフロードインプレッションは、ルビコンのUS本国仕様・左ハンドルに純正MOPAR製2インチアップサスキットやBFGのM/T KM3タイヤ(37×12・50R17)などの手が加えられたタイガーオートのデモカーにて、基本性能をチェックすることとなった。

先述したように、ラングラーは、スタイリングにしてもシャシーにしても、オフロードを走るためにデザインされており、新型でもその基本性能を見失っていないことにいきなり感心させられた。

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また、ルビコンにはオフロード走破性をさらに高めてくれる専用装備が採用されている(日本仕様ルビコンにも導入予定)。そのひとつが4:1のLOWレシオのギア比を持つサブトランスファー。大トルクを生かしながら、まさに路面をゆっくりと這うようなクローリング走行を可能とするもの。

さらに、電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステムによってスタビライザーが解除され、規制から解き放たれることでタイヤが外れるのではないか?ホイールハウジングに当たるのではないか? というくらいに、自在にサスペンションが動くようになる。

また、それほどのストローク量を持ってしても路面からタイヤが離れてしまう状況では、空転輪にブレーキを掛けて接地輪にトラクションを伝える疑似ブレーキLSD効果が期待できる。さらにシビアなシーンでは、ルビコン専用のフロント/リアのデフロックを作動させれば、お世辞も誇張もなく〝無敵〟の走破性を見せつける。

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今回のテストフィールドでは、そうしたオーバースペックともいえる能力の高さから、タイヤが路面から離れるようなことはなかった。まさに、このルビコンにとっては〝役不足〟状態だ。しかし、実際はタイヤの接地感が増したこと、サスペンションがしなやかに動くようになったことなどから、路面状況が非常に把握しやすく、安心して操縦できるといったプラス要素が生まれていた。

モーグルではサスペンションが伸び縮みして路面をしっかりと捉えつつ、ボディを水平に保ってくれるというオフローダーとしての正しい姿を披露してくれたし、タイヤからのグリップ感も掴みやすかった。そして、上りのロックセクションにおいては、V6エンジンの低回転域からの太いトルクを存分に使いながらも、果敢に上っていってしまった。

〝オフロード性能〟というと、どうしても、その走破性ばかりが評価の対象となるが、ラングラーはそうした走破性は言うまでも高く、そこに操る愉しさを大きくプラスしていた。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]JL WRANGLER US.RUBICON

単にボディにヒットせずに足回りが自在に動いてくれるだけでなく、テスト車両が搭載するV6/3.6ℓエンジンとローレシオなサブトランスファーにより、低速からトルクがジワジワと立ち上がるクロウリングを実現。

テスト車両はルビコンであるため、スタビライザー解除機能『電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステム』を採用。そのため、サスペンションの伸び縮みが特に顕著だった。とはいえ、スタビ解除がなかったとしても、デコボコした路面での足回りの動きの良さは随一だろう。

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そもそもボディクリアランスに優れているラングラーだが、トランスミッション、トランスファーケース、そしてフューエルタンク用のスキッドプレートを全グレードに標準装備。路面にヒットしたとしても致命傷にならない配慮をしている。

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サイドアンダーミラーの代わりとなるサイドカメラは先代と変わらず日本仕様オリジナルだが、解像度はひと世代遅れている印象だ。一方、最新のリヤカメラは夜間でも周囲をしっかりと映し出し、日常やオフロードでも役立ってくれる。

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前後デフロックに加え、フロントのスタビライザーを解除できる電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステムを採用することもルビコンのアドバンテージ。リジッドサスペンションのストロークをここぞとばかりに見せつけ、縮み側にトラクションを大きく掛けられるコンペンセータ効果も相まって、よりハイレベルな走破性を期待できる。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

対地障害角アプローチアングル 44°

対地障害角ランプブレークオーバーアングル 22.6°
※2ドア/ ショート 27.8°

対地障害角ディパーチャーアングル 37°

最低地上高は200mm、対地障害角(スリーアングル)もライバル4WDたちの中でもトップクラスをマークする新型ラングラー。さらに、数値に表せない余計な出っ張りのない下回りなど、ボディ形状はよく考えてつくられている。また、最大渡河深度は762mmを誇るという。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

TEST CAR / US.RUBICON
比類なき最強オフロードモデルRUBICON(ルビコン)US仕様で試す!

JL WRANGLER US.RUBICON

JL WRANGLER US.RUBICON

先代・ラングラーJKでも一時期国内導入された、オフロード走破性をさらに引き上げたグレードがルビコンだ。その名称の由来はもちろん、ジープの故郷ともいうべき悪路中の悪路〝ルビコン トレイル〟にある。

日本仕様ではルビコン専用となる、ロックトラックフルタイム4×4システムは4:1のギア比を採用したローレンジ、前後のデフロック(ローレンジ走行時)を備えており(予定)、ノーマルモデルとしては、もはや〝史上最強レベル〟の走破性を手に入れている。

ちなみにデフロックはリアのみ、もしくはフロント+ リアの2モードをセレクト可能。16km/h以上で作動が可能となり、48km/h以上になると自動的に解除される。

●タイガーオートデモカーのカスタマイズポイント
○タイヤ:BFGoodrich マッドテレーンT/A KM3(37×12.50R17 LT)
○ホイール:AEV BORAHA ビードロックホイール 17″
○サスペンションキット:US仕様純正パーツ・Mopar2インチアップキット
○サスペンションキット:※FOXダンパー付属
○サイドステップ:RUGGED RIDGE ガードサイドステップ
○その他:US仕様純正パーツ・Moparルーフキャリア&グラブハンドル
●RUBICON専用装備:BFGoodrichマッドテレーン T/A KM2(LT255/75R17)
RUCION専用インテリアパネル(レッド)
RUBCONロゴ入りレザーシート(レッドステッチ) ほか

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Special Thanks●タイガーオート
HP:http://www.tigerauto.com[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]TEXT●吉田直志
PHOTO●浅井岳男[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 3月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

一度諦めたアストロライフ、満を持してカスタムに没頭する

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2000 CHEVROLET ASTRO OWNER : AOI さん

Wonderful VAN Life -素晴らしきバン生活-

幼少期に乗った父親の「広くてカッコいいクルマ」がアストロと知り18才でアストロデビューするも、年齢的に時期尚早で敢え無く売却。充電期間を経て再びアストロを手にし、溜め込んだカスタム構想を一気に爆発させたオーナーがAOIさんだ。

ピットインアクツの存在がカスタムを後押し

カスタムよりも、純正回帰が多くなってきたと言われる昨今のアストロ。長らくアストロを見てきた埼玉のピットインアクツでもその傾向はあるようだが、「ノーマルから、ここまでカスタムしたアストロを作ったのは久しぶり」と代表の阿久津さんが言うモデルが、AOIさんの00年型アストロだ。

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AOIさんとアストロの出会いは、幼少期の頃まで遡る。父親が当時所有していた「とにかく広くてカッコいい」クルマの記憶が鮮明に残っており、後にそれがアストロということを教えられる。「それを聞いて、俺も絶対にアストロを買うと決めたんです」。有言実行で、18才のときに念願のアストロデビューを果たしたものの、いきなり背伸びし過ぎて維持に困り、泣く泣く売却する羽目に…。「手放したけど、また乗るつもりでカスタム妄想はずっとしてました。今回のカスタムは、その妄想を実現したものですね」と、満を持して再び購入したアストロを、ノーマルから一気にカスタム。一番のこだわりは、誰ともかぶらないパール入りワインレッドのボディカラー。太陽の光の具合によって妖艶な色合いがグラデーションのように現れる、渾身の力作。ショートリーフなどによって3インチダウンを施し、パイソングリル、ゼノンバンパーの装着に加え、F1リアウイング加工取り付け、3本出しマフラーのバンパー加工など、ピットインアクツならではの板金技術も駆使されている。

純正派もカスタム派も、まだまだオーナーをワクワクさせてくれる存在がアストロだ。

ワガママなお願いもワンオフ加工で思い通りに仕上げてもらった

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2020年3月に購入したアストロは完全にドノーマル。近頃はノーマルアストロが高騰しているようだが、そんなことはお構いなしに、カスタムを実行。

2000 CHEVROLET ASTRO

いつかまた乗るアストロの条件として譲れなかったのはハイルーフとダッチドアだった。ボディはオールペンする前提だったので何でも良かったとか。一番のこだわりというパール入りワインレッドカラーは、ピットインアクツと何度も試作を繰り返し作り上げた自慢のカラー。陽の当たり具合で色の濃さが変化する色合いがなんとも妖艶な印象を与える。

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ワインレッドのボディカラーの他に、こだわったのが3本出しマフラー。板金加工はピットインアクツの本業なので、AOIさんの理想通りに仕上がった。加えて、どうにかして装着できないかと阿久津社長に相談したのが、ロールーフ用のF1ウイング。こちらも細かい加工を施してハイルーフに装着できるように仕上げてもらったもの。

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カブキグリル、ゼノン・ミレニアムバンパー、バイキング・サイド&リアエアロ、ワイパーカウル・ダクトワンオフ加工、サイドモール・ドアハンドル・フューエルドアメッキパーツを装着。ホイールはダヴィンチの20インチ。ショートリーフ、トーションキーによって3インチのローダウンが施される。


Special Thanks:PIT IN AKUTSU
TEL:048-421-1787
URL:http://www.pitin-akutsu.com


★ Photo&Text:相馬一丈
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載

ステップアップするオーナー続出中、チャレンジャーの大本命!

2018 DODGE CHALLENGER SET HELLCAT

2018 DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT
HIGH PERFORMANCE MUSCLE CARS

3.6ℓ V6を皮切りに、5.7ℓHEMI、392HEMI、そしてヘルキャットが搭載するスーパーチャージド6.2ℓと序列が存在するチャレンジャー。ハイパフォーマンスかつハイグレードのチャレンジャーに乗り換えるオーナーが続出。その理由とは?

707hpの走りはもはや別次元!ステップアップも納得

「どんなアメ車が売れていますか?」と聞くと、かなりの確率でチャレンジャーと返答を受けるケースが多い昨今のアメ車事情。実際のところ、ダッジだけのオーナーミーティングを取材してみてもチャレンジャーの数は圧倒的で、チャレンジャーのみのチームも割と活発的。勢いのあるアメ車、人気のあるアメ車、アメ車らしい現行モデルのアメ車として、そのトップランカーに君臨するのはチャレンジャーという印象である。

そんなチャレンジャーを取材する中で気になっていたのが、数年前に3.6ℓを所有していたオーナーが5.7ℓに乗り換えたり、ヘルキャットになっていたりと、ステップアップしていくオーナーの数が多いこと。どうせ乗り変えるのなら別のクルマという選択肢もあって然るべきだが、フォルムや雰囲気は断然チャレンジャーで、強いて言うならもう少しハイパフォーマンスな乗り味を堪能してみたいとステップアップする傾向が強いのもチャレンジャーならではの特徴である。その最高峰にして集大成として掲げられるのが紹介するヘルキャットだ。

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V8スーパーチャージャーの6.2ℓで707hpを弾き出すハイパフォーマンスマシンは、もはやチューニングマシン。現車は2018年モデルで走行距離約2万kmと距離も浅く、原色系のモパーマッスルとは一線を画す大人の色気が漂う極上の赤ワインの様な色合いのオクタンレッドとなり、SRTブラックホイールを装備。ジェントルにヘルキャットを堪能する上で、ボディカラーは意外に重要視されがち。白や黒など当たり障りのない色を選ぶよりも、チャレンジャーは一癖ある色の方が似合う。ハイパフォーマンスであればあるほど、その傾向は強く、深みのあるワインレッドはまさにその、大本命と言えるだろう。

2018 DODGE CHALLENGER SET HELLCAT

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2018 DODGE CHALLENGER SET HELLCAT

ブラックアウトされたヘルキャットのグリルインサート。左側のヘッドライト内側がエアダクトとなり、良く見るとヘルキャットのロゴがあしらわれるなど細部にまでこだわりがつまる。20インチホイールとビッグブレーキシステムが標準装備され、70年代のチャレンジャーを思わせるリアテールと立ち上がったトランクスポイラーが往年のモパーマッスルを彷彿させる。

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ブラックナッパ、アルカンターラのコンビレザーとなるインテリア。メインモニターはアップルカープレイ搭載でナビや音源再生をスマートにこなせる。6速マニュアルか8速ATを選べるが、パドルを操りながらハイパフォーマンスを堪能するのも実に官能的で、どちらも甲乙付けがたい魅力を持つ。

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707hp、最大トルク650lb-ftを発生させる6.2ℓ V8スーパーチャージャーを搭載。チューニングマシンを上回る圧倒的なハイパフォーマンスを誇るヘルキャット。熱対策や耐久性を考慮したエンジンブロックも特筆物。


BUBU HANSHIN
TEL:06-6427-5151
HP:https://www.bubu.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載

静岡県掛川市に“リアルアメリカ”を感じる3店舗が並ぶ日本初の複合施設KUV

KAKEGAWA USA VILLAGE

これが俺たちのAmerican Life
アメ車と一緒に素敵なアメリカンライフ
RAINBOW LINE ANTIQUES / OLD MAX’S / MAX’S DINER

アメ車・ハーレー・アメリカ好きが集まる村を創る!30年前に思い描いた夢を実現

アメリカンダイナーで食事して、アンティークなガレージグッズを買って、超激レアなオールドハーレー& HOT RODモデルを見られる。そんなアメリカンライフ満喫デートが、1箇所で済んでしまう夢の施設「KUV」が2019年12月にオープン。これは間違いなく、アメ車オーナー必見のスポットだ!

大好きなものだけを扱う全てをカタチにしたエリア

東名高速道路・掛川インターチェンジからクルマで約10分。ここに2019年12月にオープンした「KUV(掛川・USA・ヴィレッジ)」がある。アメリカンダイナーの「マックスダイナー」、ガレージ什器(じゅうき)アンティークショップの「レインボーラインアンティークス」、オールドハーレー&HOT ROD販売・修理ショップの「オールドマックス」という、アメリカを存分に感じられるショップ達が、同じ敷地内に併設されているのがKUVだ。

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KUVは、代表である村松さんが30年ほど前に思い描いたアメリカ文化を集約した「施設=村」を実現させたもので、ベースにあるのは60~70年代のアメリカの風景。30年も前から何度も本国を訪れていた村松さんは、古き良き時代のハーレーやHOT ROD、味わい深いガレージ什器に魅了され、過去にはアメ車ショップも立ち上げた。しかし本当にやりたいことはクルマ専門ショップではなく、大好きなハーレーも、そしてガレージ什器も扱うこと。いっそのこと、それらを扱う専門ショップの複合施設があれば面白いなぁ、そのときはダイナーも併設して…。そんな夢を思い描いて数十年。

その夢を実現したのがKUVである。多くの人が集まれるように60台の駐車場も備え、ツーリングやイベント開催も随時募集中。今後は施設裏側にBBQも可能なウッドデッキを設置する予定で、食のイベントも検討しているとか。

アメ車好き、アメリカ好きが集う夢の村「KUV」は、まさにアメリカンライフの理想郷だ。

RAINBOW LINE ANTIQUES【レインボーラインアンティークス】

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アンティークのガレージ什器やオールドハーレー、1931年フォード・モデルAロードスターといった希少な車両までもが並ぶレインボーラインアンティークス。モデルAを含む店内に飾られているアイテムのほとんどが販売商品だ。ガレージ什器は、車両仕入れでほぼ毎月訪れるアメリカで購入したもの。状態の良いHOT RODやハーレーはカリフォルニア州では少ないため、全米各地をツアーしながら買い付け、各地のフリーマーケットや個人のガレージから買い付けているとか。2階建ての店内には、それらのアイテムが所狭しと並んでいる。もちろん一品物なので、気になったら即買いが必須だ。

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敷地内にある車両展示エリアには、1948年シボレー・サバーバン・パネルバン、1963年ダッジ・D100ピックアップトラック、1958年フォード・F100ピックアップトラックといったモデルが並ぶ。すべて販売車両で、ボディはヤれた状態を残し機関系はしっかり手が加えられている。一発始動!

OLD MAX’S【オールドマックス】
オールドハーレー& HOT RODメインだが一般アメ車の整備も対応

OLD MAX'S

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ヴィンテージハーレー&HOT RODの販売・修理を行なうオールドマックス。ファクトリー内には、ハーレー好きならヨダレが出る歴代のエンジンヘッドが並ぶ。一般的なアメ車の整備も受け付けていおり、3大メーカーテスター完備、認証工場指定設備完備と、万全な体制だ。

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KUV代表 村松さん
KUV代表であり村長(?)である村松さん。HOT ROD業界ではその名は広く知られている、生粋のアメリカ通。

KUV【KAKEGAWA USA VILLAGE】
敷地内駐車場60台完備イベント開催も可能だ!

■MAX’S DINER【マックスダイナー】
アメリカンダイナー
静岡県掛川市領家529-1
TEL:0537-64-6003

MAX'S DINER【マックスダイナー】


■RAINBOW LINE ANTIQUES【レインボーラインアンティークス】
ガレージ什器アンティークショールーム
静岡県掛川市領家528-1
TEL:0537-64-6002
営業時間:10:00 ~19:00(土日祝20:00)
定休日:木曜日

RAINBOW LINE ANTIQUES【レインボーラインアンティークス】


■OLD MAX’S【オールドマックス】
HOT ROD&ハーレー販売・修理
静岡県掛川市領家525-1
TEL:0537-64-6000

OLD MAX'S【オールドマックス】


Photo:古閑章郎
Text:相馬一丈
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載

カタログスペックでは計り知れない魅力に満ちたC4コルベット

1991 CHEVROLET CORVETTE

1991 CHEVROLET CORVETTE OWNER:KATSUYA SUZUKI

CORVETTE CHRONICLE

幼少期よりクルマ道楽に長けた父の傍らで様々なアメ車の助手席に座り英才教育を受けた勝也さん。なかでも父が3台乗り継いだコルベットは思い入れ深き一台。「乗るならコルベット!」と心に刻み、人生初のアメ車として手に入れたのがC4だ!

自分より年上のC4と共にコルベットライフを謳歌!

C4オーナーとしては珍しい平成生まれの鈴木さん。現在25歳の彼には先輩にあたる91年型のコルベットが人生初のアメ車となる。キッカケは1年半ほど前に実家の横浜付近で偶然見かけた赤いC4。子供の頃に父が3台乗り継いだコルベットはC5だったが、アメリカの子供に見本を見せずに好きな様にスポーツカーを描かせたらできあがった、シンプルなフォルムのC4に惚れて即決。手付金をおいて転勤先である名古屋に戻り、C4を迎え入れるべくシャッター付きのガレージハウスを借りて万全の態勢を整えたという。

できることは自分でやる父の英才教育を受けて彼もDIYカスタムにこだわっており、自宅で過ごす時間は2階の住居スペースよりも1階のガレージが大半。時間を見つけては、愛車に手を加えるのが日課となり、ゴールドのBBSホイールもホームセンターで塗料を購入してフロントとリアで異なる塗り分けを施してペイントするなど、DIY作業としてはかなりハイレベルの域まで攻めている点も特筆物だ。

1991 CHEVROLET CORVETTE

カスタムも去ることながらドライブも大好きで、時間を見つけては親子ほど年の離れた先輩たちが居るコルベット仲間と共にツーリングなどに参加するのが至福の時。圧倒的な低トルク志向のL98最終進化系となる91年型はTCSやレブリミットの設定がなく、カタログ数値では計り知れない体感的なダイレクトさ、そしてマニュアルシフトでそれを意のままに操る感覚がとにかく刺激的。そんな荒々しさと獰猛なエギゾーストノートが、幼い頃に父の横に乗せてもらい体に染みついた懐かしい感覚を呼び覚ましてくれるとのこと。

現行モデルの快適なスポーツカーじゃ物足りない。このマニュアルモデルのC4でしか体験できない〝トルクで乗り回す〟感覚の世界感を、たくさんのコルベット仲間に支え、見守られながら楽しんで行きたいと語る眼差しがイケメン過ぎて、思わずドキッとしたのは、ここだけの話である。

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BBS LM133のフロント17×9J、リア18×10Jはインナーリムをホームセンターで仕入れたゴールドの塗料でDIY塗装

フロントバンパー中央のライセンスカバー加工してラムエア化し、ステルスフォグをセット。BBS LM133のフロント17×9J、リア18×10Jはインナーリムをホームセンターで仕入れたゴールドの塗料でDIY塗装。アウターリムはポリッシュでリムのみ裏組みするギミックも面白い。OBXヘダースにCORSAの乾いたエギゾーストサウンドも実に官能的!

1991 CHEVROLET CORVETTE

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1991 CHEVROLET CORVETTE

MOMO TREK Rステアリングにマニュアルシフトの、ザ・スポーツカー的なコックピットも魅力的。スピーカーの配線引き直し作業を行ない、2DINナビのインストールもDIYで施工。30年近く経過した割にコンディションの良いキャメルレザーのインテリアも赤いボディとマッチしていて好印象。

1991 CHEVROLET CORVETTE

エアクリーナーボックス加工にK&Nハイフローエアフィルター、スロットルボディクーラントバイパスの加工により冷却効果を高めるとともに、スロットルエアフォイルインジェクターの容量を24lbアップして噴射量も高めている。さらにはMSDプラグコード、NGKプラグと、すべてDIYで手を加えながらL98エンジンにアレンジを加えている。


取材協力:ホテル&リゾーツ長浜
HP:https://www.daiwaresort.jp/nagahama


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載

コルベットは非日常へと連れ出してくれるオモチャ

1969 CHEVROLET CORVETTE STINGRAY

1969 CHEVROLET CORVETTE STINGRAY
OWNER:KOICHI HATANAKA

CORVETTE CHRONICLE

20年先を見据えて30代の時に購入した想い入れ深き一台

20代の頃はC3といえば80年型から82年型の後期モデルに憧れを抱き、アイアンバンパーなんてせっかくの美しいボディラインが台なしとさえ思っていた。しかし、歳を重ねるごとに、コルベットを知れば知るほどに、その魅力に気づいたと言う畑中氏の集大成が紹介するC3アイアン!

18歳で輸入車修理の道に進んだことでアメ車の虜となった畑中氏。初めて購入したのが78年型Z28カマロ、その後22歳で79年型トランザムと続き、数々のアメ車を乗り継いできた。コルベットに対する憧れはずっとあったものの当時は中古車でも高嶺の花。中々手を出せる代物ではなかった。それでも〝いつかはコルベット!〟を夢見て日々仕事に励んでいたと言う。

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20代の時に憧れていたのは新車で販売されていたC3の後期モデル。その頃はアイアンバンパーなど選択肢になかったと語る。しかし30代になると妙にアイアンに惹かれる様になり、白髪交じりになった50代の自分へ、今から用意しておこうと一念発起して30代の若さで購入した。最初の2年程はメンテナンスやレストアにお金と時間を費やし、ある程度仕上がったところでガレージに保管。その後20年ほど寝かせ、自身が乗ろうと決めていた50歳を迎えたものの、独立開業して忙しい日々を送る中で時間がさけず、4年遅れの54歳にしてようやくエンジンに火を入れたそうだ。

購入してから26年の歳月を経て、その間お互い熟成を重ねてきた甲斐もあり、このアイアンに乗って走ると若かりし頃に苦労したことや楽しかったことなど、様々な想い出に浸れる。エアコンやパワステ、パワーブレーキなどの快適装備は一切なく、ラジオすら取り去ってサイドマフラーが奏でるビッグブロックエンジンのエギゾーストサウンドを堪能しながら、自分の腕力と足の力でドライブする感覚は、まるで当時にタイムスリップしたかの様な非日常へと連れ出してくれると話す。気分が高まって手荒な乗り方もする時もあるが、労わる気持ちで日々メンテナンスを怠らず、ドライブから帰ったら常にガソリンを満タンにしておいて、無事に帰ってこれたことに感謝の気持ちを込めてボディカバーをかけている。

余生を楽しむために30代から準備を進めた畑中氏のC3アイアンは、車道楽最後にして集大成なる思い入れ深き一台と言える。

1969 CHEVROLET CORVETTE STINGRAY

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黒いグリルは69年型の証であり、アイアンバンパーとのコントラストがとくに強調されるモデル。純正ラリーホイールはレストアの際にオリジナル調色した純正ブルーよりもワントーン濃い深みのあるブルーメタリックをリム面に同色コーディネート。タイヤサイズは前後共に235/60R15でKONIショックアブソーバーやウィルウッドブレーキシステムなど、足回りもひと通り手を加えている。

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1969 CHEVROLET CORVETTE STINGRAY

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1969 CHEVROLET CORVETTE STINGRAY

フッカーサイドマウントヘダースクロームサイドパイプはビッグブロックの鼓動をダイレクトに感じさせ、ハーストシフターでギアを入れてパワステなしの純正ステアリングで腕力を使ってクィックに走らせる感覚は実に官能的。ロードスターならではのボディラインを邪魔する純正シートからスッキリしたコブラシートへ換装するなど、フォルム造型美へのこだわりも抜かりない。

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ビッグブロック427cu.in(7.0ℓ)のレーシングスペックを誇るL88エンジンを搭載した69年型C3。超貴重な個体のため、オリジナルエンジンはそのままに各部をオーバーホールして大容量アルミラジエーターに換装。30代の頃にある程度作業を進めた後に50代で燃料系や水回りなど仕上げの手を加えて長い眠りから目を覚まさせた。


取材協力:ホテル&リゾーツ長浜
HP:https://www.daiwaresort.jp/nagahama


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載

オトコ勝りなカスタムでメイクされたタホが相棒

2009 CHEVROLET TAHOE

2009 CHEVROLET TAHOE owner : MIKITY

彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

夢への階段を着実に駆け上がる、彼女のステータスシンボル

ラフカントリー製5インチリフトアップキットにてサスペンションを一掃するとともに、22×12JのRBP製ホイール&33インチのグラディエーターM/Tをインストールして、ストリートリフトスタイルへとメイクされたタホ。そんなワイルドかつボリューミーなフォルムとは対照的に、ポールダンスで鍛え上げたスレンダー美女が、オーナーであるみきてぃさん。

購入したのは2020年の3月で、それと同時にカスタムも施工したため納車したばかり。これまでにアメ車に乗る女性とは数多く出会ってきたが、ここまでオトコ勝りなスタイルに仕上げて乗ろうという女性はそう多くはない。キッカケはインスタグラムで目にした写真。「何気なくインスタを見ていた時にアメリカの人が投稿した写真を見掛けて、それがあまりにもカッコ良くて」という彼女。ひと目見てそういった感情を抱く気持ちは分かるとはいえ、それを体現してしまう気概には感服するばかり。

2009 CHEVROLET TAHOE

2009 CHEVROLET TAHOE

そもそもサイズの大きいクルマが好きなみきてぃさん。いずれは自身で購入してアメ車に乗るという想いを以前から描いていた。だが、本業であるアイリストとして自立し、それが軌道に乗るまでは…と想いを封印。そして2020年、ようやくそれを現実のものとしたのである。彼女にとってアメ車はまさにステータスシンボル。冒頭でも触れているが、みきてぃさんが今ドハマりしているのがポールダンス。これもインスタで男性が踊っているのを目にしたのをキッカケに、迷うことなく地元のレッスンスタジオへと駆け込んだのが2019年の10月。始めてまだ日が浅いものの、時間が見つけてはレッスンに通い、インストラクターから大会への出場を勧められるほど。

アイリストとして、ポールダンサーとして、自身のやりたいことに貪欲に突き進む彼女にとって、タホはまさに頼れる相棒。

2009 CHEVROLET TAHOE

インスタで目にした写真に一目惚れしてしまった彼女は迷うことなくそれを体現。元々大きなフルサイズSUVをさらにドデカくして颯爽と駆ける。

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ボトムスにはRBP・80R SCORPION(22×12J)ホイールにグラディエーター・X COMP M/T(33×12.5R22LT)タイヤを組み合わせる

サスペンションはラフカントリー製5インチリフトアップキットを用いてハイトしており、そのボトムスにはRBP・80R SCORPION(22×12J)ホイールにグラディエーター・X COMP M/T(33×12.5R22LT)タイヤを組み合わせる。両サイドから突き出すマフラーはワンオフ。これだけの仕様となっているが一番のお気に入りは“ 顔” 。やはりイケメンには敵わない(笑)。

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Thanks:COAST MOTORING
TEL:04-2946-7203
HP:http://coast-jp.com


PHOTO&TEXT:編集部
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載