フルサイズワンを乗せるなら、フルサイズバンしか有り得ない!

2001 CHEVROLET EXPRESS

2001 CHEVROLET EXPRESS OWNER : AKIRA & HOWL

Wonderful VAN Life -素晴らしきバン生活-

総重量69kgと成人男性と変わらない体重で、綺麗なモフモフのホワイトヘアで身を包んだグレートピキニーズのハウル君(4歳)。大型犬と行動を共にするのに国産ワンボックスじゃ役不足。フルサイズバンを乗り継ぐ理由はそこにある!

ハウル君がくつろげる様に車内環境を最優先!

近所を散歩すれば、通りすがりの人に「可愛い♡ 白クマですか!?」と真顔で聞かれ、小さい子供には「背中に乗りたーい!」とせがまれる、愛されキャラのハウルくん。関西近郊のアメ車イベントやミーティングにも意欲的に参加しており、誰にでも懐く温厚な性格からアメ車乗りたちにファンも多い。そんなハウル君をいつも大きな綱を引いて連れて歩くのが、2020年の3月にエクスプレスに乗り換えたばかりのアキラさんだ。2019年の56ビーチミーティングや、滝畑ダムBBQクルージングにも参加しており、ラムバンから乗り換えたとの噂を聞きつけて取材をお願いした次第だ。

2001 CHEVROLET EXPRESS

2001 CHEVROLET EXPRESS

話を聞くと、エアコンの吹き出し口が少なく太陽光を直に受けて熱がこもりやすい黒のラムバンだと、とくに夏場はハウル君が脱水症状を起こしかねないと兼ねてより心配していたのだとか。実はハウル君を迎え入れる前から大型犬のバーニーズを2頭飼っており、暑さに弱い犬種だったため愛犬たちを連れて走る際は常に暑さ対策を徹底していたとのこと。夏場の車内温度に関してはシビアなライフスタイルだけに、クルマを選ぶ際はエアコンの効きが最重要項目なのだ。乗り換えたエクスプレスはフロントとリアエアコンのみならず、セカンド上部やサイドにまで拭き出し口が設けられており、LTグレードの恩恵をフルに発揮。そこが購入の決め手となった。

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また、セカンドキャプテンと運転席の間が想定外に大きかったことも嬉しい誤算となり、ハウル君もこのスペースが気に入った様子。実は緊急事態宣言で自粛期間が長かったこともあり、撮影当日が初めてハウル君を乗せてエクスプレスで走った日となったが、もう何年も乗っているかの様に、この場所が自身の特等席と言わんばかりにご満悦の様子。ハウル君がど真ん中で寝てもキャプテンシートに大人が座れるロング&ワイドキャビンなサイズ感もエクスプレスならではの魅力であり、友人や家族、そして愛犬を乗せてどこにでも出かけられることがアキラさんのライフスタイルをより豊かに彩る。ピューターのエクスプレスはハウル&アキラさんの新たなパートナーとして、これからもたくさんの想い出づくりをサポートしてくれる力強い相棒となった。

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BOSEのスピーカーを標準装備しており、今となっては貴重な純正備え付けのVHSデッキに懐かしいカタチの初期型フリップダウンモニターまで完備する上級グレードのLT。DVDデッキに交換してモニターを新調するのも良いが、あえてオリジナルをストックするのも粋であり、悩ましいところだ。

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イマドキのミニバンなら当たり前かもしれないが、90年代から2000年代初期までのフルサイズバンは、エアコンと言えばフロント、そして後部座席の2カ所が一般的。しかしこのエクスプレスには2列目、3列目の上部とリアゲート上部、さらにはサイドからも心地よい冷風が広大なキャビンを一瞬にして冷却してくれる。これにはハウル君もご満悦の様子♡

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写真は2019年の56ビーチミーティングで撮影した際のもの。アメ車歴は6年で、正方形の窓が付いた豪華コンバージョンの02年型ラムバンミディアムを経て、写真の03年型ミディアムへと乗り換え、2020年の3月にエクスプレスと、フルサイズバンばかりを乗り継ぐ生粋のフルサイズバンフリークなのだ。大型犬にはフルサイズがマストであり、むしろそれしか選択肢がないと断言していた。


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載

いつかはアメ車、そして家もアメリカンホーム、夫婦共通の夢がついに実現!

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これが俺たちのAmerican Life
アメ車と一緒に素敵なアメリカンライフ
2012 TOYOTA TUNDRA / 2012 FORD ECONOLINE
OWNER: さくちゃんファミリーさん

せっかく手に入れるなら本物仕様に、こだわりのアメリカンホームを手に入れる!

夫婦揃ってフルサイズのアメ車を所有しキャンピングトレーラーも備える、さくちゃんファミリー。自宅は本場アメリカのスタイルをリアルに再現するジェネラルアメリカンホームに依頼し、夢のガレージ付きマイホームを完成させた。

夢を夢のまま終わらせない、追い求めた理想の家庭

2019年開催されたアメマガキャラバン三重に、タンドラに7m近いキャンピングトレーラーを牽引し参加してくれた、さくちゃんファミリー。連結したその大きさを見て、誘導する戦意を失いコッソリ影に隠れたことを今でもハッキリと覚えている(笑)。だからこそ、200台を超える参加者の中でも記憶に残る一台だったのは確かだが、奥様もエコノラインを所有し、時に牽引状態のタンドラも平気で運転するというツワモノで、さらに周りの友人達いわく「自宅が凄い」とまで言われたら、見たくないわけがない。

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ということで、早速訪れたさくちゃん邸。2016年に完成した住宅は、本場アメリカのデザインを取り入れ、建具や細かなディティールまでをリアルアメリカを追求した住宅を建設することで注目のハウスメーカー「ジェネラルアメリカンホーム」で建てたもの。そこに2台のアメ車が入るガレージと、2019年9月に購入したキャンピングトレーラーも駐車させられる広大な敷地はまさに圧巻。正面左手にはウッドデッキを備える庭もあるから、とにかく広い広い。

誰もが憧れるアメリカンライフを送るさくちゃんがここに至るまでには、夫婦共通の趣味があり、一緒に夢を追う純粋な思いがあって実現したものである。

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アメリカの住宅の典型でもあるラップサイディングの外壁は、奥様のこだわりでもある。ウッドデッキが備わり人工芝などで敷き詰められた庭は、子どもたちの遊び場でもあり、友人たちとのBBQ会場ともなっている。194A0057

夫婦のキーワードはアメリカ、この環境は一緒に作り上げた宝物

根っからのアメリカ好きのさくちゃんは、昔からカルチャーにハマり、クルマも絶対にアメ車、家もいつかはアメリカンなスタイルに住みたいと、生粋のアメリカンライフを夢見ていた一人。それを見事実現し、現在の環境を得るためには奥様の理解も必要だったはず。ではどうやって奥様を味方に付けたのかと、その秘策を聞くと「秘策も何も、そもそも奥さんもアメリカが好きで、共通の趣味が合って一緒になりましたから(笑)。ガレージに並ぶ雑貨の一部は、奥さんのコレクションも多いですよ」と、横で話を聞く奥様も照れ笑い。そう、奥様も負けじとアメリカ通で、一緒にアパートに住んでいただいぶ昔から、二人で「いつか住むマイホーム」に飾るアイテムについて話し合って収集したり、新婚旅行はアメリカに行こう(実現済)など、夫婦の絆はアメリカがキーワードなのだ。

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大きな転機となったのが、夫婦でクルマのイベントに行ったとき。そこにブースを出していたのが、「ハウスメーカー」のジェネラルアメリカンホームだった。「クルマのイベントにハウスメーカーが来てることにビックリでしたけど、そのチラシを見てさらにビックリ。二人が夢見ていた理想の家がそこにあったんです。自由設計で、細かい仕様もリアルアメリカのデザイン。すぐに内覧会に行って、建設をお願いしちゃいました。クルマのイベントに行って家を建てることを決めた感じです(笑)」。

そうして建てられたビルトインガレージには、展示を心待ちにしていた夫婦のガレージグッズがタップリ並び、時には二人のお子さんの遊び道具にもなっている(高価とも知らず…)。そして週末ともなれば、ここは知人友人で大賑わい。それも夫婦が思い描いていたアメリカのある風景だ。

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自慢のガレージはエアコンも完備し、奥にはフローリングが敷かれたリビングスペースを作り、夫婦のコレクションを眺めることができる趣味空間となる。撮影当時も友人が訪れ、カフェに早変わり。

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建具や装飾はもちろん家具もアメリカ製で統一、生活動線を1階にまとめて利便性を高める

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大きな吹き抜けを備えた開放的なリビングは、夫婦の理想の空間。ソファなどの家具はアメリカ製のアシュレイで統一。キッチン家電も奥様が海外製を揃えている。キッチン手前には夫婦それぞれのワークスペースも備え、ここは各自自由なスタイルでデコレーション。リビング、キッチン、ランドリー&バスルーム、ウォークインクローゼットといった部分は一階に集約して、各扉を開ければ周回できるようにしている。セントラルヒーティング設計。

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3室ある2階は将来的に子供部屋となる予定で、現在は来客用またはフリースペースとなっている。壁紙も海外から取り寄せ、各部屋が違った彩色になっているのも特徴的。2つあるトイレは、1階がアンティーク系でまとめ、2階はポップな壁紙と色使いで遊び心ある空間だ。

トイレで遊ぶのは真似したい!自宅のトイレをDIYしてみる?

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2012 TOYOTA TUNDRA

2012 TOYOTA TUNDRA、2012 トヨタ タンドラ

2012 TOYOTA TUNDRA、2012 トヨタ タンドラ

フューエルの20インチで、キャンディレッド&ゴールドリーフでペイント

「アメ車=フルサイズ」、「アメリカといえばピックアップトラック」と言うことから、2012年型タンドラを新車で購入。以前までは奥様と同じ空港職員だったが、現在はタンドラの開発に携わる職に就いていることも、タンドラを選んだ理由だ。ホイールはフューエルの20インチで、キャンディレッド&ゴールドリーフでペイント。ガレージにギリギリ収まるプロコンプショックで5インチのリフトアップを施している。

2012 FORD ECONOLINE

2012 FORD ECONOLINE、2012 フォード エコノライン

子供と一緒にゆったりドライブできるようにと、奥様用の愛車はサバナ、ラムバンと乗り継ぎ、半年前に12年型エコノラインを購入。フルサイズともなれば、奥様にとって運転も大変かと思いきや、空港職員として特殊車両のハンドルを握る経験もあることから「これぐらいなら全然平気です」とサラリ。キャンピングトレーラーを牽引しての運転も「仕事で慣れてますから」と。人は見かけによらぬものです。

全長6.7mのキャンピングトレーラー「Jayco JAY FLIGHT 174BH SLL BAJA」

全長6.7mのキャンピングトレーラー「Jayco JAY FLIGHT 174BH SLL BAJA」

全長6.7mのキャンピングトレーラー「Jayco JAY FLIGHT 174BH SLL BAJA」

全長6.7mのキャンピングトレーラー「Jayco JAY FLIGHT 174BH SLL BAJA」

全長6.7mのキャンピングトレーラー「Jayco JAY FLIGHT 174BH SLL BAJA」。家族で快適に海や山でレジャーをしたい夢もあり2019年9月に購入。ソーラー発電、エアコン、キッチン、シャワー、トイレも備わり、断熱性能も高く快適性は抜群。友人が自宅に訪れた際には、ホテル代わりにもなるという。


Special Thanks:General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】
所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp


Photo:古閑章郎
Text:相馬一丈
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載

-アメカルにまつわるエトセトラ- #4「偉大なるスペースファンタジー」

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et cetera about AMERICAN CULTURE -アメカルにまつわるエトセトラ-
#4「偉大なるスペースファンタジー」

いよいよお題はクルマから大きく離れます。以前、「アメ車にまつわるエトセトラ」という連載をさせていただいていたのですが、今回は担当編集K君より、「タイトルは“アメ車”じゃなくて“アメカル”でいきましょう」との提案。実はK君も私もクルマと同等以上にサブカルが大好物にて否はありません。そして連載も第4回。いよいよ座も温まってきたところで…スターウォーズ(以下SW) です。

SWはご存知だと思いますが、その印象は年代によって結構温度差があるのかなぁと想像します。なにせ1作目である「エピソード4」の公開が40年以上も前ですから、アラフォー以下な世代にとっては「なんか昔っからやってるみたいね」くらいの感覚かもしれません。ところが我々…アラフィフ以上の世代にとっては違います。プリクエル(前日譚)トリロジー終了から10年後、最後の三部作であるシークエル( 後日譚) トリロジーの一発目である「エピソード7」が公開された2015年。普段は映画の話なんかしない知人より「SW観た?」と聞かれ( それも何人も!)、驚きました。そのくらい、我々の映画魂にインパクトを刷り込んだ作品といっても過言ではないのです。

ハリウッドの巨大バジェットによる制作ということで、当時としては画期的な絵作りだった事も熱狂的ファンを生んだ一因ではありますが、軸は練り込まれた様々なアイデアにあったと思っています。それまでの「宇宙映画」というとほとんどが「地球人vs宇宙人」。すると「リアリティ」という障壁が邪魔をして作る側も観る側も「子供向け」というレッテルを貼りがち。

ところがSWでは冒頭に挟み込まれる「遠い昔、遥か彼方の銀河系で…」という有名な1行で全ての障壁を取っ払います。場所も時も我々とは全く関係ないので何でもあり。「SW世界」でのつじつまさえ合っていれば良い。つまり「サイエンスフィクション」のSFではなく「スペースファンタジー」のSFなのです。また、それまでの「宇宙モノ」といえば、体にぴったりとフィットしたラメラメスーツが定番でしたが、SW…特にオリジナルトリロジーでは、道着をベースにしたといわれているルークのコスチュームや、カウボーイ風のハンのコスチュームなど、それぞれのキャラに合ったスタイリングは40年たった今見ても古さを感じさせません。更に、ダースベイダーやストームトルーパーなどヴィランがヒーローに勝るとも劣らない人気を得たのも、その後の映画作りに影響を与えた特徴。

そんなこんな、この作品は語りだすとキリがないのもファンをつかんで離さない牽引力です。そういえば、ジョン・ウィリアムスによる音楽が素晴らしいのもSW。オープニングでロゴの登場と共に鳴らされるファンファーレを聞くと、脳内の扉が開かれる気がするのです。

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TEXT & ILLUSTRATION : JIN HATTA
アメ車マガジン 2020年 6月号掲載

2台のJLラングラーアンリミテッドを存分に走らせて使ってみた!

[vc_row][vc_column][vc_column_text]JLラングラー

ONロード インプレッション
TEST DRIVE / JL WRANGLER
WRANGLER UNLIMITED SAHARA / WRANGLER UNLIMITED SPORT

想像以上の進化により弱点だった部分を払拭!フィーリングが心地良い

時代に合わせるように…しかし完全に迎合することもなく、世代ごとに性能のレベルを段違いに磨き上げてきたジープ・ラングラーのオンロード・パフォーマンス。さらに本格派としての機能についても停滞せずに進化させているのは当然だが、今回の〝JL〟は一体どう変わったのか?パワーユニットがそれぞれ異なる2台のアンリミテッド(サハラ・ローンチ・エディション/スポーツ)を存分に走らせて使ってみる![/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

本格派のリズムの中でオン走行の快適性をアップ

ここ最近のラングラーは、フルモデルチェンジした時はもちろん、細かい改良の時でも、オンロード性能…とくに快適性のブラッシュアップが目覚ましい。新型ラングラーでも、誰もがそれを感じ取ることができるレベルへと引き上げられた。とはいえ、先述したとおり、ラダーフレーム構造&リジッドサスペンションから構成される乗り味がベースにあるのも事実。乗用車やスポーツカーに浸ったユーザーからすると「これで良くなったの?」と感じるところは否めない。

そう、捉え方次第で評価は分かれることを、まずは知っておいて欲しい。ちなみに、初代ラングラー(YJ型)からその乗り味に感激していた筆者は、言うまでもなく、新型のオンロード性能をすこぶる高く評価している。

なお、今回オンロードのテストドライブに持ち出したのは、共に4枚ドア/アンリミテッドだが、スポーツ(直4/2.0ℓターボ/17インチATタイヤ)、サハラ(V6/3.6ℓ、18インチHTタイヤ)という2台だ。その進化は、先代のJK型ラングラーユーザーが期待したとおりの内容だ。つまりここが良くなったなら…と思っていたポイント(あえてマイナスとは呼ばない)ばかりが改良され、しかも実際の進化の度合いは期待を大きく上回ったものだ。

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エンジンの違いは後述するとして、まずは共通しているところから。走り出してすぐに気付くのは静粛性の高さ、そしてジェントルな加速性能だ。アクセルを踏み込めば、ストレスを感じさせることなく2.2tオーバーのボディをサッと発進させたかと思うと、8速ATがトルクバンドを適切にセレクトして、アクセルペダルの踏み込み量に応じた加速をする。もちろん、そのパワーとフィーリングは、2つのエンジンで味付けの違いはある。だが、新型が目指したフィーリングである〝ジェントルながらパワフルさもある〟というコンセプトは、両ユニットとも同じと考えていい。そして、ユニット自体の静粛性も高い。ギアが存在するハードウェアから発生していたノイズは抑えられ、風切り音の方が耳に届いてきてしまったほど。オープンボディであることを考えると、とても上出来だ。

そのステアリングフィールも大きく変わった。オンセンターに曖昧さがあったラングラーのステアリングフィールゆえ、経済性を求めるために採用した電動パワーステアリングによって、それ以上に悪化しても気にならないだろうと思いきや、オンセンターの遊びと言える部分は整えられており(なくなってはいない)、何よりも操舵感が生まれていた。それは速度域に応じて的確なアシスト量を提供してくれるため、とくに高速走行域では、後で述べるシャシーの直進安定性を助長してくれる。

驚くべきことは取り回しがしやすいこと。これまでのラングラーではUターンの際に切り返しが必要かなと思われるシーンでも、切り返すことなく向きを変えられたのだ。スペックを確認してみると、それもそのはず最小回転半径が、先代の7.1mから6.2mと0.9mも小さくなっていた。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]JLラングラー

ラングラーに最適なチューニングで、どちらのエンジンにもアドバンテージが!

コーナーや高速域の走りを安定して走れる傾向に

乗り心地については、サスペンションのストローク量を生かしながら、動きをスタビライザーとダンパーによって的確に抑制。どちらかといえば、余計な動きを嫌ってサスを動かさない方向にあった先代に対し、新型はしなやかに動かしながら抑えるところは抑えるといったチューニングが施された。タイヤとのマッチングは、スポーツの17インチA/Tタイヤにはコトコトとした動きがあるが、一方のサハラの18インチH/Tタイヤではしなやかさが増幅されている印象を受けた。これはサイズだけでなくタイヤのキャラクターも要因にあるため、タイヤ選びの際は参考にしてもらいたい。

コーナーでは、ロールさせてタイヤに荷重を掛けながら、しっかりとドライバーにグリップ感を伝えてくる。これがワインディング走行に愉しさを生みだす。ちなみに先代までの2WD(FR駆動)時は、コーナーの進入速度が高いとアンダーステアへ導くことで危機回避を促していた(これは一般的)が、新型ではそもそも挙動の乱れ自体が少なくなり、そうしたアンダーステア傾向はおきにくい。むしろフルタイムモードを備えたこともあり、FRでオーバーステアを感じることさえある。ただし、それはウエット路面かつA/Tタイヤ(スポーツ)でのこと。程度自体もリアがブレイクするのではなく、あくまで若干感じられるレべルのものだ。

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ここまでベタ褒めであることからお分かりの通り、高速走行での快適性も想像以上だ。誤解を恐れずに言えば「真っすぐ走るようになった」と評価できる直進性を手に入れた。ラングラー流に表現するならば、緊張せずにドライビングできる速度域、つまり、快適なドライビングが可能な速度域を先代から大幅に上げたということ。その際のハンドリングにも曖昧さはないし、挙動に余計な動きを残さないところも好印象だ。

さて、いよいよ2機種のエンジンについて。筆者が個人的に高く評価してきたV6/3.6ℓは、新型搭載にあたりパワーフィールはそのままによりトルクバンドは広がり、扱いやすさを加えた。つまりさらに好印象となった。一方の2.0ℓターボは、意外や意外、低回転域におけるトルクがあって発進から加速するフィーリングに不快なトルク変動はなかった。さらにレギュラー仕様ながら高回転までパワー落ちしないなど、予想外のフィーリングに驚かされた。ターボによるウィークポイントもあまり感じさせない。もちろん、スポーツカーのターボユニットほどではないが、ラングラーへのチューニングとしては最良のバランスだと感じられた。最後に気になる燃費だが、スペック上の数値だけでなく、それなりに走らせても先代よりアップしていることが分かった。もちろんドライビング次第とはいえ、10km/ℓオーバーを引き出せるようになったのは立派だ。特に2.0ℓターボは、高速道路で時速90kmリミットで走行したところ、16.0km/ℓ超えの記録をマークした。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

タイヤ&タイヤサイズ

日本仕様で採用されるタイヤは、銘柄・サイズともにグレードで異なる。スポーツが履くのはATタイプ(取材車両はブリヂストンのデューラーA/ T)でサイズは245/75R17。サハラはHTタイプ(取材車両はブリヂストンのデューラーH/ T )となり、サイズは255/ 70R18だ。

最小回転半径6.2m

ステアリングホイールは〝大径細身〟という機能性の色合いは薄くなったが、デザイン自体はJeepヘリテージのオマージュ。チルト&テレスコピック機能の採用やスイッチの配置を含めイマドキに。フィーリングも良くなり、圧倒的に小回りが効くようになったのも◎。

JLラングラー

トレッド(前・後)1600mm

唐突なロールはなく、グリップ感をきちんとインフォメーションしながら、曲がることができる。足回りのしなやかさと抑制のバランスも良く、乗り心地は悪くない。

ホイールベース 3010mm

各部の見直し・進化により、高速走行時の直進性やパワーユニットの過不足といったストレスはほとんどないと言っても良い。従来のオーナーなら、間違いなく感動するはず。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

縦置きエンジンレイアウトをベースに、センタースルー式トランスファーを採用するため、運転席の足もとに張り出しがあること、国内右ハンドル仕様では左足の置き場に悩むのは相変わらず…。ただし、以前よりブレーキペダル位置の延長といった改良がされている。本格4WD独特の着座位置たるコマンドポジションを、オンロード走行中には強く強制されない。

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Apple/CarPlay、Andorid/AndoridAutoに対応したUConnectユニットを採用。オーディオやメッセージ、マップといったアプリケーションを音声によってコントロールすることが可能。ステアリングのスイッチと併用すれば、ドライビングの妨げにならないのが良い。フロアシフトのスポーツモードだけでなく、パドルシフトのようなギミックがあればなお良かった。

スクエアなボディゆえに視認性が高いかと思いきや、ハードトップが以外に邪魔をする。後方の視認性は、背面タイヤ装着車であるため多少ツライが、リヤシート中央のヘッドレストの小型化によって、従来よりも向上。さらにカメラを採用することでモニタを通しての視認性を手に入れている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]TEXT●吉田直志
PHOTO●浅井岳男[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 3月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

マスタングオーナーたちをウイングオートがサポート

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WINGAUTO & MOCJ [MUSTANG OWNERS CLUB JAPAN]

be high on MUSTANG マスタングが僕らのハートを高ぶらせる!

お店とお客さんという関係性を超えた、一緒になってアメ車を楽しむ仲間!

GM・シボレーの正規ディーラーであり、FORDのグローバルサブディーラーでもあるウイングオート。なぜ異なるブランドを扱うのかと思いかもしれないが、アメ車を多くの人に楽しんで欲しいという気持ちがその根底にあるからだ。

車両の販売、車検&メンテナンス、カスタマイズと、様々なユーザーのニーズに対応するウイングオート。自社のイベント「ウイングデー」の開催もユーザーサポートの一環で、アメ車の楽しさを堪能して欲しいという想いが込められている。だがそれだけに留まらず、マスタング・オーナーズクラブ・ジャパン(以下MOCJ)の活動をさりげなく支えてもいる。

ことの始まりは2015年型のマスタングエコブーストに乗る清水さんが、ウイングオートで車両のカスタムを行なっており、毎年開催されるツーリングを兼ねたミーティングにウイングオートを誘ったこと。全国から集まるマスタングオーナーの、マスタングオーナーによる、マスタングオーナーのためのイベントで、参加台数は年々増加中だ。

MOCJのメンバーは「3年前に石川県で開催したミーティングを開催するにあたり、真っ先に手伝いを申し出てくれたのがウイングオートさんでした。あくまでもグループのイベントで、ショップをPRするためではないのに快諾して頂き非常にありがたかったですね。2019年滋賀県の奥伊吹で開催した時は単なるクルマを並べるだけでなく、ジムカーナの体験も実施しましたが、ウイングデーのノウハウを持つウイングオートさんのノウハウが非常に助かりましたね。万が一トラブルが発生しても対処できる様にキャリアカーを用意していただけましたし、そういったサポートの恩返しではないですが、MOCJのメンバーも積極的にウイングデーやドライビングアカデミーに参加。それを繰り返すうちに信頼関係が構築され、今では当日だけでなく事前に打ち合わせを行ない、参加者にもっとイベントを楽しんでもらうためにアイデアを出して貰えるなど、お店としてのスタンスをではなく『クルマ好きのユーザー目線』で様々なサポートをして頂いているのは非常にありがたいです」と語る。

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ちなみに、MOCJのメンバーのほとんどは第5&第6世代のオーナーだが、ビンテージモデルオーナーももちろん在籍中。ツーリングなどを企画・運営するメンバーに今回集まって頂いたが、住田さんと清水さんは新旧2台のマスタングを所有中。ビンテージとの付き合い方を聞いてみると「屋根のある車庫・セカンドカー・家族の理解」が良好なコンディションをキープするための必須項目で、あとは周りにビンテージマスタングの知識がある人の存在が欠かせないそうだ。実際、後藤さんは自身でメンテナンスやエアコンの取り付けをしてしまうほどで、維持費を抑えるために、地道な努力も必要だろう。

どちらかというとウイングオート=新車というイメージがあり、ビンテージオーナーは近寄りにくい印象を持っているかもしれないが、前述した関係性があるのでどんな年代の車種でもウエルカム。アメリカで人気のある車種は今でも丸々1台フルレストアできるだけのパーツが発売されており、国産の旧車よりもはるかに維持しやすい。それらのパーツの取り寄せ、メンテナンス、レストアにも実は対応可能。気軽に遊びに行けるお店をウイングオートは目指しているので、気軽に相談してみてはいかがだろうか。

アメ車のメンテナンスお任せください【WINGAUTO FACTORY】

正規ディーラーでありつつ 様々なカスタムにも対応!【ウイングオート】

1968 FORD MUSTANG OWNER:住田貴明さん

1968 FORD MUSTANG

1968 FORD MUSTANG

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2007年型を所有するが、2年前にこの1968年型を増車。購入時は西海岸限定のオレンジだったが、兼ねてから計画していたブリット仕様にアレンジ。搭載エンジンは289で、ミッションは4速マニュアルに換装。前後ブレーキはウィルウッドで安全性を向上させている。

1969 FORD MUSTANG OWNER:後藤寛明さん

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1967年型と半年前までこの1969年型を所有。実は67年型は現在修理中で、実はこの69年型は2015年型に乗る清水さんの愛車。DIYでメンテナンスを行なっており、エアコン/パワステ/ATを装備しており、ビンテージカーとは思えない程快適な仕様となっている。

2015 FORD MUSTANG OWNER:清水絵人さん

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2015年型を所有していたが、周りがビンテージを所有したことで自分も欲しくなり、69年型を増車。ちなみに2015年型はかなりカスタムしてあり、GTグリルやラウシュやサビーニのエクステリアパーツを装着。マフラーはJウルフに変更しており、走りを意識したメイクを施す。

MOCJ [Mustang Ownes Club Japan] MEETING

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毎年10月の三連休の中日に開催される、MOCJのミーティング。写真は昨年奥伊吹で開催された時の1コマで、ウイングオートの協力でジムカーナを開催。参加台数は年々増加しており今では100台以上参加。2020年も10月3日に開催されたが、そちらの模様はこちらで紹介しよう!


滋賀県・奥伊吹に日本で一番マスタングが集まった一日【MOCJ Meeting 2019】

新旧マスタングが「滑走路」に大集結!!! マスタングオーナーズクラブジャパン

新旧マスタングが千里浜に大集結!!!【MOCJ MUSTANG Touring 2017】


Thanks:WINGAUTO(シボレー名岐)
TEL:052-409-5434
HP:http://www.wingauto.co.jp


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載

このマスタングのオーナーさんが出した答えはコンバー×ワイドボディ化だった。

2015 FORD MUSTANG EcoBoost Convertible WIDE BODY

2015 FORD MUSTANG EcoBoost Convertible WIDE BODY

be high on MUSTANG マスタングが僕らのハートを高ぶらせる!

コンバー×ワイドボディ〝目立ちたい〟という思いがこのシルエットを構築

「どうしたら個性を出せるのか?」アメ車オーナーであればこの悩みが付きまとう。その答えに辿り着くまでに自問自答を繰り返すが、ビジョンが見えてしまえばあとは仕上げるのみ。このマスタングのオーナー・尾林さんが出した答えはコンバー×ワイドボディ化だった。

誰かと同じでは面白くないそれが原点でここまでに

「免許を取得して最初に購入したクルマはセルシオで、J‐LUGスタイルで遊んでました」という尾林さんだが、カーイベントに出向いて愛車を並べてみると、同じ会場に並ぶアメ車のインパクトの強さに影響を受け、興味は次第にアメ車へと移行していったという。そういうことであれば、まず最初に買ったアメ車が何か気になり尋ねると、クライスラー・クロスファイアだという。その理由は「人気車種だと埋没してしまいそうだから」と、個性を優先して選択。

だがその後、やはり人気車種が放つ魅力に押されて現行モデルのマスタング・ファストバックへと移行。しかしそこでもまたインパクトが足りないと感じる様になり、一年半前に現愛車のコンバーチブルへとスイッチ。これをカスタムすればイベントでも目立てるはずだと着工を開始するのである。

とはいえ、単にボディキットを装着したのでは変わり映えしないためワイドボディ化を図ることを決意すると、そこからは一気呵成に事が進み始めた。まずは核となるフェンダーメイク。ワイドボディ化の波に押され、アフターメーカーから数多くラインナップされているが、チョイスしたのはエクストリーム・ディメンションズのオーバーフェンダー。しかもオーナーが希望したどおりのビス留めタイプ。これを装着することで出幅はフロントが片側で3インチ、リアは片側3.5インチを実現。これに合わせてフロントリップスポイラーにフード、サイドスカート、リアスポイラー、カナードを装着して、ビジュアルはもはや完璧と言えるまでに仕上がった。これなら目立つこと間違いなし。カーショーでもきっとアワードを受賞することだろう。

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フロントリップスポイラーは汎用タイプを組み合わせて製作したということだが、ロッドを仕込むことでスポーティ感がグッと増す。フードはエクストリームディメンションズで大型のダクトとその両側に小さなダクトを備える。サイドスカートとリアのカナードもフロントリップ同様に汎用タイプをアレンジして纏わせている。

ホイールはSKOL・SK-5 の20インチで、フロント11J、リア13J。タイヤサイズはフロントが265/35、リアに275/35を引っ張りで装着

ワイドフェンダーはエクストリームディメンションズ製で、出幅はフロント3インチ、リア3.5インチ

ワイドフェンダーはエクストリームディメンションズ製で、出幅はフロント3インチ、リア3.5インチ

サスペンションにはエアフォースのスーパーパフォーマンスキットをインストール

ホイールはSKOL・SK-5 の20インチで、フロント11J、リア13J。タイヤサイズはフロントが265/35、リアに275/35を引っ張りで装着。そんなボトムスを飲み込むワイドフェンダーはエクストリームディメンションズ製で、出幅はフロント3インチ、リア3.5インチ。デザインはプレーンなタイプではなく、ビス留め仕様でアグレッシブさを強調する。さらにサスペンションにはエアフォースのスーパーパフォーマンスキットをインストールしていることで、極限まで低く構えたシルエットを構築。ワイド化によってこの構えがより際立つ

2015 FORD MUSTANG EcoBoost Convertible WIDE BODY

Owner:尾林啓人


旬のトレンドアイテムにて現行型ラムをアップデート


Thanks:CENTRAL
TEL:0274-24-4541
HP:http://www.automobile-central.com


Photo&Text:編集部
アメ車マガジン 2020年 12月号掲載

初めての愛車がキャデラックデビル!ティーンエイジャーのステキな50’sライフ

1958 キャデラック クーペ デビル、1958 Cadillac Coupe DeVille

1958 Cadillac Coupe DeVille

THE AMERICAN CAR GUY

6歳の時に58年型キャデラックに遭遇して衝撃を受けて以来、憧れのクルマとして一途に思いつずけた。そして、なんと、初の愛車として10代にして念願の1958年型クーペデビルを入手してしまったカーガイのストーリー。

一生の愛車として手に入れた1958年型デビル

「1958年型キャデラックを愛車にするティーン」の取材と聞いた時点では、きっと実際の所有者は父親なのでは?などと、自分の尺度で考えていた。ただでさえ若者のクルマ離れといわれている中で、アメ車という時点でもハードルが上がるのに、ヘリテージな域のフィフティーズ・カーを愛車にするとなると、10代にはとても現実的とは思えなかった…。ところが、今回紹介するオーナーの橋本凛太朗さん(19)に会って話を聞いて納得した。確かに、父親が67年型のキャデラック(88年型と90年型も所有)に乗っているので、環境的にも感覚的にも、古いアメ車になじみやすかったのかもしれない。

1958 キャデラック クーペ デビル、1958 Cadillac Coupe DeVille

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しかし、どんなに環境が整っていても、何となくでは58年型デビルという選択肢は出てこないし、苦労や努力をして所有、維持するには至らない。6歳の時に遭遇したピンクの58年型キャデラックから受けた衝撃が忘れられず、いつか自分も愛車にしたいと想い続けた来たのだ。その純粋な想いは、キャデラックを通して、アメリカそのものを象徴するフィフティーズ・カルチャーにも発展し、ファッションや音楽でも50年代を意識するようになった。ヘアースタイルやファッションにとどまらず、ギターではグレッチを愛機とし、オールディーズなロカビリーをカバーするほど。ティーンにして、そこまでどっぷりとハマった彼にとってこの個体は、一生の愛車という深い思いで所有しているのがステキなのだ。

淡いブルーにも見えるボディカラーは、50’sらしいパステル調のペパーミント。トップのホワイトと、クロームパーツとのコントラストが美しい。コンディションも含めて、全体的にストックをキープしている。エンブレムなどの細かいパーツは、オーナー自身が分解してリペイントしている。そんな所にも一生の愛車への愛情を感じる。

1958 キャデラック クーペ デビル、1958 Cadillac Coupe DeVille

あくまでもデビルが好みで入手。テール部が後方に向かってフェードアウトするエルドラドの方が優美な印象を受けるが、デビルの方が高級車キャデラックとしての重厚感があり、テールフィンもより強調されて50’s感も濃厚。この個体は、ノンレストアでグッドコンディションを保持する、いわゆるサバイバーのような状態なのが素晴らしい。納車日にマイナートラブルが発生し、問題が解決するまでに4ヶ月のお預けをくらってしまったが、現在は難なくドライブを楽しめている。

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搭載エンジンとトランスミッションもオリジナルの365ci(6ℓ)& 3速AT。最高出力は335hpとパワフルな上、ATも3速とあって、60年以上が経過した現代でも、難なく対応できるポテンシャル。最新かつ最強のメカニズムが導入される流石キャデラック!

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ホイールはストックのスチール&ハブキャップ。タイヤは当時の雰囲気にマッチするホワイトリボン(ATREZZO235/75R15)。トランクに収まるスペアタイヤやジャッキは、当時の純正品が保持される。

1958 キャデラック クーペ デビル、1958 Cadillac Coupe DeVille

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ステアリング、化粧パーツ、内張およびシートのファブリックに至るまで、オリジナルの状態をキープしている。 後方にスライドしてか下部に下がる2ウェイのクオーターガラスのパワーウインドーなどの装備も、きちんと機能している。

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ライフスタイルにも50’sを取り込んでいるだけに、オーナーと愛車との雰囲気がマッチしている。リンタロウくんが好感度の高いキャラクターなので、コテコテの50’sにしてカジュアルな印象。とにかく58年型のデビルを愛していて、その知識レベルも相当なもの。


Photo & Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2020年 5月号掲載

-フリースタイルで行こう- #02 ガムボールの超絶カオスな世界

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-フリースタイルで行こう- #02 ガムボールの超絶カオスな世界

「フリースタイルで行こう!」は、アメリカンカルチャーが大好き過ぎる男:石橋秀樹氏がリコメンドするアメリカンなモノを紹介していくというもの。第二回は「おかしなガムボール」というカートゥーンの魅力に迫っていくことにしよう!独特の世界観がとにかくたまらないのです!(^^)!

色んな意味でぶっ飛んでいてお気に入り「おかしなガムボール」がとにかく面白い!

連載コラムの2回目のテーマにしては飛びすぎかな(?)という気もしますが、アメリカ依存症の自分としては、アニメながらも近年で最も刺さった番組として、『おかしなガムボール』をフィーチャー。アメリカ発で世界配信されているカートゥーンネットワークのコメディアニメーションなのですが、とにかくいろんな意味でアメリカンにぶっ飛んでいてお気に入り。

制作はアメリカとイギリスの合同のようでして、2Dアニメーションやクレイアニメーション、ペーパーアニメーション、パペットから3DCG、さらには実写取り込みまで、考えられるありとあらゆる手法が入り混じった超絶カオスな世界観。それでいて不思議と成立している表現力が素晴らしかったりします。アメリカと思われる郊外の住宅地「エルモア」に住むワタソン家と住人たちの日常を描いているのですが、どのキャラクターもぶっ飛んでいて、妙にリアルなアメリカを感じるのです。

キャラクターはルックス的に可愛らしくても、言動やギャグのセンスはかなり尖っているので、好き嫌いがハッキリと割れるかも…。ちなみにアメリカではY7- FV(7歳以上対象)指定。人間の基本感情となる喜怒哀楽において、「楽」に直結する笑いのツボにこそ、その人のキャラクターが最も現れるので、そこを共有できるかできないかが、友達になるならないの決め手にもなると思うのです。

クルマの趣味などは、知識と経験値によって、ある程度方向性が定まるので、歩幅の違いがあっても、同じ感覚で共有できたりします。その点、笑いのツボの違いは、そもそもの感覚に直結しているため、なかなか擦り合わせが成立しないので、タイプ毎や賛否による線引きがどうしても出てしまいます。

そんなわけで、とにかく実際に観て、このアニメの善し悪しを判断してほしい! 世界観にしろギャグのセンスにしろ、かなり独特なので、2~3話は観た方が良いでしょう。英語版がどうかは(?)ですが、日本語の吹き替えのセンスが抜群でして、このアニメの魅力に大きく貢献しています!

主人公の水色の猫、ガムボール・ワタソンは12歳の中学生で、興味のあることは即座に全力で行動するけれど、気が進まないことは完全に後回し。そんな性格には個人的に激しく共感してしまったり。ゲームや動画サイトが大好きで、SNSなどに敏感に反応する現代っ子。おバカで無邪気でわがままゆえに、何かと問題を起こす。オレンジ色の金魚、ダーウィン・ワタソンは、ガムボールの兄弟かつ大親友。元々はペットの金魚だったが、トイレに落ちて海まで流されながら、なんとしてでもワタソン家に帰還するべく、陸に上がり、肺と手足を手に入れる!そんな生い立ちが反映されたネーミングセンスも好き。

基本的にこの二人が中心に話が展開するのですが、可愛らしさと、尖った部分との振り幅も半端なく、ギャップ萌え的な魅力も。ガムボールによく似た青い猫のママのニコルは、頭が良くて身体能力も抜群だけど、怒らせると大変なことになる。それに対して、パパのリチャードは、マイペースでおバカで、食べる事しか頭にない専業主夫。一度ピザ屋で働いた時には、世界が崩壊し、宇宙のバランスまで崩れてしまった!

そんなぶっ飛んだストーリーながらも、家族愛が深かくて、ホッコリするシーンもあって愛せてしまうのです。

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それほどキャラクターグッズはないけど…

ファンになって関連グッズが欲しくなり、色々と探してみたのですが、キッズや女子向けと思われる製品が主流のようで、サンキューショップやパニカムでは、オリジナルの雑貨やアパレルをリリース。でも、立体のフィギュアが少なめで、タカラトミーのガチャになったけど、気にしていた割に見た事なし。今回紹介しているフィギュア系は、なんと、イギリスのマクドナルドのハッピーミールなのだ!

OIP

アメリカ依存症とあって、テレビを観るとしてもアメリカの番組を国内で放映するケーブルテレビ系が基本。たまたまカートゥーンネットワークで観て、瞬間的に気にったのでした。とにかくいろんな意味でインパクトがあるので、一度観れば好き嫌いがハッキリする感じ。それだけに、ピンとこない方には、説明しても魅力は理解できないかも?!

Darwin Watterson

Darwin Watterson
ガムボール同様のフィギュアとして成立しながらも、巻尺機能付き。足の部分がメジャーになっていて、シッポが巻き上げスイッチ担っている。頭というか体の割合が大きので自立が難しい。

Gumball Watterson

Gumball Watterson
主人公のガムボール。サイズ感や質感はいい感じなんだけど、洋服がなぜかいつも着ているセーターと違うため、体型が違って見えて、イマイチ違和感を感じる。キーホルダーなのは嬉しいかも。

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Anais Watterson
ガムボールの妹のアナイスは、天才ゆえに4歳にしてガムボール達よりも学年では上。そんなお利口キャラに見合ったペンシルキャップ。彼女が大好きなパズルも付属。

Tobias Wilson

Tobias Wilson
お調子者で偉そうな態度がイラッとするガムボールのクラスメイト。モコモコしたカラフルなグラデーションの謎の生き物。女子にモテると勘違いしていて、ペニーには嫌われている。

Rocky Robinson

Rocky Robinson
毛むくじゃらでメタル系が大好きなエルモア・ジュニア・ハイの用務員&スクールバス運転手。アニメの中では本物のパペットで登場する。ひょうきんでいい奴だけど、イラっとするほどドジ。

Penny Fitzgerald

Penny Fitzgerald
ガムボールのガールフレンドのペニーは、変幻自在の妖精。普段はピーナッツの殻をまとっている。これは純粋にフィギュアで、羽根は可動、腕はワイヤー入りで変形可能。

Bobert

Bobert
量産型の高性能ロボットで、状況に応じて軍事兵器にまで変身可能。3DCGで登場。ガムボールのことを有機生命体と呼び、愛について理解できない。

Banana Joe

Banana Joe
クラス一のひょうきん者。脇でおならの音を出すことが好き。実際のバナナを使ったアニメーションで登場。このアイテムが、ふさの部分がトリガーで、目から噴水する水鉄砲。

Juke

Juke
ラジカセ人間で、会話がボイスパーカッションのため、周りのものは言っていることが理解できないが、番組では字幕が出る。自分では届かない場所に、VOICE/MUSICの切り替えスイッチがある。

Carrie Krueger

Carrie Krueger
3Dアナグリフで表現される半透明のゴースト。暗くて投げやりな性格で、パンクやホラーが好き。それでいて女子らしい面も持ち合わす。キャラに見合った蛍光素材の小物入れ。

★石橋秀樹
アメリカンホビーショップ「ホットワイヤー」の店主であり、フリーペーパー「イグナイト」の編集人、そしてアメ車マガジンでもライターを行なうなど、アメリカンカルチャーに関する偉人(変人)である。人生は肩ひじはらずに「フリースタイル」なのが信条。

アメ車マガジン 2020年 6月号掲載

マットブラックがワイルド過ぎるラムバン。本気の愛犬家の頼れるトランスポーター

2002 DODGE RAM VAN、2002 ダッジ ラム バン

2002 DODGE RAM VAN OWNER : MIO ISHIDA

Wonderful VAN Life -素晴らしきバン生活-

人や荷物をたくさん積み込んで出かけるためのトランスポーターとしてバンを使う人はたくさんいるでしょうけど、石田家のラムバンは超大型犬を乗せるための頼れるトランポとして大活躍している。5.2ℓV8エンジン搭載、しかもマットブラックにペイントされたワイルド過ぎるラムバンを駆るのは25歳の女子だなのだ!

超大型犬にはラムバンでもちょっと狭いらしい…

フルサイズバンの使い方として、たくさんの人や荷物を載せて出かけるのがメインストリームだろうけど、ここで紹介する石田家では超大型犬を乗せて別宅にあるドッグランに連れているくためのトランスポーターなのだ!

しかも、この2002型ラムバンのオーナーさんは、25歳の石田美緒さん。以前アパレルショップの店員だったこともある美緒さんは、雰囲気もイマドキの華やかなギャルだ。そんな彼女のラムの搭載エンジンは5.2ℓV8。しかもマットブラックにペイントされたワイルド過ぎる仕様。デカくてパワフルなラムバンをもってしても超大型を数頭運ぶには手狭なそうで、家族のクルマと手分けして運んでいるのだとか。

2002 DODGE RAM VAN、2002 ダッジ ラム バン

2002 DODGE RAM VAN、2002 ダッジ ラム バン

2002 DODGE RAM VAN、2002 ダッジ ラム バン

 

自宅の広大な敷地にドッグランを作ってしまう石田家の人々はすごいのだが、それ以上合計9頭(今回は古株の1頭はお留守番)を飼う本気の愛犬家だというところもスゴイのである。ちなみに今回登場してくれたのは、グレートデーン(アポロ)、ミニチュアピンシャー(いちご)、ウルフハウンド(ロッキー)、イタリアングレイハウンド(ライム)、ドーベルマン黒(ジャック)、ドーベルマン茶(アレス)、ピットブル(イヴ)、プレサカナリオ(ルナ)。超大型犬から小型犬までの賑やかな構成。

犬を連れて全国に出かけているそうだが、年に1回は、金沢のペンションを貸し切って犬たちとの時間を満喫するのだそう。そんなドギーライフをエンジョイする石田家にとって頼れる存在なのがラムバンなのだ。

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石田家には人間が6人、犬が9頭という大家族。長女の美緒さんは「犬係」であり、愛犬たちのトランポのラムバンのドライバーということにもなる。5.2ℓV8エンジン搭載のラムバンを楽々と駆る。セカンドカーはポルシェ・パナメーラで、そんな趣向も影響してか、ラムバンのマフラー出口はロリンザーにしていたりする。ラムバンのメンテは、ラムバン専門店でありドッグライフアドバイザーでもある8282スタイルで行なっている。

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自宅から少し離れたところにある別宅には、愛犬たちのための専用ドッグランを完備!これだけ広大なドッグランで駆け回ることのできる石田家の犬たちは幸せだろう。その移動のためのトランポとしてラムバンが活躍しており、とても正しい使い方なのだ。


★ PHOTO:浅井岳男
★ TEXT:木村和博

アメ車マガジン 2020年 8月号掲載

ベース車両はトヨタが放つ生粋のオフローダー【タンドラ TRD PRO】

YAKIMA、タンドラ、オーバーランドテント

OVERLAND STYLE with TUNDRA

やっぱい乗るなら4WD・SUVでしょ!? Enjoi 4wd&SUV LIFE

オーバーランドスタイルでアドベンチャートリップ !!

もっとワイルドにキャンプを楽しみたいって人に打って付けのスタイルが「オーバーランド」。テントを載せた架装スタイルが全世界的に注目を集めているなか、USトヨタ、とくにタンドラを中心に車両販売からメンテナンス、ドレスアップなど、さまざまな側面からユーザーをバックアップしている「コロンブス」タンドラの中でもオフロードに特化したしたTRD Proをベースにオーバーランドスタイルをメイク!

SUV&トラックのカスタムで今もっとも注目を集めているのがオーバーランドスタイル。北米のマーケットでもこのスタイルが急速に浸透しており、2019年のセマショーではこのスタイルを取り入れたデモカーが数多く展示されていただけでなく、オーバーランドエクスペリエンスと銘打って特別展を開催していたほどだから、その人気の高さが計り知れるというもの。

トヨタタンドラ、コロンブス

コロンブス代表の秋葉氏もセマショーを訪れ、会場を見て回った際に、SUV&トラックにアウトドアギアをふんだんに取り入れたデモカーが数多く展示されていた光景を目にして、アウトドアがブームであることを実感したということで、同ショップがもっとも得意とするタンドラをベースに製作してみようと思い立ったそうだ。

用いたベース車両は、タンドラの中でもオフロードに特化したモデルである「TRD Pro」。ボディカラーはTRD Proのイメージカラーでもあるインフェルノ。もちろんサスペンションにはオフロードでの高い走破性を生み出すTRD×ビルシュタイン製リザーバー付きショックが前後に装着されているだけでなく、2インチアップのチューニングコイルもインストールされており、アクティブなイメージを高めるには最適なモデルを選抜している。

今回注目すべきポイントはベッドの架装で、ラックはYAKIMAをセレクトし、その上に載せたルーフトップテントもYAKIMA製。しかもこのテントはPOLERとコラボレーションしたモデルで、カモ柄を採用した特別バージョン。さらにラックの両サイドにはMAXTRAX製のリカバリーボード&ROTOPAX製のガソリンコンテナを装備するとともに、ハイリフトジャッキまでをも装備してアドベンチャー感も満載。

このまま今すぐにでも冒険の旅へ繰り出せる、最新のキャンプスタイルへとメイクされたタンドラに熱い視線が注がれること間違いなし。

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ホイールはTRD PRO専用スプリットタイプの5本スポークブラックホイールを装着し、サスペンションにはTRD PRO専用のサブタンク付きビルシュタインショックがインストールされて、オフローダーとして逞しい足回りが形成されている。

TRD Proに搭載されるエンジンはiFORCE 5.7ℓ V8

TRD製デュアルエキゾーストシステム

TRD Proに搭載されるエンジンはiFORCE 5.7ℓ V8。最高出力は381hp、最大トルクは55.4kg-mを発揮する。マフラーにもTRD製デュアルエキゾーストシステムを装備。図太いサウンドが高揚感を煽る。

アメリカのキャリアメーカー「YAKIMA」とアウトドアブランドの「POLER」がコラボレーションしたルーフトップテント「スカイライズ」

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DSC_6276ラックに載せたテントは、アメリカのキャリアメーカー「YAKIMA」とアウトドアブランドの「POLER」がコラボレーションしたルーフトップテント「スカイライズ」。生地には軽量かつ通気性に優れた210D のナイロンが使用されており、柄はオリジナルの迷彩柄のフューリーカモでデザイン性もバツグン。
★サイズ:収納時(全幅142×全長244×高さ122cm)/ 展開時(全幅142×全長122×高さ42cm)
★重量:52kg
★耐荷重:272kg
★就寝人数:3人
★¥298,000(税別)

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ベッドに設置したラックもテント同様にYAKIMAをセレクトし、そのサイドにはリカバリーボード&ガソリンコンテナを設置。さらにはハイリフトジャッキをも装備することで、道なき道を走破するための準備も万全。


トヨタタンドラ TRD Proらしさをさらに高める演出を実施

オフローダー戦線に再び戻ってきたタンドラTRD Pro

逆輸入車の知名度を押し上げたタンドラの初代とは

ピックアップトラックにも波及 ハイテクデバイスを標準装備 トヨタタンドラ【コロンブス】

タンドラの前身としてフルサイズ市場へと挑戦したのがT100


COLUMBUS【コロンブス】
TEL:042-332-0035
URL:http://www.columbus-japan.com


Photo &Text:編集部
アメ車マガジン 2020年 4月号掲載