コルベットヒストリー①【1953~1962 コルベットC1】

[vc_row][vc_column][vc_column_text]CORVETTE C1、C1コルベット

CORVETTE CHRONICLE

The CORVETTE HISTORY
1953~1962 CORVETTE C1

スポーツカーとしては不十分ながら一定の人気を獲得

欧州のスポーツカーを意識した2シーターのオープンモデルとして53年のデビューした初代C1。搭載エンジンは直列6気筒で、排気量3.9ℓ、エンジン単体の出力は150hp程度と、総合的な運動性能も含め、スポーツカーとしては不十分だった。量産車では初となるファイバーグラス製のボディは、革新的ながらも、安定したクオリティでの供給が構築できずに不評となったが、オープンカーがステイタスだったこともあり、パーソナルカーとしてのニーズにもマッチして、一定の人気を獲得。

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最初のマイナーチェンジでは、283ciのV8エンジンが設定され、1ciに対して1hp(283hp)を達した量産車でもある。58年型では、他のモデル同様に、ヘッドライトには初めて4灯式が採用され、クロームを多用したグリル周辺のデザインも一新し、アメリカらしさと、コルベットとしてのオリジナリティがフォーカスされる。61年からは、リアのデザインがC2に受け継がれる「ダックテール」で一新。丸型のテールレンズは、以降コルベットを始め、他のシェビーでも伝統的に採用。

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実際のセールスでもそうだが、C1というと、とにかく58以降の後期に人気が集中。クロームを多用したリッチでエレガントなルックスで、フィフティーズアメリカンの象徴的な存在としても定着。メカニズムや、実際の乗り味など、スポーツカーとしては物足りない面もあるが、様々な点で、初代は別格的な人気。そのため、オリジナルに則ってレストアするだけでなく、ハイダラーな予算を投じるハイテックコンバージョンなど、ホットロッドのフィールドでも不動の人気モデルとなっている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]CORVETTE C1、C1コルベット

CORVETTE C1、C1コルベット

CORVETTE C1、C1コルベット

ヨーロッパのスポーツカーを意識しつつも、よりロングノーズ&ショートデッキで膨よかなフォルムにアメリカらしさが溢れる。歯並びの良いクロームグリルはいかにもレイト50’s。湾曲したウィンドシールド、コンバーチブルのみでのラインナップはC1ならでは。

CORVETTE C1、C1コルベット

CORVETTE C1、C1コルベット

大型のスピードメーターをメインに、大小4連装メーターで構成するクラスター&ダッシュは、航空機を思わせる。センタートンネルまで伸びるデッキからシートにかけてのデザインは、レトロにしてモダンな独創的。

CORVETTE C1、C1コルベット

設定エンジンは、初期は235ciによる直列6気筒。57年からは283hp を発揮する283ciのV8。61年には327ciが追加。オプションのインジェクションでは360hp を発揮する。リーフサスペンションによるソリッドアクセルという点で、スポーツカーとしては不満を感じるが、その反面、ドラッグレースでの支持は高い。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]コルベットヒストリー②【1963~1967 コルベットC2】

コルベットヒストリー③【1968~1982 コルベットC3】

コルベットヒストリー④【1984~1996 コルベットC4】

コルベットヒストリー⑤【1997~2004 コルベットC5】

コルベットヒストリー⑥【2006~2013 コルベットC6】

コルベットヒストリー⑦【2014~2019 コルベットC7】[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]PHOTO:AKIRA ISHII
TEXT:HIDEKI ISHIBASHI[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2020年 8月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

アメ車マガジン2021年1月号 絶賛発売中!

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巻頭特集では弊誌主催イベント「アメマガミーティングZ」をフィーチャー。

5回目となる同イベントも回を重ねるごとに参加台数と出展ブースが増えており、今回も200台を超すアメ車と出展ブースが会場を華やかに彩った。そんな会場の様子を余すことなくお伝えします。

さらに第二特集では「ビンテージ・アメリカン」をフィーチャー!

現代のクルマにはない特徴あるデザインはビンテージモデルならでは。独特な色気は時代を経ても衰えることはなく、より輝きを増すばかり。そんなビンテージ・アメリカンの魅力を徹底詳解。

その他にもアメリカンカルチャーをテーマとしたコラムや各種イベントなども網羅しているので2021年1月号もお見逃しなく!

最新号はこちらから

-アメカルにまつわるエトセトラ- #2 『ザ・リアルカーガイ』

et cetera about AMERICAN CULTURE -アメカルにまつわるエトセトラ-
#2「ザ・リアルカーガイ」

話題の「フォードvsフェラーリ」。アメマガ読者諸兄でもかなりの方がご覧になっているのではないかと。私も公開初日に観賞しました。迫力のレースシーンに手に汗握り、ハッピーエンドとはいかないリアルストーリーに胸を熱くしました。自身、劇場と配信を合わせて年間200本近くを観賞する映画好きでもあるのですが…自動車映画はあまり観ません。「フォードvsフェラーリ」の予告を観た時も「タイトル直球過ぎ」と軽く引いたのですが、その印象はマット・デイモン扮するキャロル・シェルビーの姿を見た瞬間「これ絶対面白いやつじゃん」に変わり、封切りが待ち遠しくなったりするので単純です。

さて、キャロル・シェルビー。アメ車好きの皆さんなら聞き覚えのある名前かと思われます。「シェルビーコブラ」や「シェルビーマスタング」などなど、マニア垂涎なモデルに名前を冠されたアメリカ自動車業界の巨星。まだ映画をご覧になっていない、そもそもキャロル・シェルビーについてよくご存じでない方のために簡単に彼の足跡をご説明すると…( 映画のネタバレも含みます)

第二次世界大戦後、養鶏場経営の傍らに参戦していた草レースで頭角を現した彼は、最終的にルマン優勝にまで登り詰めますが、持病の心臓病によりレーサーを引退。今度はコンストラクターとして伝説のハイパフォーマンスカー「シェルビーコブラ」を誕生させます。そしてコブラへのエンジン供給で関係のあったフォードに要請され、誕生間もないマスタングのスペシャルモデル「シェルビーマスタング」を制作。さらにレースモデル「GT40」にリメイクを施しフォードが切望していたルマンでの優勝を達成…と、ここまでが「フォードvsフェラーリ」で描かれた時代。その後、フォードとキャロルのパイプでもあったリー・アイアコッカがフォードからクライスラーに移ったことから、今度はクライスラーのために次々とスペシャルモデルを産み出し、最終的には「ダッジ・バイパー」を誕生させます。「現代版コブラ」とも呼ばれるバイパーですが、正に「そのまま」といっても過言ではない成り立ちだったわけです。その後、フォードと復縁(?)した彼は共にGT40やコブラのリブートモデル誕生に関わりながら、2012年にその華やかな自動車人生の幕を閉じたのでした。

表面をかいつまんだだけでも綺羅星のような彼の人生ですが、自身が心臓病や移植手術で苦しんだことから、自身の名を冠した心臓病財団設立や慈善団体への継続的な寄付も行なうなど慈善家の一面も。テンガロンハットを好み( テキサス出身!) しわくちゃな笑顔で写真に写っている彼を見るにつけ、「カーガイ」ってこんな人のことを指すんじゃないかと思わずにはいられないのです。

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TEXT & ILLUSTRATION : JIN HATTA

アメ車マガジン 2020年 4月号掲載

華麗なるビンテージ・ダッジ

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不動のDODGE
Immortal Dodge Soul ダッジの魂に魅了される

ここからは、よりダッジらしい、キャラクターの濃いビンテージ・ダッジを紹介していこう。他ブランドとは一線を画す、アメリカらしいダッジの名車たち。一度その魅力にハマると、他では満足できなくなるのだ。

アメ車らしいアクの強いキャラクターの「ダッジ」

数あるブランドの中でも、セールス面では微妙ながらも、明確なキャラクターを保持して根強い人気を誇る「ダッジ」。09年にはトラックや商業車のラムが単独のブランドとして独立したが、クライスラーの中でも主力ブランドとして、人気モデルを数多くラインナップする。

70年にデビューしたチャレンジャーや68~69年型のチャージャーなどは、アクション映画のヒールの愛機として数多く採用され、現車の持つインパクトのあるキャラクターともシンクロして、ダッジのカッコ良さがアピールされている。シボレーやフォードのようにフレンドリーとはいえないが、特に黄金期のモデルたちは、手間とコストのかかる質実剛健でタフな造りであったりと、イメージとは異なる誠実さも感じられる。

近年ではV10エンジンを搭載するスーパースポーツであるバイパーや、そのV10エンジンを持つ4輪バイク、トマホークをリリースするなど、型破りなアプローチも得意。ナンバー1になれるだけの実力は備えていなくとも、「オンリー1」として愛される魅力に溢れたブランドとして、熱心なファンが多い。

それだけに、他のブランドに比べて、ブランドに対するアドバンテージを主張するファンが少なくない。個性の強い、場合によってはアクの強いブランドとあって、その魅力にハマるまでに時間がかかることもあるが、一度その魅力にハマると、他社モデルでは満足ができなくなるなど、ドロ沼的に魅力にハマるケースが目立つ。画像や情報はネットを通じて大量に入手できるが、ダッジの奥深い魅力は、現車に触れてこそ感じ取れる繊細な部分だったりする。

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IMG_9984[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]アウトローでタフなイメージを持つ第二世代チャージャー

ダッジの象徴的なモデルの70年型チャレンジャー

スペシャルパッケージの超激レア限定車チャレンジャー Mrノーム50周年記念のGSS

ストリートにおける最強・最凶の毒蛇 ダッジバイパーGTS

よりインパクトのあるスタイルの71年型チャレンジャー

ラムの先祖であるDシリーズ、70’sなカラースキムもGood!

最速を誇るマッスルカーの頂点として君臨するダート

アーリー60’sのMOPARの主力車 独特のスタイリングが眩しいポラーラ

カスタムVANのムーブメントのけん引役、ダッジが放つメーカー純正カスタムVAN

4ドアのコロネットを絶妙にアレンジ、マッスルカー的なアプローチの秀作[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]文/編集部[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2020年 3月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

SUV未満セダン以上、隠れた魅力キャデラック×ステーションワゴン【CTSスポーツワゴン】

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY、2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー

2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY

SUVはデカ過ぎる、かといってセダンでは荷物が積めない。そこで選択肢になるのがステーションワゴン。同カテゴリーですぐ名前が挙がるのはダッジ・マグナムだろうが、目下大注目なのはキャデラック初のステーションワゴンとして2010年に日本デビューした、CTSスポーツワゴンだ。埼玉のSICではプチブームが到来中!?

CTSセダンと全長ホイールベースは同じ

SUV&ピックアップトラックが全盛のアメリカではあるが、突然のようにしてステーションワゴンを世に送り出す。読者にとってお馴染みのモデルといえば、ダッジ・マグナムであり、クライスラー・300Cツーリング(日本限定)だろうか。だがもう一台、2000年代に入ってから登場したステーションワゴンを忘れてはならない。2010年から日本正規販売された、キャデラック・CTSスポーツワゴンだ。

当時のメーカーモデル発表では「SUVユーザーが、高級ワゴンに戻ることを狙った」と語られたように、ターゲットはSUV購買層で、CTSセダンと全長・ホイールベースは同サイズながら、広いラゲッジスペースを備えるのが最大の特徴としてアピールされた。だが本国では「ステーションワゴンは荷物が積めない」を理由に、CTSスポーツワゴンを含め同カテゴリーモデルはいずれも短命に終わっている。

2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY、2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー

だがしかしだ。現在の中古相場価格を見ると、かなり狙い目なのがわかる。アメリカで荷物が積めないと言われようが、日本ではステーションワゴンの文化は根強くあり、SUV未満セダン以上を求めるユーザーは多い。しかも2代目に進化したCTSをベースにしたデザイン、「キャデラック様」ならではの充実した装備は、マグナムや300Cツーリングを圧倒する。セダンサイズ、右ハンドルという点は、初めてのアメ車にも候補となるだろう。3ℓV6エンジンなので、維持費もリーズナブルなのが嬉しい。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY、2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー

2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY、2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー

2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY、2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー

CTSスポーツワゴン最大の特徴であるラゲッジスペース。SUVと比べると高さはないが、5人フル乗車で720ℓ、2名乗車では1670ℓまで拡大する。リアシートは分割可倒式で、ほぼフラットになるので使い勝手は高い。セダンよりは確実にアクティブに使える。

2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー、パワーリフトゲート

2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー、パワーリフトゲート

パワーリフトゲートは、ドアサイドにあるダイヤルでフルオープンから任意の高さに調整できる。天井が低い駐車場では有り難い機能。ゲートはリアバンパーからはみ出して開閉しないのも、ステーションワゴンならでは。

2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー

2011 キャデラックCTS スポーツワゴン ラグジュアリー

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CTSスポーツワゴンのグレード設定はスタンダード、ラグジュアリー、プレミアムがラインナップし、トップグレードのプレミアムにはキーレスイグニッションやリモートスタートが追加される。今回の撮影車両はラグジュアリーだが、シートヒーター付きフルレザーシートなど、基本的装備はプレミアムと同等だ。ディーラー車なのでナビなどは日本語対応。

CTSスポーツワゴンには3ℓV6、3.6ℓV6(306hp)の2種類のエンジンがある。SICでは3ℓでも6ATとの相性も良く、走りには不満はないとして3ℓをメイン扱っている。燃費は8km/ℓ強程度のようだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]2011 CADILLAC CTS SPORTS WAGON LUXURY

SPEC
■全長×全幅×全高:4870×1850×1470mm ■ホイールベース:2880mm ■車重=1870kg ■エンジン:3ℓV6 DOHC ■最大出力:269hp/7000rpm ■最大トルク:30.8㎏ m/5700rpm ■トランスミッション:6AT ■駆動方式=FR ■乗員:5名[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]SIC【シアーズインターナショナル】
TEL:048-929-2222
URL:https://www.sic-jp.com

シアーズインターナショナル[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]■ Photo:古閑章郎
■ Text:相馬一丈[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2020年 8月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

これまでのモデルとは一線を画す大進化を遂げたC8コルベット

[vc_row][vc_column][vc_column_text]2020 CHEVROLET CORVETTE C8

2020 CHEVROLET CORVETTE C8

CORVETTE CHRONICLE

名実ともにスーパースポーツへと昇華した8thジェネレーション

FRレイアウトのスポーツカーとして66年に渡り進化を続けてきたが、8世代目にして遂にFRを捨てて「ミッドシップ」へとシフト。シャシーはアルミコンストラクションテクノロジーを駆使したスペースフレーム構造によるリアミッドシップレイアウト。マグネシウムやカーボンを採用し、軽量化を図りながらも、C7よりも2割ほど剛性が高い。サスペンションでは、伝統だった横置きリーフを廃止して、4輪ともにコイルスプリングによるダブルウィッシュボーンを採用。全長は135mm延長、全幅は56mm広がり、ホイールベースは13mm延長された程度なので、C7に比べると、オーバーハングが大きくなっている。C7では理想を極めた前後重量配分は、40:60というリアに寄せることにより、トラクションを稼いでいる。

2020 CHEVROLET CORVETTE C8

2020 CHEVROLET CORVETTE C8

また、eLSD(電子制限付きスリップディファレンシャル)が採用され、マッシブなパワーを余すことなく路面に伝えることが重視されている。搭載エンジンは、LT1の進化版となるLT2を搭載。排気量は変わらず6.2ℓながら、大幅な変更を受け、最高出力は495hp。NAのOHVでは歴代トップレベルのポテンシャル。仕様にかかわらず、標準でドライサンプとなっている。エンジンのフィーリングでは、ピックアップが一段と軽やかで、大排気量のV8とは思えないほどキレの良いレスポンス。トランスミッションは、デュアルクラッチ式8速AT。需要の低下からマニュアルは廃止。スタイリングにおいては、現代のミッドシップ車特有のフォルムとなり、C7のファクターを取り入れてはいるものの、コルベットらしさは薄れていることは否めない。

FRとして熟成を極めたコルベットが潔くミッドシップ化

日本のアメ車、旧車ファンの間では、初代C1からC3に人気が集中するが、総合的な運動性能が向上したC5以降からは、純粋に1台のスポーツモデルとして評価、支持されている。エンジンパワーが増加する中で、700hpを超える領域では、トランスアクスルを持ってしても、トラクションを得るのが難しい。トラクションコントロールや、サスペンションなど、各部の電子制御、エンジンにおいてはDOHCなど、C7までにFRとしては熟成を極めたうえで、潔くミッドシップ化。最高速度、ニュルのラップタイムなどのスペックでは、完全に世界トップレベルのスーパースポーツに発展し、さらに上のステージをめ目指している。

2020 CHEVROLET CORVETTE C8

それでいて、車両価格、維持費、扱いやすさ、拡張性など、あらゆる面で、同等のモデルよりも優れている。ミシュラン・レストランのテイストを、ファミレスで味わえるようなフレンドリーさと満足度が得られるわけだから、これまで以上の人気を獲得できそうだ。個人的にはコルベットはFRスポーツならではのロングノーズ・ショートデッキのスタイリングや、シートが後輪に近いポジションならでは乗り味が好みなだけに、FRを保持して欲しかったが…。ミッドシップのスーパースポーツという点では、新たな別モデルとしてラインナップしてもよいのでは?と感じる。

とはいえ、単一モデルとして世界一の長寿を誇る銘柄であるコルベットだからこそ、というのもうなずける。いずれにしても、OHVのアメリカンV8によるミッドシップ・スーパーカーは大歓迎ではある。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]2020 CHEVROLET CORVETTE C8

C7のイメージを取り入れつつ。ジェット戦闘機の要素も取り入れて、鋭角なエッジで構成するシャープなスタイリング。ミッドシップ化に伴って、運転席がC7よりも600mmも前方に移動したロングデッキなフォルムが特徴。良くも悪くも、世界的なスーパースポーツに共通するスタイリングで、これまでのコルベットらしさは薄れてはいる。

装着タイヤは、ミシュラン・パイロットスポーツ。F:245/35ZR19(8.5J)、R:305/30ZR20(11J)。標準ではオールシーズンALS、Z51パッケージでは4S。ホイールも仕様に応じて2種類でラインナップ。

設定エンジンはLT1を大幅に発展させたLT2(OHV 6.2ℓ V8、495hp)。トランスミッションは新設計のデュアルクラッチ式8速AT。ニュートラル機能を備えるパドルシフトを装備。サスペンションでは、伝統の横置きリーフは廃止。Z51パッケージでは、磁性流体式による可変減衰力ダンパー「マグネティックライド」が搭載。

2020 CHEVROLET CORVETTE C8

2020 CHEVROLET CORVETTE C8

外観同様に、鋭利なエッジを取り入れ、戦闘機のコックピットを思わせるデザイン。中央部のコントロールパネルからコンソールにかけて、ドライバーを囲むスタイルで、運転席と助手席とを完全に分かれる。6角形のステアリングが目をひく。初めて右ハンドル仕様がラインナップ。シートにはコンペティション・タイプがオプション設定。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Special Thanks NORTH PINETREE
TEL:0798-37-0777
HP:http://www.northpinetree.com/

関西屈指のアメ車専門店として常に最旬のネタをご提供!

兵庫県西宮市の「ノースパインツリー」に東京オートサロン2020で初お披露目となったC8が、早々にアメリカより入庫したとの噂を聞きつけて早速取材へ直行してきた。ノースパインツリーと言えば、かつて逆輸入車がブームとなる前からタンドラやタコマをはじめシエナ、インフィニティQXなどのマニアックな逆輸入車を数多く取り揃え、北米で人気急上昇と噂された新型ラプターもどこよりも早く入庫。さらには2018年に豪華クルーザーの如くフルモデルチェンジを果たしたリンカーンナビゲーターにおいても。最も早いデリバリーで、最新モデル入庫におけるクィックかつスピーディさが際立つショップである。

また、どこよりも早く入庫する事でネックとなる並行車のガス検パスやウィンカーなどのテールレンズ改善作業についても、豊富な経験と知識、そして実績を有しており、他店では難しいマニアックな国内未登録車輛の登録においても目を見張るものがある。

そしておそらく日本上陸第一号と伝えて間違いないであろうC8に関しても、当然国内登録を視野に現在改善作業進行中であり、来年国内正規ディーラーからリリースされるまでの一年間、C8を待ち望んでいたコアなファン達に、少しでも早く実車を見て欲しいとの思いから国内最速入庫を実現させたという。現車はアメリカ仕様左ハンドルのスティングレイで、北島社長曰く、「右ハンドルよりも、設計上足元が広い本国モデルは快適!」と太鼓判を押す。近日中に複数台本国より入庫予定との話なので、来春リリース予定の国内モデルを待ちきれない方に是非!同社をオススメしたい。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]PHOTO:AKIRA ISHII
TEXT:HIDEKI ISHIBASHI[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2020年 8月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

JLラングラーカスタム③ in SEMA SHOW 2018

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LATEST JEEP JL WRANGLER CUSTOMS in SEMA SHOW 2018

LAS VEGAS CONVENTION CENTER
LAS VEGAS,NEVADA OCT 30 – NOV 2,2018

JK用に引き続きJL用のオリジナルパーツを展開

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30年以上の歴史を持つ、IR ON CR OSS AUTOMOTIVEはJL用のバンパーやフェンダーをリリース。なかでも独創的なのがサイドステップ。斬新なデザインで人気を博しそうなデザインとなっている。

アウトドア用品メーカーもJLを使って商品をアピール

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フロントタイヤを外してまでブレーキやサスペンションをアピールしていると思いきや、実はクルマに被せるテントを販売しているNAPIER Outdoorsという会社のブース。アウトドア用品メーカーもJLに注目しているのだ。

オフロードで死角を減らす画期的なハーフドアが登場

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日本でも圧倒的な知名度を誇るBESTOP。ハードなバンパーや特徴的なボンネットに目が行くが、特に気になったのはハーフドア。J Kに装着されている方は、中央のパネルを外せば死角を減らすことが可能となっているのだ。

定番のオーバーフェンダーに加え様々な製品を提案

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本誌の読者なら、知らない人はいないであろうブッシュワーカー。当然、JL用のオーバーフェンダーをリリースするが、前後バンパーやAピラーのカバー、ハイリフトジャッキホルダーも新製品としてラインアップする。

LEDは当たり前のアイテムでこれからはシンプルに装着

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セブンスロットグリルをメッシュに変更し、しかもライトバーを埋め込んだWESTINのJL。前後バンパーやステップも同社の製品。前後ともバンパーコーナーにはコンパクトなLEDが埋め込まれており、四隅を照らしてくれる。暗闇でのオフロード走行時に非常に役立ちそうだ。

足回りからエクステリアまで幅広いラインアップ

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オーストラリアはもとより、世界中で多くのユーザーが愛用するARB。もちろんJLラングラーは、やらねばならない車種。同社らしく前後バンパーやサスペンション、さらにシュノーケルもラインアップする。ちなみに油圧式のハイリフトジャッキも展示。レスキューアイテムも進化している。

ステアリングロッド専門店が存在することに驚き

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本格的なオフロード走行を楽しむためには、ステアリングの補強や補正も必要。そんなリンク部分だけを販売するSTEER SMARTのブースでは、製品の耐久性の高さをアピールすべく、リンクの上にJLをディスプレイ!

20インチオフロードタイヤを大胆に引っ張って装着

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TISホイールのブースに展示されていたJLは、同社の最新アイテム544BMを装着。リム部分に彫り込まれたTIS OFFROADの刻印が、非常に斬新。ちなみにサイズは、17・18・20インチをラインアップ。クローム仕様も設定する。

40インチ以上のモンスターオフロードタイヤを設定

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FURY OFF ROADタイヤのブースには、レスキューチームをイメージさせるデモカーを展示。ビードリングと車体、さらにはボートまでカラーマッチすることで、一体感を演出。ちなみにサイズは圧巻の40×13.5R17となる。

シンプルな仕様を目指す正統派オフローダーに最適

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ギラギラ系ホイールと比べると、正統派のカスタムに見えるGEAR OFF ROADのJL。シンプルな7本スポークに、ビードリング風のデザインを加えたBARRICADE 753GBは比較的安心感を感じるデザインだ。

ウインチ本体だけでなく付随するアイテムもさらに充実

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ウインチメーカーで知らない人はいないWARNブースには、BRUISER CONVERSIONSが製作したピックアップのJLを展示。WARNのウインチが搭載できる専用バンパーやサイドワインダーと呼ばれる新形状の牽引フック、新世代のシャックル・ハイパーリンクもSEMAショーでデビュー。

ミリタリーテイストを求めるオーナーにベスト

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老舗・センターラインのブースで展示されていたJLはGRUMPERでメイク。ホイールは開口部がまったくないFull Jacket842SBをセレクト。GRUMPERとマッチして、ワイルドな雰囲気を醸し出していた。

40インチのMT タイヤに24インチホイールをセット

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DROPSTARS OFFROADのブースには、スティンガーや特徴的なボンネットを装着したJLを展示。40インチのトレイルグラップラーに、24インチのニューアイテムをセット。リム部にブランドネームを入れるのが流行りそう。

ワイルドなスタイルに敢えて華やかなホイール

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Hardrock Offroad Wheelsのブースには、最新アイテムのH501を装着したJLを展示。グロスブラックミルドのほかにポリッシュモデルも設定。ルビコンハードロックをもじり、ボンネットサイドに会社名をあしらう遊び心もGOOD。

迷彩柄に暖色を用いてファッション性を演出する

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NEXEN TIREブースにもJLのGRUMPERが登場。GRIDE OFF-ROADのホイール、GD9をベースに、ボディと同様のカモフラ柄ラッピングを実施。単色でマッチカラーを施すよりも、オシャレで今風なスタイル。

星条旗を意識した大胆なトリコロールにラッピング

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手軽にリフトアップできるキットとして有名なDAYSTARのブースには、スプリングスペーサーで2インチリフトしたJLを展示。背面タイヤのブラケットには、同社のCam Canと呼ばれるリキッドストレージをセット。

スーパーチャージャーでモアパワーを実現する

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JKやTJ用のスーパーチャージャーをリリースしているSPRINTEXは、新たにJL用のスーパーチャージャーを発表。非常にコンパクトなサイズとなっており、エンジンルームを見るとボルトオン装着と思えるほどシンプル。

フロントはコイルオーバーに変更し減衰力も自在に選択

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日本でも知名度の高いテラフレックス 。スライマーと名付けられたこのデモカーは、まさにロックセクションに張り付くような走りが可能。コントロールアームはアルパインI Rという新作。圧倒的なストローク量を実現している。

汚れの防止が最大の目的だがカスタムに活用可能

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シートカバーやボディカバー、ノーズブラなどを展開するCOVER KINGのブースにも、JLが登場。ボディに合わせ、シートやロールケージも同様のデザインで統一。リアバンパーを傷つけないラゲッジマットはアイデアものだ。

吸排気系より本格的なロックマシンに注目が集まる

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インテークシステムで有名なaFe Powerのブースには、本格的なロックマシンのJLを展示。フロントショックはエンジンルームにまで達しており、アクスルはCURRIEのROCK JOCKに換装済み。タイヤはスーパースワンパーのIROKをチョイス。サイズは驚異的な49インチを装着する。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]PHOTO◆TAKEO ASAI
TEXT◆RYO SORANO[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2019年 3月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

アメリカが世界に誇る名車【シボレーコルベット】

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CORVETTE CHRONICLE

アメ車を語る上で、もっとも重要なモデルが「コルベット」であり、アメリカ人にとって特別な存在である。誕生のいきさつ、生い立ち、その存在自体がアメリカのクルマの歴史と言っても過言ではないのだ。アメリカが夢を追い求めた、コルベットの歴史を紐解いていくことにしよう。

世代を重ねる毎にハイエンドモデルとして進化し続けているコルベット

1953年のデビューから、8世代に渡り現在でもラインナップされるアメリカを代表するスポーツカーがコルベットだ。GMのフラッグシップモデルであると同時に、最も長い歴史を持つ銘柄であり、スポーツカーとしても、ポテンシャル、スタイリング、装備、価格など、様々な面で世界水準でトップレベルを誇る。

元々は、大戦後にニーズが高まった英国やヨーロッパのコンパクトなスポーツカーを意識して開発が進められた。あくまでもスポーツカーとして2シーターのオープンモデルだが、デビューの時点では、同時期にフォードがラインナップしたサンダーバードにも通じるステイタスなパーソナルカー的で、パフォーマンスの面では不十分だった。それでも、ファイバーグラス製のボディを採用するなど、市販車としては革新的な面もあり、それゆえのマイナス面を克服し、歴代を通して採用。

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設定エンジンでは、56年型ではアメ車を象徴するV8が標準化。世代を重ねる毎に、コルベットらしさも、スポーツカーとしてのポテンシャルも向上し、人気が定着。GM内でも、排気量、出力共に、最高のパワートレインの搭載が許されるハイエンドモデルとなっている。排気ガス規制以降はスポーツカーとしては暗黒時代も乗り越えて、完全にアメ車を代表するモデルとしての不動の地位を固めた。

OHVを貫きながらも、最新のC8では、遂にミッドシップ化するなど、進化を遂げている。世界に誇れるポテンシャルを持つスーパースポーツでありながらも、コスト、扱いやすさなど、様々な面でフレンドリーなアメ車らしさを保持する魅力的なモデルなのだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]アメ車マガジン 2020年 8月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

本気の整備までこなせる、プライベートファクトリー

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GARAGE探訪 ‐ガレージにお邪魔します‐

一括りにガレージと言ってしまうが、その使い方は人それぞれ。ここで紹介するTさんは、クルマの保管場所でなく、メンテナンススペースとして活用中。言わば自分の部屋の1つでもあり、休みの日の憩いの場所と言えるだろう。

タイヤチェンジャーにバランサーまでも完備

ガレージにクルマを置き、そのクルマを眺めて至福の時を過ごす。そういう使い方をする人は非常に多いだろう。だが、それに加えてメンテナンススペースとしても活用するのが、ここで紹介するTさんだ。現在は父親の会社を継いでいるが、それまで整備士として働いていた事もあり、自分のクルマは自分で面倒を見たい。そのためガレージの中を見回すとアメリカン雑貨はあるが、よく見るとフロアには2柱リフトが埋め込まれており、上からはコンプレッサーと繋がったエアーホースが…。むしろTさんのプライベートピットと表現した方が正しいだろう。

そんなTさんの現在の愛車は、レアなチャレンジャーR/TのワイドボディとC10。3人息子の次男坊君が特にクルマ好きで、一緒にワイルドスピードを見ていた事でチャレンジャーをせがまれたとか。だが、近くのアメ車専門店を数店回っても在庫はなく、ふらっと立ち寄ったライオンハートで運命的に巡り合ったそうだ。「トラック好きですが、どちらかと言うとスポーツカーの方が好きですね。マフラーはマグナフローに、ホイールをレオンハルトに交換し、フロントを1インチ、リヤを0.7インチダウンしています。20インチのホイールですが、敢えてマッスルカーらしくタイヤの厚みを増やしていますね」と、さり気なくこだわりが盛り込まれている。

余談だが、ガレージの壁にはフリークライム用のウォールも設置し雨の日でも気兼ねなく遊べる。また、休日はガレージ前のスペースでBBQを楽しんでおり、プライベートスペースと言いつつも、しっかり家族サービスにも活用しているのがポイントと言えよう。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

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ガレージの奥には、何とタイヤチェンジャーに加えバランサーも設置! 自分や親戚のタイヤ交換はDIYで行なうそうだ。のスペースには以前アメマガで紹介したことのあるY&marketのベンチも設置。その上にはヒサシもあるので、BBQスペースとしても活用中。設営&後片付けが非常に便利なので、BBQスペースのある公園などには全く出かけないとか。

ガレージを作るのに合わせて購入した、1970年式のC10。機関や電装系はDIYでレストアを実施。エーデルブロックやアルミラジエター、MSDなどを装着。ただ、MSDが強すぎオーディオにノイズが入るので、配線を全て引き直したそうだ。メーターはダコタデジタルに交換。見た目はクラシカルだが、デジタル信号なので信頼性は高い。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCAT PACK WIDEBODY

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCAT PACK WIDEBODY

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCAT PACK WIDEBODY

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCAT PACK WIDEBODY

ホイールはレオンハルト・Zenith stein

マフラーはマグナフロー

マフラーはマグナフローに、ホイールはレオンハルト・Zenith steinをチョイスし、ローダウンとマッチペイントといったカスタムまでライオンハートで実施。ワイドボディのブレーキは、ヘルキャットと同じビッグキャリパーを標準装備する。ちなみにスキャットパックを選んだ理由は、NAのフィーリングが好きだったからだそうだ。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Special Thanks
LION HEART
TEL:0586-67-1711
HP:http://www.lionheart2005.com[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]Photo ★浅井岳男
Text ★空野稜[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2020年 8月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

ラムの先祖であるDシリーズ、70’sなカラースキムもGood!

[vc_row][vc_column][vc_column_text]1978 ダッジ D100 アルティメイト

1978 Dodge D100 Utiline

不動のDODGE
Immortal Dodge Soul ダッジの魂に魅了される

現在では単独のブランドとして独立したラムトラック血統のDシリーズを代表する78年型ユーティーライン。黄金期ならではの専用カラースキムをまとった現役ワークホースな佇まいが雰囲気があってとてもいい。

均整のとれたフレンドリーなデザインの第三世代

フルサイズのクラシックトラックの人気が急上昇中の近年では、メジャーなシェビー/GMCのC10の中でもニッチな存在だったモデルイヤーや、ホビーのフィールドではマイナーだったフォード車も含め注目度が高まっている。そんな中、ダッジのDシリーズも、今まで以上に注目度が高まっている。そんな中、GM、フォードに比べてブランドに対するアドバンテージの強いMOPARファンであったり、特定のこだわりを持ったオーナーに支持されているのがDシリーズだ。

61年からラインナップするDシリーズは、アクの強いデザインとあって、GM、フォードに対してかなりマイナーな存在。しかし、モデルチェンジを受けて第三世代となる72年型からは、丸みを帯びたラインを基調に、全体的に均整のとれたフレンドリーなデザインで人気がある。特に、78~79年型は、大ブレイクしたカスタムVANと連動して、メーカー純正のカスタムパッケージをラインナップ。『アダルト トイズ』のタイトルで、D100トラックをベースにしたリトルレッドエクスプレス、ワーロック、マッチョパワーワゴン、アドベンチャーなどなど、数多くのスペシャルモデルをリリースしている。

この個体も、当時のトレンドを反映する純正カラースキムをまとった仕様。ピックアップの原点であるいわゆるステップサイドだが、ダッジでは「ユーティーライン」のネーミング。年代やこれまでの使用状況を物語るかのようなやさぐれた状態だが、そんな状態も含めて、このモデルのキャラクターにマッチしていて、魅力につながっている。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]1978 ダッジ D100 ユーティーライン

全体的に丸みを帯びたデザインなだけに、“ユーティーライン”(ステップサイド)が実によく似合う。当時のストリートマシンのトレンドが露骨に現れたカラーリングと、錆によるダメージも相性が良く、古着にも通じる風合いがある。

1978 ダッジ D100 ユーティーライン

1978 ダッジ D100 ユーティーライン

エクステリアにマッチしたブルーを基調にしたインテリア。シートはダメージがあるためサラペでカバー。ダッシュのウッドの化粧やシートに置かれたコンソールボックスは、オーナーがDIYしたもの。

170ciの直6エンジンがスタンダードだが、この個体はV8ではスタンダードの318ciを搭載。トランスミッションは3速ATで、コラムシフト限定。エンジン出力は159hp程度ながら、思いのほか軽快に走る。

1978 ダッジ D100 ユーティーライン

8本スポークのスチールホイールは、往年のVAN、トラック、SUVでは定番中の定番。白でペイントしたスタイルがお約束。定番のBFGタイヤのサイズは、F:235/70R15、R:275/60R15。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]PHOTO & TEXT:石橋秀樹[/vc_column_text][vc_separator][vc_column_text]アメ車マガジン 2020年 3月号掲載[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]