無我夢中で寝る間を惜しんでシボレーC-10に傾けた情熱を密着レポート!

1970 CHEVROLET C-10

1970 CHEVROLET C-10

AMERICAN CUSTOMS

平成生まれの若きビルダーが担う Next Generation C-10 Kustom!

平成5年生まれの28歳、1993年と言えばO.B.S全盛期のTBI世代。そんな若いビルダーが遥か年上のスクエアボディを相手に奮闘。結婚して第一子が産まれようとするなか、無我夢中で寝る間を惜しんでC-10に傾けた情熱を密着レポート!

事故をキッカケに一念発起、寝る間を惜しんで没頭!

2019年にトラックマスターズ会場へ向かう道中、お客さんがシェベルへ乗り換えるタイミングで受け継いだ1970年型のC10で事故を起こしてしまい、右フェンダーと足回り、ホイールにフレームまでダメージを喰らったナオキモータービルドの若きビルダー藤本氏。通称〝フジモン〟で親しまれる彼が、お調子者と揶揄される一方で、ひた向きに真面目に2年かけて取り組んできたのが紹介する次世代C10カスタムだ。

20代後半に差し掛かり、代表の宮田氏と二人三脚だった同社にも、ジュン君と言う二十歳そこそこの後輩が増えた。いわば中間管理職として「俺もやったらできるんや! といった所を見せつけてやらねば!」そんな想いか否かはさておき、通常業務はしっかりとこなした上で、勤務時間外となる休日や深夜、早朝に時間を作っては黙々と作業に勤しんできた。

その間、結婚して子宝にも恵まれ、目標である横浜のホットロッドカスタムショーの開催時は既に臨月。もういつ生まれてもおかしくないタイミングで気が気じゃない中でも、やると決めたら中途半端じゃ終われない。「恥ずかしい姿でエントリーするのはダサい!」と、爽やかなルックスとは裏腹に昭和の頑固オヤジ的なスタンスで、無我夢中になってイメージするC10へと製作していく姿を、夜な夜な家でビールを呑みながらSNS越しに見ていた筆者は、凄く感化された次第。

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それはさておき、彼の製作イメージはズバリプロツーリング仕様。今までに見てきたエアサスによるドロップドスタイルとは異なる、コイルオーバーのライドテックによる生足でストリートを走るイメージだ。見た目にエアサス導入車両のようなロワードフォルムではあるが、アッパー&ロアアームをGSIに変更してエンジンと路面のクリアランスを確保したフロント純正フレームに、後方のGSIフレームをドッキング。

四駆業界で言うアプローチアングルの逆転的発想で、リアバンパーへ向けて傾斜を付けることで路面との干渉を巧みにかわすアルミガソリンタンクの加工や、リアドラムからフロント同様にディスクブレーキ化して制動力を強化。さらに6速マニュアル化と走りに特化した仕立てが際立つ。

本国ではこの手のクルマでジムカーナなどを楽しむオーナーも多く、日本ではあまり馴染みのないプロツーリング仕様に敢えて挑むことで、他のビルダーとは異なる独自の需要が見いだせるのではと情熱を注ぐ。

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ちなみにラックアンドピニオンのクィックなステアリング動作を想定してマスタング2用を導入。TREMECでオーダー中のプロペラシャフトが本国から届けば、テストドライブも可能となるので、この辺りの効果も是非聞かせてもらいたい。まだまだアンフィニッシュ状態ではあるが、意図するイメージは充分に感じ取れるまでに進化したC10。

逆に今だからこそしっかりとフレームや足回りを紹介できる。ある意味、このタイミングで本誌に登場することが、彼の労力が報われる一番の評価ではないだろうか。

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フロント側はC-10純正フレームでベッド部分がGSIのフレームと、異なるフレームをドッキングさせたワンオフオリジナルフレーム。色味は青に合うようにガンメタリックで塗装を施し、リーフスプリングからライドテックのコイルオーバーサスペンションへと変更。純正に比べてナローな骨格となったことで装着するホイールの選択肢も大幅に広がる。

ガソリンタンクは既存のアルミタンクにブラケットを新調、フレームに合わせて溶接をやり直して、下側のクリアランスをリアバンパーに向けて大きく取れる様に計算してインストール。寸法を測って直接本国オーダーしたTREMEC のプロペラシャフトが届けば、いよいよ自走可能な状態へ一歩前進する。早く走らせてみたいと到着を待ち望んでいるそうだ。

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バドニックの20インチはフロント8J、リア10Jで宮田氏が大切に保管していたモノを譲り受けたモノ。リアドラムブレーキから12インチローターの4ポッドブレーキキャリパー化することで、もう二度と事故を起こさない様に、多少豪快に走らせてもしっかり止まれるように配慮する。

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エンジンは前オーナーがしっかり手を入れてグッドコンディションを誇る350を搭載。ウィルウッドのブレーキマスターシリンダーや大型アルミラジエター、電動ファンによるクーリング対策も万全。ビレット削り出しのボンネットヒンジがそそる! また、この年代には珍しいカウルボンネットフードもプロストリート仕様には映えるシルエットとして好印象。

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IDIDITのコラムを入れてステアリングの角度調整もクイックかつベストなドライバーズポジションへ。TMI PRODUCTSのシートは購入当時6速マニュアル化を想定していなかったのでベンチタイプをインストール。いずれシフト周りからナチュラルな造形でセンターコンソールを製作する予定だ。

OWNER:Shoki Fujimoto


Naoki Motor Build【ナオキモータービルド】

TEL:072-236-7300
HP:https://naoki-mb.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2022年3月号掲載

【66ダイナー】食事をしながらアメ車を間近で見られる「アメ車ショップ+ダイナー」

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Let’s AMERICAN HOME

OWNER:66ダイナー・井上英也さん

壮大な夢の実現へジェネラルの存在は強い味方

66ダイナーの運営やイベント主催など、多岐にわたる活動を行なっている井上さん。その活動は、壮大な夢を実現させるための足固め。そんな際に出会ったのが、ジェネラルアメリカンホーム。夢の実現に向けて、ジェネラルアメリカンホームは心強い味方になっていく。

ダイナーが夢の第一歩、夢は口にすれば叶う!

東海地方のアメ車オーナーならば、豊田市にある「66ダイナー」は知っているだろう。66ダイナーの代表である井上さんは、リアルアメリカンハウスを建築・デザインするジェネラルアメリカンホームで自宅を建てた一人。

2015年11月にオープンした66ダイナーは、ビンテージモデルを中心とするアメ車ショップ・マザーロードと併設する、特殊な店鋪構造。元々はマザーロードがメインで、店鋪の半分以上を大改装してダイナー化したのが66ダイナーだ。

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井上さんの夢のひとつにダイナー運営があったこと、そして、「もっと多くの人にアメ車を知ってもらうためには?」と考えた結果、食事をしながらアメ車を間近で見られる「アメ車ショップ+ダイナー」という形態を取り入れたのだ。「アメ車は怖い、ビンテージは敷居が高いと思われがちだったので、ハンバーガーでも食べながらアメ車の話をして、少しずつ仲良くなりましょうというのが狙いです(笑)」。

井上さんのこうしたアメ車を身近に感じてもらう活動は、ダイナーに限らず、イベント主催にも至る。そのイベントが豊田スタジアムで開催した「スリーリバー」だ。カーショーを始め、スワップミートなどアメリカンライフスタイルを取り入れたこのイベントに、ハウスメーカーであるジェネラルアメリカンホームが出展。このイベントを機に、ジェネラルアメリカンホーム代表の杉山氏とは意気投合し、その後、杉山氏はダイナーの常連になり、井上さんにとっては経営哲学を学ぶ恩人になっていく。

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そうした関係もあり、井上さんが兼ねてから描いていたマイホーム計画を、ジェネラルアメリカンホームに依頼するのは当然の流れ。井上さんの大きな要望は、吹き抜けリビング、アイランドキッチン、全館空調、二世帯住宅のみで、細かいデザインは杉山氏にお任せ。「ジェネラルアメリカンホームは自由設計・自由デザインが特徴なんで、最初はあれこれ検討したんですが、自由過ぎて逆に悩んでしまって…。要点だけを伝えてお任せしたんです。曖昧な要点でも、うまくまとめてデザインしてくれるのがホント凄いですよね」。

着々と工事が進む井上さん邸だが、実は同時進行で行なわれていたのが、ダイナーのテラス席追加工事。こちらもジェネラルが担当し、井上さんは敷地寸法だけを伝えて、デザインはこれまたお任せした。「自宅デザインで凄さが分かっているので、お任せした方が間違いないと思ったんです」。

二世帯住宅となる井上さん邸は2年前に完成し、建物の左右でご両親側と、井上さん家族のエリアに分かれる。残念ながら今回はご自宅にお邪魔出来なかったが、赤い天井に白の飾り木があしらったダイニングは、一番のお気に入りのようだ。

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ダイナーに追加されたテラス席は好評で、食事をしている光景を見て、初めて訪れるお客さんが増えたとか。このテラスはさらに改良計画があり、ペット同伴ができるようにゲートを設置予定。テイクアウト用のカウンターキッチンも増築し、この雑誌が発売している頃には稼働しているとのこと。

井上さんの夢は「ダイナーやUS雑貨ショップなどが立ち並ぶ、アメリカの町を作ること」。壮大過ぎる夢かもしれないが、聞いているだけでワクワクする夢。その夢の実現には、ジェネラルアメリカンホームの存在は欠かせない。

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2年前に完成した井上さん邸。井上さんの両親との二世帯住宅となり、正面右側が両親の居住空間で、左側が井上さん家族のエリアとなる。66ダイナーの店鋪内は雑貨などで飾り付けしているが、逆に自宅内はシンプルにしているそうだ。ウッドデッキは数日前に子どもたちとDIYでリペイント。

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井上さんの自宅建築と同時に、66ダイナーのテラス席追加工事がジェネラルアメリカンホームによって行なわれた。テラス席で食事をしている光景を見て、初めてお店を訪れるお客さんが増えるなどテラス席は大好評。今後テラス席はペット同伴を可能にする予定で、専用ゲートを設ける工事がされるという。


2008y CADILLAC CTS

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ビンテージモデルを中心に販売・メンテナンス・カスタムなど、オールマイティに対応するアメ車ショップ・マザーロードを立ち上げた井上さんだけに過去の愛車遍歴は多数。現在の愛車は08年型CTS。キャデラックは定期的に乗りたくなる車種のようで、今回のCTSはデザイン、サイズ、走りがとても気に入っているようだ。


66DINER【シックスティシックスダイナー】

66ダイナー

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所在地/愛知県豊田市若林東町三和83-7
TEL/0565-78-8777
営業時間/ランチタイム 11:00~15:00
ディナータイム 18:00~21:00
定休日/月曜日
ULR/http://www.mather-road66.com

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店鋪2階はアメリカのアンティークショップをイメージしたUS 雑貨販売ゾーンが設けられている。その奥には50年代のダイナーをイメージした飲食スペースが広がり、1階とはまた違った雰囲気を味わえる。

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新型コロナの影響でテイクアウトが激増。それに対応すべく、新たにテイクアウト用のカウンターキッチンを増築。撮影数日後には稼働するようで、今後テイクアウトは水色の建物で受け付ける。

66DINERバーガー

【66 ダイナーバーガー】
66ダイナーの一番人気バーガー。こだわり和牛のパティが2枚、6㎜ベーコン、2種のチーズ、レタス、トマトが入り、もはや豊田市のソウルフード!
■価格:¥1,990

アボカドバーガー

【アボガドバーガー】
■価格:¥1,220

ベーコンネギペッパーバーガー

【ベーコンネギペッパーバーガー】
■価格:¥1,330

ワンパウンドバーガー

【ワンパウンドバーガー】
パテが4枚も入った66ダイナー最大のバーガー。挑戦者求む!?
■価格:¥2,450

【ロコモコ】

【ロコモコ】
66ダイナーバーガーだけではなく、ライスメニューも豊富。
■価格:¥1,280

※価格は単品・税込み価格。写真のポテトはセットメニューになります。

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General American Home【ジェネラルアメリカンホーム】

所在地:愛知県刈谷市東境町登り坂100
TEL:0566-91-3007
URL:http://g-a-h.sakura.ne.jp/wp


PHOTO&TEXT:相馬一丈

アメ車マガジン 2022年 1月号掲載

可愛さと信頼性を両立した61年物のサバーバン

1961 Chevrolet Suburban

1961 Chevrolet Suburban

THE VINTAGE
色褪せることなく魅せる、その風合いがたまらない!

ビンテージなアメ車に乗りたいけれど、さすがに現在の交通事情に運動性能がマッチしないのでは? それを理由に夢を断念しているアメ車好きは、意外と多いかも。そんな人にオススメしたいのが、このエンジンスワップしたサバーバンだ。

ボーテックに換装した事で車両の重さを感じさせない

1935年から現在まで、途切れることなく生産され続けているサバーバン。アウトドア好きなファミリー層に絶大な人気を博している。とはいえ、さすがに巷で見かけるのは、どんなに古くても7代目ぐらいだろうか? そう思ったら、三重の老舗アメ車専門店バーニーズに、1961年型のサバーバンがあるとの一報が!早速、その車両を紹介すべく取材に向かった。

1961 Chevrolet Suburban

1960年から1966年まで製造された、5代目のサバーバン。フェンダーとボディが一体となり、より大型化され居住性が向上したのが特徴。スクエアなボディや、丸みを帯びたフロントマスク。サイドウインドーが傾斜し、疾走感を感じさせるデザインなど、まさにクラシックなバスそのものといった印象。バーニーズの藤田社長は「61年が経過するクルマとは思えない程リフレッシュされていますよ。何よりエンジンは96年頃の350のボーテックに換装しているので、運動性能や安心感は格段に向上していますね。実は私と同い年なので縁を感じ、売れなくてもいいから手元に置いておこうかな? と思ったのがきっかけです」と苦笑気味に話してくれた。

1961 Chevrolet Suburban

今回は、そんな貴重なサバーバンをお店の外に連れ出して撮影を実施。大柄なボディではあるがボンネットの先端はしっかり確認できるし、大きなガラスエリアのおかげで側方や後方の視界も抜群。エンジンをコンバージョンしたことでパワステやエアコンも流用されており、意外なほど普通に運転できてしまう。慣れてきたので2車線のバイパスを走ってみたが、他車を妨げず、制限速度でクルーズすることなど造作もなかった。

独特なフロントマスクや愛らしいカラーリングも相待って、明らかに注目されているのを感じられる。個性的なクルマが欲しいけどさすがに安心感も見過ごすことはできないだろう。フルオリジナルにこだわる人にとって邪道と思うかもしれないが、エンジンスワップはクルマをアップグレードさせる有効な手段の1つと言える。毎日乗れる信頼性に加え、買い物からレジャーまで対応できる、万能選手なクルマだ。

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エクステリアはさながらバスのよう。ヘッドランプの上に設けられた2つのボータイの中にはウインカーを設置。斜めに傾斜したサイドウインドーも一世代前の4代目モデルから反映したデザイン。

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エンジンは、350のボーテックに換装。エアコンやパワステもそのまま移植されており、ブレーキのマスターバックもアップグレードを実施。エアクリーナーはファンネルタイプに交換。運転席にはOBD2のコネクターも設置されているので、トラブルが起きても診断機があれ解決可能だ。振動も少なく、安定した走りを楽しめる。

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運転席周りは基本的にオリジナルで、エアコンのスイッチや吹き出し口を違和感なく追加。メーターも当時のテイストに似たタイプに変更するが、もちろん現代的な電気信仰に変更している。前後席のサイドにはスピーカーも追加。セカンドシートの上には手動式のサンルーフも追加されている。

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ボディカラーに合わせ、インテリアもホワイトとスカイブルーのコンビネーションで統一。チェッカー柄のラゲッジマットが、まるで1950年代のダイナーのような雰囲気を漂わせている。ちなみに3ドアなので、後席にアクセスするには、前席を倒すか、リアゲートから乗り込む必要がある。


BERNESE【バーニーズ】

HP:http://bernese.co.jp
TEL:059-227-6365


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜

アメ車マガジン 2022年4月号掲載

デルタフォースに待望のJeepラングラーサイズが追加

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DELTA FORCE OVAL【デルタフォース・オーバル】

最新・人気のアルミホイールセレクション2022

無数のDウインドーと彫りの深いオーバル形状で魅せる

オンロード/オフロードの使用を問わず、ミリタリー感に溢れたところに魅力がある元祖4WDのJeepラングラー。同じくオフロード×ミリタリーをコンセプトに持つホイール「DELTA FORCE OVAL(デルタフォース・オーバル)」に、待望のラングラーサイズが追加された!

先述の通り、デルタフォースは伝統的なオフロードスタイルに独自のミリタリーテイストを加えたホイールだ。また今回のサイズはJeep純正ナット対応のほか、スペアタイヤ装着時のバックカメラにも対応。すでに主要車種用サイズが設定されているが、装着車種を絞った専用設計であるからこそ、こうした細やかな対応が可能なのである。

もちろん見た目的にもリム深度は緻密に計算され、彫りの深い立体的なコンケイブ形状がしっかりとデザイン。この形状が生み出すホイール剛性は、走りに対しても高いパフォーマンスを引き出してくれる。

カラーは定番のマットブラック、ディスクをポリッシュした上でそのディスク面にスモーククリアをペイントしたマットスモークポリッシュ、さらにホールの縁にミリング加工を施したブラックマシニングの3タイプを用意。センターハブをカバーするといった見た目も十二分に意識し、さらに、カスタムマインドを高めてくれるカラーオーナメントが選択できるのもポイントだ。

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立体感のあるコンケイブ形状を採用し、さらに深リムと融合したOVAL(オーバル)の名にふさわしいフォルム。センターキャップのオーナメントはシルバーポリッシュが標準で、オレンジ、サンドベージュ、グリーンの3色はサービス付属。カラーコーデも楽しめる。

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12のショートスポークと12のDウインドーで構成されるいわゆるオフロードディッシュデザインだが、抑揚を持たせたスポークにより、最新のミリタリーテイストをも感じさせる。

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リムフランジの手前でディスクを一度落とし込んでいることで、リムフランジはより別体感が強調され、ビードロックリング形状をアピール。もちろんそのディープなリム深度もさることながら、ドリルドマシニングなどのギミックによるアクセントも効果的。

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オフロードとミリタリーを融合させる、という同じコンセプトを持つJeepラングラーJL専用サイズを新設定したデルタフォース・オーバル。バックスタイルを見ても、そのハマり具合がよく分かる。なお、今回のサイズはJeep純正ナットに対応するほか、スペアタイヤ装着時のバックカメラに対応可能。

装着車:Jeep ラングラーアンリミテッドJL
装着ホイール:DELTA FORCE OVAL(マットスモーククリア)17×8.0J インセット40/5H-127
装着タイヤ:MONSTA TYRES RT HYBRID RUGGED TERRAIN LT(265/70R17)


SPECIFICATIONS
DELTA FORCE OVAL for JEEP WRANGLER(5H/127)

マットスモークポリッシュ

マットスモークポリッシュ 5H-127

デルタフォース・オーバル、ブラックマシニング

ブラックマシニング 5H-127

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マットブラック 5H-127

DELTAFORCE

カラー:マットブラック(MB)、マットスモーククリア(MS)、ブラックマシニング(BM)
仕様:鋳造1ピース(JWL&JWL-T 規格)※一部サイズを除く
付属品:センターキャップ、スチールバルブ、オーナーメント(シルバーポリッシュ)
特記事項:サービスオーナメント付属(オレンジ、サンドベージュ、カーキ)

なっと_
オプション:軽量アルミ製ミルナット…価格:¥4,180/4本セット(税込)(カラー:ガンブラック、ジャングルグリーン、ツンドラシルバー、サハラベージュ)


デルタフォースホイール

TEL:0797-71-1170
HP:https://www.force-wheels.jp


アメ車マガジン 2022年4月号掲載

C1500は3年間コツコツレストアを行なって仕上げたもの

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1994 CHEVROLET C1500

俺たちのアメ車ライフ

時間を掛けてレストアした、一番愛着のあるクルマ

映画に出てくるアメ車に興味が湧き、いつかはアメ車に乗るのが夢だった小林さん。その夢の実現に向け、18年前に初めて訪れたのがガレージジョーカー。それ以来愛車はアメ車一筋で、現在のC1500は3年間コツコツレストアを行なって仕上げたもの。様々乗ったアメ車の中でも一番のお気に入りだ。

怖い店に来たと後悔したが結果的に大正解

店鋪大改装が進む千葉県のガレージジョーカー。その改装作業には、業者の姿と共に、ショップのお客さんが作業を手伝う姿も。これは、ショップ代表・小川氏の「強引な勧誘」…ではなく、オーナーさんが進んで作業を手伝っている…らしい。その被害者(笑)のひとりが、94年型C1500に乗る、ガレージジョーカーには18年前から通う常連の小林さんだ。

映画鑑賞が趣味で、映画に出てきたアメ車に興味が湧き「いつかは乗ってみたい」と思った小林さん。会社の先輩に相談すると、知り合いにアメ車ショップがあることを教えられ、訪れたのがガレージジョーカーだった。「正直、小川さんの風貌にビビりました(笑)。ヤバい店に来ちゃったなって」。しかし話をしていくと、ユーモアに溢れ親身になって車両を探してくれる姿にイメージは一変。映画で見て憧れた87年エルカミーノを初めてのアメ車として購入し、その後も数々のアメ車に乗り換えていく。もちろん、購入は全てガレージジョーカーだ。

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現在の愛車C1500はボロの状態で購入し、部品取り車からパーツ交換、ボディ下地処理、フレーム防錆処理など、ショップ協力のもとで小林さんが3年掛けてレストアして2年前に完成させた。その長い過程があるだけに、今までのどのクルマよりも一番愛着があるという。

ショップでの手伝いも「自然とショップに来て、自然と手伝いをするようになった」と語る小林さん。言葉にこそ出さないが、ガレージジョーカーが大好きだ。

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グリルはレトロ感を引き出すシャイアンフェイスに変更。ホイールは15インチのラリーホイール。ハンドルはピストルグリップ。今後はインテリアの改装も検討しているようだ。

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ステップサイドの独特なカタチが気に入り、C1500・エクステンドキャブ・ステップサイドを購入。車両はボロの状態だったため、小林さんがボディの下地処理やフレームの防錆処理をやらせてもらい、細かいパーツは部品取り車から移植。ボディはクライスラーのアイスバニラでオールペン。バンパーは、あえてツヤ消しシルバーにしているのもこだわりだ。

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18年前に会社の先輩にガレージジョーカーを紹介され、映画で見て憧れていた87年型エルカミーノを購入。その後ランチェロ、エルドラド、フリートウッドなどに乗り、5年前に現在の愛車94年型C1500を購入。その3年間はレストア作業に費やし2年前に完成させた。現在は、休日にショップに来て改装作業を手伝うのが日課となっている。

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OWNER:小林さん


GARAGE JOKER【ガレージジョーカー】

HP:https://www.garage-joker.com
TEL:0479-25-7740

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PHOTO&TEXT:相馬一丈

アメ車マガジン 2022年 1月号掲載

やばいオーラを放ちまくるクライスラー300を乗るのは見目麗しいアメ車女子

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CHRYSLER 300

彼女たち流のアメ車との付き合い方
#アメ車女子のライフスタイル

見目麗しい女子が乗るのは、やばいオーラを放ちまくる300

免許を取得したばかりで、しかも左ハンドル、この状況に乗り出した当初はドキドキが止まらなかったと言うYuuunaさんだけど、人生初の愛車にアメ車を選択するという度胸は女性ならでは。そんな彼女の愛車はさらに独特なスタイルで強烈なオーラを漂わせる。

4歳の子供のママが選んだラグジュアリーセダン

待ち合わせ場所に現れた1台のクライスラー・300。駐車場にはほかにアメ車が駐まっていなかったわけではないのだが、独特なオーラを放つこのクルマがきっと今回取材させていただくオーナーさんであろうと確信した。ちなみに取材内容は、大好評企画である「アメマガ・ガール」。早速声を掛けると、愛車から颯爽と降り立ったユウナさん。身長が高くてスタイルも抜群な彼女だが、その後ろには小さな女の子の姿が。彼女は4歳の娘さんのママでもあった。

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それにしてもだ。前述したとおり、独特なオーラを放つ彼女の愛車はクライスラー・300。2012年モデルということで第2世代となる。購入したのは2020年の3月で「色々なアメ車を見たなかでファミリーカーとして使うには300が乗りやすいと思ってこのクルマにしました♪」と。やはり幼い子供を抱えるママとしては、見た目やスタイルを考慮しつつもできるだけ使い勝手の良いモデルとしてセレクトしている。

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それに愛車はストックのままではなく個性的なアレンジがほどこされており、中でもクラシックグリルとボンネットマスコットを組み合わせたフロントフェイスのインパクトは強烈。クラシックグリルを装着した先代モデルは数多く目にしたが、この世代では目にすることが少なく、彼女も「同じグリルを付けている300を見たことがない」と誇らしげ。オンリーワン精神はアメ車乗りらしい。ちなみに、免許を取得した翌日から左ハンドルを運転することとなり、ハンドルとシートがとても近く、冷や汗や震えが止まらなかったのは今となっては良い思い出と振り返るユウナさん。

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生まれた時からアメ車に乗る娘さん。もちろん初めて覚えたクルマの名前はクライスラーであることは言わずもがな(笑)。最近はアメ車仲間と集まることも多くなり、クライスラー以外にもチャレンジャー、チャージャー、エスカレードなど、名前を覚えただけでなく見分けも完璧♪ 「そんな4歳の娘さんが大人になったら何に乗るのかが今から楽しみです!!」と優しいママの顔を覗かせていた。

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第二世代になって柔和な印象を強めたにもかかわらず、そこをあえて崩すかのごとくクラシックグリルを装着し、さらにはボンネットマスコットまであしらったことで、はたから見たら確実に“ やべー奴が乗っていそう”な雰囲気を放ちまくりの300。ボトムスにはVOSSENを履かせ、車高調で絶妙な落とし具合に。インテリアにはヘッドレストモニター&ロックフォードのウーファーをインストール。

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owner : Yuuuna


THANKS:SHIAR’S INTERNATIONAL

TEL:048-929-2222
HP:https://www.sic-jp.com


PHOTO&TEXT:編集部

アメ車マガジン 2022年 1月号掲載

他事業の関係でJLラングラーもLPG車にカスタム!

JEEP JL WRANGLER UNLIMITED RUBICON

JEEP JL WRANGLER UNLIMITED RUBICON

ジープといつまでも!~Stand by me forever~

長距離ドライブやキャンプなどLPGの可能性は無限大

ジープや4WDの専門店ではなく、国内外の趣味性の高いクルマを取り扱う名古屋のディアーナオートモーティブ。オープンしたのは2021年の春で、代表の浅野さんは小さい頃からクルマ屋さんをやってみたいと思っていて、その夢を具現化した隠れ家のようなお店だ。

他事業の関係でJLラングラーもLPG車にカスタム!

ここ数年、乗用車のハイブリッド化や電気自動車の普及が目覚ましく進んでおり、それと比べるとSUVはやや出遅れ気味。ラングラーもアメリカ市場ではToruqueと呼ばれるマイルドハイブリッドを販売しているが、日本への導入はまったく未知数。もちろんひと昔前と比べるとガソリンエンジンも進化しており、車両の重さを考慮すればJeepが驚くほど燃費が悪い訳でもない。だが、やっぱりランニングコストは低いに越したことはないと誰もが思うだろう。そんな比較的現実的な理由でディアーナオートモーティブがJLラングラーアンリミテッドのルビコンをベースにLPG車に改造した。

実は代表の浅野さんは、ディアーナオートの他に設備関係の建設業も経営中。その守備範囲は日本全国で、遠方に出かける機会も多いとか。年間300〜400万円掛かるガソリンの経費を少しでも削減したく、またLPG車のジャパンタクシーが市販化されているので、決して会社や個人がLPG車を所有するのは不可能ではないと思ったからだそうだ。

【LPG車とは?】

LPG車は、LPガスを燃料として走行する自動車です。現在日本における普及台数は約24万台で、そのうちの大部分がタクシーやトラックなどの業務用車両となっています。特にタクシーでは、全体のおよそ8割がLPG車となっています。特長としては、排気ガスがクリーン、航続距離が長い、リッター当たりの販売価格はガソリンより安く経済性にも優れている、などの長所があります。

日本LPガス協会HPより(https://www.j-lpgas.gr.jp/)

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日常の経済性だけでなく、アウトドアでも活用可能

LPGのデメリットを先に挙げると、ガソリンエンジンと比べて出力が10%程ダウンするのと、10%ほど燃費が悪くなる。またタンクの75〜80%程度しかLPGを入れられない。また、定期的にタンクの圧力検査を行う必要がある。それに対してメリットは、燃料代がガソリンよりも遥かに安く、一般の人がLPGスタンドで充填しても70〜90円/L程度で、契約次第ではもっと安くなるとも。

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もちろん走行中にガソリンに切り替えも可能。下道はガソリンで走り、力をあまり必要としない高速道路ではLPGと、使い分けることも朝飯前と言える。ちなみにLPGスタンドは全国に1500箇所以上あり、アプリで所在地や営業時間を確認可能なので、燃料切れになる不安もないだろう。

なお浅野さんは、このラングラーを災害救助用の車両としても活用できるよう申請済み。タンク内のLPGで非常用発電機を起動させることも可能。さながら移動電源車のように被災地の復旧活動を支援できる。もちろん、アウトドアでも使用可能で、さまざまな冒険のフィールドで、頼れる相棒になりそうだ。

ちなみに適合車種は型式番号が3BAのルビコンのみ。持ち込み改造は非対応で、車両を購入した場合に限りプラス100万円でLPG化が可能とのこと。初期投資はそれなりに掛かるが、ラングラーで日本全国を旅してみたいと思っている人なら、決して無駄な投資にはならないと断言しよう。

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出力が10%ほど低下すると言うものの、言われなければその違いはまったく分からないレベル。元々3.6ℓのガソリンエンジンはトルクが太いこともあって不満は感じない。デモカーはオンロード向けのタイヤを履いていたが、これがMTタイヤでサイズを大きく変更していたら、少しパワーダウンを感じるかもしれない。

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Vバンクの中央、オルタネーターの奥に、LPG用のインジェクターを追加する。非常に美しい仕上がりで、言われなければノーマルのガソリン車と思うほど自然な装着感と言える。

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助手席側のラダーフレーム部分に、LPGのコックを設置。タクシーなどは充填だけだが、専用のコックをつける事でこのルビコンはLPGの排出も可能。ガスボンベや発電機を稼働できる。

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ガソリンとLPGの切り替えは、車内に設置したスイッチを押すだけ。スイッチには燃料のインジケーターも備わっており、LPGがなくなった時は自動でガソリンに切り替わる。

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Jeepに乗っていても、オフロードをまったく走らない人もいる。まさにディアーナオートモーティブの浅野さんもその1人で、あえてMTタイヤからブリヂストンのオンロード向けSUVタイヤ「アレンザ」に変更。ホイールはレイズのTE37XT で、バネ下重量の軽減を図る。サイドステップはJAOSで、ルーフラックはライノーラックのベースキャリアを北米から取り寄せ、比較的シンプルにまとめたスタイルと言えるだろう。


DIANA AUTOMOTIVE【ディアーナオートモーティブ】

TEL:052-211-9616
URL:http://diana-auto.co.jp/


アメ車マガジン 2022年 1月号掲載

ナオキモータービルド流の走りに特化した仕立てでアレンジされたC-1500

1997 CHEVROLET C-1500

1997 CHEVROLET C-1500

AMERICAN CUSTOMS

これからが熱い90年代の大本命、O.B.Sの令和最先端スタイル!

O.B.Sの伝道師的存在として王道のスタイルはもちろん、次世代カスタムにも積極的なナオキモータービルド。その最旬にしてもっともHOTなスタイルが、2021年末の横浜ホットロドッドカスタムショーに出展された5速マニュアルのレギュラーキャブだ。

プロツーリングのその先へ走りを追求した集大成!

90年代のC1500が一昔前と比べて凄まじい勢いで値上がりしている。ここ数年は200万円台がスタンダードとなり、それに伴って程度の良い個体はすぐに売れてしまうなど、希少価値は高まるばかりだ。既にポストC10とも噂されていて、そのフォルムにもっとも近いレギュラーキャブはその大本命として人気を博している。

今回紹介するC-1500はそんなポストC10の次世代カスタムスタイルとして最先端に徹しつつも、ナオキモータービルド流の走りに特化した仕立てでアレンジ。新しい物と伝統的な部分を絶妙に組み合わせて〝捻り〟を加えている。現行エスカレードのサテンスティールメタリックやRZ LIGHTZのレンズ類、そしてバラマンディデザインの鍛造ホイールによる最旬と、旧マスクやモールスムージング、SSミラーによるトラディッショナルな部分のミックスがソレだ。その他フェラーリ458のマフラーエンドやリアゲートウィングなど、見た目に伝わってくる個性も去ることながら、実は見えない部分がもっと凄まじい。

1997 CHEVROLET C-1500

ナローアーム&フェンダー爪折加工を駆使して285サイズのタイヤを9.5Jでインストールするフロントに加えて、リアリーフから3リンクウィッシュボーンの車高調化。前後大口径16インチブレーキローター×6ポッドキャリパーなど、見た目はOBSでも走りは現行モデルのオリジナルスペックを大幅に上回る仕立てとなる。

本国では益々この年代のカスタムが盛んになっており、新たにパーツが開発され続けているとあって、このC1500は本国のリアルに日本のビルダーが捻りを加えて仕立てた代表作。まだまだ未開拓のスタイルが存在するOBSスタイルの今後に期待が高まる。

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この車両の一番の見せ場ながら、ジャッキアップしないと伝わらない秘めた魅力がコレ。Stone custom fabのナローアームをインストールするフロントの足回りと、ライドテックのサブフレームと3リンクウィッシュボーンキットでリーフスプリングから車高調化することで、動きのある硬い足を実現。例えるならトップアスリート級に鍛え上げられた足で、流行りのプレミアスニーカーを履かせるような感覚だ。

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本来履けるはずのない285サイズに9.5J をインナーフェンダー部分のみ加工を施してアッサリと履かせるのはストーンファブのナローアームの賜物。アメリカのリトルショップからリリースされるブレーキキットで16インチブレーキローターを組み上げており、その証としてフロントのみハブキャップ削り出しのLSロゴを残す辺りも確信犯。

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チューブLEDテールにCONCEPT1の3分割リアゲートテールウィング、そして本物のフェラーリ458用3本出しセンターマフラー&バンパースムージングで、90年代なのにどこか現行モデルらしく映えるリアフォルム。ウィングの両端は寸法やチリが合わずに製作し直したワンオフ品となり、3本出しの出口は板を溶接して一本でリアエンド付近まで来た後、排気が均等にいきわたる様に配慮。

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リアベッド部分はラプターライナーのチンタブルでオリジナル調色を施し、ホイール同色で塗装。テキスチャー塗料特有の粒感がガンメタ×赤の硬派なイメージと絶妙にマッチしており、コントラストが効いて刺し色的な効果も絶大。防錆、防滴、耐久性に優れ強度も増すと言う良いことづくしだ。

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旧マスクだけどインテリアはボーテック世代であり、メーター周りはフルデジタル化。ビレットだけどビレット感を抑えたマットブラックのステアリングもコンセプトに合わせて粋。マニュアルシフトはHURST製のビレットシフターに換装されており、今後インテリア周りも赤でフルリメイク予定。エンジンを含む各部コンディションは宮田氏の愛車だっただけに申し分なし。


Naoki Motor Build【ナオキモータービルド】

TEL:072-236-7300
HP:https://naoki-mb.co.jp


PHOTO&TEXT:石井秋良

アメ車マガジン 2022年3月号掲載

愛車が変化していく過程を楽しみながら、バランスを見てチューニング

2003 DODGE RAM VAN

2003 DODGE RAM VAN

AMERICAN CUSTOMS

求めたのは速さじゃない、気持ちよく走るためのチューニング

チューニングといえば馬力数値を追い求めることが多いが、レーストラックのチューニングは数値でもなく、速さだけでもない、いつものドライブで気持ちよく走ることを重要視している。長年愛用するラムバンが「走るのが楽しくなった」と言う細谷さんもまた、レーストラックでチューニングを行なった一人だ。

愛車が変化していく過程を楽しみながら、バランスを見てチューニング

ランボルギーニ、バイパー、ラムSRT10などなど、、これまでレーストラックが速さを追求したモデルは数多くあるが、一般ユーザーに対する基本的なチューニングの考え方は、「愛車が変化していく過程を楽しむこと」にある。それは決して馬力数値ありきではなく、オーナーが「体感」できるチューニングを行ない、日頃のドライブで気持ちよく走ることを一番に考えている。

2003 DODGE RAM VAN

ずっと憧れていた03年型ラムバンを購入し12年目を迎える細谷さんは、イントロの18インチホイールをアメリカにオーダーメイドしての装着や、九州までのロングドライブを行なうなど、ラムバンへの愛着は強くドライブは日課。そんな折に、信頼あるメンテナンスを行なうショップを探して訪れたのがレーストラックだった。代表の高橋氏が試乗して気になったのはラムバンの状態よりも、直管気味のマフラー。「走ることが好きなのに、あのマフラーでは排気ロスが大きい。何より音もうるさいしね。もっと気持ちよく走ることを考慮した、チューニングを提案したんだ」。

排気効率を高めたワンオフのサイド出しマフラーに変更し、ハイカム、ミッドチューブヘダース、ワンオフラムエア、MSDアンプ、ブラスターコイル、2インチローダウン、カヤバショック、強化スタビライザーにより、吸排気系、電気系、そして足回りも強化。もちろんこれらは一度に行なったものではなく、段階を踏みながらバランスを見て行なったもの。細谷さんは、徐々に変化していくラムバンの走りに「毎回ワクワクしながら運転するのが楽しくなった」と語り、生まれ変わった愛車がさらに好きになった。

気持ちよく走るためのチューニングは、愛車をもっと好きにさせてくれる一つの方法なのだ。

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愛車が変化していく過程を楽しむのもチューニングの醍醐味。段階を踏みながらバランスを見てチューニングを実施。ハイカム、ミッドチューブヘダース、ワンオフラムエア、MSDアンプ(6A)、ブラスターコイルを組み込み、吸排気の効率を高め電気系を強化している。

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イントロの18インチ(F:18×8J、R:18×10J)は、細谷さんが車両購入と同時にアメリカにオーダーメイドして装着したこだわりのホイール。この自慢のホイールをより引き立たせるために、レーストラックのオリジナルフェンダーを装着してボリュームアップ。

2003 DODGE RAM VAN

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丸形デザインに一目惚れし、初めてのアメ車として03年型ラムバンを購入した細谷さん。それ以来12年乗り続ける。当初は迫力を求めた直管気味のマフラーを装着していたが、排気効率ロス&うるさすぎる音を指摘され、レーストラックワンオフサイド出しマフラーに変更。2インチローダウン、カヤバショック、前後強化スタビライザーを加えて足回りの強化もされ、乗り心地は大幅に向上されている。


JAPAN RACETRACK TRENDS【ジャパンレーストラックトレンド】

TEL:03-5661-3836
URL:http://www.racetruck-trends.co.jp


■ OWNER:細谷さん
■写真&文:相馬一丈

アメ車マガジン 2022年3月号掲載

コルベットらしさを崩さず、いかに格好良くできるかだ。

2014 CHEVROLET CORVETTE

2014 CHEVROLET CORVETTE

AMERICAN CUSTOMS

純正をブラッシュアップし最低限の手法で違いを演出

いかにコルベットと言えども、チープさが感じられる部分もある。そうした部分をブラッシュアップし、完璧な純正C7に仕上げカスタムに着手。エレガントデザインが追求したのは、コルベットらしさを崩さず、いかに格好良くできるかだ。

細かいペイント塗り分けで純正をより格好良く

シボレー・コルベット。言わずもがな、歴史あるアメリカンスポーツカーの代表であり、いつの時代でも多くのユーザーを魅了する憧れのモデルだ。それ故、コルベットの純粋なデザインを崩したくないオーナーも多く、コルベットカスタムは度合いが難しい。

エレガントデザインが今回のカスタムでこだわったのは、「樹脂パーツなど、純正で物足りなさを感じる部分に手を加えてブラッシュアップした純正に仕上げること。

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そこから、カスタムペイントなど最低限の手を加えて違いを演出すること」だ。コルベットといえども、ボディ全体を見渡すと樹脂パーツがあり、どうしてもチープさが感じられる。そこでワイパーカウル、ダクトメッシュといった樹脂パーツをすべてグロスブラックで塗装し、グリルはZ06用、リアオーバーフェンダーはZ06のフロントフェンダーを加工移植。これでエレガントデザイン的に「完璧な純正C7」が完成し、ここからカスタムに着手。

カタチを大きく崩さないACSボディキット(カーボンフラッシュメタリック)を加えローダウン。ホイールは、レクサーニ・TWISTER20インチを履きカスタムペイント。そして見どころは、ルーフ、ボンネットのコルベットマークをモチーフにした左右非対称のカスタムペイントだ。

撮影に持ち込まれたハーレーは、このコルベットに刺激を受けたお客さんが、同様のペイントを依頼し製作されたもの。それほどまでに、見る人を魅了する仕上がりになっているコルベットだ。

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ローダウンが施され、ホイールはLEXANI・TWISTER20インチをカスタムペイントして装着。一見するとキャンディーレッドだが、光が当たるとスポーク先端からディスク中心に向かいボディカーラーのトーチレッドがグラデーションで浮かび上がる。サイドダクトには、純正にも設定されていそうなピンストを注入。Z06グリルに変更し、カーボンフラッシュメタリックで塗装。フロント、サイド、フロントフェンダースプラッシュガードはACSボディキット。

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ルーフ、ボンネットに施されたカスタムペイントは、コルベットマークをモチーフにした左右非対称のデザイン。カスタムペイントばかりに目が行きがちだが、ワイパーカウル、ダクトメッシュなどの樹脂パーツすべてをグロスブラック塗装することで、ボディ全体からチープさが消えて高級感ある佇まいになっている。これがカスタム着手の前にエレガントデザインが行なった、純正コルベットのブラッシュアップだ。

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リアオーバーフェンダーはZ06純正フロント用を加工取り付け。テールの塗り分けスモークペイントはキャンデー塗りつぶしではなく、プレスラインごとにグラデーションをかけて赤みを残しつつ黒さも出すこだわり。リアウイングは、グリル、ボディキット同様にカーボンフラッシュメタリックで塗装。

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コルベットはエレガントデザインスタッフの車両。この仕上がりに魅了されたお客さんが、愛車ハーレー・FXDR114に同様ペイントを依頼しカスタムを実施。主要パーツはサンダーバイクで統一。マフラーなどのアルミパーツのヘアーラインを生かすため、タンクは塗装剥離後、金属むき出しにしてヘアーラインを入れてからカスタムペイント。チェッカーペイントや色味は、コルベットに合わせられている。リアフェンダー、シートはアルミインサートを製作しインストール。スイングアーム部も、インサートを作成後カスタムペイント。シートに使った赤い部分は、蛇を丸々一匹買って本革施工されている。


ELEGANT DESIGN【エレガントデザイン】

TEL:048-556-9855
URL:https://elegant-design.co.jp


★写真/犬塚直樹 文/相馬一丈

アメ車マガジン 2022年3月号掲載